つなぎ番組

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

つなぎ番組(つなぎばんぐみ)

  1. 代替番組のこと。
  2. プロ野球中継が行われない期間に放送されるナイターオフ番組のこと。
  3. 放送において、ある番組が何らかの理由で打ち切りになる、スポーツ中継番組の放送延長によって後番組の枠が半端に削られたなど、急な編成の変更が求められる際、後番組の放送が始まるまで、仮の番組を放送する手法のこと。穴埋め番組とも。この項目で記述。
  4. スポーツ中継番組が予定より早く終了した場合の、枠内の実質のフロート番組として行われる内容。クッション番組とも。この項目で記述。
  5. 番組表編成上、大きな番組枠が小さな番組枠を挟む編成形態(サンドイッチ番組)が生じたときの、小さい側の呼称。この項目で記述。

穴埋め番組[編集]

つなぎ番組(つなぎばんぐみ)とは、テレビ番組もしくはラジオ番組特別番組の一種で、急な番組編成の変更が求められる際、後番組の放送が始まるまで、仮(暫定措置)の番組を放送する手法のことである。穴埋め番組(あなうめばんぐみ)とも呼ばれている。

概要[編集]

穴埋め番組は以下の理由で生じる。

  • 番組が何らかの理由で打ち切りあるいは最終回となり、枠を埋める必要が生じた。
  • スポーツ中継番組などの放送延長によって後番組の枠が半端に削られた(一般的には30分枠なら15分の「短縮版」が収録されているが、それさえも放送出来ないほど延びて10分程度しかなくなった場合)。

前者の場合、あくまで後番組が始まるまでの穴埋めとして放送されることがあるため、大抵は後番組が決まると終了となるが、好評だった場合はそのままレギュラー番組化することもある[1]。中には長寿番組化するものもある。

番組を一時的に休止して、復活するまでの間の仮の番組もつなぎ番組とされることがある。例えばアニメやドラマ(主に特撮や刑事ドラマ)の場合、シリーズ作品を一時休止して別の作品で繋いだ後に再開することがある。この場合シリーズ間の番組がつなぎ番組とされることがある。東映作品に多く見られる[2]

ラジオにおけるつなぎ番組[編集]

  • ラジオ大阪は空いた枠全てに『OBCミュージック・アベニュー』を入れている。旧『ソングトレイン1314』(最低5分、最高で30分)。
  • ABCラジオでは、平日早朝4:35 - 4:50は宗教番組枠となっているが、現状では多くの宗教団体が番組制作から撤退したため、穴埋めとして木曜と金曜のみ「さわやかミュージック」が放送されている。2018年9月までは、木曜日と金曜日においては「キンポーデンアワー・世の光」(4:45 - 4:50)の前後の枠がともに撤退したため、「さわやかミュージック」を途中「キンポーデンアワー・世の光」を挟みながら前後半にわけて放送していたこともあった。
  • ラジオ日本は新番組が決まるまでの間、及び収録番組の時間にプロ野球中継が延長して食い込んで放送休止になった場合(ラジオ日本NEXTの平日枠が22時開始だった当時)、ノンDJで『フォーエバー・ミュージック』と題して放送している。
  • FM FUKUOKAも新番組が決まらない間や深夜・早朝の枠に、『FM名曲コレクション』(または『FM SELECTION』)と題した番組を放送している。また、早朝の枠に平日放送のワイド番組から一部コーナーを編集して再放送を行い、ローカル編成を維持している。
  • 新潟放送でも2009年4月より2013年4月末まで、『オールナイトニッポン』の終了後から『あなたへモーニングコール』が始まるまでの1時間(月曜を除く3:00 - 4:00)を『深夜音楽』と称し、自社の持っているクラシック音楽を放送していた[3]
  • 同じく新潟放送の事例であるが、自社製作番組『NGT48のガチ!ガチ?カウントダウン!』(月曜21:00 - 21:30)と『NGT48のガチ!ガチ?トーク』(月曜21:30 - 21:40)がNGT48の事情で2019年3月いっぱいで休止となったために、同年4月1日より前者は『アーティストBOX』(同年9月まで)、後者は『ゲームさんとラジオ』(いずれもかしわプロダクション製作)をつなぎ番組として放送している。
  • 静岡エフエム放送(K-MIX)では、日曜午前8時から放送していた番組『レイニードライブ』のパーソナリティであるsuzumokuが2009年3月に突然失踪する事件を起こし、番組の今後の収録が出来なくなる事態に陥った。このため急遽番組を打ち切り、残った3週分の放送を特別番組を編成して後番組を開始するまでの間を繋いでいる。
  • TBSラジオほかJRN各局では、『feel the mind〜最上の出会い〜』が初代MCだった片山右京富士山遭難騒動により2009年12月18日から翌2010年1月8日まで一時休止し、その間は代替番組として『杉浦舞のMキャッチ!』を翌週12月21日より(2010年1月8日まで)『最上の出会い』本編をそのまま差し替えて放送された[4]。後に『最上の出会い』は、2010年1月11日より俳優の辰巳琢郎を新パーソナリティに起用して放送を再開。約3か月間をつなぎ、4月5日より片山が復帰。
  • 同じくTBSラジオの事例であるが、『枡田絵理奈の横浜物語』の番組提供社であるミツウロコ東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)で被災し営業休止となった影響で、同番組は2011年3月5日を最後に終了となった。4月改編までの残りの週は、一つ前に放送されている『サタデースポーツ&ニュース』を1時間に拡大して繋いでいる。
  • ニッポン放送うつみ宮土理のおしゃべりしましょ』のパーソナリティであるうつみ宮土理(タレント)から、夫・愛川欽也(俳優・司会者)の死去により、「今はマイクの前で楽しくおしゃべりできる状況ではない」との申し出があったため、2015年4月6日の放送を以って一時休止となり、翌週の13日より代替番組として『有楽町情報ライブラリー』を急遽編成。しかしその後、同年5月11日に番組終了が決定[5] した。『有楽町情報ライブラリー』は7月6日より新番組開始に伴い、6月29日放送回をもって終了となった。
  • 2016年、東海ラジオ放送ではパーソナリティーの宮地佑紀生が暴行事件によって逮捕されたことにより打ち切られた『宮地佑紀生の聞いてみや〜ち』(しかも事件は番組放送中に起きた)の時間帯に、急遽東海ラジオのアナウンサーが日替わりでパーソナリティーを務める番組(新聞ラテ欄やradikoでは『特別番組』と表記)をつなぎ番組として放送。なお、番組内容のフォーマットは『聞いてみや〜ち』のコーナーをほぼ踏襲していた。その後、7月11日から7月28日までは『聞いてみや〜ち』の前番組であった『ぶっつけワイド』の復刻版を期間限定の形で放送し、8月1日から日替わりパーソナリティによる『FINE DAYS!』を新たにスタートした。
  • 2017年2月、ニッポン放送では『清水富美加 みなぎるPM』のパーソナリティー・清水富美加(女優)が宗教団体へ出家し、芸能活動からの引退を表明をしたことにより、所属事務所から降板および番組終了の申し出を受け、遡って2月11日放送回を以って番組終了となった。これに伴い、翌週の18日は箱崎みどり(同局アナウンサー)がパーソナリティを務める『有楽町情報ライブラリー 〜春よ来い!リスナーファースト!ニッポン放送』を急遽代替番組として編成[6]。また同番組を遅れネット受けしていた一部NRN系列局でも各局ごとにつなぎ番組が編成され、多くの局はニッポン放送制作の裏送り番組『箱崎みどりのサウンドコレクション』をネット受けしている。
  • 南日本放送では『ジャンプアップミュージック』という音楽番組を5分間の空き枠に編成されている。内容は月替わりで2種類あり、MBC音楽委員会推薦曲の中から2曲(全4曲)をそのまま放送しており、前半は邦楽、後半は洋楽を流すのが標準的なフォーマットとなっている。
    • これとは別に『Live Alive Power Push!』というスマイリー園田のLive Aliveのスピンオフ番組を土日午後の5分間の空き枠に編成されている。平日に編成されたこともあった。
  • 2020年11月、文化放送『近藤真彦 くるくるマッチ箱』のパーソナリティ・近藤真彦(歌手・俳優)が、自身に関する記事が週刊誌に掲載されたことを受け、芸能活動の無期限自粛を発表したため11月17日から放送を一時休止。17日は単発特番を放送後、翌週の24日より松井佐祐里(同局アナウンサー)がパーソナリティの『松井佐祐里 “new normal”の小部屋』を近藤が復帰するまで暫定編成することになった[7]
  • InterFMは番組がない時間帯全てに「Music Mix」を入れて凌いでいる。
  • FM FUJIは放送開始後の早朝に『ON THE WIND』、放送終了前の深夜に『IN THE STREAM』を放送していたがこれらに加え2021年4月の改編からは新たに月曜 - 木曜 12:00、日曜 6:00、10:30、13:00に『Music Terminal』を開始。『ON THE WIND』も同時に放送時間を拡大した。
  • NORTH WAVEは早朝には『NORTH WAVE CALLIN’』、深夜には『TRANSIT NIGHT』をいずれも月曜から日曜の毎日放送している。
  • CROSS FMは早朝、深夜に『Music Forest』を放送しているが土曜 19:00にも放送している。2021年4月の改編からは金曜、土曜を除く毎日23:00から放送する。

特異な例[編集]

関連項目:穴埋め番組[編集]

クッション番組[編集]

スポーツ中継番組が予定より早く終了した場合の、枠内の実質のフロート番組として行われる内容を、つなぎ番組(つなぎばんぐみ)ないしクッション番組(クッションばんぐみ)と呼称する場合がある。

テレビ中継の場合、中継するスポーツのプロリーグに関連するトークが主体のバラエティ番組ドキュメンタリーを編成することが非常に多い。

サンドイッチ番組[編集]

2つの相対的に大きな番組のあいだで放送される番組をつなぎ番組(つなぎばんぐみ)と呼ぶ。

また特に、番組表編成上、2部以上の分割を構成するワイド番組の中断枠で放送される番組を中断番組(ちゅうだんばんぐみ)と呼ぶ。

これら大きな番組枠が小さな番組枠を挟む編成形態を総称してサンドイッチ番組(サンドイッチばんぐみ)と呼ぶ。以下にサンドイッチ番組の例を示す。

サンドイッチ番組の例[編集]

現在[編集]

NHK総合
  • NHKニュース』(平日14時台)
    • 2017年4月以降、『ごごナマ』13時台枠と14時台枠の中断番組として放送。
日本テレビ系列
テレビ朝日系列
TBSテレビ系列
  • JNNニュース』(週末昼)
  • 岩手日報IBCニュース』(IBC岩手放送
  • 熊日ニュース』(熊本放送
    • 以上2番組は2011年10月以降、日曜夕方は『Nスタ日曜版』の番組中盤に挿入されるローカル枠を利用し、その前後の中断番組として放送[10]
  • キユーピー3分クッキングCBC版』(CBCテレビ北海道放送・IBC岩手放送・東北放送新潟放送北陸放送静岡放送大分放送宮崎放送
    • 2015年4月以降、平日は『ひるおび!午前枠』(11:00 - 11:55)のローカル枠1枠目(11:19 - 11:30)にて放送。
    • 静岡放送では2016年10月から2017年9月まで全曜日並びに2021年3月29日から月〜木曜日のみ『ひるおび!午前枠』のローカル枠1枠目、2017年10月から2018年3月までの月・火曜日(2017年12月までは水曜日も)並びに2018年4月から金曜日は『Soleいいね!』と『ひるおび!JNNニュース』のつなぎ番組として放送。
    • 北海道放送では2016年7月以降、土曜日も『王様のブランチ・午前枠』のローカル枠1枠目(11:30 - 11:45)にて放送。
    • 東北放送では2020年4月から土曜日は『JNNニュース』とのセットで『王様のブランチ・午前枠』と『サタデーウォッチン!』のつなぎ番組として12時より時差放送。そして2015年8月から2021年3月までは『ひるおび!午前枠』のローカル枠1枠目(11:19 - 11:30)に、2021年4月以降は『ひるまでウォッチン!』と『ひるおび!JNNニュース』のつなぎ番組として放送。
  • Nスタみやぎ早版』(東北放送)
    • 2019年4月以降、『ゴゴスマ』と『Nスタ』のつなぎ番組として放送(編成上は『ゴゴスマ』の内包番組)。
  • TBCテレショップ』(東北放送)
    • 2021年4月以降、平日昼前は『ひるまでウォッチン!』第1部と第2部の中断番組として放送。
  • 『ちょこっといいね!』(静岡放送)
    • 2021年4月以降、木·金曜日は『ゴゴスマ』と『Nスタ・第0部』のつなぎ番組として放送。
テレビ東京系列
フジテレビ系列

過去[編集]

日本テレビ系列
フジテレビ系列
テレビ朝日系列
TBSテレビ系列

関連項目:サンドイッチ番組[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 放送をそのまま続行してレギュラー化するケースと、番組を一時休止あるいは放送日時を変更して改めてレギュラー番組として再開するケースがある
  2. ^ 例としては、ナンシー関の著書で『さすらい刑事旅情編』を『はぐれ刑事純情派』のつなぎとする記述がされている。
  3. ^ 2013年5月以降、平日深夜はネット受けを再開。土曜深夜=日曜未明の2時間は引き続き『深夜音楽』を放送している。
  4. ^ ネットワークセールスではあるものの本編で提供読みは無し。『最上の出会い』の核スポンサーとなっているトヨタのCMは『Mキャッチ』で放送されず、番組エンディングのヒッチハイク枠CMのみを放送していた。
  5. ^ 2017年1月4日より放送枠を移動した上で、番組を再開。同年4月3日からは番組改編に伴い平日午前のワイド番組『垣花正 あなたとハッピー!』内のフロート番組に移行。
  6. ^ 清水富美加の打ち切りラジオ 冒頭でお断り…収録済み分はお蔵入り Archived 2017年2月19日, at the Wayback Machine.(デイリースポーツ)
  7. ^ “近藤真彦「くるくるマッチ箱!」代替番組に松井アナ”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2020年11月20日). https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202011200000685.html?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=nikkansports_ogp 2020年11月24日閲覧。 
  8. ^ 改編期までの残りの0.5クールは『ザ!激闘!大家族!!』で補った
  9. ^ 関東地方。ビデオリサーチ調べ。
  10. ^ 2015年3月29日までは『毎日新聞テレビ夕刊』(毎日放送)も該当。
  11. ^ 日曜10:30または11:00から。
  12. ^ a b 実質上は『ひるおび!金曜版』の内包番組。