大野市

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おおのし ウィキデータを編集
大野市
大野市旗 大野市章
1954年7月1日制定
日本の旗 日本
地方 中部地方北陸地方
都道府県 福井県
市町村コード 18205-2
法人番号 6000020182052 ウィキデータを編集
面積 872.43km2
総人口 29,200[編集]
推計人口、2024年3月1日)
人口密度 33.5人/km2
隣接自治体 福井市勝山市今立郡池田町
石川県白山市
岐阜県高山市郡上市関市本巣市揖斐郡揖斐川町
市の木 ブナ
市の花 コブシ
他のシンボル 鳥:ウグイス
魚:イトヨ
大野市役所
市長 石山志保
所在地 912-8666
福井県大野市天神町1番1号
北緯35度58分47秒 東経136度29分15秒 / 北緯35.9797度 東経136.4875度 / 35.9797; 136.4875座標: 北緯35度58分47秒 東経136度29分15秒 / 北緯35.9797度 東経136.4875度 / 35.9797; 136.4875
Ono city hall,Fukui,Japan
外部リンク 公式ウェブサイト

大野市位置図

― 市 / ― 町・村

地図
市庁舎位置
特記事項 大野市の旧境界
(2005年11月7日合併前)

1. 大野市 2. 旧:和泉村
ウィキプロジェクト

大野市(おおのし)は、福井県東部に位置するである。

概要

越前大野城から望む大野市街

福井県内の市町の中では最大の広さを持ち県面積のおよそ5分の1を占める。市街地はかつての城下町の面影を強く残し、越前小京都として知られる。

春分の日から大晦日の間に七間通(しちけんどおり)で開かれる七間朝市は、400年の歴史を持つ大野の観光名物である。日本有数の豪雪地帯であり、特別豪雪地帯に指定されている。非常に積雪量が多く、九頭竜ダムなど大規模な人工湖も点在するが、その膨大な水量とは裏腹に名水と謳われる市街周辺の湧水や河川伏流水は道路などの消雪のためにも汲み上げられ、水不足が懸念されるといった皮肉な状況となるため、河川表流水を含めた総合的な水利用のあり方を模索している。

地理

大野市中心部周辺の空中写真
大野市中心部周辺の空中写真。1977年撮影の7枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。
冬の大野盆地と大野市街

位置

東部から南部にかけ両白山地が控える。最高地点は、越前三ノ峰(標高2,095m)で、福井県の最高地点でもあり岐阜・石川3県境付近の尾根は2,000メートルを超える。

真名川の下流に沿って開ける北西部の大野盆地は海抜200メートル前後。東部の九頭竜川を含め、秋には深い渓谷が紅葉で色づく。

地形

山岳

主な山

河川

主な川

湖沼

主な湖
主な池

土地

盆地
台地

人口

大野市と全国の年齢別人口分布(2005年) 大野市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 大野市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

大野市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

健康

平均年齢
  • 47.1歳(2005年国勢調査、2005年合併前の市・旧村分を再計算した値)

隣接自治体

以下の9市町に接している。

福井県の旗福井県
岐阜県の旗岐阜県
石川県の旗石川県

このうち高山市・関市・白山市とは一般車両が直接通行できる道路がない。また池田町・揖斐川町・本巣市と直接接続している道路は冬季通行止めとなる。郡上市との間で冬期通行可能なのは自動車専用道路のみとなっている。

歴史

中世

安土桃山時代

天正3年(1575年)、織田信長より一向一揆討伐の命を受けて、金森長近美濃から大野に進攻。一揆平定後、長近は大野盆地が見渡せる亀山に大野城を、その東麓に城下町を造り始めた。これが現在の大野市街地の起こりである。以後今日まで、大野市は奥越地方の中心地として栄えてきた。

近世

江戸時代

山頂にそびえる天守と短冊状に区切られた町並み、中世から近世にかけて築かれた寺院が甍を連ねる寺町通り、城下町誕生のころから続くとされる七間朝市など、400年を超える歴史を彷彿とさせる景観を今も色濃く残していることから、「北陸の小京都」「越前の小京都」と呼ばれている[要出典]

近現代

昭和

現代

平成

災害史

  • 1888年4月8日、大野市(当時は大野町)で1,000棟以上を焼失する大野大火が発生する[1]。以後、この日にあわせて消防訓練が毎年行われている。また、2008年には40年ぶりに消防隊のラッパ隊が復活した。
  • 1965年9月、台風により活発化した秋雨前線の影響により四〇・九風水害が発生。真名川の堤防決壊、氾濫が多数の箇所で発生し、市内の多くの地域が冠水する[2]。真名川の上流域の西谷村が廃村になる契機にもなった。

政治

行政

市の出先行政窓口として大野市住民振興室(朝日25-5 大野市和泉地域交流センター内)がある。

市長

石山志保(2018年7月7日就任、1期目)

歴代市長
氏名 就任年月日 退任年月日 備考
斉藤重雄 1954年8月10日 1958年8月9日
2-3 森廣治兵衛 1958年8月10日 1966年8月9日
4-6 寺島利鏡 1966年8月10日 1978年6月3日 任期中死去
7-8 川崎泰彦 1978年7月23日 1986年7月14日
9-10 山内武士 1986年7月15日 1994年7月6日
11-13 天谷光治 1994年7月7日 2006年7月6日
14-16 岡田高大 2006年7月7日 2018年7月6日
17-18 石山志保 2018年7月7日 現職

※歴代市長[3]

市町村合併

いわゆる平成の大合併では、2005年11月7日に大野郡和泉村が編入している。和泉地区は市役所本庁舎から南東へ20キロメートル以上離れた高地にあることから本庁舎のみでの行政サービスが困難となっているため、旧村役場に支所が設置された(のち庁舎の老朽化により、2021年に近隣に新築した公民館との複合施設へ移転し、地域文化課住民振興室へ組織変更)ほか、2015年3月31日まで地域審議会が設けられ、市建設計画の変更・執行など同地区に重大な影響のある事項が諮られることになっている。最初は勝山市との2市1村での合併構想が有った。

議会

市議会

大野市議会

県議会

福井県議会

大野市から選出される福井県議会議員の定数は2議席である。現任期の満了日は、2023年(令和5年)4月29日である。

国会

衆議院

大野市は、福井市あわら市坂井市勝山市吉田郡永平寺町と構成される福井県第1区が選挙区となる。なお、当選挙区の衆議院選挙比例代表区選出議員については、比例北陸信越ブロックを参照のこと。

参議院

大野市は、参議院・北陸信越ブロックに属する。福井県選挙区参議院一人区の1つ。

官公庁

国家機関

裁判所

県政機関

警察署、学術・観光等の施設を除く。

  • 福井県税事務所奥越県税相談室(旅券窓口を併設)
  • 奥越農林総合事務所
  • 奥越健康管理センター(保健所
  • 笹生川・浄土寺川ダム統合管理事務所
  • 奥越土木事務所
  • 奥越運転者教育センター(運転免許試験場

施設

大野警察署
大野市消防本部
COCONOアートプレイス

警察

本部
交番
  • 三番交番(中荒井町一丁目)
  • 大野駅前交番(弥生町)
駐在所
  • 下庄駐在所(中津川)
  • 乾側駐在所(犬山)
  • 稲郷駐在所(稲郷)
  • 蕨生駐在所(土打)
  • 上野駐在所(上野)
  • 阪谷駐在所(松丸)
  • 和泉駐在所(朝日)

消防

本部
消防署
  • 大野市消防署(天神町)
分遣所
  • 和泉(朝日)

医療

主な病院

郵便局

主な郵便局

文化施設

対外関係

姉妹都市・提携都市

海外

国内

提携都市
その他
  • 日本の旗越前小京都「大野」として全国京都会議に加盟している。

経済

南部酒造場
産業人口

2005年国勢調査、現市域分の合計

  • 第1次産業: 0万2,224人
  • 第2次産業: 0万7,096人
  • 第3次産業: 1万1,185人

第一次産業

農業

主な生産品
農業協同組合

第二次産業

醸造業

大野市は御清水に代表される名水の里であり、奥越は酒造好適米の五百万石の産地でもあるため、多数の酒蔵がある。

第三次産業

商業

主な商業施設

情報・通信

マスメディア

放送局

生活基盤

ライフライン

電力

発電所

電信

市外局番

大野市の市外局番は全域0779(市内局番は60〜69、77〜89)。市内相互間及び北に隣接する勝山市への通話は市外局番不要。福井市美山地区への通話にも区域内通話料金が適用されていたが、2007年4月1日に07797から0776へ変更し隣接区域通話料金となった。

教育

高等学校

県立

中学校

市立
  • 大野市立和泉中学校
  • 大野市立開成中学校
  • 大野市立上庄中学校
  • 大野市立尚徳中学校
  • 大野市立陽明中学校

小学校

市立
  • 大野市和泉小学校(いずみ 旧:朝日小学校)
  • 大野市小山小学校(おやま)
  • 大野市上庄小学校(かみしょう)
  • 大野市阪谷小学校(さかだに)
  • 大野市下庄小学校(しもしょう)
  • 大野市富田小学校(とみた)
  • 大野市有終西小学校(ゆうしゅうにし) - 六間通りから福井県立大野高校跡地に移転。大野公民館と共に「学びの里 めいりん」(旧称:シビックセンター)となる。
  • 大野市有終東小学校(ゆうしゅうひがし)
  • 大野市有終南小学校(ゆうしゅうみなみ)

★大野市立乾側小学校(いぬいかわ)は令和3年3月をもって、下庄小学校に統合。

交通

越美北線(九頭竜線)越前大野駅

鉄道

中心となる駅:越前大野駅

鉄道路線

西日本旅客鉄道(JR西日本)
京福電鉄時代の1974年までは、越前本線(現・えちぜん鉄道勝山永平寺線)が勝山市勝山駅から京福大野駅まで延びていた。

バス

路線バス

  • 市内発着の乗合路線事業を行っている事業者
    • 京福バス
      • 市内完結1路線(大矢戸線)のほか福井市、勝山市とを結ぶ路線(それぞれ大野線、勝山・大野線)バスを運行。
    • コミュニティバス「まちなか循環バス(ゆう・ゆうバス)」
    • 大野市営バス
      • 九頭竜湖駅および越前大野駅を拠点に市営バス4路線(運行は大野観光自動車およびタクシー会社に委託)
    • 乗合タクシー
      • 越前大野駅を拠点に乗合タクシー4路線(運行はタクシー会社に委託)

道路

高速道路

高速自動車国道は通っていない。福井市E8 北陸自動車道福井IC福井北ICまたは隣県の岐阜県郡上市E41 東海北陸自動車道白鳥ICが最寄りとなる。

国道

県道

主要地方道
福井県道26号大野勝山線
福井県道34号松ケ谷宝慶寺大野線
一般県道
岐阜県道・福井県道127号白山中居神社朝日線
福井県道170号五条方下荒井線
福井県道171号五条方松原出勝山線
福井県道172号皿谷大野線
福井県道173号上小池勝原線
福井県道174号上大納下山線
福井県道221号奥越高原線
福井県道230号大谷秋生大野線
福井県道240号本郷大野線

道の駅

観光

越前大野城続日本百名城
御清水

名所・旧跡

主な城郭・館
主な神社
主な寺院
主な遺跡
主な史跡

観光スポット

スキー場
温泉
名水

文化・名物

名産・特産

スポーツ

サッカー

出身関連著名人

大野藩の人物も参照。

出身著名人

ゆかりのある人物

大野市を舞台とした作品

小説

  • 『そろばん武士道』(大島昌宏作):実話を元に、幕末、大野藩を立て直す武士の話。

脚注

  1. ^ 大野の歴史年表(近代・現代)
  2. ^ 「福井・岐阜にも豪雨禍 真名川などはんらん」『日本経済新聞』昭和40年9月16日夕刊,7面
  3. ^ 2014年大野市市勢要覧
  4. ^ 福井県知事・市町長および議会議員の任期満了一覧. 福井県HP 最終更新日 2020年10月17日
  5. ^ 9月28日放送! NHK「ファミリーヒストリー」 福井県大野市

関連項目

外部リンク