香椎駅
香椎駅 | |
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フレスタ口・香椎駅ビル(フレスタ・かしい) | |
かしい Kashii | |
所在地 | 福岡市東区香椎駅前一丁目11-1 |
所属事業者 | 九州旅客鉄道(JR九州) |
電報略号 | カシ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 3面5線 |
乗車人員 -統計年度- |
11,560人/日(降車客含まず) -2014年- |
開業年月日 | 1890年(明治23年)9月28日[1][2] |
乗入路線 3 路線 | |
所属路線 | 鹿児島本線 |
キロ程 | 69.8 km(門司港起点) |
◄九産大前 (1.7 km) (1.2 km) 千早► | |
所属路線 | 香椎線 |
キロ程 | 12.9 km(西戸崎起点) |
◄和白 (3.7 km) (1.3 km) 香椎神宮► | |
所属路線 | 鹿児島本線貨物支線(博多臨港線)* |
キロ程 | 0.0 km(香椎起点) |
(1.5km) 千早(操)► | |
乗換 | 西鉄香椎駅(西鉄貝塚線) |
備考 |
直営駅 みどりの窓口 有 福岡市内駅 |
* 日本貨物鉄道(JR貨物)の第一種鉄道事業区間 |
香椎駅(かしいえき)は、福岡県福岡市東区香椎駅前一丁目にある、九州旅客鉄道(JR九州)の駅である。
概要
JR線における福岡市東区の中心となる駅で、普通・快速列車のほかに一部の特急列車が停車している。鹿児島本線と香椎線の2路線が乗り入れており、このうち鹿児島本線を当駅の所属線としている[3]。このほか、日本貨物鉄道(JR貨物)の第一種鉄道事業区間である鹿児島本線貨物支線(博多臨港線)の登記上の起点でもあるが、実際に分岐するのは千早操車場である。
当駅に停車する特急列車は基本的に停車駅の多いタイプの「ソニック」のみであるが、小倉駅方面への8時台までの列車と、博多駅行きの20時台以降の列車はすべて停車する。逆に小倉駅方面への18時台以降の列車と、博多駅行きの8時台までの列車はすべて通過となる。なお鹿児島本線内で完結する特急「きらめき」は、近隣の赤間駅に全列車停車することもあり当駅には夜間の博多駅行き2本しか停車しない。
歴史
- 1890年(明治23年)9月28日 - 九州鉄道(初代)博多駅 - 赤間駅間の開通に伴い、開業[1][2]。
- 1904年(明治37年)1月1日 - 博多湾鉄道(1920年、博多湾鉄道汽船に改称。現在の香椎線)が開業[1]。
- 1907年(明治40年)7月1日 - 九州鉄道が国有化[2][4]。官設鉄道に移管。
- 1910年(明治43年) - 当駅の部材を用いて古賀駅の駅舎が改築される[5][6]。
- 1942年(昭和17年)9月22日 - 博多湾鉄道汽船が5社合併して西日本鉄道を設立し[2][5]、同社糟屋線となる。
- 1944年(昭和19年)5月1日 - 西日本鉄道の西戸崎駅 - 宇美駅間が戦時買収により国有化され運輸通信省が継承[7]。(香椎線)
- 1961年(昭和36年)6月1日 - 門司港駅 - 久留米駅間が電化[8]。
- 1975年(昭和50年)3月10日 - 貨物業務取扱廃止[要出典]。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により九州旅客鉄道が継承が山陽新幹線以外の九州地区の旅客鉄道業務を継承[9][10]。
- 1996年(平成8年)3月 - 4階建ての駅舎が完成[11]。(3代目駅舎)
- 2009年(平成21年)3月1日 - ICカードSUGOCAの利用を開始[12]。
駅構造
初代の駅舎は古賀駅の駅舎として移築され、その後八代駅駅舎を移築した駅舎が用いられた。 1996年(平成8年)3月に4階建ての駅舎となり[11]、その際にフレスタ香椎(店舗面積約3,830m²[13]、延べ床面積約6,586m²[13])が入居した。。 その後、2014年(平成26年)10月14日にJR九州の中小型駅ビルの名称変更に伴い[14]、えきマチ1丁目香椎となった。
相対式ホーム1面1線と島式ホーム2面4線、計3面5線のホームを有する地上駅。ホーム間は跨線橋で結ばれ、全てのホームにエレベーター・エスカレーターが設置されている。
1番のりば(1番線)と2番のりば(3番線)の間には上り通過線(2番線)、3番のりば(4番線)と4番のりば(6番線)の間には留置線が存在する。この留置線は現在架線が取り払われている。また、5番のりば(7番線)より東側(一番奥)には留置線(8番線)がある。この留置線には香椎線の朝夕ラッシュを終えた車両が置かれ、その車両は博多運転区(旧竹下気動車区)へ回送される。 改札口は全部で3カ所あり、駅前広場側を本口、フレスタ香椎側をフレスタ口、九州産業大付属九州高側を九高口と呼んでいる。自動改札機は本口には6機、フレスタ口・九高口には3機ずつ設置されている。また、駅北側には博多信号通信区香椎管理室・博多保線区香椎管理室・博多保線区香椎支区がある。
出札及び本口改札はJR九州の直営で、フレスタ口・九高口改札はJR九州鉄道営業の業務委託である。みどりの窓口設置。九州高校口は駅ビルの改札とは営業時間が異なる。平日の7時から20時まで営業する。自動放送導入駅[要出典]。
JRの特定都区市内制度における「福岡市内」の駅である。
のりば
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
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1 | ■鹿児島本線 | 上り | 赤間・折尾・小倉・門司港方面 | 特急「きらめき」は停車しない |
□特急「ソニック」「にちりんシーガイア」 | 小倉・大分・宮崎・宮崎空港方面 | |||
2 | ■鹿児島本線 | 下り | 博多・二日市・鳥栖・久留米・大牟田方面 | 一部の普通列車は3番のりばから発車 |
3・5 | ■香椎線 | 下り | 長者原・宇美方面 | |
4 | ■香椎線 | 上り | 雁ノ巣・西戸崎方面 | 午前中の一部列車は3・5番のりばから発車 |
利用状況
2014年度の1日平均乗車人員は11,560人であり、JR九州の駅としては第10位である[15]。
乗車人員推移 | |
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年度 | 1日平均人数 |
2008年(平成20年) | 11,603[16] |
2009年(平成21年) | 11,478[17] |
2010年(平成22年) | 11,482[18] |
2011年(平成23年) | 11,559[19] |
2012年(平成24年) | 11,732[20] |
2013年(平成25年) | 11,846[21] |
2014年(平成26年) | 11,560[15] |
駅周辺
福岡市東の副都心と位置付けられ、駅周辺は小さな繁華街になっている。
- 香椎地区
- 西鉄香椎駅 - 西鉄貝塚線
- 福岡アイランドシティ
- 香椎宮 - 最寄駅は香椎線香椎神宮駅
- 香椎花園 - 最寄駅は西鉄貝塚線香椎花園前駅
- イオンモール香椎浜(2003年(平成15年)11月29日にイオン香椎浜ショッピングセンターとして開業[22]。)
- エディオンアウトレット香椎浜店(デオデオ福岡東香椎浜店を改修して2009年(平成21年)8月28日にアウトレット業態へ転換された[23]。)
- にしてつストア香椎店(2012年(平成24年)5月2日に開業[24]。)
- ベスト電器B!B香椎店(2005年(平成17年)12月2日に開業したが[25]、2009年(平成21年)10月18日に閉店して2009年(平成21年)11月20日にビックカメラ香椎店へ転換された[26]。2011年(平成23年)2月11日に新装開業し、B・B香椎本店へ再転換した[27]。)
- ビッグマートビル(1980年(昭和55年)5月29日に開業したダイエー香椎店が[28]、2005年(平成17年)10月31日に閉店[29]。ヤマダ電機福岡香椎本店を核店舗として、ハローデイやダイソー、サンドラッグなどが入居している。)
- 福岡女子大学
- 福岡県立香椎高等学校
- 福岡県立香椎工業高等学校
- 九州産業大学附属九州高等学校
- 福岡市立香椎小学校
- 国道3号
- 香椎出入口 - 福岡高速1号線
- 香椎中央商店街
- 香椎名店街
- キラキラ通りKASHII(博商通り)
- みゆき通り
- 香椎セピア通り
- 香椎参道
駅前には路線バスは発着せず、西鉄香椎駅前から発着する。詳細は西鉄香椎駅#路線バスを参照。
駅名の由来
開業時の地名(糟屋郡香椎村)が由来。「香椎」は日本古代からの歴史ある地名である。
隣の駅
- 九州旅客鉄道
- 鹿児島本線
- 香椎線
- 日本貨物鉄道
- 鹿児島本線貨物支線(博多臨港線)
- 香椎駅 - (千早駅) - 千早操車場
脚注
- ^ a b c 西日本文化協会 福岡県地域史研究所 『福岡県史 産業経済 通史編近代』 福岡県、2001年3月。
- ^ a b c d 宗像市史編纂委員会 『宗像市史 通史編 第三巻 近現代』 宗像市、1999年3月1日。
- ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
- ^ 廣岡治哉 『近代日本交通史 明治維新から第二次大戦まで』 法政大学出版局、1987年4月15日。ISBN 978-4588600173
- ^ a b 古賀町誌編さん委員会 『古賀町誌』 古賀町、1985年11月1日。
- ^ 近代・現代 古賀の歴史古賀市の魅力 -観光ガイド-古賀市オフィシャルページ
- ^ 財団法人運輸調査局編 『日本国有鉄道版 日本陸運史料 第3巻 日本陸運十年史 戦時交通編』 クレス出版、1990年11月。
- ^ 宗像市史編纂委員会 『むなかた二千年』 宗像市、1999年12月20日。
- ^ 『交通年鑑 昭和63年版』 交通協力会、1988年3月。
- ^ 今村都南雄 『民営化の效果と現実NTTとJR』 中央法規出版、1997年8月。ISBN 978-4805840863
- ^ a b 原口隆行 『文学の中の駅 文学が描く“もうひとつの”鉄道史』 国書刊行会、2006年7月1日。ISBN 978-4-336-04785-4
- ^ 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (2009年3月3日)
- ^ a b 『週刊東洋経済 臨時増刊 全国大型小売店総覧 2007年版』 東洋経済新報社、2007年。
- ^ 生野貴紀(2014年10月24日). “JR九州:佐賀、唐津駅ビルの名称統一 「えきマチ1丁目」”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
- ^ a b “交通・営業データ 駅別乗車人員上位30位(平成26年度)”. 2015年10月31日閲覧。
- ^ “JR九州 企業情報・採用情報 交通・営業データ 駅別乗車人員上位30位(平成20年度)”. 九州旅客鉄道株式会社. 2015年7月23日閲覧。
- ^ “JR九州 企業情報・採用情報 交通・営業データ 駅別乗車人員上位30位(平成21年度)”. 九州旅客鉄道株式会社. 2015年7月23日閲覧。
- ^ “JR九州 企業情報・採用情報 交通・営業データ 駅別乗車人員上位30位(平成22年度)”. 九州旅客鉄道株式会社. 2015年7月23日閲覧。
- ^ “JR九州 企業情報・採用情報 交通・営業データ 駅別乗車人員上位30位(平成23年度)”. 九州旅客鉄道株式会社. 2015年7月23日閲覧。
- ^ “JR九州 企業情報・採用情報 交通・営業データ 駅別乗車人員上位30位(平成24年度)”. 九州旅客鉄道株式会社. 2015年7月23日閲覧。
- ^ “JR九州 企業情報・採用情報 交通・営業データ 駅別乗車人員上位30位(平成25年度)”. 九州旅客鉄道株式会社. 2015年7月23日閲覧。
- ^ “イオン九州、 福岡市初のモール型SC「イオン香椎浜SC」オープン”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (2003年12月3日)
- ^ “香椎浜店をアウトレット店に改装オープン デオデオ 通常価格の2~3割安に”. 週刊経済 2009年9月8日発行 No.1120 (地域経済センター) (2009年9月8日).
- ^ “にしてつストア香椎店 福岡市東区香椎駅前”. タイハン特報 (大量販売新聞社). (2012年5月17日)
- ^ “福岡市東区千早5丁目に大型店を出店 ベスト電器 東地区3店舗を集約”. 週刊経済 2005年7月5日発行 No.913 (地域経済センター) (2005年7月5日).
- ^ “11月20日にビックカメラ香椎店をオープン B&B 山口、北九州に次いで3店舗目”. 週刊経済 2009年11月4日発行 No.1127 (地域経済センター) (2009年11月4日).
- ^ “環境関連商品勢ぞろい、ベスト電器、福岡の店舗で”. 日経産業新聞(日本経済新聞社). (2011年2月11日)
- ^ 堀田真康 『ダイエー 燃える流通革命軍団』 朝日ソノラマ、1981年7月。ISBN 978-4257060871
- ^ “14店舗きょう閉鎖/ダイエー 水戸店など”. 東京新聞 (中日新聞社). (2005年10月31日)
関連項目
外部リンク
- 香椎駅(駅情報) - 九州旅客鉄道