中部縦貫自動車道

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日本の道路 > 一般国道 > 国道158号中部縦貫自動車道
一般国道自動車専用道路(B)

中部縦貫自動車道

中部縦貫自動車道
総距離 約160 km
東海北陸自動車道を除く)
開通年 1987年11月18日 -
起点 長野県松本市松本JCT
主な
経由都市
高山市郡上市
大野市勝山市
終点 福井県福井市福井北JCT
接続する
主な道路
記法
長野自動車道
東海北陸自動車道
北陸自動車道
Template(ノート 使い方) ウィキプロジェクト 道路
安房峠道路 平湯料金所
高山清見道路 見量山トンネル付近
油坂峠道路 白鳥西IC付近
永平寺大野道路 栗住波高架橋

中部縦貫自動車道(ちゅうぶじゅうかんじどうしゃどう)は、長野県松本市から福井県福井市までを結ぶ高規格幹線道路である。

概要[編集]

長野県松本市を起点とし、岐阜県高山市飛騨清見ジャンクション(JCT)で東海北陸自動車道に接続、同道を経たのち白鳥JCTで分岐し、福井県福井市に至る。東海北陸自動車道との重複区間は高速自動車国道越坂トンネル関連区間は国道416号、それ以外の区間は国道158号に指定されている[注釈 1]

以前は県境区間の国道158号安房峠および油坂第三トンネルまでの郡上市側は冬季になると閉鎖されていたが、安房峠道路安房トンネル)および油坂峠道路の完成により、年間を通して長野県や福井県と岐阜県飛騨地方との相互通行が可能になった。

全線開通した場合は北陸自動車道から当道を経て長野自動車道中央自動車道へ至る、福井県と関東地方(特に東京都)を結ぶ高速自動車交通の最短ルートを成す。

要目[編集]

  • 起点 : 長野県松本市(松本JCT
  • 終点 : 福井県福井市(福井北JCT
  • 延長 : 約160km(東海北陸自動車道40.7kmを除く)
  • 道路区分 : 第1種第3級(一部第1種第4級、第3種第3級)
  • 設計速度 : 80km/h(一部60km/h)
  • 車線数 : 4車線(一部2車線)

通過市町村[編集]

インターチェンジなど[編集]

  • IC(インターチェンジ)番号欄の背景色がである部分については道路が供用済みの区間を示している。また、施設名欄の背景色がである部分は施設が供用されていない、完成していないことを示す。
  • 未開通区間のJCT/IC名は仮称。
IC番号 施設名 接続路線名 起点から
km
備考 所在地
- 松本JCT 長野自動車道 - 事業中 長野県 松本市
- 波田IC 県道315号波田北大妻豊科線 - 事業中
- 波田JCT 松本糸魚川連絡道路 - 計画中
- 沢渡IC - 計画中
基本計画区間
中ノ湯IC 国道158号 0.0
平湯IC 国道471号、国道158号 5.6 岐阜県 高山市
基本計画区間(高山東道路)
- 丹生川IC 国道158号 0.0 事業中
高山IC 国道41号高山国府バイパス 9.5
高山西IC 国道158号 16.0
13 飛騨清見IC・JCT 国道158号
東海北陸自動車道 小矢部砺波方面
24.7
(重複区間)詳細は「東海北陸自動車道」を参照
郡上市
10 白鳥IC・JCT 東海北陸自動車道 一宮方面
県道82号白鳥明宝線
0.0 ICは東海北陸道方面出入口
白鳥西IC 国道158号 3.2
油坂峠出入口 国道158号 11.3 白鳥方面出入口
無料開放により料金所は廃止
福井県 大野市
事業中区間   
- 和泉IC 県道127号白山中居神社朝日線 26.8 事業中
- 下山IC 国道158号 30.7 事業中
福井方面出入口
- 勝原IC 国道158号 36.3 事業中
福井方面出入口
- 大野東IC 国道158号 40.8 事業中
基本計画区間(大野油坂道路:約5km)
大野IC 国道157号大野バイパス 0.0
勝山IC 県道260号勝山インター線 7.8   勝山市
- 石上PA - - 事業中 永平寺町
上志比IC 県道112号栃神谷鳴鹿森田線
県道254号上志比インター線
15.7
事業中区間 2016年度(平成28年度)開通予定
永平寺東IC 国道364号(谷口バイパス) 21.0 白鳥方面出入口(事業中)
暫定的に福井方面出入口
永平寺西IC 国道364号(谷口バイパス) 22.4 福井方面出入口
松岡IC 国道416号(吉野堺バイパス)
県道165号京善原目線
24.2 白鳥方面出入口
事業中区間 2014年度(平成26年度)開通予定
福井市
9 福井北IC・JCT 国道416号
北陸自動車道
26.4 ICは北陸道方面出入口

有料・無料区間[編集]

有料道路区間[編集]

2010年(平成22年)6月28日から2011年(平成23年)6月19日までの間、通行料金無料化社会実験の対象となっていた。
  • 白鳥IC/JCT - 飛騨清見IC/JCT(東海北陸自動車道:NEXCO中日本 名古屋支社 高山保全・サービスセンター管理)

無料区間[編集]

  • 高山IC - 飛騨清見JCT(高山清見道路:国土交通省 中部地方整備局 高山国道事務所 高山維持出張所管理)
  • 白鳥JCT - 油坂峠出入口(油坂峠道路:国土交通省 中部地方整備局 岐阜国道事務所 八幡維持出張所管理)
    • 白鳥JCT - 白鳥西ICについては白鳥ICの構造上、接続する東海北陸道区間の料金が別途必要になる。
  • 大野IC - 上志比IC、永平寺東IC - 松岡IC(永平寺大野道路:国土交通省 近畿地方整備局 福井河川国道事務所 嶺北国道維持出張所管理)

歴史[編集]

各道路ごとの沿革は、#事業区間ごとの概要にある各道路の沿革を参照。

  • 1965年(昭和40年) - 安房トンネルの現地調査を開始する。
  • 1980年(昭和55年)- 安房トンネルの調査坑が着工される。
  • 1981年(昭和56年) - 油坂峠道路が、建設省により事業化される。
  • 1983年(昭和58年) - 油坂峠道路が、建設省により着工される。
  • 1985年度(昭和60年度) - 永平寺大野道路のうち国道416号吉野 - 谷口工区(越坂トンネル付近)が、福井県により着手される。
  • 1987年(昭和62年)
  • 1993年度(平成5年度) - 永平寺大野道路のうち、上志比IC - 永平寺西IC間の事業を福井県から国へ移管。国が永平寺西IC - 福井北JCT間を事業化する。
  • 1993年(平成5年)6月1日 - 永平寺大野道路のうち、越坂トンネル関連区間(永平寺西IC - 松岡出入口間、1.8km)の供用を開始する。
  • 1995年(平成7年)
    • 2月11日 - 安房峠道路の工事現場で水蒸気爆発が発生し、作業員4人が死亡する。
    • 4月 - 安房トンネルが貫通する。
  • 1996年度(平成8年度) - 松本波田道路が事業化される。
  • 1997年(平成9年)12月6日 - 安房峠道路(中ノ湯IC - 平湯IC間、5.6km)の供用を開始する。
  • 2000年(平成12年)10月7日 - 飛騨清見IC - 白鳥JCT間(40.9km)が東海北陸自動車道として供用を開始する。
  • 2004年(平成16年)11月27日 - 高山清見道路のうち、高山西IC - 飛騨清見JCT間(8.7km)の供用を開始する。
  • 2005年(平成17年)9月30日 - 油坂峠道路が無料化される。
  • 2007年(平成19年)3月17日 - 永平寺大野道路のうち、永平寺東IC - 永平寺西IC間(1.4km)の供用を開始する。
  • 2009年(平成21年)3月28日 - 永平寺大野道路のうち、勝山IC - 上志比IC間(7.9km)の供用を開始する。
  • 2011年(平成23年)8月1日 - 永平寺大野道路のうち、福井北IC/JCT - 松岡IC間(2.2km)着工。
  • 2013年(平成25年)3月24日 - 永平寺大野道路のうち、勝山IC - 大野IC間(7.8km)の供用を開始する。

交通量[編集]

平日24時間交通量(台)(上下合計)[2][3][4]

  • 斜字は推計値を示す。
料金 区間 平成17年度
(2005年度)
平成22年度(2010年度) 備考 所在地
台数 混雑度
有料 中ノ湯IC-平湯IC 3,171 1,880 0.23 安房峠道路 長野県
(安房トンネル) 岐阜県
無料 (この間未開通)
高山IC-高山西IC 未開通 5,504 0.55 高山清見道路
高山西IC-飛騨清見IC 5,566 6,774 0.56
有料 東海北陸自動車道との重複区間
無料 白鳥IC/JCT-白鳥西IC 1,071 594 0.10 油坂峠道路
白鳥西IC-油坂峠出入口 1,706 岐阜946/
福井1,138
岐阜0.13/
福井0.13
福井県
(この間未開通)
勝山IC-上志比IC 未開通 1,214 0.11 永平寺大野道路
(この間未開通)
永平寺東IC-永平寺西IC 未開通 8,218 0.71
永平寺西IC-松岡出入口 11,738 12,575 1.25

事業区間ごとの概要[編集]

※各道路のICおよび接続道路の詳細については、#インターチェンジなどを参照。

長野県内区間は、波田IC - 中ノ湯IC間はダム建設時に整備された道路を利用しており、道路幅の狭さから大型自動車などの離合に時間を要するなど改良の余地があるが、この区間は一般道路と併用して整備をする方針となっている。このうち、地元関係者の要望もあり先行整備される予定であった同区間の一部(奈川渡ダム周辺)については地元首長および国土交通相との会談の結果、2010年度(平成22年度)の事業化を目指すこととなった[5]が、のちに調査・測量を除いた事業化は延期となった。また、松本波田道路は2008年度(平成20年度)に事業再評価の対象となったが事業の継続が決定した。

岐阜県内区間は、飛騨清見道路の高山IC - 飛騨清見JCT間の開通により整備が一段落したのちは、丹生川IC - 高山IC間の調査・設計などが進んでいるほか、中間にインターチェンジを作る動きもある。また、現道の改良が進んでいる平湯IC - 丹生川IC間は高山東道路として調査中である。

福井県内区間は、永平寺大野道路の大野IC - 勝山IC間が2013年(平成25年)3月24日に開通したほか、松岡出入口 - 福井北IC/JCT間が2014年度(平成26年度)の開通を予定して事業中である。また、大野油坂道路のうち大野東IC以東を事業化しており、未事業化区間は約5kmを残すのみとなっている。なお、県では当路線を「真に必要な道路」と位置づけており、広報や誘致活動ではこのフレーズを多用している[6][7]

松本波田道路[編集]

国道158号標識

[8]松本波田道路(まつもとはたどうろ)は、長野県松本市島立と同市波田石原間に計画されている、全長5.3kmの自動車専用道路である。1996年度(平成8年度)に事業化され、1999年(平成11年)3月15日に都市計画決定された。松本インターチェンジの南側にあたる島立地区に設置予定の松本ジャンクション長野自動車道から分岐し、波田地区で工事中の渋滞対策道路(県道で、国道158号のバイパスとしての位置づけ)と接続する構想である。

この区間はアクセス道路の問題と地元住民の反対[9]により整備は進んでいない。アクセス道路については2車線で整備することが決まっていたが、田中康夫知事が1.5車線に計画を変更したのち、村井仁知事により再び2車線で整備する計画に戻り2013年に着工した[要出典]。 2013年12月、国土交通省長野国道事務所が島立・新村和田波田の各地区で地元町会長などに対し説明会を開催した。2014年1月からは地権者ら地元住民対象の説明会を開き、理解を得られれば地質調査や測量を始める方針とされる[10][11]

当道路の計画については、渋滞解消や観光資源の有機的な接続といったメリットの反面、優良な農地を失うとする住民の反対意見が併せて報道されている[10]

松本波田道路の要目[編集]

  • 起点 : 長野県松本市島立
  • 終点 : 長野県松本市波田石原
  • 全長 : L=5.3km
  • 規格 : 第1種第3級
  • 道路幅員 : W=20.5m
  • 車線数 : 4車線
  • 車線幅員 : W=3.5m
  • 設計速度 : 80km/h

波田ICと中ノ湯ICを結ぶ区間[編集]

長野県松本市波田石原(波田IC)と同市安曇中ノ湯(中ノ湯IC)を結ぶ区間は基本計画区間となっている。事業化されておらず、事業名もない。

なお、当区間と並行する国道158号は防災上の問題があるほか隘路となっていることから、奈川渡ダム付近の約2kmについて国道158号のバイパス道路を建設する道路改良事業「一般国道158号奈川渡改良」[12]が、2011年度の新規事業として採択された[13]

安房峠道路[編集]

安房峠道路(あぼうとうげどうろ)は、長野県松本市安曇中ノ湯(中ノ湯IC)と岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯(平湯IC)を結ぶ、全長5.6kmの道路である。

長野・岐阜県境の安房峠直下で短絡しており、大半の区間を安房トンネルと湯ノ平トンネルが占めている。

高山東道路[編集]

高山東道路(たかやまひがしどうろ)は、岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯(平湯IC)と岐阜県高山市丹生川町坊方(丹生川IC)を結ぶ道路。基本計画区間となっており調査が行われているが、事業化されていない。

高山清見道路[編集]

国道158号標識
高山西IC付近(高山IC方面を撮影)
高山西IC付近(飛騨清見IC方面を撮影)

[14]高山清見道路(たかやまきよみどうろ)は、岐阜県高山市丹生川町坊方(丹生川IC)と同市清見町夏厩(飛騨清見JCT)を結ぶ、全長24.7kmの道路である。

通行料金は無料。当道路のうち高山IC - 飛騨清見IC間のみ暫定2車線で供用中である。残りの丹生川IC - 高山IC間(9.5km)は2013年11月15日より工事着手しており、2023年度頃の完成を見込む[15]

高山清見道路の要目[編集]

  • 起点 : 岐阜県高山市丹生川町坊方
  • 終点 : 岐阜県高山市清見町夏厩
  • 全長 : L=24.7km (供用延長:L=15.2km)
  • 規格 : 第1種第3級
  • 標準道路幅員 : W=22.0m
  • 車線数 : 4車線(現在は高山西IC付近以外は暫定2車線で供用)
  • 設計速度 : 80km/h

高山清見道路の沿革[編集]

  • 1992年(平成4年)1月17日 - 都市計画決定。
  • 1992年度 - 事業化。
  • 2004年(平成16年)11月27日 - 高山西IC - 飛騨清見JCT間(8.7km)の供用を開始。
  • 2007年(平成19年)9月29日 - 高山IC - 高山西IC間(6.5km)の供用を開始。

高山清見道路の主な構造物[編集]

  • 見量山(みはかやま)トンネル
    • 全長1,544m、暫定2車線のトンネル。高山ICと高山西IC間の岐阜県高山市に所在し、見量山を貫く。2006年(平成18年)12月13日に貫通。なお、事業中の仮称を「下林トンネル」と称していた。
  • 栗尾(くりお)トンネル
    • 全長1,069m、暫定2車線のトンネル。高山ICと高山西IC間の岐阜県高山市に所在し、見量山を貫く。2006年(平成18年)9月12日に貫通。なお、事業中の仮称を「前原2号トンネル」と称していた。
  • 前原高架橋 - 全長290m。
  • 清見八日町(きよみようかまち)トンネル
    • 全長1,272m、暫定2車線のトンネル。高山ICと高山西IC間の岐阜県高山市に所在し、名称の由来は高山市の地域名称である清見町八日町から採られている。トンネル内は電波遮へい対策事業により携帯電話の通話が可能である。2006年(平成18年)5月17日に貫通。なお、事業中の仮称を「前原1号トンネル」と称していた。
  • 小鳥(おどり)トンネル
    • 全長4,346m、暫定2車線のトンネル。高山西ICと飛騨清見ICに所在し、小鳥峠のほぼ直下を貫く。2003年(平成15年)3月15日に貫通。※詳しくは、小鳥トンネルを参照。

東海北陸自動車道との重複区間[編集]

岐阜県高山市清見町夏厩(飛騨清見JCT)と岐阜県郡上市白鳥町向小駄良(白鳥IC付近)は、東海北陸自動車道との重複区間となっている。

油坂峠道路[編集]

国道158号標識
白鳥IC - 白鳥西IC間
岐阜県側区間の遠望。山向こうが福井県。

[16][17][18][19]油坂峠道路(あぶらさかとうげどうろ)は、岐阜県郡上市白鳥町向小駄良(白鳥IC付近)と福井県大野市東市布(旧油坂峠料金所付近)を結ぶ、全長11.3kmの道路である。

もとは有料道路として供用を開始したが、道路の管理主体が日本道路公団から国土交通省中部地方整備局へ承継されたことに伴い、2005年(平成17年)9月30日に無料化された。

福井県側から当道路を通行した場合は、白鳥ICから一般道に降りることはできない。

油坂峠道路の要目[編集]

  • 起点 : 福井県大野市東市布
  • 終点 : 岐阜県郡上市白鳥町向小駄良
  • 全長 : L=9.5km
  • 設計速度 : 80km/h
    • 完成時期および経緯の違いから、構造規格が異なっており、越美通洞前後4.0kmの区間[注釈 2]は最高速度が50km/hに、そのほかの区間では70km/h(対面通行の自動車専用道路では一般的な速度)に設定されている。
  • 車線数 : 暫定2車線
  • 総事業費 : 計画749億円、実績777億円

油坂峠道路の沿革[編集]

  • 1977年度(昭和52年度)から1980年度(昭和55年度) - 調査が実施される。
  • 1981年(昭和56年)
    • この年、一般国道158号の一次改築事業として事業化される。
    • 7月10日 - 福井県および岐阜県の権限代行区間として工事開始が告示される[20]
  • 1983年度(昭和58年度) - 建設省より着工される。
  • 1984年度(昭和59年度) - 越美通洞に着手する。
  • 1987年(昭和62年)
    • 6月 - 当道路が「中部縦貫自動車道」に指定される[21]
    • 11月18日 - 県境区間(越美通洞を含む、福井県大野郡和泉村東市布から岐阜県郡上郡白鳥町・大藤路橋まで)が、暫定的に無料道路として供用を開始する[1]
  • 1989年(平成元年)8月8日 - 都市計画決定される。
  • 1998年(平成10年) - 日本道路公団により着工される。
  • 1999年(平成11年)
    • 4月26日 - 白鳥西IC - 油坂第三トンネルおよび、油坂峠料金所前後の供用を開始。同時に有料道路となる。
    • 11月1日 - 白鳥JCT - 白鳥西IC間の供用を開始する。
  • 2005年(平成17年)9月30日 - 無料化される。

油坂峠道路の主な構造物[編集]

岐阜県側にある油坂第1・第2・第3トンネルが大きくカーブしているのと対照的に、県境を貫く越美通洞は直線になっているので、入口から向かい側の入口を見ることができる。

  • 油坂第一トンネル (建設省近畿地方整備局福井工事事務所側の建設当時の名称「油坂第四トンネル」、全長847m[22]
  • 油坂第二トンネル (同「油坂第三トンネル」、全長1,600m[23]
  • 油坂第三トンネル (同「油坂第二トンネル」、全長914m[24]
  • 越美通洞 (同「油坂第一トンネル」、全長1,076m[25]
    • 当道路で唯一、トンネル名に「通洞」という呼称が命名されているが、これは当時の建設省近畿地方建設局福井工事事務所の所長が、部下にトンネル名を検討するよう指示し、部下は「油坂第一トンネル」、「越美トンネル」、「油坂峠トンネル」などの候補を挙げるも却下し、所長自らが現トンネル名を提案し、命名したものである。[26]

大野油坂道路[編集]

[19]大野油坂道路(おおのあぶらさかどうろ)は、福井県大野市東市布(旧油坂峠料金所付近)と同市中津川(大野IC)を結ぶ道路。道路規格が第1種第4級、車線幅員が3.25mで計画されている。日本の高速道路はその殆どが車線幅員3.5mを基準としており、西九州自動車道三遠南信自動車道で現道を活用する場合(暫定的なものを含む)に基準未満で供用する例が見られるが、新規に自動車専用道路を整備する場合に最初から車線幅員を3.25mで計画するのは非常に特異である(同様の例としては、ルート変更のため結果的にトンネルを2本掘る事となり、事業費が圧縮された三遠南信道の青崩峠道路が挙げられる)。

2009年(平成21年)3月9日、国土交通大臣諮問機関である社会資本整備審議会の部会が開かれ、和泉IC(大野市貝皿) - 大野東IC(同市下唯野)間の14kmが着工の見込みとなった。計画では完成2車線で設計速度60km/h。事業費は約523億円、1日当たりの計画交通量は約7,400台。防災救急医療などの面からも必要とされたほか、費用対効果は3.4と高い評価を得ている。同月13日、2010年度新規事業として採択される事が正式に決定した。 2014年3月末時点の用地取得率は54%で、同年8月30日に着工。用地がまとまった箇所から順次工事を進める予定で、起工式に駆け付けた福井県選出の山崎正昭参議院議長は「7~8年で完成できるのでは」と全通に向けた意気込みを示した[27][注釈 3]

一方の油坂峠 - 和泉IC間15.5kmについては、計画交通量を1日当たりの約4,500台と見込む[28]。同区間の整備を2011年12月24日に翌年度政府当初予算案の一部として閣議決定、2012年4月5日に同予算が国会で成立し翌日の予算配分によって正式に事業化された[29]東日本大震災を教訓に国土交通省が全国で高速道路ネットワークの未整備区間の解消や代替ルート確保を重視する中で、中部縦貫道の南海トラフ巨大地震発生時の迂回路としての機能が改めて評価されたとみられている[28][注釈 4]

大野油坂道路の要目[編集]

  • 起点 : 福井県大野市東市布
  • 終点 : 福井県大野市中津川
  • 全長 : L=約35km(供用中区間なし)
  • 規格 : 第1種第4級
  • 道路幅員 : (土工部)W=13.0m、(橋梁部)W=12.0m、(トンネル部)W=10.5m
  • 車線数 : 2車線
  • 車線幅員 : W=3.25m
  • 設計速度 : 60km/h

大野油坂道路の沿革[編集]

  • 1997年(平成9年)2月 - 油坂峠料金所 - 大野IC間(約32km)の基本計画が決定される。
  • 2004年(平成16年)12月 - ルート帯が発表される。
  • 2006年(平成18年) - 猛禽類を除く環境調査を実施する。
  • 2010年(平成21年)度 - 和泉IC - 大野東IC間(14.0km)が事業化される。
  • 2012年(平成24年)4月6日 - 油坂峠出入口 - 和泉IC間(15.5km)を事業化。未事業化区間の直線距離が約5kmあるため、大野油坂道路全体の計画延長を約35kmへ修正。
  • 2013年(平成25年)度 - 和泉IC - 大野東IC間の用地買収に着手[30]
  • 2014年(平成26年)度 - 油坂峠 - 和泉IC間(15.5km)が事業化される。
  • 2014年(平成26年)8月30日 - 和泉IC - 大野東IC間の工事に着手。

永平寺大野道路[編集]

国道158号標識
工事の様子(鹿谷高架橋) - 勝山市鹿谷町

[19]永平寺大野道路(えいへいじおおのどうろ)とは、福井県大野市中津川(大野IC)と同県福井市玄正島町(福井北JCT)を結ぶ、全長26.4kmの道路である。

同道路のうち、大野IC - 上志比IC間(15.7km)および、永平寺東IC - 永平寺西IC間および越坂トンネル(3.2km)間が供用されており、残る区間も2016年度までの暫定2車線開通を目指している。

永平寺大野道路の要目[編集]

  • 起点 : 福井県大野市中津川
  • 終点 : 福井県福井市玄正島町
  • 全長 : 26.4km (うち、18.9kmを供用中)
  • 幅員 : 22.0m
  • 車線数 : 4車線 (供用中区間は暫定2車線)
  • 規格 : 第1種第3級
  • 設計速度 : 80km/h
    • 既開通区間は制限速度70km/h(大野 - 上志比)及び50km/h(永平寺東 - 松岡)にて供用している。
  • 事業費 : 約1,290億円

永平寺大野道路の沿革[編集]

  • 1985年度(昭和60年度) - 福井県が、国道416号吉野 - 谷口工区(越坂トンネル付近)の事業に着手する。
  • 1989年(平成元年)8月8日 - 都市計画決定され、大野IC - 永平寺西IC間の基本計画が決定する。
  • 1990年(平成2年)11月1日 - 大野IC - 永平寺西IC 整備計画決定、永平寺西IC - 福井北JCT 基本計画決定
  • 1990年度(平成2年度) - 国が大野IC - 上志比ICを、福井県が上志比IC - 永平寺西IC間をそれぞれ事業化する。
  • 1992年度(平成4年度) - 用地買収に着手する。
  • 1992年(平成4年)8月21日 - 永平寺西IC - 福井北JCT間が都市計画決定される。
  • 1993年度(平成5年度) - 上志比IC - 永平寺西IC間の事業を福井県から国へ移管。国が永平寺西IC - 福井北JCT間を事業化する。
  • 1993年(平成5年)
    • 6月1日 - 越坂トンネル関連区間(永平寺西IC - 松岡出入口間、1.8km)の供用を開始する。
    • 7月30日 - 永平寺西IC - 福井北JCT間の整備計画が決定される。
  • 2001年(平成13年)12月 - 保田トンネル・吉峰トンネルが貫通する。
  • 2007年(平成19年)3月17日 - 永平寺東IC - 永平寺西IC間の供用を開始する。
  • 2008年(平成20年)3月30日 - 維持管理業務を福井県から国へ移管[31]
  • 2009年(平成21年)3月28日 - 勝山IC-上志比IC間の供用を開始する。
  • 2011年(平成23年)8月1日 - 福井北IC/JCT - 松岡IC間着工。
  • 2013年(平成25年)3月24日 - 勝山IC - 大野IC間(7.8km)の供用を開始。
  • 2013年(平成25年)7月17日 - 永平寺東IC - 上志比IC間を補完する国道416号バイパス浅見―光明寺間県道栃神谷鳴鹿森田線供用を開始。
  • 2014年度(平成26年度)- 福井北IC/JCT - 松岡IC間(2.2km)の供用を開始予定。
  • 2016年度(平成28年度)- 永平寺東IC - 上志比IC間(5.3km)の供用を開始予定。これにより、全線開通となる[32]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 当道と国道158号とは起点・終点が逆になる。
  2. ^ 越美通洞および越美通洞手前の大藤路橋は当初、第3種第2級で設計速度は60km/hであったが、のちに第1種第4級に変更し設計速度も80km/hにアップした。その他の区間は第1種第3級である。
  3. ^ 起工式は閉校した大野市蕨生小学校の体育館で開催され、式典には西川一誠知事や山崎正昭国会議員ら関係者約130人が駆け付けた。西川知事は「日本にも県にも重要な道路」と述べ、山崎議員も式典の1月前に開通した福井県の西側の玄関口である舞鶴若狭道になぞらえ「福井の東の玄関口として大きな成果を期待」と挨拶し、関係者からも交流促進や地方振興効果、災害時の“命の道”としての機能に期待の声が上がった。
  4. ^ 中部縦貫道の未事業化区間として残っていた大野東IC - 大野ICと油坂峠 - 和泉ICとで、後者が先に事業化された点について国土交通省福井河川国道事務所は「地形上の制約から道路を通せる場所が限られたため、ルートの決定が迅速だった」としている。国交省の新規事業採択時評価資料によれば、ルートの選定においてはバイパス新設案(第1種第4級、標準道路幅員W=13.0m、車線道路幅員W=3.25m、設計速度60km/h)と国道158号現道改良案(第3種第3級、標準道路幅員W=10.75m、車線道路幅員W=3.0m、設計速度50km/h)との2案が検討され、走行性・定時制・速達性など高速道路としての機能や自然環境への負荷等を総合的に勘案し、バイパスを新設する案が採用された。

出典[編集]

  1. ^ a b 『中部縦貫自動車道 油坂峠道路工事誌』 国土交通省近畿地方整備局福井工事事務所、2001年、p9、p11、p184。
  2. ^ 平成22年度道路交通センサス 一般交通量調査 箇所別基本表(福井県) (PDF)”. 国土交通省道路局. 2012年5月7日閲覧。
  3. ^ 平成22年度道路交通センサス 一般交通量調査 箇所別基本表(長野県) (PDF)”. 国土交通省道路局. 2012年5月7日閲覧。
  4. ^ 平成22年度道路交通センサス 一般交通量調査 箇所別基本表(岐阜県) (PDF)”. 国土交通省道路局. 2012年5月7日閲覧。
  5. ^ 中部縦貫道、10年度事業化目指す 知事面談で国交相方針 - 中日新聞[リンク切れ]
  6. ^ 広報番組『まちかど県政』「いま、真に必要な道路~中部縦貫自動車道~」(2009年4月5日放送) ※参考:県の広報案内(2009年3月30日 - 4月5日) - 福井県(2011年1月18日閲覧)
  7. ^ いま、「真に必要な道路」中部縦貫自動車道 (PDF) (2008年11月21日、政府・与党(自民党)・財務省・国土交通省宛に提出された「中部縦貫自動車道整備促進提言書」の説明資料) - 福井県(2011年1月18日閲覧)
  8. ^ 中部縦貫自動車道(松本波田道路) - 松本市(2011年1月16日閲覧)
  9. ^ 新件番号 1453、 件名 中部縦貫自動車道松本波田道路と国道百五十八号の整備に関する請願(第168回国会 請願の要旨) - 参議院(2011年1月16日閲覧)
  10. ^ a b 松本市と福井市結ぶ「松本波田道路」 12年ぶり説明会再開 - 信濃毎日新聞(2013年12月12日付、同日閲覧)
  11. ^ 『市民タイムス』2013年12月12日付
  12. ^ 平成23年度新規事業候補箇所説明資料 (PDF) (P.11-12) - 関東地方整備局(2011年5月17日閲覧)
  13. ^ “平成23年度長野国道事務所の事業概要” (PDF) (プレスリリース), 国土交通省関東地方整備局長野国道事務所, (2011年5月17日), http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000039409.pdf 2013年1月4日閲覧。 
  14. ^ 高山清見道路(中部縦貫自動車道) - 高山国道事務所(2011年1月16日閲覧)
  15. ^ “中部縦貫道:高山清見道路、残り区間着工 丹生川−高山IC /岐阜”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2013年11月16日) 
  16. ^ 国道158号油坂峠道路 1(道路整備効果事例) - 近畿地方整備局(2011年1月16日閲覧)
  17. ^ 国道158号油坂峠道路 2(道路整備効果事例) - 近畿地方整備局(2011年1月16日閲覧)
  18. ^ 国道158号油坂峠道路 3(道路整備効果事例) - 近畿地方整備局(2011年1月16日閲覧)
  19. ^ a b c 中部縦貫自動車道の概要 - 福井県(2011年1月16日閲覧)
  20. ^ 『中部縦貫自動車道 油坂峠道路工事誌』 国土交通省近畿地方整備局福井工事事務所、2001年、p11。
  21. ^ 『中部縦貫自動車道 油坂峠道路工事誌』 国土交通省近畿地方整備局福井工事事務所、2001年、p9、p184。
  22. ^ 『中部縦貫自動車道 油坂峠道路工事誌』 国土交通省近畿地方整備局福井工事事務所、2001年、p52。
  23. ^ 『中部縦貫自動車道 油坂峠道路工事誌』 国土交通省近畿地方整備局福井工事事務所、2001年、p46。
  24. ^ 『中部縦貫自動車道 油坂峠道路工事誌』 国土交通省近畿地方整備局福井工事事務所、2001年、p43。
  25. ^ 『中部縦貫自動車道 油坂峠道路工事誌』 国土交通省近畿地方整備局福井工事事務所、2001年、p41。
  26. ^ 『中部縦貫自動車道 油坂峠道路工事誌』 国土交通省近畿地方整備局福井工事事務所、2001年、p207。
  27. ^ “福井の東の玄関口へ期待 中部縦貫道・大野油坂道路が着工”. 産経新聞 (産経新聞社). (2014年8月31日) 
  28. ^ a b “中部縦貫道、中京結ぶ玄関口期待 和泉―油坂の整備が事業化”. 福井新聞 (福井新聞社). (2012年1月13日) 
  29. ^ 平成24年度予算(国土交通省近畿地方整備局)
  30. ^ 大野・和泉地区の化石 “磨き”をかけ観光資源に (PDF)”. 福井新聞. 2013年1月16日閲覧。
  31. ^ 平成20年政令第57号(2008年3月21日付)
  32. ^ 永平寺大野道16年度全通 中部縦貫道 中日新聞 2013年6月15日付

関連項目[編集]

外部リンク[編集]