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; メリー(アニメ本編では"マリー"として登場)
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:声 - [[山本嘉子]](第1作)
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: ケン一の元クラスメイトで、ハム・エッグの一人娘。勝ち気でわがままな少女。原作では中盤で、原住民たちを率いてレオやケン一と敵対するが敗北。のちに日本に帰ったケン一の妻となる。

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:声 - [[千葉順二]](第1作、第2作)
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:声 - [[富山敬]](第3作)
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::[[立川談志]](劇場版)
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: 密漁者達のリーダーで、動物の命を平然と奪う悪人。冷酷な人物で仲間が死んでも感傷を抱かない。レオの父親であるパンジャを射殺した張本人でもある。
: 密漁者達のリーダーで、動物の命を平然と奪う悪人。冷酷な人物で仲間が死んでも感傷を抱かない。レオの父親であるパンジャを射殺した張本人でもある。


; クッター
; クッター

2011年6月8日 (水) 14:52時点における版

ジャングル大帝
漫画
作者 手塚治虫
出版社 学童社
掲載誌 漫画少年
発表期間 1950年11月号 - 1954年4月号
話数 43
アニメ:ジャングル大帝 (1965年)
原作 手塚治虫
シリーズディレクター 林重行
音楽 冨田勲
製作 虫プロダクション、山本暎一
放送局 フジテレビ系列
放送期間 1965年10月6日 - 1966年9月28日
話数 全52話
映画:カラー長篇漫画映画
ジャングル大帝 (1966年・再編集版)
監督 山本暎一
制作 虫プロダクション、配給:東宝
封切日 1966年7月31日公開
上映時間 75分
アニメ:新ジャングル大帝 進めレオ!
原作 手塚治虫
シリーズディレクター 林重行
音楽 冨田勲
製作 山本暎一
放送局 フジテレビ系列
放送期間 1966年10月5日 - 1967年3月29日
話数 全26話
アニメ:ジャングル大帝 (1989年)
原作 手塚治虫
シリーズ構成 馬嶋満、平見瞠
キャラクターデザイン 手塚治虫、川尻善昭
音楽 朝川朋之
アニメーション制作 手塚プロダクション
製作 テレビ東京、日本経済社、学研
放送局 テレビ東京系列
放送期間 1989年10月12日 - 1990年10月11日
話数 全52話
OVA:アニメ交響詩 ジャングル大帝
原作 手塚治虫
監督 平田敏夫
製作 日本コロムビア、手塚プロダクション
発売日 1991年4月1日
その他 演奏:日本フィルハーモニー交響楽団
日本合唱協会
映画:ジャングル大帝 (1997年)
監督 竹内啓雄
制作 手塚プロダクション、松竹
封切日 1997年8月1日公開
上映時間 99分
映画:ジャングル大帝/本能寺の変
監督 吉村文宏
封切日 2000年公開
上映時間
その他 300インチシアター映画
アニメ:ジャングル大帝
-勇気が未来をかえる-
原作 手塚治虫
監督 谷口悟朗
キャラクターデザイン 天野喜孝
アニメーション制作 手塚プロダクション
放送局 フジテレビ系列
放送期間 - 2009年9月5日
テンプレート - ノート

ジャングル大帝』(ジャングルたいてい)(Kimba the White Lion)は、手塚治虫漫画およびそれを原作とした一連のアニメ作品。

英題は日本国内ではJUNGLE EMPEROR LEO、海外ではKimba the White Lion

概要

大阪在住の医学生時代は単行本の描き下ろしを中心として来た手塚治虫が、中央で本格的なデビューを飾った作品であり、学童社の月刊漫画誌「漫画少年」に1950年(昭和25年)11月号から1954年(昭和29年)4月号にかけて全43回を連載。本来は『密林大帝』として単行本で描き下ろす予定だったのが、上京して偶然訪れた学童社において加藤謙一編集長の奨めで連載することになった経緯を持つ[1]。連載開始時は4ページ、第2回からは扉ページのついた10ページに拡大になり、連載中は最大で16ページになるなど「漫画少年」の看板作品として君臨[2]。以後の手塚は、単行本描き下ろしから、月刊漫画誌に仕事を切り替え、大学卒業後は漫画家に専念。1952年に『鉄腕アトム』を「少年」で連載を始めるまで、少年誌での手塚の代表的な仕事が本作である。4度にわたりアニメ化され、プロ野球球団(パリーグ)「西武ライオンズ」(現:埼玉西武ライオンズ)のマスコットに本作のキャラクターが採用されたことで、世代を越えた認知度を持つ。大のディズニーファンである手塚が、ディズニーのアニメーション映画バンビ』に影響を受けて本作を描き、後にディズニー本家がアニメ版『ジャングル大帝』で育ったクリエイターによりアニメ映画『ライオン・キング』(1994年公開)が制作されたのではないかと指摘されたことでも知られる。

「白いライオン(ホワイトライオン)」というアイディアは、手塚がかつて動物の絵本を依頼された際にライオンの絵を白熱灯の下で彩色したところ、電灯の光のために、できあがってみたら色がきわめて薄くて没になった失敗談が発端という[3]ジャングルを舞台とする趣向は、手塚が少年だった1930年代初めにターザン映画などを代表とする秘境冒険映画、猛獣映画など人気を呼んだアメリカ映画の影響が指摘されている。具体的には、レオの父親パンジャの名前は1934年の『パンジャ』という猛獣狩り映画(「ジャパン」を前後入れ替えたアナグラム的な命名という説も一部にある)、設定は1933年の『密林の王者』などである[4][5]。また、第二次世界大戦後の1950年代の日本で再びターザン映画が封切られて、その当時の日本の子供向け漫画や絵物語では、ターザンものやジャングルものは最もポピュラーなジャンルの1つであった[6][7]

単行本

手塚の名を高め、1954年に「漫画少年」誌上では完結していた『ジャングル大帝』だったが、単行本では長く未完のままだった。連載中の1951年1952年に出された学童社の単行本はもちろん、1958年光文社の手塚治虫漫画全集は4巻までと途中で刊行が中断し、ストーリーの完結までを読むことは出来なかった。テレビアニメの放映とともに1966年から1967年にかけて刊行された小学館のサンデーコミックスで、連載以来13年目にしてようやく単行本として完結。しかしアニメ化の際に作画の参考資料として持ち帰っていたスタッフが急逝し、その上そのスタッフの部屋も整理されてしまった。そのため前半部分を中心にオリジナルの原稿を紛失したため[8]、かなりの部分を描き直している(幸いにも後半の第三部は、ほぼそのままの状態で残っている)。以後、小学館の手塚治虫全集(1969年 - 1970年)、文民社の手塚治虫作品集(1976年)が出版され、1977年の講談社の「手塚治虫漫画全集」版が定本となっている。なお、「手塚治虫漫画全集」の全400巻のうち記念すべき第1巻はこのジャングル大帝である。

「漫画少年」連載のオリジナル版は、印刷された「漫画少年」を版下として、1990年から1992年にかけて、手塚治虫ファンクラブ京都の「ヒョウタンツギタイムス」から復刻。

  • 『ジャングル大帝(全2巻)』学童社
  • 手塚治虫漫画全集『ジャングル大帝(全3巻)』光文社
  • サンデーコミックス『ジャングル大帝(全5巻)』小学館
  • 手塚治虫全集『ジャングル大帝(全3巻)』小学館
  • 手塚治虫作品集『ジャングル大帝(全1巻)』文民社
  • 手塚治虫漫画全集『ジャングル大帝(全3巻)』講談社
  • 手塚治虫漫画全集『レオちゃん(全1巻)』講談社
  • 手塚治虫初期漫画館 『ジャングル大帝(全2巻)』名著刊行会
  • カラーコミックス『ジャングル大帝(全3巻)』小学館
  • ほるぷ版手塚治虫選集『ジャングル大帝(全2巻)』ほるぷ出版
  • 手塚治虫まんが絵本館『ジャングル大帝(全2巻)』小学館
  • ノーラコミックスデラックス『ジャングル大帝(全2巻)』学研
  • 『ジャングル大帝(全2巻)』小学館
  • 小学館文庫『ジャングル大帝(全2巻)』小学館
  • サンデー・コミックス『ジャングル大帝レオ(全2巻)』秋田書店
  • 秋田文庫『ジャングル大帝レオ(全2巻)』秋田書店
  • 小学館ぴっかぴかコミックス『ジャングル大帝レオ(全2巻)』小学館
  • 集英社ホームリミックス / ShR『ジャングル大帝(全1巻)』ホーム社発行/集英社発売

あらすじ

アフリカのジャングルにおける白ライオンのレオを中心とした一家三代とムーンライトストーンを巡って争奪戦を演じる人間たちを描く大河ドラマ。

年表

  • 1950年(昭和25年) - 『漫画少年』で漫画の連載開始。
  • 1965年(昭和40年) - 10月、カラーテレビアニメシリーズとして虫プロダクション制作でフジテレビ系で放映開始。『Kimba the White Lion』の題名で米国を初めとする世界各国でも放映される。
  • 1966年(昭和41年) - 第4回テレビ記者会賞特別賞受賞。厚生省中央児童文化財部会年間優秀テレビ映画第1位。厚生大臣児童福祉文化賞受賞。『劇場版・ジャングル大帝』東宝系で公開。冨田勲作曲『交響詩 ジャングル大帝』 (石丸寛指揮、日本フィルハーモニー交響楽団演奏) のLPレコード発売 (サウンドトラックではなくアニメ用音楽から編曲した交響詩の嚆矢)。原作の後半に相当する『新ジャングル大帝 進めレオ!』フジテレビ系で放映開始。
  • 1967年(昭和42年) - 劇場版がヴェネツィア国際映画祭でサンマルコ銀獅子賞を受賞。『新ジャングル大帝 進めレオ!』第14話「吠える氷河」が第6回日本テレフイルム技術賞受賞。
  • 1970年(昭和45年) - これまで何度も刊行されては中断していた漫画単行本が、新書版の小学館版手塚治虫全集の一部として、初めて最終話まで刊行された。
  • 1989年(平成元年) - 2月、手塚治虫逝去。10月、手塚プロ制作の新作アニメ『ジャングル大帝』テレビ東京系で放映開始。
  • 1991年(平成3年) - 1月、オリジナルビデオアニメ『アニメ交響詩ジャングル大帝』発売。
  • 1994年(平成6年) - ディズニーの劇場アニメ『ライオン・キング』公開。『ジャングル大帝』に酷似していると話題になる。
  • 1997年(平成9年) - 手塚プロ制作の新作劇場アニメ『ジャングル大帝』松竹系で公開。『新ジャングル大帝 進めレオ!』では原作と異なっていた結末部分を、原作に沿った形でリメイクしたもの。
  • 2009年(平成21年) - 9月、フジテレビ50周年企画として、スペシャルアニメ『ジャングル大帝 -勇気が未来をかえる-』フジテレビ系で放映。

アニメ

テレビアニメ第1作(1965年)

概要

フジテレビ系列で1965年(昭和40年)10月6日 - 1966年(昭和41年)9月28日まで全52話を放送。日本国産初のカラーテレビアニメシリーズとされることが通例だが、半年前、1965年4月から、カラーによるテレビアニメ『ドルフィン王子』が放映されている。しかし、全3話に過ぎなかったため、あまり話題にならず、忘れ去られて行った。よって本格的なカラーテレビアニメのシリーズは本作という評価が一般的である[9][10][11]

スポンサーは三洋電機が「サンヨーカラーテレビ劇場」と銘打って一社提供を行い、自社製品であるカラーテレビ購買需要を喚起するソフトとして活用した[12]。漫画連載は10年以上前であり、テレビアニメ黎明期であるため俗悪番組のそしりを避けるべく、『鉄腕アトム』と同じく、手塚漫画の中では「よい子」の代表格であるレオに白羽の矢が立った[13]。レオの理想主義は教育者の支持を得て、日本PTA全国協議会、教育者懇談会の推薦番組に、番組向上委員会の青少年向け推奨テレビ番組に選定された。1966年第4回テレビ記者会賞特別賞、1966年厚生省中央児童文化財部会年間優秀テレビ映画第1位、1966年厚生大臣児童福祉文化賞を受賞している。

予算は1話250万円、総額1億2千万円の制作予算が組まれ、並行して放映する『鉄腕アトム』は外注プロダクションを多く使うことにし、『ジャングル大帝』には虫プロダクション生え抜きの主流スタッフを投入。虫プロの社員スタッフで制作されることになった。ただし、手塚治虫は制作現場から外された原作者という立場に過ぎず、『鉄腕アトム』『W3』のような手塚のチェックは入っていない。これはプロデューサー主導による予算管理に基づく制作体制を取ることで、虫プロが赤字体質から脱却することを意図した広告代理店出身の穴見薫虫プロ常務による改革の一環だったと言われる。

2006年3月 - 5月を初回としてカートゥーン ネットワークでの放送が行われたが、第8話「きちがい雲」のみサブタイトルが現在は放送禁止用語に抵触するため放送されなかったが、その後の放送では「バッタの襲撃」というサブタイトルで放送されている。DVD-BOXにも収録されており、単品の「ベストセレクション 白い獅子編」(品番COBC-90197)でも見ることができる。

音楽

音楽は音響監督の田代敦巳の推薦で、冨田勲に決定。ミュージカルの要素が組み入れられた本作では、1話ごと画面に合わせ新たに作曲、録音する工程が取られた[14]。そのため、音楽には総制作費の3分の1から4分の1をかけ、『鉄腕アトム』と比較すると音楽予算は5倍になった。輸出先のアメリカの担当者も音楽を絶賛したという[15]

本作のレコードは朝日ソノラマ日本コロムビアが発売し、ソノシートEPレコードのほか、主題歌・挿入歌集『ジャングル大帝 ヒット・パレード』と『子どものための交響詩 ジャングル大帝』の2枚のLPレコードが発売された。

当時は朝日ソノラマソノシートが全盛期だったが、日本コロムビア専属歌手だったポップス歌手弘田三枝子がエンディング主題歌「レオのうた」を歌い、収録盤SCS-1は10万枚以上[16]のヒットを記録した。日本コロムビアの公式サイトではSCS-1を『アニメソングのコロムビアの原点となった』[17]としている。また、挿入歌集『ジャングル大帝 ヒット・パレード』と『交響詩 ジャングル大帝』の2枚のLPレコードについては、これが日本最初のアニメの交響曲と主題歌集のLPと言われている[18]

小学校の鑑賞教材にも使えるレコードという発想で制作された『交響詩 ジャングル大帝』は1966年芸術祭の音楽部門に参加し、奨励賞を受賞した。

オープニングテーマ『ジャングル大帝のテーマ』およびエンディングテーマ『レオのうた』は、『ジャングル大帝』のレオがマスコットキャラクターの埼玉西武ライオンズチャンステーマとしても使用されている。

アメリカ輸出

『鉄腕アトム』での経験を活かして、テレビアニメ版は当初よりアメリカ輸出を意識。アメリカでは既にカラー放送が主流になっていたことからカラーで制作。また、どんなエピソード順に並べても大丈夫なように、あるいはアメリカの放送コードに引っ掛かって放送できない回があった場合のために、原作の漫画は大河ドラマであったのに対して、1話完結のエピソードとなっている。黒人の描写には気をつけ、漫画的なカリカチュアライズした表現は用いず、登場させる際も黒人を悪役にはしないなどの配慮が取られた。その甲斐もあって、『鉄腕アトム』に続いて、アメリカの3大ネットワークの一角NBCが購入し、ネットワークでは放送されなかったものの、番組販売され、『Kimba the White Lion』として放送された。

スタッフ

主題歌

  • オープニング:『ジャングル大帝のテーマ』
作詞:石郷岡豪/作曲:冨田勲/歌:平野忠彦
 コロムビア版を歌う「三浦弘」は平野忠彦の変名である(契約関係上)。
  • エンディング:『レオのうた』
作詞:辻真先/作曲:冨田勲/歌:弘田三枝子

サブタイトル

  1. 行けパンジャの子
  2. 砂漠の風
  3. 動物学校
  4. 猛牛サムソン
  5. まぶたの大陸
  6. 飢えたサバンナ
  7. ドンガの決闘
  8. きちがい雲(バッタの襲撃)
  9. 翼のある王者
  10. ふたつの心
  11. コンガ狩猟区・前篇
  12. コンガ狩猟区・後篇
  13. 密林の大合唱
  14. アンドロクレス物語
  15. 卵・卵・卵
  16. 燃える河
  17. 不気味な青蛇
  18. ベラと勲章
  19. 開かずの小屋
  20. レストラン騒動
  21. 帰ってきたサンディ
  22. バーシィとっつぁん
  23. 大怪虫
  24. 森のマミー
  25. 子象ジャンボ
  26. 平和の肉
  27. 悲しいカメレオン
  28. 山猫ミュー
  29. 食獣花アラウネ
  30. 追跡旅行
  31. 死人洞の謎
  32. 最后の密猟者
  33. 牙なしヒューク事件
  34. 黒豹トットの逆襲・前篇
  35. 黒豹トットの逆襲・後篇
  36. マスク谷の怪物
  37. ほえる魔像
  38. 火山湖島
  39. 狂気の季節(大暴走の季節)
  40. 草原の暴れん坊
  41. さすらいの死神
  42. わんぱく作戦
  43. 怒りのチミセット
  44. 虹の谷
  45. まぼろしの山
  46. 町から来たジェーン
  47. まだらグモ
  48. 赤い牙
  49. 朝日をまねく木
  50. 冒険家オットー
  51. ナイルの大神殿
  52. 人喰いライオン

受賞歴

  • 1967年
    • 厚生省中央児童文化財部会年間優秀テレビ映画第1位
    • フジテレビ編成局長賞
    • 厚生大臣児童福祉文化賞
    • 第4回テレビ記者会賞特別賞受賞

漫画版

原作者の手塚治虫本人の手でコミカライズされ、小学館の児童雑誌『幼稚園』『小学一年生』から『小学四年生』の1965年10月号から1966年12月号にかけて『ジャングル大帝』が連載された。また、アニメ化に先立ち、『幼稚園』『小学一年生』の1965年4月号から9月号までは『レオちゃん』という題名で連載している。

その後

本作はその後、1975年10月3日から東京12チャンネルで開始した『手塚治虫まんがアワー』(金曜20:00 - 20:54)の前半で再放送(後半は『ふしぎなメルモ』)したが、番組が半年で終わったため、第23話「大怪虫」で終わってしまった。

フジテレビ 水曜19:00枠(本作より三洋電機一社提供枠)
前番組 番組名 次番組
勝ち抜きエレキ合戦
※水曜19:30に移動。

子供まんが大会
つなぎ番組
ジャングル大帝(第1作)
新ジャングル大帝 進めレオ!

劇場版(1966年)

1966年7月31日東宝系で公開された。本来の公開予定作品だった新作長編『鉄腕アトム』が脚本も完成しない状態のため、その代替作品として、急遽テレビで放送していた『ジャングル大帝』の第1話と第41話を中心に再編集したもの。1967年イタリアヴェネツィア国際映画祭の児童映画部門の第1位であるサンマルコ銀獅子賞を受賞した。

  • 脚本:辻真先
  • 監督:山本暎一
  • 音楽:冨田勲

テレビアニメ第2作(1966年)

『新ジャングル大帝 進めレオ!』

フジテレビ系列で1966年(昭和41年)10月5日から1967年(昭和42年)3月29日まで放送。『ジャングル大帝』の視聴率は20%以上を獲得し、内容的にも各賞を受賞する好評に、手塚の構想に基づき1年目は子供時代編の続編として主人公レオが大人となり、家族を持った原作の後半部分をアニメ化。物語もスポンサーと対象年齢の兼ね合いから、レオもライアも死んでいる原作と違い、死ぬことは無く子どもと一緒に去るハッピーエンドに変更された。第14話は1967年第6回日本テレフィルム技術賞を受賞している。しかし、視聴率は低迷し、15%を割ったことから半年で打ち切りになった。アメリカでもNBCが購入することはなく、1984年になって宗教チャンネルの Christian Broadcasting Network が『Leo the Lion』のタイトルで放送した。

主題歌

  • オープニング:『ジャングル大帝のうた』
作詞・作曲:三木鶏郎/編曲:冨田勲/歌:ハッピー・ビーンズ
第1作にて主としてオープニングとエンディングの提供クレジット代わり使われたCMソング「サンヨー・ジャングル大帝の歌」を冨田がアレンジして第2作での主題歌となした。
第1作ではその歌のタイトルクレジットの後、歌詞を下から上にロール字幕で出していた。
ラストは「サンヨー〜、サンヨー〜、サンヨー〜電機」とスポンサーの三洋電機の名を連呼するものだった。青文字のカラー表示が第1作では最後に歌詞に合わせて「SANYO」2回、「三洋電機」1回がズームアップされるというものだったが、第2作ではこの箇所が「提供 SANYO」が出た後、「SANYO」の部分が反転して「三洋電機」となる演出になった。
地上波再放送では三洋電機のクレジット部分はカットされて放送されていたが、日本映画専門チャンネルの「手塚治虫アニメシアター」で放送した時には、フィルムは提供クレジットテロップの無い物が使われたもののジングルはカットされなかった。
エンディングの提供クレジットでも冒頭箇所が使われていたが、こちらの映像は当時三洋電機から発売されていたマンガン電池「サンヨー乾電池・レオ(ジャングル大帝のイラスト入り)」を表示していた。
  • エンディング:『レオのうた』
作詞:辻真先/作曲:冨田勲/歌:弘田三枝子

サブタイトル

  1. 白い王者
  2. 大草原の対決
  3. 青いたてがみのザンバ
  4. ピグミーの死の祭り
  5. ルネの冒険旅行
  6. 巨獣ドンベ
  7. 黄金の弓
  8. 月光石の秘密
  9. 恐怖の鳥
  10. リカオンは啼かず
  11. パンジャ街へ行く
  12. 密猟者の森
  13. ルバー谷の決闘
  14. 吠える氷河
  15. ひとりぼっちの墓
  16. 密林の黒い牙
  17. 悪魔の滝
  18. 機関車騒動
  19. 石のとりで
  20. 白い絶壁
  21. ジャングルを売った奴
  22. 象の墓場
  23. 銀色の狼
  24. 火山島の冒険
  25. 王城に陽は昇る
  26. ムーン山よ永遠に

漫画版

1967年発表。第1作と同じく手塚治虫自らがコミカライズを担当した『ジャングル大帝 進めレオ!』を、小学館の学習雑誌『小学一年生』『小学二年生』の1月号から4月号にかけて連載。

フジテレビ 水曜19:00 三洋電機一社提供枠(当番組までアニメ
前番組 番組名 次番組
ジャングル大帝(第1作)
新ジャングル大帝 進めレオ!

テレビアニメ第3作(1989年)

テレビ東京系列にて、1989年(平成元年)10月12日から1990年(平成2年)10月11日まで放送(時間枠:毎週木曜日19時30分 - 20時)。全52話。番組表では途中から『手塚治虫の新作アニメ ジャングル大帝』と表記された。

企画は1987年にスタート。『青いブリンク』『森の伝説』と並び、手塚治虫本人が最後に手掛けたアニメの1つ。1989年度『第14回文化庁こども向けテレビ用優秀映画』奨励作品。レオが人間の言葉を喋らない設定になり、ストーリーも第1話が原作の第1部を使っていること以外はオリジナルとなっている。

西武ライオンズのマークとして青年のレオの顔が使われており、権利関係で混乱が起きることが予想されたが、手塚治虫は「あれはレオではなく、レオの父親のパンジャです」と主張し、本作に登場するのは子供時代のレオのみなので混乱はないと関係各社に説明した[19]

スタッフ

  • 企画:後藤田進(日本経済社)、倉田幸雄(学研)、松谷孝征(手塚プロダクション
  • プロデューサー:中村亮平、井口晴之(テレビ東京)、馬場大輔(日本経済社)、大西邦明(学研)
  • アニメーションプロデューサー:杉山豊(学研)、勝田稔男
  • 制作担当:久保田稔
  • 制作デスク:服部達也、井口憲明
  • シリーズ構成:馬嶋満、平見瞠(※一時期のみ)
  • 監督:宇井孝司
  • キャラクターデザイン:手塚治虫、川尻善昭
  • 総作画監督:小林準治
  • 美術デザイン:勝又激、斉藤雅己
  • 美術監督:岡田和夫
  • 色彩設定:藤川千奈実
  • 撮影監督:白井久男(スタジオコスモス)
  • 音楽:朝川朋之
  • 録音監督:斯波重治
  • 録音制作:オムニバスプロモーション
  • 録音スタジオ:ニュージャパンスタジオ
  • 現像:IMAGICA
  • タイトル:マキ・プロ
  • 製作:テレビ東京、日本経済社、学研
  • アニメーション制作:手塚プロダクション

主題歌

  • オープニング:『サバンナを越えて』
歌:水木一郎
  • エンディング:『夕映えになれ』
歌:徳垣とも子
上記2曲とも、作詞:竜真知子/作曲:川崎真弘/編曲:朝川朋之

放映リスト

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督
第一章 誕生 馬嶋満 平田敏夫 新川信正
第二章 約束 棚橋一徳 藤原洋英 野田卓雄
第三章 旅立ち 馬嶋満
宇井孝司
今沢哲男 松本佳久 我妻宏
第四章 友達 宇井孝司 浅香守生 佐藤雄三
第五章 故郷 棚橋一徳 半田輝男
第六章 侵入者 伊東恒久 平田敏夫 野田卓雄
第七章 勇気 馬嶋満 松本佳久 香西隆男
第八章 忠告 伊東恒久 藤原洋英 新川信正
第九章 仲間 馬嶋満
宇井孝司
望月敬一郎 宍倉敏
第十章 自由 伊東恒久 小田仁 須藤典彦 小林準治
第十一章 森の掟 平見瞠 浅香守生 佐藤雄三
第十二章 赤い翼 山下久仁明
宇井孝司
松本佳久 香西隆男
第十三章 予言 馬嶋満
宇井孝司
福島宏之 野田卓雄
第十四章 野性 馬嶋満 望月敬一郎 宍倉敏
第十五章 失敗 平見瞠 棚橋一徳
半田輝男
棚橋一徳 小林準治
第十六章 白い獣 伊東恒久 福島宏之 林正実 佐藤雄三
第十七章 誇り 馬嶋満
宇井孝司
新林実 須藤典彦 小林準治
第十八章 闘志 伊東恒久 望月敬一郎 宍倉敏
第十九章 生命(いのち) 平見瞠 平田敏夫 福島宏之 野田卓雄
第二十章 指導者 伊東恒久 棚橋一徳 小林準治
第二十一章 帰郷 馬嶋満
宇井孝司
望月敬一郎 宍倉敏
第二十二章 再会 平見瞠 秦泉寺博 昆進之介
第二十三章 移住 伊東恒久 井口就二 須藤典彦 堀内修
第二十四章 友情 山下久仁明 望月敬一郎 宍倉敏
第二十五章 犠牲(前編) 伊東恒久 棚橋一徳 小林準治
第二十六章 犠牲(後編) 平見瞠 楠鈴丸 元永慶太郎
第二十七章 惜別 芦沢剛史 望月敬一郎 宍倉敏
第二十八章 面影 伊東恒久 宇井孝司 箕ノ口克己 昆進之介
第二十九章 保護 山下久仁明
宇井孝司
南敦 吉村文宏 半田輝男
第三十章 冒険 平見瞠
宇井孝司
望月敬一郎 宍倉敏
第三十一章 信頼 伊東恒久 南敦 五月女有作 小林準治
第三十二章 自然 山下久仁明 田口久 新林実 半田輝男
第三十三章 楽園 平見瞠
宇井孝司
望月敬一郎 宍倉敏
第三十四章 幻の時 馬嶋満 井口就二 吉村文宏 小林準治
第三十五章 脅威 伊東恒久 望月敬一郎 宍倉敏
第三十六章 和解 山下久仁明 五月女有作 新林実 半田輝男
第三十七章 父親 平見瞠 田口久 元永慶太郎 蟲林オサヲ
第三十八章 親友 山下久仁明 岩本保雄 望月敬一郎 宍倉敏
第三十九章 悪夢 馬嶋満
宇井孝司
吉村文宏 半田輝男
第四十章 脱出 伊東恒久
宇井孝司
望月敬一郎 宍倉敏
第四十一章 予感 馬嶋満 箕ノ口克己 蟲林オサヲ
第四十二章 共存 山下久仁明 吉村文宏 半田輝男
第四十三章 決意 伊東恒久 望月敬一郎 宍倉敏
第四十四章 潜入 馬嶋満
宇井孝司
井口就二 松見真一 蟲林オサヲ
第四十五章 再生 平見瞠 望月敬一郎 宍倉敏
第四十六章 憧憬 山下久仁明 田口久 吉村文宏 半田輝男
第四十七章 栄冠 平見瞠 箕ノ口克己 蟲林オサヲ
第四十八章 挑戦 馬嶋満 望月敬一郎 宍倉敏
第四十九章 結集 山下久仁明 天上はじめ 松見真一 半田輝男
第五十章 勝利 伊東恒久
宇井孝司
望月敬一郎 宍倉敏
第五十一章 調和(前編) 馬嶋満 尾西京介 吉村文宏 蟲林オサヲ
第五十二章 調和(後編) 平見瞠 今村学 松見真一

パイロットフィルム

第3作放映前年の1988年に作られた4分6秒のパイロット版。演出:宇井孝司、原・動画:小林準治。

テレビ東京 木曜19:30枠
前番組 番組名 次番組
ジャングル大帝(第3作)

劇場版(1997年)

1997年8月1日より松竹系で公開。従来のテレビアニメ版との繋がりは一切ない完全新作で、テレビアニメ版では最後が改変された原作の第3部を忠実に描くことを意図として製作された。

当時の松竹は配給収入の低下に悩んで、日本アニメーションの『フランダースの犬』の映画版から始まるアニメ路線を試みており、『ジャングル大帝』の劇場版もそのうちの1本であった。手塚プロには松竹側から3、4年前から手塚作品をやりたいと接触があり、当初松竹は『鉄腕アトム』の映画化を希望していたという[20][21]。なお、本作の約9ヶ月前には手塚プロの別スタッフによる「BLACK JACK(劇場版)」が同じ松竹系で公開されている。

スタッフ

  • 製作総指揮:松谷孝征、幸甫
  • 企画:清水義裕、古徳稔、石田康男
  • プロデューサー:久保田稔、宇田川純男、秋葉千晴
  • キャラクターデザイン・作画監督:杉野昭夫
  • 音楽:冨田勲
  • 指揮:大友直人
  • 演奏:東京交響楽団
  • 音響監督:千葉耕市
  • 美術監督:阿部行夫
  • 演出:五月女有作、吉村文宏、桑原智
  • 脚色・監督:竹内啓雄
  • 製作:手塚プロダクション、松竹
  • 主題歌(イメージソング):松たか子WIND SONG

テレビアニメ第4作(2009年)

ジャングル大帝 -勇気が未来をかえる-』は、フジテレビ系列にて、2009年(平成21年)9月5日に「フジテレビ開局50周年」「手塚治虫生誕80周年」記念アニメとして土曜プレミアム枠で放送されたテレビスペシャル[22]

バラエティ番組放送作家として知られる鈴木おさむが初めてアニメの脚本に挑戦し、オリジナルストーリーを書き起こしたことで話題になった。本作では、「家族愛」「友情」「環境問題」をテーマとして、近未来の人工ジャングルに住む動物たちとそれを管理する人間との戦いを描く[22][23]

声優陣は専業声優でない芸能人を数多く起用、俳優の時任三郎松嶋菜々子は本作がアニメ声優デビューになったと言われる[24][25]

裏番組にはサッカーの国際強化試合「日本×オランダ」の生中継があったが、サッカー中継に次いで時間帯2位となる13.1%の視聴率を記録した[26]

物語

エターナルアースによって造られた巨大な人工島『ネオジャングル』では、動物を捕獲移住させ管理していた。動物の声を聞くことが出来る少年・大山賢一は、ネオジャングルに生息する子供の白ライオン・レオと出会い、ネオジャングルの存在が間違っていると思うようになる。そんな中、病原体の蔓延によりレオ達の住む区域の動物をリセット(殲滅)しようとする人間に対し、レオら動物たちは反旗を翻した。

主題歌

『Step by Step』 - 歌:Crystal Kay

スタッフ

登場キャラクター(第4作)

大山賢一 (おおやま けんいち)
声 - 矢島晶子
賢造の息子で、動物の言葉がわかる人間の少年。父親を尊敬していたものの、レオや動物たちと接しているうちにネオジャングルの存在に疑問を持ち始める。
レオ
声 - 川田妙子
パンジャとエライザの息子である子供のライオン。ネオジャングルで生まれ育ち、谷の飛び越えも出来ない臆病者だが、賢一との出会いや父との死別を経て勇気を持つようになる。
パンジャ
声 - 時任三郎
レオの父である白ライオン。ジャングル大帝と呼ばれ慕われているものの、一方人間の言いなりになっている臆病者とも罵られている。10年前からネオジャングルに連れて来られ、仲間を犠牲にしないために人間に反旗を翻すことをしなかった。トトを守るため死亡する。
エライザ
声 - 松嶋菜々子
レオの優しき母親。
ココ
声 - 釘宮理恵
レオの友達の鳥で、勝気だがいつも一緒にいて応援している。(本作で初めて、雌の設定となった)
トト
声 - 船越英一郎
人間を憎み襲っている凶暴な黒豹。人間によって作られたクローンの不完全体であり、それゆえに傲慢な人間を憎んでいる。パンジャとは対立しているものの認めており、未来を託したレオを助け命を落とす。
大山賢造 (おおやま けんぞう)
声 - 大塚明夫
ネオジャングル構想を奨める企業『エターナルアース』の最高経営責任者で、賢一の父親。指にはめたミサイルダーツようなものを武器にする。野心家でネオジャングルをつくりクローン技術も推し進め、自らを神と錯覚するようになる。
氷川博士 (ひかわ)
声 - 千葉紗子
エターナルアースの女性研究者。賢造に協力するものの、動物の命を顧みない事に反発している。
剛田 (ごうだ)
声 - 小杉十郎太
賢造の忠実な腹心。
ドルフ
声 - 小倉智昭
ネオジャングルの長老と呼ばれるヌー。人間の作った病原体によって病気を患っている。
イワザ
声 - 永澤菜教
キッカー
声 - 山口勝平
ミザール
声 - 小桜エツ子
いつもレオを馬鹿にしている3匹組の子猿。
国連の要人(Iturme E.Fujimeed)
声 - 伊藤利尋
国連の査察官として来たが、査察官ではなく賢造に恨みを持つ者だった。
ゴリラ
声 - ゴリ
カバ
声 - KABA.ちゃん
キリン
声 - 田村裕
シマウマ
声 - 川島明
モグラ
声 - 原えりこ
スカンク
声 - 西村朋紘
インパラ
声 - 川中子雅人
リス
声 - くまいもとこ
水牛
声 - 梅津秀行長嶝高士
エターナルアースのオペレーター
声 - 遠藤玲子松尾翠松村未央山中章子

音楽CD

ANIMEX 1300 Song Collection No.1:ジャングル大帝」(コロムビアミュージックエンタテインメント 2005年4月27日発売)

その他

オリジナルビデオアニメ版

アニメ交響詩 ジャングル大帝』は、テレビアニメ第1作放送時に発売されたレコード『子どものための交響詩 ジャングル大帝』に映像をつけるコンセプトで制作された51分のオリジナルビデオアニメ作品である。1991年4月1日に日本コロムビアより発売された。監督は、新旧のテレビアニメシリーズのスタッフでもあった虫プロ出身の平田敏夫が務めている。

スタッフ
  • 企画:木村英俊
  • エグゼクティブ・プロデューサー:木村裕史、松谷孝征
  • プロデューサー:清水義裕、久保田稔、岩瀬安輝、丸山正雄
  • 監督:平田敏夫
  • 監修:宇井孝司
  • 作曲:冨田勲
  • 指揮:石丸寛
  • 演奏:日本フィルハーモニー交響楽団、日本合唱協会
  • 構成:山本暎一、田代敦巳
  • 設定:高林久弥
  • 美術監督:金村勝義
  • 作画監督:本木久年
  • 製作協力:マッドハウス
  • 製作:日本コロムビア、手塚プロダクション

手塚治虫ワールド映画

ジャングル大帝/本能寺の変』。2000年公開。手塚治虫ワールドの300インチシアターで上映された短編映画。火の鳥がストーリーテラーとなる2本立ての作品。

プラネタリウム上映映画

ジャングル大帝レオ 空を染める謎の星』。投影時間約29分。スライド枚数約230枚。

登場キャラクター

ライオン

レオ
声 - 太田淑子(第1作)
外山高士(第2作)
林原めぐみ(第3作2話迄、幼年期)、古本新之輔(第3作3話以降、少年期)
津嘉山正種(劇場版)
鶴野恭子(手塚治虫ワールド映画)
主人公のホワイトライオン。白獅子パンジャの息子で、同じく白獅子。生まれたばかりの時には臆病な面もあったが、様々な経験を経て成長していき、やがてアフリカのジャングルに帰ってからは、次第に周囲の動物達からの信頼を経ていく事になる。『劇場版』と『進めレオ!』では妻にライヤ、子供にルネとルッキオを授かる。
劇場版では、ヒゲオヤジの命を救うべく、自らの命を捨てる。死後、ヒゲオヤジがその毛皮を身に纏っていた。
ライヤ
声 - 松尾佳子(第1作)
北浜晴子(第2作)
玉川紗己子(第3作)
倍賞千恵子(劇場版)
レオの親友。気が強く、恐がりな女の子。原作と第3作では、リョーナというレオの叔母の雌ライオンに仕えている。リョーナの死後はレオのことを気にかけレオを支える。
原作および劇場版では中盤にて疲労と気苦労が重なり、人間の世界に憧れて旅立ってしまったルネのことを考えていた時急に死斑病に罹り、最後はレオとルッキオを残して息を引き取った。
『ジャングル大帝 進めレオ!』ではとても子供想いである。
小学三年生版には生き別れの兄レーメンが登場する。
パンジャ
声 - 小池朝雄(第1作)
佐々木功(第3作)
レオの父親で、ジャングルの王。ジャングルに人間の手が及ぶのを防いでいたが、結果として人間側の恨みを買ってしまい、彼らの依頼を受けたハム・エッグによって射殺された。
エライザ
声 - 新道乃里子(第1作)
島本須美(第3作)
レオの母親。レオの誕生後、愛する息子と離ればなれに……。
ルネ
声 - 里見京子(第2作)
柊美冬(劇場版)
レオの息子。『進めレオ』ではレオの少年期と瓜二つ。
劇場版では、飛行機の残骸から手に入れたオルゴールの音色がきっかけで人間の世界に憧れを持つ。中盤で人間の世界に旅立ち、サーカス団にて一躍人気スターとなるが、優しい人間と悪い人間がいる事に苦悩する。レオやライヤの住むジャングルが伝染病に冒されている事実をコウノトリから聞いて故郷に帰る。しかし帰ってきた時に、ムーン山から下りてきたレオの毛皮を着たヒゲオヤジに遭遇し、そこで初めて父の死を知る。
ルッキオ
声 - 増山江威子(第2作)
椎名へきる(劇場版)
レオの娘でルネの妹。『ジャングル大帝 進めレオ』では、ライヤの子供時代と瓜二つである。劇場版ではライヤが死斑病で息を引き取ったあとルッキオも死斑病に発病する。しかしムーン山を調査しに来ている、ヒゲオヤジたちに助けられる。
リョーナ
声 - 島本須美(第3作)
パロス村で生き神とされている白いライオン。ライヤを従えている。原作およびアニメ第1作ではパンジャの娘でレオの異母姉だが、第3作ではパンジャの妹でレオの叔母とされている。ライヤにとって最愛の存在だったが、ハムエッグの銃撃からレオを守って死亡する。
ブブ
声 - 玄田哲章(第3作)
相沢正輝(手塚治虫ワールド映画)
パンジャのライバル。左目の傷はパンジャとの戦いで負ったもの。そのためか、レオに敵対心を抱いていた。原作ではレオとの戦いで、残った右目をも失って死ぬが、アニメ第3作では、後にレオに助けられた事がきっかけで、ミスシフォンの銃撃から身を投げ出してレオを庇い負傷する。

その他の動物

トミー
声 - 明石一(第1作)
亀山助清(トニー、第3作)
龍田直樹(劇場版)
松尾銀三(手塚治虫ワールド映画)
カモシカ。レオの側近的存在で、通常、ココとのコンビで登場する。
ココ
声 - 田村錦人(第1作)
千葉繁(第3作)
肝付兼太(劇場版)
西村朋紘(手塚治虫ワールド映画)
オウム。三枚目的な役どころで、トミーとの掛け合い漫才は見物。
ジャック
ネズミ。原作では前半、人間の世界におけるレオの補佐役というところ。アニメではニューヨークの下水育ちで、人間の世界に旅立ち、サーカス団に拾われたルネと出会う。
マンディ
声 - 勝田久(第1作)
マンドリル。原作には無いキャラクターで、アニメ第1作のみの登場。「鉄腕アトム」でお茶の水博士を演じた勝田久が演じており、物語中での役割もほぼ同じ。
トット
声 - 加藤精三(第1作)
中尾隆聖(第3作)
ブブの子分の黒豹。原作ではまったくの三枚目だが、アニメでは結構ずる賢く、悪知恵でレオを苦しめた。
ディック
声 - 川久保潔
ブブの子分のハイエナ。
ボウ
声 - 熊倉一雄(第1作)
ブブの子分のハイエナ。

人間

ケン一
声 - 関根信昭(第1作)
山口勝平(第3作)
嵐に遭って飛行機が不時着したため、ジャングルにやってきた人間。橋の崩落から救ってくれたレオと出会い、仲良しになる。レオ達に人間の言葉を教えてくれる。
第3作では幼いレオを引き取り、ジャングルに帰るまでを一緒に過ごす。
メリー(アニメ本編では"マリー"として登場)
声 - 山本嘉子(第1作)
ケン一の元クラスメイトで、ハム・エッグの一人娘。勝ち気でわがままな少女。原作では中盤で、原住民たちを率いてレオやケン一と敵対するが敗北。のちに日本に帰ったケン一の妻となる。
ヒゲオヤジ
声 - 千葉順二(第1作、第2作)
辻村真人(伴俊作、第3作)
富田耕生(劇場版)
動物を思いやる心優しい老人。ハムエッグのやり方に強い反感を抱く。
劇場版では、死斑病に侵された動物達を救うべく、奔走。後にレオと共に月光石の眠る山へと向かう。
ハム・エッグ
声 - 富山敬(第3作)
立川談志(劇場版)
密漁者達のリーダーで、動物の命を平然と奪う悪人。冷酷な人物で仲間が死んでも感傷を抱かない。レオの父親であるパンジャを射殺した張本人でもある。
クッター
声 - 増岡弘(第3作)
ハムエッグの相棒。原作では漂流中にレオと一時行動を共にする。

その他

ロンメル
声 - 大平透(第2作)
プラス
声 - 納谷悟郎(第2作)
村松康雄(劇場版)
マイナス
声 - 塩屋浩三(劇場版)
ランプ
声 - 納谷六朗(第3作)

劇場版・手塚治虫ワールド映画のみ登場のキャラ

ブラッザー
声 - 谷啓(劇場版)
パグーラ
声 - 伊武雅刀(劇場版)
ビゾー
声 - 鈴木蘭々(劇場版)
メリー
声 - 中嶋朋子(劇場版)
サーカス団の一員。ルネの事を「チビ」と呼んでいる。本作品に出てくる人間の少女のメリーとは無関係。動物達を導いたルネにサーカスで生きていくべきではないと考え、逃がす。
ラムネ
声 - 松本保典(劇場版)
パオラ
声 - 大谷育江(手塚治虫ワールド映画)

黒人描写問題

本作を巡っては、黒人描写をめぐって差別だとして抗議を受ける問題が起きている。1990年9月に「黒人差別をなくす会」より、手塚作品の黒人描写が差別と偏見を助長すると抗議して「善処」を求める内容の内容証明が手塚プロダクションを始めとして、手塚作品を出版する大手出版社に送られた。これを受けて、東京、名古屋、神戸で開催されていた「手塚治虫展」では、『ジャングル大帝』のパネルを撤去し、パンフレットから黒人の部分を削除して差し替えがなされた。当時の「黒人差別をなくす会」は、鳥山明の『Dr.スランプ』、佐藤正の『燃える!お兄さん』など、手塚以外の漫画にも同様に抗議を行い、それらの作品では指摘された黒人の部分を描き変える形の対処が取られたが、既に作者が故人となっていた手塚治虫作品の場合は、描き直すことが不可能であった。そのため、手塚プロダクションでは、1990年12月までに講談社の「手塚治虫漫画全集」の全巻を出荷停止したのを始め、その他、7社の出版社から出されている手塚の単行本のうち黒人が描かれているもの全てを一時的に出荷停止する処分が取られた。その後も、「黒人差別をなくす会」からは定期的に抗議文が送付されて来る中、描き直しが無理のため絶版処分とする処置も浮上したが、1992年春に講談社社員の発案で、手塚が故人であることと描かれたその当時の時代背景を示すものであるとする断り書きを巻末につけて理解を求めることに決定。『ジャングル大帝』を始めとする手塚作品の再出荷を開始した。1993年には日本アフロ・アフリカン協会からも抗議を受けたが、手塚プロダクションと出版社を交えて対話が行なわれ、断り書きをつけることで基本的合意が得られている。以後も「黒人差別をなくす会」からは定期的に抗議が寄せられているというが、これがきっかけとなって、黒人が登場するしないにかかわらず手塚作品が出版される際は断り書きを巻末につける形が通例となっている。

手塚治虫ファンクラブ京都は、1990年8月に手塚プロダクションの許諾を受けて、会報「ヒョウタンツギタイムス」誌上で「漫画少年」連載のオリジナルの『ジャングル大帝』の復刻を開始。大手出版社と手塚プロダクションへの抗議に続く形で、1990年10月に『ジャングル大帝』が人種差別とする「黒人差別をなくす会」から抗議文が到着したが、手塚治虫ファンクラブ京都はこれに納得せずに刊行を続行。大手出版社の黒人描写がある手塚作品が出荷停止となっていた時期も、手塚治虫ファンクラブ主宰者は、手塚治虫ファンクラブ京都の名を外して、手塚プロダクションとは関係ない形で、1992年3月までかけて復刻を完了した。

ディズニー作品『ライオン・キング』との類似

本作とディズニープロダクション1994年公開のアニメ映画『ライオン・キング』とが類似しているとして、ディズニーが模倣したのではないかと日米で話題になった。1994年7月11日に『サンフランシスコ・クロニクル』紙が掲載した記事が発端になり、アメリカのマスメディアに話題が拡大、この件に対して、ディズニー側は7月14日に『サンフランシスコ・クロニクル』紙に回答を寄せ、公式にはアメリカで放送された『ジャングル大帝』をスタッフは見ていないとして模倣を否定した[27]。ただし、このディズニー側の主張に対しては、フレデリック・L・ショット、有馬哲夫、渡辺繁らから疑問が呈されている。

日本へはアメリカで話題になっているとして、共同通信が配信。7月13日毎日新聞、翌14日に『読売新聞』、18日に『朝日新聞』が報じたのをはじめとして、スポーツ新聞やテレビでこの問題が紹介された。手塚治虫を敬う漫画家の里中満智子が個人で署名を集めて、ディズニーへ質問状を送る活動を行なった。手塚治虫の死後、著作権を管理している手塚プロダクション並びに遺族は仮に盗作だったとしてもディズニー側と事を構えない事を決めた。理由は「ディズニーファンだった故人がもしもこの一件を知ったならば、怒るどころか『仮にディズニーに盗作されたとしても、むしろそれは光栄なことだ』と喜んでいたはずだ」とした[28]。手塚治虫の長男で、手塚プロダクションの取締役も務める映像作家の手塚眞は、問題にしなかった理由として、ディズニーへのバッシングに荷担したくなかったこと、文化は模倣によって成立すること、『ライオンキング』には白いライオンが登場せず、動物だけの世界で閉じており『ジャングル大帝』のような人間社会と交流するドラマがないことを理由に似ているとは思わなかったことを挙げている。有馬哲夫もまた『ライオンキング』はディズニーの世界戦略から『ジャングル大帝』のような社会性がないことを指摘し、かつて虫プロに在籍していた吉川惣司も文化は互いに影響しあうものであるとして手塚プロの対応を見識であると評価している。手塚プロもテレビアニメ版を制作した山本暎一も問題にしなかったこともあり、騒動は自然と終息した。ディズニー側からの里中満智子への返信には模倣は否定しつつも、手塚治虫の業績を認め、手塚へ敬意を表する旨が記されていたという[29][30][31][32][33]

マスコットキャラクターへの採用

プロ野球埼玉西武ライオンズのマスコットとして、『ジャングル大帝』のレオが採用されている。オーナーの堤義明から手塚治虫本人直々に電話があり、イメージ戦略のために依頼したという。キャラクター使用料は3,000万円だった[34]。マスコットキャラクターはレオということになっているが、実際には生前の手塚が「あの絵は実はレオの父親のパンジャなんですよ」と語っていたように絵柄自体は大人になったレオではなく、微妙に異なるデザインのレオの父親パンジャである。しかし、そのまま「レオ」と呼ばれている。西武鉄道においては乗車カードに「レオカード」、山口線(及びそこで使用される西武8500系電車)に「レオライナー」の愛称がある。
また西武鉄道のボタン式旧券売機(タッチパネル新型券売機には書かれていない)や西武鉄道グループ西武バス高速バス貸切バスおよびノンステップバス※のみ)・西武高原バス伊豆箱根鉄道近江鉄道のバス及び西武ハイヤーのタクシー(黒塗りのハイヤーは除く)にもレオが描かれている。しかし、ここ最近の導入車両や車体更新車両ではレオマークが消え『Non-Step Bus』の文字だけになっている。

その他に山形銀行のマスコットキャラクターとしてキャンペーン商品等にレオが描かれたり、札幌銀行(現在は合併され北洋銀行)でもイメージキャラクターに起用していた。

その他

  • 原作のクライマックスの発端となる大陸移動説は、『漫画少年』に連載された当時は異端の学説であった。残留地磁気の研究からそれが裏付けられ、プレートテクトニクスとして定説化するのは、最初のテレビアニメ版が放映された頃のことである。
  • 漫画少年連載の最終回を旅館で描いていたところ、藤子不二雄が訪ねてきたので、吹雪のシーンの作画を藤子にしてもらっている[35]
  • 1991年秋、タイトーによりファミリーコンピュータからゲーム化される予定だったが、発売中止となった[36]。シナリオを担当したのは手塚の息子の手塚眞で、ゲーム中のクライマックスではレオの秘密を明かす予定だったという[37]。またこのゲームのテレビCMが実際に第3作のアニメ内で放映されていた。

脚注

  1. ^ 手塚治虫『ぼくはマンガ家』大和書房、1979年、pp111-112.
  2. ^ 清水勲『漫画少年と赤本マンガ 戦後マンガの誕生』ゾーオン社、1989年、pp105-106.
  3. ^ 手塚治虫『手塚治虫漫画全集399 手塚治虫のマンガの描き方』講談社、1997年、p228
  4. ^ 石上三登志「手塚少年と幻の戦前映画」『誕生!手塚治虫』霜月たかなか編、朝日ソノラマ、1998年。
  5. ^ 桜井哲夫『手塚治虫 時代と切り結ぶ表現者』講談社現代新書、1990年、p83。
  6. ^ 清水勲『「漫画少年」と赤本マンガ 戦後マンガの誕生』ゾーオン社、1989年、pp76-78.
  7. ^ 米沢嘉博『戦後野球マンガ史 手塚治虫のいない風景』平凡社新書、2002年、pp17-18
  8. ^ 手塚治虫漫画全集版あとがきより
  9. ^ リスト製作委員会編『アニメージュ アニメポケットデータ2000』徳間書店、2000年、p58.
  10. ^ 山口康男『日本のアニメ全史 世界を制した日本アニメの奇跡』テン・ブックス、2004年、p87。
  11. ^ 津堅信之『日本アニメーションの力 85年の歴史を貫く2つの軸』NTT出版、2004年、p138.
  12. ^ 山本暎一『虫プロ興亡記 安仁明太の青春』新潮社、1989年、p185。
  13. ^ 米沢嘉博「ジャングル大帝 あらゆる様相を閉じ込めた大河ロマン」『手塚治虫マンガ論』河出書房新社、2007年、p110。
  14. ^ 山本暎一『虫プロ興亡記 安仁明太の青春』新潮社、1989年、p173。
  15. ^ 秋山邦晴「日本映画音楽史を形作る人々50 アニメーション映画の系譜11 手塚治虫と虫プロの足跡」『キネマ旬報』1976年11月下旬号(『手塚治虫劇場 手塚アニメーションフィルモグラフィー』手塚プロダクション、1991年第2版、p.29)
  16. ^ 山口康男『日本のアニメ全史―世界を制した日本アニメの奇跡』(テンブックス、2004年、ISBN 4886960111)88頁。
  17. ^ 衛藤邦夫「コロムビア LPファクトリー/コラム 第16回:1965年の弘田三枝子を検証する」 日本コロムビア公式サイト
  18. ^ 山本暎一『虫プロ興亡記 安仁明太の青春』新潮社、1989年、p207。
  19. ^ マーチャンダイジングライツレポート1989年8月号
  20. ^ 大高宏雄『日本映画への戦略』、希林館、2000年、p155.
  21. ^ 吉岡たかを「ジャングル大帝とライオン・キングの関係」『オタクになれないアニメ好きの本』キルタイムコミュニケーション、1997年。
  22. ^ a b 「フジテレビ開局50周年」「手塚治虫生誕80周年」記念アニメ『ジャングル大帝』2009年夏放送決定!
  23. ^ 鈴木おさむ氏オリジナル!ジャングル大帝20年ぶり復活 スポーツ報知 2009年1月27日。
  24. ^ 松嶋菜々子、子供気に入る…「ジャングル大帝」試写会 スポーツ報知 2009年8月28日。
  25. ^ 時任&松嶋:ジャングル大帝で声優デビュー 毎日新聞 2009年8月28日。
  26. ^ 岡田ジャパン、サポーターも見放した?オランダ戦視聴率↓ スポーツニッポン 2009年9月7日。
  27. ^ フレデリック・L・ショット『ニッポンマンガ論 日本マンガにはまったアメリカ人の熱血マンガ論』マール社、1998年、p233。
  28. ^ 日経BP社技術研究部編『アニメ・ビジネスが変わる アニメとキャラクター・ビジネスの真実』日経BP社、1999年、p.71。
  29. ^ 手塚眞『天才の息子 ベレー帽をとった手塚治虫』ソニーマガジンズ、2003年、pp203-206
  30. ^ 有馬哲夫『ディズニーとは何か』NTT出版、2001年、pp239-256.
  31. ^ ローランド・ケルツ『ジャパメリカ 日本発ポップカルチャー革命』ランダムハウス講談社、2007年、pp69-70.
  32. ^ 岡島正晃、あさのまさひこ、中島紳介『ボトムズ・アライヴ』太田出版、2000年、p237。
  33. ^ 渡辺繁「『ジャングル大帝』が『ライオン・キング』成功の鍵」『アニメへの変容 原作とアニメの微妙な関係』竹内オサム、小山昌幸編著、現代書館、2006年
  34. ^ 一億人の手塚治虫編集委員会『一億人の手塚治虫』JICC出版局、1989年、p379.
  35. ^ Earth Dreaming~ガラスの地球を救え~ ABCラジオ 2003年2月15日
  36. ^ 幻のソフト研究所(「たった一人のファミコン少年」内)
  37. ^ 手塚眞『天才の息子 ベレー帽をとった手塚治虫』ソニーマガジンズ、2003年、p191.

参考文献

  • 夏目房之介 『手塚治虫はどこにいる』(筑摩書房1992年ISBN 4480051759 ISBN 4480031308
  • 野口文雄 『手塚治虫の奇妙な資料』(実業之日本社2002年ISBN 4408394998
  • 富野喜幸『だから僕は… 「ガンダム」への道』(徳間書店1981年) - 『鉄腕アトム』班の回された演出の機会を得た虫プロの新人から見た『ジャングル大帝』班。
  • 朝日ジャーナル4月20日号臨時増刊 手塚治虫の世界』(朝日新聞社1989年) - 米澤嘉博による『ジャングル大帝』解説。
  • 山本暎一 『虫プロ興亡記 安仁明太の青春』(新潮社1989年) - テレビアニメ第1作の製作者の事実上の手記。
  • 杉尾敏明,、棚橋美代子『焼かれた「ちびくろサンボ」 人種差別と表現・教育の自由』(青木書店、1992年)
  • 霜月たかなか編『誕生!「手塚治虫」 -マンガの神様を育てたバックグラウンド』(朝日ソノラマ、1998年) - 手塚治虫自身が『ジャングル大帝』がディズニーの『バンビ』の影響を受けたとする発言を引用。
  • 木村英俊『THEアニメ・ソング ヒットはこうして作られた』(角川書店1999年) - テレビアニメ第1作のレコードを担当した日本コロムビアのディレクターの回想。
  • 手塚治虫『マンガの描き方 似顔絵から長編まで』(光文社文庫、1996年) - 1977年に出版されたものの復刊。白いライオンというアイデアを思いついた経緯。
  • フレデリック・L・ショット 『ニッポンマンガ論―日本マンガにはまったアメリカ人の熱血マンガ論』(マール社、1998年)ISBN 4837307337 - (『ライオンキング』の類似に言及
  • 西尾秀和『差別表現の検証 -マスメディアの現場から』 (講談社、2001年) - 黒人描写への抗議に対応した講談社の元法務部長による著書。
  • 木励悟『ディズニー批判序説 -盗むディズニー訴えるディズニー』(データハウス2001年) - 『ライオンキング』問題。
  • 加藤丈夫 『漫画少年物語 編集者加藤謙一伝』(都市出版、2002年ISBN 4901783041 - 漫画を連載した「漫画少年」編集長の評伝。
  • 手塚眞『天才の息子 ベレー帽をとった手塚治虫 』(ソニー・マガジンズ2003年) - 遺族の1人として『ライオンキング』に対する見解を述べる。
  • 司田武己『手塚治虫バカ一代 -「幻のジャングル大帝」を覆刻した男・石川栄基の物語』(集英社インターナショナル、2004年)
  • 安藤健二『封印作品の謎2』(太田出版2006年) - 黒人差別描写に対する抗議と講談社と手塚プロダクションの対応。

関連項目

外部リンク