「ホンダ・シビックタイプR」の版間の差分
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6代目以降の[[ホンダ・シビック]]をベースに、[[エンジン]]や[[サスペンション]]をチューニングした車種であり、3代目ではパッケージの異なる日本仕様車と欧州仕様車が用意された。 |
6代目以降の[[ホンダ・シビック]]をベースに、[[エンジン]]や[[サスペンション]]をチューニングした車種であり、3代目ではパッケージの異なる日本仕様車と欧州仕様車が用意された。 |
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== 初代 EK9型(1997 - |
== 初代 EK9型(1997 - 2001年) == |
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{{Infobox 自動車のスペック表 |
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| 車種=普通自動車 |
| 車種=普通自動車 |
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[[1999年]][[12月16日]]に「タイプR·X」を追加設定<ref>{{Cite press release|title=「シビック タイプR」と「インテグラ3ドアクーペ タイプR」に装備充実の「タイプR・X」を追加|publisher=本田技研工業株式会社|date=1999-12-16|url=https://www.honda.co.jp/news/1999/4991216a.html}}</ref>。[[CDプレーヤー]]付AM/FM電子チューナー+4スピーカー(フロント:2、リア:2)、ボディ同色電動格納式ドアミラー、パワーウィンドウ、マニュアルエアコンディショナー、キーレスエントリーシステム、アルミパッドスポーツペダル、専用色カーボン調パネルを追加して装備の充実を図ったタイプである。 |
[[1999年]][[12月16日]]に「タイプR·X」を追加設定<ref>{{Cite press release|title=「シビック タイプR」と「インテグラ3ドアクーペ タイプR」に装備充実の「タイプR・X」を追加|publisher=本田技研工業株式会社|date=1999-12-16|url=https://www.honda.co.jp/news/1999/4991216a.html}}</ref>。[[CDプレーヤー]]付AM/FM電子チューナー+4スピーカー(フロント:2、リア:2)、ボディ同色電動格納式ドアミラー、パワーウィンドウ、マニュアルエアコンディショナー、キーレスエントリーシステム、アルミパッドスポーツペダル、専用色カーボン調パネルを追加して装備の充実を図ったタイプである。 |
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6代目シビックの生産台数は21万8998台<ref>デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第16号21ページより。</ref> |
6代目シビックの生産台数は21万8998台<ref>デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第16号21ページより。</ref> |
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| 乗車定員=4人 |
| 乗車定員=4人 |
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| ボディタイプ=3ドア ハッチバック |
| ボディタイプ=3ドア ハッチバック |
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国内では先述のようにモータースポーツでの活躍は少ないが、海外では人気が高く、ラリーやツーリングカーレース、特に英国では[[BTCC]]で活躍していた。 |
国内では先述のようにモータースポーツでの活躍は少ないが、海外では人気が高く、ラリーやツーリングカーレース、特に英国では[[BTCC]]で活躍していた。 |
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[[2005年]][[9月22日]]に行われた8代目シビックへのフルモデルチェンジを前にして、2005年 |
[[2005年]][[9月22日]]に行われた8代目シビックへのフルモデルチェンジを前にして、2005年8月に輸入を終了した。 |
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ファイル:I-VTEC Motor.jpg|エンジンベイ |
ファイル:I-VTEC Motor.jpg|エンジンベイ |
2020年1月23日 (木) 10:21時点における版
シビックタイプR(Civic Type-R)は、本田技研工業が生産、販売するハッチバック型、スポーツセダン型の普通乗用車である。
概要
NSXタイプR、インテグラタイプRに続く、タイプRシリーズ第3弾である。 6代目以降のホンダ・シビックをベースに、エンジンやサスペンションをチューニングした車種であり、3代目ではパッケージの異なる日本仕様車と欧州仕様車が用意された。
初代 EK9型(1997 - 2001年)
ホンダ・シビックタイプR(初代) EK9型 | |
---|---|
前期型 | |
1998年9月改良型 フロント | |
1998年9月改良型 リア | |
概要 | |
製造国 | 日本 |
販売期間 | 1997年8月 - 2001年12月 |
ボディ | |
乗車定員 | 4名 |
ボディタイプ | 3ドアハッチバック |
駆動方式 | 前輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
B16B型: 1,595cc 直列4気筒DOHC VTEC |
最高出力 | 185PS/8,200rpm |
最大トルク | 16.3kgf·m/7,500rpm |
変速機 | 5速MT |
前 |
前:ダブルウィッシュボーン式 後:ダブルウィッシュボーン式 |
後 |
前:ダブルウィッシュボーン式 後:ダブルウィッシュボーン式 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,620mm |
全長 | 4,180mm |
全幅 | 1,695mm |
全高 | 1,360mm |
車両重量 | 1,040-1,090kg |
その他 | |
ブレーキ |
前:油圧式ベンチレーテッドディスク 後:油圧式ディスク |
ベース車 | ホンダ・シビック |
1997年8月22日、6代目シビックのマイナーモデルチェンジ実施時に、3ドアに「タイプR」が追加された[1]。
エンジンはB16B型 1.6L 直4 DOHC VTEC (185PS/8,200rpm)を搭載し、トランスミッションは5速MTを組み合わせた。他の「タイプR」と同様に、車体重量が軽量化され、エアロパーツ、レカロ製バケットシート、モモ製ステアリング(SRSエアバッグ付き)、チタン製のシフトノブ、専用車体色のチャンピオンシップホワイト等が装備された。生産は鈴鹿製作所で行なわれた。
1998年9月3日、他のシビックシリーズとともにマイナーモデルチェンジを実施[2]。(9月4日発売)エクステリアでは、ヘッドライト、フロントバンパー、フロントフェンダー、テールランプのウインカーレンズ色のデザインを変更。インテリアでは、オーディオ周りのデザインを変更し、従来は1DINタイプであったが新たに2DINデッキ・ナビが取り付けられるようになり、それに伴いエアコンのパネルも一新された。
1999年12月16日に「タイプR·X」を追加設定[3]。CDプレーヤー付AM/FM電子チューナー+4スピーカー(フロント:2、リア:2)、ボディ同色電動格納式ドアミラー、パワーウィンドウ、マニュアルエアコンディショナー、キーレスエントリーシステム、アルミパッドスポーツペダル、専用色カーボン調パネルを追加して装備の充実を図ったタイプである。
2000年に7代目スマートシビックが登場したがこちらは継続生産・販売となる。
2001年11月[4]、生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
2001年12月、2代目と入れ替わる形で販売終了。
6代目シビックの生産台数は21万8998台[5]
-
1998年9月改良型 内装
2代目 EP3型(2001 - 2005年)
ホンダ・シビックタイプR(2代目) EP3型 | |
---|---|
日本仕様 前期型 | |
ファイル:EP3 front.jpg 後期型 フロント | |
概要 | |
製造国 | イギリス |
販売期間 | 2001年12月 - 2005年8月[6](輸入終了) |
ボディ | |
乗車定員 | 4人 |
ボディタイプ | 3ドア ハッチバック |
駆動方式 | FF |
パワートレイン | |
エンジン | K20A型:2.0L 直4 DOHC i-VTEC |
最高出力 | 215PS/8,000rpm |
最大トルク | 20.6kgf·m/7,000rpm |
変速機 | 6速MT |
前 |
前:マクファーソンストラット 後:ダブルウィッシュボーン |
後 |
前:マクファーソンストラット 後:ダブルウィッシュボーン |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,570mm |
全長 | 4,135mm |
全幅 | 1,695mm |
全高 | 1,430mm |
車両重量 | 1,190kg |
7代目シビックのフルモデルチェンジから1年後の2001年12月6日に、日本での販売が開始された。
コンセプトは"Dangan(弾丸) Hot Hatch"。「ニュー・ブリットフォルム」、「エキサイティング・パフォーマンス」、「セイフティー&エコロジー」をテーマに開発された。[7]
イギリスにある現地法人ホンダ・オブ・ザ・UK・マニュファクチャリング(HUM)のスウィンドン工場で生産され[8]日本に輸出され、いわゆる輸入車となった。7代目欧州仕様シビック(2代目欧州専売車)の3ドアモデルで、国土交通省認定型式は前期型がホンダオブザユーケー・LA-EP3、後期型が同・ABA-EP3。
搭載されるのはK20A型 2.0L 直4 DOHC i-VTECをタイプR向けに開発したいわゆるR-specエンジンで、スペックは215PS/8,000rpm、20.6kgf・m/7,000rpm。トランスミッションはクロスレシオの6速MTで、シフトレバーは異色とも言えるインパネに配置されている。10・15モードで12.4km/L、平成12年排ガス規制の「優-低排出ガス」獲得。K20AはインテグラタイプR(DC5)と同じものであるが、こちらは220PS/8,000rpmとなっており、この5psの違いは排気系の差による。この車の特徴であるインパネシフトMTは意図してそうなったのではなく、ベース車のATセレクトレバーを強引にMTシフトレバーに換装した結果である。電動パワーステアリング(EPS)と可変ステアリングギアレシオ(VGR)を採用。レカロ製バケットシート、モモ製ステアリングホイールの装備は踏襲しているが、シフトノブはアルミ製に、ペダル関係もベース車両と同じゴムが使用されている。 205 45R17の大径タイヤを装着し、フロントに300φベンチレーテッドディスクブレーキを装備。フロントブレーキキャリパーはDC5インテグラタイプRではブレンボ製であるが、EP3ではS2000と同じ日信製の片持ち式ブレーキキャリパーである。日本販売モデルのみトルク感応式リミテッド・スリップ・デフ(ヘリカルLSD)が装備された。この代からフロントサスペンションはダブルウイッシュボーンからマクファーソンストラットに変更された。初期型のK20Aではエンジンオイルの減りが激しく、対策品のピストン、ピストンリングがあった。
EP3の日本仕様では、標準仕様とCパッケージの2グレードがあった。Cパッケージは標準仕様に加えて、オートエアコン、パワーウインドウ、パワードアロック、キーレスエントリー、マップランプ、両席バニーミラー、トノカバー、HID、プライバシーガラス、ウォッシャー付間欠リアワイパー、ボディー同色電動格納式リモコンドアミラーのような快適装備が装着される。
日本での販売ディーラーは、シビックを扱うプリモ店で、日本仕様の装備が施されている。
日本向けの前期型にはタイプRのシンボルカラーである「チャンピオンシップ・ホワイト」に加え、「ミラノレッド」、「ナイトホークブラック・パール」の3色が用意された。
2004年1月22日にマイナーチェンジがおこなわれた。平成17年排出ガス規制適合し、イモビライザーが標準装備されたほか、フロントバンパーや6灯式ヘッドライト(ロービームにHID式のプロジェクタータイプ、ハイビームにハロゲンバルブのマルチリフレクタータイプ)、リアコンビネーションランプが新デザインになり、今まで赤一色だったレカロ製シートが赤と黒のツートンカラーに変更された。またエンジンにも若干の手直しが入り、マイナーチェンジ前で問題だったエンジンオイルの減りが解消している。ボディーカラーも変更され、「チャンピオンシップホワイト」は残されたが、赤と黒は廃され、新たに「サテンシルバー・メタリック」が追加された(日本仕様、Cパッケージのみ)[9]。後期型の販売台数は約1,000台ほどであり、特にシルバーの販売台数はそのうちの約10%ほどと希少である。
この時期の日本では3ドアハッチバック車の人気は低く、2代目シビックから続いたワンメイクレースは車種がインテグラに変更されたこともあり、あまり注目されなかった。そのため販売台数も4,735台と低迷し、特にマイナーチェンジ後の後期型に至っては1,000台弱と、後に限定販売されたFN2型よりも希少な車となっている。このため他のシビックタイプRと比べて街中で見る機会は極端に少なく、自動車好きでもEP3型の存在を知らない人もいるほどで、「歴代タイプRで最も存在感が薄い」と言われることもある。
国内では先述のようにモータースポーツでの活躍は少ないが、海外では人気が高く、ラリーやツーリングカーレース、特に英国ではBTCCで活躍していた。
2005年9月22日に行われた8代目シビックへのフルモデルチェンジを前にして、2005年8月に輸入を終了した。
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エンジンベイ
-
後期型リア
3代目 FD2型(2007 - 2010年)
日本仕様車・セダン FD2型(2007 - 2010年)
ホンダ・シビックタイプR (3代目 日本仕様) FD2型 | |
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フロント | |
リア | |
概要 | |
製造国 | 日本 |
販売期間 | 2007年3月 - 2010年9月 |
ボディ | |
乗車定員 | 4人 |
ボディタイプ | 4ドア スポーツセダン |
駆動方式 | FF |
パワートレイン | |
エンジン | K20A型:2.0L 直4 DOHC i-VTEC |
最高出力 | 225PS/8,000rpm |
最大トルク | 21.9kgf·m/6,100rpm |
変速機 | 6速MT |
前 |
前:マクファーソンストラット 後:ダブルウィッシュボーン |
後 |
前:マクファーソンストラット 後:ダブルウィッシュボーン |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,700mm |
全長 | 4,540mm |
全幅 | 1,770mm |
全高 | 1,430mm |
車両重量 | 1,270kg |
シビック全体としては8代目。初代と2代目までは全幅1695mmで5ナンバーサイズだったが、この代からボディが全幅1700mmを超えるので3ナンバーサイズとなる。2006年10月から公式サイトを立ち上げ、F1日本GPが開催された鈴鹿サーキットにプロトタイプが展示されるなど、発売前からプロモーション活動が展開された。2007年3月29日に発売開始。インテグラ4ドアタイプRが生産終了以来6年ぶりの4ドアタイプRでもあり、シビックタイプRとしては2年ぶりの登場となった。型式はABA-FD2。
エンジンは2代目と同じK20A型 2.0L 直4 DOHC i-VTECだが、吸排気系の見直し、圧縮比の向上などにより、最高出力はインテグラタイプR(DC5)やアコードユーロR(CL7)の220PSに対し、5PS向上の225PS/8,000rpmとなり、10PS以上出力が向上している回転域もある。
ボディ剛性はインテグラタイプRに対し約50%向上。タイヤに専用コンパウンドで18インチのPOTENZA RE-070を採用し、サスペンションはタイヤが確実に地面を捉える非常に固い設定とされた。さらにトルク感応式LSDやBrembo製ブレーキキャリパー、ブレーキ冷却ダクト等スポーツ走行を意識した装備がなされている。内装ではこれまで採用されていたレカロシートではなく、新たにホンダオリジナルのRspecシートが採用された。エンジンスタートスイッチは、タイプRでは初のプッシュスタートシステムを採用している。
前述のように3ナンバーサイズと幅広になったが、ボディをセダン型としたことにより、今までの3ドアハッチバック型よりも使いやすさが向上している。これにより世帯持ちユーザーの獲得に成功している。発売後は1ヶ月での受注台数が約2,100台となるなど、順調な滑り出しを見せた[10]。
2007年9月13日に、シビック ワンメイクレースベース車(競技専用特別仕様)を発売した。ホンダエキサイティングカップワンメイクレース2008[11]のベース車となる。
2008年の東京オートサロンでは、ホンダがモデューロパーツを取り付けた「スポーツモデューロ タイプR」[12]や、M-TECが「MUGEN RR」をさらにチューニングした「MUGEN RR Experimental Spec」[13]などのコンセプトカーを展示した。
2008年9月5日にマイナーチェンジがおこなわれた。ボディカラーは「クリスタルブラックパール」、受注生産色「プレミアムホワイトパール」、「プレミアムディープバイオレットパール」の標準色と受注生産2色が追加され、「ビビッドブルーパール」が廃止された。
2010年4月19日、排ガス規制への対応が困難という理由で生産終了を公表し、同年8月をもって生産終了した[14]。
2010年9月、販売終了。
-
車内
-
エンジン
-
ワンメイクレース仕様車(プロトタイプ)
シビック MUGEN RR
ホンダ・シビック MUGEN RR FD2型 | |
---|---|
概要 | |
製造国 | 日本 |
販売期間 | 2007年9月 |
ボディ | |
乗車定員 | 4人 |
ボディタイプ | 4ドア スポーツセダン |
駆動方式 | FF |
パワートレイン | |
エンジン | K20A型 2.0L DOHC i-VTEC |
最高出力 | 240PS/8,000rpm |
最大トルク | 22.2kgf·m/7,000rpm |
変速機 | 6速MT |
前 |
前:マクファーソンストラット 後:ダブルウィッシュボーン |
後 |
前:マクファーソンストラット 後:ダブルウィッシュボーン |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,700mm |
全長 | 4,570mm |
全幅 | 1,780mm |
全高 | 1,420mm |
車両重量 | 1,255kg |
2007年6月28日、M-TECが「Honda CIVIC MUGEN RR」を発表した[15]。300台限定で9月13日から販売され、申し込み開始からわずか10分で完売した。専用カムシャフトをはじめとするエンジンのリファイン、吸排気系の大幅な変更により、最高出力は15PSアップの240PSとなっている。またボンネットのアルミ化、前バンパーやリアウイング等をカーボン製にすることにより、ノーマルタイプRと比較し約15kgの軽量化が行われた。大型ディフューザーやフロントパネル、可変リアウイングの装備により市販車としては異例のマイナスリフトを実現、専用のブレーキやサスペンションにより非常に高い走行安定性を獲得している。ボディーカラーは「ミラノレッド」のみとなり、内装にも赤が多く取り入れられている。価格は477万7,500円。
欧州仕様車・ハッチバック FN2型(2007 - 2012年)
ホンダ・シビックタイプRユーロ (3代目 欧州仕様) FN2型 | |
---|---|
フロント | |
リア | |
概要 | |
製造国 | イギリス |
販売期間 | 2007年 - 2012年6月 |
ボディ | |
乗車定員 | 4人 |
ボディタイプ | 3ドア ハッチバック |
駆動方式 | FF |
パワートレイン | |
エンジン | K20Z型:2.0L 直4 |
最高出力 | 201PS/7,800rpm |
最大トルク | 19.7kgf·m/5,600rpm |
変速機 | 6速MT |
前 |
前:マクファーソンストラット 後:トーションビーム |
後 |
前:マクファーソンストラット 後:トーションビーム |
車両寸法 | |
全長 | 4,275mm |
全幅 | 1,785mm |
全高 | 1,445mm |
車両重量 | 1,320kg |
その他 | |
生産台数 | 3510台[16] |
8代目欧州仕様シビック(3代目欧州専売車)をベースとした3ドアのハッチバックとなる。2006年のジュネーヴモーターショーでプロトタイプが展示され、2007年より発売開始した。イギリスで生産される。
エンジンはK20Z型 2.0L 直4 DOHC i-VTECで、最高出力は201PS/7,800rpmとEP3、FD2より控えめになっているが、日常域で扱いやすいパワー特性になっている。これに6速MTが組み合わせられる。車両重量は1,267kgである。サスペンションは、フロントがマクファーソンストラット、リアはトーションビーム。内装は8代目欧州仕様シビックに準じており、シフトレバー付近にシリアルナンバー入りのプレートが配されている。「TYPE R」と「TYPE R GT」の2グレードがあり、「TYPE R GT」は運転席・助手席独立した温度調整可能なエアコン、クルーズコントロール、カーテンエアバッグなどを装備する。
2008年11月20日、2009年春に日本でも台数限定で発売すると発表したが、世界的な金融危機の影響によるイギリス工場の稼動休止のために発売が延期された。その後、2009年11月5日に「TYPE R EURO」の名称で2009年モデルを2,010台限定で日本国内での販売が開始された。 色別の台数は白1,050台、赤810台、銀150台であった。
2010年4月19日、同年秋に2010年モデルを再度台数限定で発売すると発表した[17]。
2010年8月10日、欧州の大部分の地域において2010年末でシビックタイプRの販売を終了すると発表した。EUの新排出ガス規制である「Euro 5」に適合できないことが理由であるため、生産は継続されEuro 5が適用されない市場で引き続き販売される[18]。
2010年10月28日、2010年モデルを1,500台の台数限定で販売開始した。新たに、ブラック塗装のフロントメッシュグリルとダーククロームメッキのフロントグリルフレーム・アウタードアハンドル・フューエルリッドを採用し、シリアルプレートを2010年モデル専用に変更した。ボディカラーを追加し、色別の台数は白850台、黒500台、赤150台であった。
2012年6月、日本国内での販売を終了した。
-
欧州仕様車(フロント)
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欧州仕様車(リア)
4代目 FK2型(2015年 - 2016年)
ホンダ・シビックタイプR(4代目) FK2型 | |
---|---|
フロント | |
リア | |
内装 | |
概要 | |
製造国 | イギリス |
販売期間 | 2015年12月 - 2016年4月 |
ボディ | |
乗車定員 | 4名 |
ボディタイプ | 5ドアハッチバック |
駆動方式 | 前輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
K20C型: 1,995cc 直列4気筒直噴DOHCターボ |
最高出力 | 228kW (310PS)/6,500rpm |
最大トルク |
400N・m (40.8kgf・m)/ 2,500-4,500rpm |
変速機 | 6速MT |
前 |
前:マクファーソン式 後:車軸式 |
後 |
前:マクファーソン式 後:車軸式 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,600mm |
全長 | 4,390mm |
全幅 | 1,880mm |
全高 | 1,460mm |
車両重量 | 1,380kg |
その他 | |
ブレーキ |
前:油圧式ベンチレーテッドディスク 後:油圧式ディスク |
ドイツ北西部にあるニュルブルクリンクにおけるFF車両世界最速を目標に、2015年の発売投入にむけ開発されることが発表された。2012年10月から参戦しているWTCC(FIA World Touring Car Championship)の技術も転用される[19]。2015年3月、ニュルブルクリンク北コースでタイム測定を行い7分50秒63を記録。2014年にルノー・メガーヌRS.275トロフィーRが記録したタイムを4秒程上回って、量産FF車におけるニュルブルクリンク北コースの最速タイムを更新した[20]。6月にはルマン24時間耐久レースの前夜祭(市内パレード)に登場し初の公道走行を披露した。車両は9代目 (FB型) の欧州仕様 (5ドアハッチバック) をベースに最高出力310psを発揮する2.0L直列4気筒ターボエンジンを搭載し、最高速度は270km/hに達するとアナウンスされている[21]。アイドリングストップを搭載し、燃費にも配慮している。 2015年7月2日にイギリスで出荷が開始された[22]。日本では同年9月30日にホームページ内に関連情報を先行公開し[23]、同年10月28日に公式発表した。750台の限定販売であるが、今回は購入の際、事前にホームページから商談申込をする必要があり、ディーラーでの店頭販売は一切ない(ディーラーでは商談の申し込みもできない)。受付期間は翌10月29日から11月23日までで、期間中に限定台数を上回る商談申込があった場合には抽選となる。なお、発売は同年12月7日となる[24]。また、カタログはデジタルカタログのみで、紙カタログが用意されない。なお750台という数は、ニュルブルクリンクでのラップタイム7分50秒台に由来している。
5代目 FK8型(2017年 - )
ホンダ・シビックタイプR(5代目) FK8型 | |
---|---|
フロント | |
リア | |
車内 | |
概要 | |
製造国 | イギリス |
販売期間 | 2017年9月 - |
ボディ | |
乗車定員 | 4名 |
ボディタイプ | 5ドアハッチバック |
駆動方式 | 前輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
K20C型: 1,995cc 直列4気筒直噴DOHCターボ |
最高出力 | 235kW (320PS)/6,500rpm |
最大トルク |
400N・m (40.8kgf・m)/ 2,500-4,500rpm |
変速機 | 6速MT |
前 |
前:マクファーソン式 後:マルチリンク式 |
後 |
前:マクファーソン式 後:マルチリンク式 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,700mm |
全長 | 4,560mm |
全幅 | 1,875mm |
全高 | 1,435mm |
車両重量 | 1,390kg |
その他 | |
ブレーキ |
前:油圧式ベンチレーテッドディスク 後:油圧式ディスク |
2017年1月13日から3日間開催された「東京オートサロン2017」において、セダン・ハッチバックと共に、5代目となるタイプRのプロトタイプが日本で初披露された[25]。
同年6月23日には、Hondaホームページ上にスペシャルサイト(ティザーサイト)を公開し、7月下旬に公式発表する予定であることも発表された[26]。
同年7月27日、ハッチバック・セダンと共に5代目「TYPE R」の日本での発売を正式発表。発売は9月29日からとなる[27]。 日本市場での「シビック」のシリーズは8代目以来7年ぶりの投入となるが、過去に数量限定で発売されたことがある「TYPE R」に関しては、4代目の販売終了(完売)以来、約1年半ぶりの投入となった。
これまでのタイプRモデルは、ノーマル車をベースにして「後付け」で性能強化をしてきたが、今回は最初の設計段階でノーマル車とタイプRモデルを同時開発し、ノーマル車の走行性能のレベルアップとタイプRの実用性の拡大を両立させている。
シャシーはリアのサスペンションをマルチリンク式に変更したほか、フロントサスペンションにはデュアルアクシス・ストラット式を採用。エンジンには4代目同様、2.0L VTEC TURBOエンジンであるK20C型を採用しているが、エンジン制御の改良により、最高出力を10PS(7kW)向上。6速MTをローレシオ化し、軽量シングルマス・フライホイールを新たに採用。また、Honda車で初採用となる減速操作に合わせてエンジン回転数を自動で調整するレブマッチシステムを搭載し、減速時のアクセル操作が不要となった。システムはオフにすることも可能である。ダンパー・ステアリング・スロットルなどの制御デバイスのセッティングをモードスイッチの操作で瞬時に変更できるドライブモードは「SPORT」と「+R」に「COMFORT」を加えた3モードとなった。
2017年4月、4代目に引き続きドイツ・ニュルブルクリンク北コースにおいてタイムアタックを敢行。当時FF市販車最速であったフォルクスワーゲン・ゴルフGTIクラブスポーツSの7分47秒19を破り、7分43秒80を記録しFF市販車世界最速の座を奪還した。
ボディカラーは4代目からの継続設定となる「チャンピオンシップホワイト」と「クリスタルブラック・パール」の2色に、「ハッチバック」にも設定されている「フレームレッド」と「ブリリアントスポーティブルー・メタリック」の2色を加えた4色展開となった。
5代目「TYPE R」は台数を限定しない通年販売。
2020年1月10日に「セダン」と「ハッチバック」のマイナーモデルチェンジが発表された際、夏に発売される予定の「TYPE R」の改良モデルに関する情報をホームページ上に公開したことが発表された[28]。
搭載エンジン
初代
- エンジン種類:水冷直列4気筒横置き
- 弁機構:DOHCベルト駆動 吸気2 排気2 VTEC
- 排気量:1,595cc
- 内径×行程:81.0mm×77.4mm
- 圧縮比:10.8
- 最高出力:185PS/8,200rpm
- 最大トルク:16.3kgf·m/7,500rpm
- 燃料供給装置形式:電子制御燃料噴射式(ホンダPGM-FI)
- 使用燃料種類:無鉛プレミアムガソリン
- 燃料タンク容量:45L
2代目
- エンジン種類:水冷直列4気筒横置き
- 弁機構:DOHCチェーン駆動 吸気2 排気2 i-VTEC
- 排気量:1,998cc
- 内径×行程:86.0mm×86.0mm
- 圧縮比:11.5
- 最高出力:158kW(215PS)/8,000rpm
- 最大トルク:202N·m(20.6kgf·m)/7,000rpm
- 燃料供給装置形式:電子制御燃料噴射式(ホンダPGM-FI)
- 使用燃料種類:無鉛プレミアムガソリン
- 燃料タンク容量:50L
3代目国内仕様車
- K20A型
- エンジン種類:水冷直列4気筒横置き
- 弁機構:DOHCチェーン駆動 吸気2 排気2 i-VTEC
- 排気量:1,998cc
- 内径×行程:86.0mm×86.0mm
- 圧縮比:11.7
- 最高出力:165kW(225PS)/8,000rpm
- 最大トルク:215N·m(21.9kgf·m)/6,100rpm
- 燃料供給装置形式:電子制御燃料噴射式(ホンダPGM-FI)
- 使用燃料種類:無鉛プレミアムガソリン
- 燃料タンク容量:60L
3代目欧州仕様車
- K20Z型
- エンジン種類:水冷直列4気筒横置き
- 弁機構:DOHCチェーン駆動 吸気2 排気2 i-VTEC
- 排気量:1,998cc
- 内径×行程:86.0mm×86.0mm
- 圧縮比:11.0
- 最高出力:148kW(201PS)/7,800rpm
- 最大トルク:193N·m(19.7kgf·m)/5,600rpm
- 燃料供給装置形式:電子制御燃料噴射式(ホンダPGM-FI)
- 使用燃料種類:無鉛プレミアムガソリン
- 燃料タンク容量:50L
4代目
- K20C型
- エンジン種類:水冷直列4気筒横置き
- 弁機構:DOHCチェーン駆動 吸気2 排気2 i-VTEC
- 排気量:1,995cc
- 内径×行程:86.0mm×85.9mm
- 圧縮比:9.8
- 最高出力:228kW(310PS)/6,500rpm
- 最大トルク:400N·m(40.8kgf·m)/2,500-4,500rpm
- 燃料供給装置形式:電子制御燃料噴射式(ホンダPGM-FI)
- 使用燃料種類:無鉛プレミアムガソリン
- 燃料タンク容量:50L
5代目
- K20C型
- エンジン種類:水冷直列4気筒横置き
- 弁機構:DOHCチェーン駆動 吸気2 排気2 i-VTEC
- 排気量:1,995cc
- 内径×行程:86.0mm×85.9mm
- 圧縮比:9.8
- 最高出力:235kW(320PS)/6,500rpm
- 最大トルク:400N·m(40.8kgf·m)/2,500-4,500rpm
- 燃料供給装置形式:電子制御燃料噴射式(ホンダPGM-FI)
- 使用燃料種類:無鉛プレミアムガソリン
- 燃料タンク容量:46L
脚注
注釈
出典
- ^ "シビック/シビック フェリオに安全装備を充実しマイナーチェンジ、3ドアは「タイプR」を新設定、4ドアには「LEV・II」を設定追加し発売" (Press release). 本田技研工業株式会社. 22 August 1997.
- ^ "「シビック/シビックフェリオ」をマイナーモデルチェンジ" (Press release). 本田技研工業株式会社. 3 September 1998.
- ^ "「シビック タイプR」と「インテグラ3ドアクーペ タイプR」に装備充実の「タイプR・X」を追加" (Press release). 本田技研工業株式会社. 16 December 1999.
- ^ “シビックタイプR(ホンダ)1997年8月~2001年11月生産モデルのカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月23日). 2020年1月23日閲覧。
- ^ デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第16号21ページより。
- ^ “シビックタイプR(ホンダ)2001年12月~2005年8月生産モデルのカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月23日). 2020年1月23日閲覧。
- ^ “CIVIC TYPE R”. www.honda.co.jp. 2018年5月15日閲覧。
- ^ 「航海の無事を祈る」---新型ホンダ『シビック・タイプR』 - レスポンス(2001年10月23日)
- ^ “ホンダ シビック TYPE Rをマイナーモデルチェンジし発売”. www.honda.co.jp. 2018年6月4日閲覧。
- ^ ホンダ広報発表(2007年5月10日)
- ^ ホンダエキサイティングカップワンメイクレース〜シビックシリーズ〜
- ^ ホンダ広報発表(2008年1月9日)
- ^ MUGEN 東京オートサロン出展概要
- ^ ホンダ「シビック タイプR」8月で生産終了と発表
- ^ MUGEN RR プレスリリース(2007年6月28日)
- ^ デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第90号13ページより。
- ^ 2010年モデル「シビック TYPE R EURO」(3ドア)を台数限定で、今秋発売
- ^ Honda Announces the End of Civic Type R Sales Honda European Media Newsroom(英語)
- ^ 2012年9月 社長会見 骨子
- ^ ホンダ シビック タイプR 新型、量産FF車でニュル最速に…7分50秒63 - レスポンス 2015年3月12日閲覧
- ^ 【ルマン24時間 2015】シビック タイプR 新型がサプライズ公開、公道走行に歓声も - レスポンス 2015年6月19日閲覧。
- ^ ホンダ、英で新型『シビック・タイプR』を出荷 - オートスポーツweb 2015年9月5日閲覧
- ^ "新型「CIVIC TYPE R(シビック タイプアール)」をホームページで先行公開" (Press release). 本田技研工業株式会社. 30 September 2015. 2015年10月28日閲覧。
- ^ "新型「CIVIC TYPE R(シビック タイプアール)」を発売" (Press release). 本田技研工業株式会社. 28 October 2015. 2015年10月28日閲覧。
- ^ "日本で今夏発売予定の新型「CIVIC(シビック)」シリーズを東京オートサロン2017で日本初披露" (Press release). 本田技研工業株式会社. 13 January 2017.
- ^ "新型「CIVIC」シリーズに関する情報をホームページで先行公開" (Press release). 本田技研工業株式会社. 23 June 2017.
- ^ "新型「CIVIC」を発売" (Press release). 本田技研工業株式会社. 27 July 2017.
- ^ "「CIVIC SEDAN/CIVIC HATCHBACK」をマイナーモデルチェンジし発売" (Press release). 本田技研工業株式会社. 10 January 2020.
関連項目
外部リンク
- シビック TYPE R|Honda
- Honda | 今まで販売したクルマ | シビック TYPE R
- Honda | 四輪製品アーカイブ | シビック
- Honda Civic Type R(米国)
- Honda Civic Type R(ドイツ)
- MUGEN RR公式サイト