JOCスポーツ賞
JOCスポーツ賞は、日本オリンピック委員会(略称:JOC)が制定する賞。「年度賞」、「特別貢献賞」、「トップアスリートサポート賞」、「JOCオーダー」の4つからなる。
概要
年度賞は、日本オリンピック委員会に加盟する各種スポーツ団体の選手、指導者を対象に当該年度において各競技で優れた成績を挙げた選手およびチーム、指導者を表彰する賞で、最優秀賞、優秀賞、新人賞、特別功労賞及び特別栄誉賞の5種類からなる。このうち最優秀賞のみ1人または1チームに限り、その他は若干名という規定がある。
特別貢献賞は、日本オリンピック委員会に対し積極的に協力、貢献した選手および加盟団体を対象に表彰する。
トップアスリートサポート賞は、選手強化の基盤を支える企業および学校等を表彰する賞で、最優秀団体賞、優秀団体賞の2種類からなる。このうち最優秀団体賞には1企業または1学校、優秀団体賞は若干という規程がある。
JOCオーダーは、オリンピック活動を世界に広げる運動(オリンピックムーブメント)に多大な貢献をした者を表彰する賞。
このうち年度賞、特別貢献賞、トップアスリートサポート賞の受賞者及び団体等には、正賞と副賞が贈呈される。
受賞者一覧
年度賞
特別貢献賞
年度 | 氏名 |
---|---|
2002年 | 田村亮子 日本水泳連盟 |
2003年 | 該当者なし |
2004年 | 室伏広治 日本水泳連盟 |
2005年 | 該当者なし |
2006年 | 日本ソフトボール協会 |
2007年 | 該当者なし |
2008年 | 日本水泳連盟 |
2009年 | 該当者なし |
2010年 | 該当者なし |
2011年 | 該当者なし |
2012年 | 該当者なし |
2013年 | 上村愛子 コシノジュンコ |
トップアスリートサポート賞
年度 | 最優秀団体賞 | 優秀団体賞 |
---|---|---|
2004年 | 三井住友海上火災保険 | ジャパンエナジー 旭化成 ルネサス テクノロジ 日本体育大学 鹿屋体育大学 東海大学 山梨学院大学 立命館大学 |
2005年 | 北野建設 | 徳洲会 関東自動車工業 協和発酵工業 順天堂大学 関西大学 |
2008年 | 綜合警備保障 | 富士通 東京シンクロクラブ 日本テレビフットボールクラブ 三井住友海上火災保険 日立製作所ソフトウェア事業部 三洋電機 NECセミコンダクターズ九州・山口 セントラルスポーツ 天理大学 国士舘大学 |
2009年 | 日本電産サンキョー | 埼玉スウィンスイミングスクール 医療法人徳洲会 日本体育大学体操競技部 朝日生命体操クラブ ダイチ 社会医療法人財団慈泉会相澤病院 中京大学 関西大学 アビームコンサルティング 三井住友海上火災保険 了徳寺学園 近畿大学洋弓部 |
2010年 | ||
2011年 | ||
2012年 | 自衛隊体育学校 | 東レ 日本たばこ産業 久光製薬 中国銀行 デンソー 日立オートモティブシステムズ ルネサス セミコンダクタ九州・山口 NEXUS |
JOCオーダー
年度 | 氏名 | 種別 | 主な役職、成績等 |
---|---|---|---|
1975年 | 東龍太郎 | 銀章 | 日本体育協会会長、IOC委員、JOC名誉会長 |
1977年 | 田畑政治 | 銀章 | 日本水泳連盟会長、JOC名誉委員長 |
1978年 | 鈴木良徳 | 銅章 | JOC常任委員 |
1979年 | 織田幹雄 | 銀章 | 1928年アムステルダム五輪男子三段跳び金メダリスト |
1980年 | 鶴田義行 | 銀章 | 1928年アムステルダム、1932年ロサンゼルス両五輪金メダリスト |
1981年 | 兵藤秀子 | 銀章 | 1936年ベルリン五輪女子200m平泳ぎ金メダリスト |
1982年 | 竹田恒徳 | 銀章 | IOC名誉委員 |
八田一朗 | 銀章 | 日本レスリング協会会長 | |
1983年 | 柴田勝治 | 銀章 | JOC委員長、日本アマチュアボクシング連盟会長 |
南部忠平 | 銀章 | 1932年ロサンゼルス五輪男子三段跳び金メダリスト | |
1984年 | 伴素彦 | 銀章 | 全日本スキー連盟会長 |
藤田明 | 銀章 | 日本水泳連盟会長 | |
藤井舜次 | 銀章 | 日本近代五種・バイアスロン連合名誉副会長 | |
水野健次郎 | 銀章 | ミズノ会長、水野国際スポーツ交流財団会長 | |
浅野均一 | 銀章 | JOC名誉委員 | |
1985年 | 青木半治 | 銀章 | 日本陸上競技連盟名誉会長 |
大島鎌吉 | 銀章 | JOC名誉委員、1932年ロサンゼルス五輪男子三段跳び銅メダリスト | |
1989年 | 清川正二 | 銀章 | IOC名誉委員、1932年ロサンゼルス五輪男子100m背泳ぎ金メダリスト |
近藤天 | 銀章 | 日本体操協会会長 | |
西田修平 | 銀章 | 1932年ロサンゼルス、1936年ベルリン両五輪男子棒高跳び銀メダリスト | |
宮崎康二 | 銀章 | 1932年ロサンゼルス五輪男子100m、男子800mリレー金メダリスト | |
1990年 | 田島直人 | 銀章 | 1936年ベルリン五輪金メダリスト |
小池禮三 | 銀章 | 1932年ロサンゼルス五輪男子200m平泳ぎ銀メダリスト | |
佐藤朝生 | 銀章 | JOC評議員、札幌冬季オリンピック大会組織委員会事務総長 | |
1991年 | 堤義明 | 金章 | JOC会長、全日本スキー連盟会長、日本アイスホッケー連盟会長 |
廣堅太郎 | 銀章 | JOC評議員、IOC総会事務総長 | |
荻村伊智朗 | 銀章 | 国際卓球連盟会長 | |
1993年 | 安齋實 | 銀章 | JOC評議員、日本ライフル射撃協会会長 |
宮川毅 | 銀章 | IOC報道委員、JOC理事 | |
1995年 | 古橋廣之進 | 銀章 | JOC会長、日本水泳連盟会長、国際水泳連盟副会長、国際大学スポーツ連盟副会長 |
笹原正三 | 銀章 | 日本レスリング協会会長、1956年メルボルン五輪男子フリースタイルフェザー級金メダリスト | |
松平康隆 | 銀章 | JOC副会長、日本バレーボール協会名誉会長、国際バレーボール連盟副会長 | |
荒川清美 | 銀章 | JOC名誉委員 | |
鬼鞍弘起 | 銀章 | JOC名誉委員 | |
1997年 | 八木祐四郎 | 銀章 | JOC会長、全日本スキー連盟専務理事 |
佐野雅之 | 銀章 | JOC理事 | |
1998年 | 上田宗良 | 銀章 | JOC理事、日本ホッケー協会会長 |
黒田善雄 | 銀章 | JOC名誉委員、IOC医事委員、OCA医事委員長 | |
斎藤英四郎 | 金章 | 長野冬季オリンピック大会組織委員会会長、JOC評議員 | |
吉村午良 | 銀章 | 長野冬季オリンピック大会組織委員会副会長、長野県知事 | |
塚田佐 | 銀章 | 長野冬季オリンピック大会組織委員会副会長、長野市長 | |
小林實 | 銀章 | 長野冬季オリンピック大会組織委員会事務総長 | |
1999年 | 加藤大豊 | 銀章 | JOC名誉委員 |
2000年 | 小掛照二 | 銀章 | JOC副会長、日本陸上競技連盟副会長 |
南洞邦夫 | 銀章 | JOC評議員、日本カーリング協会会長 | |
2001年 | 岡本雄作 | 銀章 | JOC監事、日本自転車競技連盟副会長 |
藤木宏清 | 銀章 | JOC評議員、日本カヌー連盟副会長 | |
水野正人 | 銀章 | ミズノ代表取締役社長、IOCスポーツ環境委員会委員 | |
鬼塚喜八郎 | 銀章 | アシックス取締役会長 | |
石本恵一 | 銀章 | デサント代表取締役会長 | |
船木和喜 | 銀章 | 1998年長野五輪男子団体、男子ラージヒル金メダリスト | |
2002年 | 冨田正一 | 銀章 | 国際アイスホッケー連盟副会長、JOC評議員、日本アイスホッケー連盟副会長 |
赤木恭平 | 銀章 | JOC名誉委員、全日本ボウリング協会会長 |
脚注
- ^ a b オリンピックには出場していなかった。
- ^ オリンピックには出場していない。
- ^ 日本相撲連盟は日本オリンピック委員会に加盟しているものの相撲は非正式競技である。
- ^ 男子バスケットボール部
- ^ 1999年世界ソフトボール選手権日本代表
- ^ 日本相撲連盟は日本オリンピック委員会に加盟しているものの相撲は非正式競技である。
- ^ 2000年シドニー五輪シンクロナイズドスイミング日本代表
- ^ 2000年シドニー五輪ソフトボール日本代表
- ^ 2003年アジア冬季競技大会アイスホッケー男子日本代表
- ^ 2003年世界剣道選手権日本代表であるが、剣道は非正式競技である。
- ^ 2004年アテネ五輪体操男子団体日本代表(塚原直也、米田功、鹿島丈博、水鳥寿思、冨田洋之、中野大輔)
- ^ 全日本空手道連盟は日本オリンピック委員会に加盟し、空手道は、アジア競技大会の正式競技になっているが、オリンピックには非正式競技になっている。
- ^ 2005年世界水泳選手権男子4x100mメドレーリレー日本代表(森田智己、北島康介、高安亮、細川大輔)
- ^ 2007年フェンシング世界選手権大会女子フルーレ団体日本代表(川西真紀、菅原智恵子、巻下陽子、池端花奈恵)
- ^ 2008年北京五輪ソフトボール日本代表
- ^ 2008年北京五輪レスリング女子日本代表(伊調千春、吉田沙保里、伊調馨、浜口京子)
- ^ 2008年北京五輪陸上競技男子4x100mリレー日本代表(塚原直貴、末續慎吾、髙平慎士、朝原宣治)