ウクライナ領土防衛隊
ウクライナ領土防衛隊 Сили територіальної оборони Збройних сил України | |
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エンブレム | |
創設 | 2022年1月1日 |
国籍 | ウクライナ |
軍種 | 義勇兵・民兵 |
兵科 | 軽歩兵 |
任務 | 領土防衛 |
兵力 | 110,000人[1] |
上級部隊 | ウクライナ軍 |
モットー |
«Захистимо свій дім, захистимо Україну!» (私たちの家を守りましょう、ウクライナを守りましょう!) |
主な戦歴 | 2022年ロシアのウクライナ侵攻 |
指揮 | |
現司令官 | イホル・ヴィクトロヴィチ・プラフタ少将[2] |
識別 | |
ロゴ | |
ウクライナ領土防衛隊(ウクライナりょうどぼうえいたい、ウクライナ語: Сили територіальної оборони Збройних сил України)は、ウクライナ軍の義勇兵部隊。ウクライナ地域防衛隊、ウクライナ郷土防衛隊、ウクライナ国土防衛隊とも[要出典]。ウクライナ領土防衛部隊外国人軍団もある。
概要
[編集]2014年11月、ドンバス戦争の影響で創設された義勇兵部隊領土防衛大隊(自動車化歩兵大隊に改称)のウクライナ陸軍編入により創設され、2022年1月1日に正式に組織化された。
予備役や一般市民から構成され、軍と連携して後方支援や警備などに当たる[3]。ウクライナ軍よりも入隊規定が緩いことから、年配の予備役や健康上の問題で入隊できない市民でも参加できる。[要出典]訓練教官には退役軍人も参加している[4]。
服装は統一されておらず迷彩服にウクライナ側であることを示す黄色いテープを巻くか、私服の場合は識別のための腕章を装着している[注 1]。[要出典]
ウクライナ領土防衛隊は主にウクライナ国民を対象とした部隊であるが、2022年2月には外国人の義勇兵を対象としたウクライナ領土防衛部隊外国人軍団を創設した[5]。
スポーツ選手の入隊
[編集]プロボクサーのワシル・ロマチェンコ、オレクサンドル・ウシク、元テニス選手のセルジー・スタホフスキー、元サッカー選手のイーゴリ・ベラノフなどのウクライナの著名なスポーツ選手も入隊している[6][7][8]。
組織
[編集]ウクライナの地方行政区画の24州と1特別市[注 2]に1個旅団と、創設初期から存在する1個大隊が配置されている。
2022年ロシアのウクライナ侵攻の影響により国民総動員令で、リヴィウ、ハルキウ、オデッサの3市において1個旅団ずつが追加編成された。
これらの部隊は、ウクライナ陸軍の西部、北部、東部、南部の4個作戦管区の指揮下に入っていたが、2022年に領土防衛軍独自の東西南北地域総局が設立された。
西部作戦管区
[編集]- ウクライナ領土防衛隊西部地域総局
- 第100独立領土防衛旅団(ヴォルィーニ州)
- 第101独立領土防衛旅団(ザカルパッチャ州)
- 第102独立領土防衛旅団(イヴァーノ=フランキーウシク州)
- 第103独立領土防衛旅団(リヴィウ州)
- 第104独立領土防衛旅団(リウネ州)
- 第105独立領土防衛旅団(テルノーピリ州)
- 第106独立領土防衛旅団(フメリニツキー州)
- 第107独立領土防衛旅団(チェルニウツィー州)
- 第2独立歩兵大隊(ヴォルィーニ州)
- 第5独立歩兵大隊(ザカルパッチャ州)
- 第7独立歩兵大隊(イヴァーノ=フランキーウシク州)
- 第10独立歩兵大隊(リヴィウ州)
- 第14独立歩兵大隊(リウネ州)
- 第16独立歩兵大隊(テルノーピリ州)
- 第19独立歩兵大隊(フメリニツキー州)
- 第21独立歩兵大隊(チェルニウツィー)
北部作戦管区
[編集]ファイル:РегіональнеКомандуванняТРОПівніч.jpg ウクライナ領土防衛隊北部地域総局
- 第112独立領土防衛旅団(キエフ)
- 第114独立領土防衛旅団(キエフ州)
- 第115独立領土防衛旅団(ジトーミル州)
- 第116独立領土防衛旅団(ポルタヴァ州)
- 第117独立領土防衛旅団(スームィ州)
- 第118独立領土防衛旅団(チェルカースィ州)
- 第119独立領土防衛旅団(チェルニーヒウ州)
- 第241独立領土防衛旅団(キーウ)
- 第4独立歩兵大隊(ジトーミル州)
- 第8独立歩兵大隊(キーウ州)
- 第13独立歩兵大隊(ポルタヴァ州)
- 第15独立歩兵大隊(スームィ州)
- 第20独立歩兵大隊(チェルカースィ)
- 第22独立歩兵大隊(チェルニーヒウ州)
- 独立歩兵大隊(キーウ)
東部作戦管区
[編集]- ウクライナ領土防衛隊東部地域総局
- 第108独立領土防衛旅団(ドニプロペトロウシク州)
- 第109独立領土防衛旅団(ドネツィク州)
- 第110独立領土防衛旅団(ザポリージャ州)
- 第111独立領土防衛旅団(ルハーンシク州)
- 第113独立領土防衛旅団(ハルキウ州)
- 第3独立歩兵大隊(ドニプロペトロウシク州)
- 第6独立歩兵大隊(ロズミフカ)
- 第17独立歩兵大隊(ハルキウ州)
- 第105独立歩兵大隊(ヴォルノヴァーハ)
- 2個独立歩兵大隊(ドネツィク州、ルハーンシク州)
南部作戦管区
[編集]- ウクライナ領土防衛軍南部地域総局
- 第120独立領土防衛旅団(ヴィーンヌィツャ州)
- 第121独立領土防衛旅団(キロヴォフラード州)
- 第122独立領土防衛旅団(オデッサ州)
- 第123独立領土防衛旅団(ムィコラーイウ州)
- 第124独立領土防衛旅団(ヘルソン州)
- 第1独立歩兵大隊(ヴィーンヌィツャ州)
- 第9独立歩兵大隊(キロヴォフラード州)
- 第11独立歩兵大隊(ムィコラーイウ)
- 第12独立歩兵大隊(オデッサ州)
- 第18独立歩兵大隊(ヘルソン)
歴代司令官
[編集]代 | 氏名 | 階級 | 在任期間 |
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1 | ユーリー・ハルシュキン | 准将 | 2022年[9] - 2022年 5月15日[10] | 1月 1日
2 | イーホル・タンチューラ | 少将 | 2022年 | 5月15日 - 2023年10月 9日
3 | アナトリー・バルギレヴィチ | 少将 | 2023年 | 10月9日 - 2024年 2月 9日
4 | イーホル・プラフタ | 少将 | 2024年 | 2月11日 - 現職
ギャラリー
[編集]-
迷彩服の隊員
-
私服の隊員
-
ロシア連邦軍のパーンツィリ-S1を鹵獲する隊員
-
イーホル・タンチューラ司令官
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ До лав тероборони вступили 110 тис. українців, більше 100 вже мають державні нагороди АрміяInform
- ^ “УКАЗ ПРЕЗИДЕНТА УКРАЇНИ №74/2024”. 2024年2月9日閲覧。
- ^ “家族にうそをつき領土防衛隊に志願した自営業男性 ブチャ近郊で「今日が最後の日かも」と銃を抱いて眠った:東京新聞 TOKYO Web”. 東京新聞 TOKYO Web. 2022年6月18日閲覧。
- ^ 日本放送協会. “ウクライナ 領土防衛部隊への志願者が後を絶たず 各地で訓練 | NHK”. NHKニュース. 2022年6月18日閲覧。
- ^ 「ウクライナ、外国人部隊編成へ 国外から志願募集」『Ukrinform』2022年2月27日。2023年2月19日閲覧。
- ^ “世界3階級王者ロマチェンコが防衛隊参加を明言!ロシアからの侵攻に「我々は略奪者を許さない」と訴え”. THE DIGEST. (2022年2月28日)
- ^ “ウクライナのテニス選手、ロシアと戦うためウクライナに帰国 子どもには告げず”. CNN.co.jp (2022年3月4日). 2022年3月5日閲覧。
- ^ “バロンドールを受賞した“ウクライナの英雄”が母国の防衛隊に入隊。銃を片手に最前線へ「破壊に来た占領者に立ち向かう…」”. サッカーダイジェスト
- ^ “№ 1/2022 Про призначення Ю.Галушкіна Командувачем Сил територіальної оборони Збройних Сил України” (2022年1月1日). 2022年10月24日閲覧。
- ^ “№ 336/2022 Про звільнення Ю.Галушкіна з посади Командувача Сил територіальної оборони Збройних Сил України” (2022年5月15日). 2022年10月24日閲覧。