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ウクライナ特殊作戦軍

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

ウクライナ特殊作戦軍 Сили спеціальних операцій Збройних сил України
ウクライナ特殊作戦軍エンブレム
創設	2016年1月5日
国籍	ウクライナ
兵科	特殊部隊
任務	特殊作戦 HUMINT 心理戦
兵力	4,000人^[1]
上級部隊	ウクライナ軍
モットー	"Іду на ви!" （私はあなたのために行きます！）
主な戦歴	ウクライナ紛争 (2014年-) ドンバス戦争 2022年ロシアのウクライナ侵攻
指揮
現司令官	ヴィークトル・ホレンコ准将
識別
特殊作戦軍旗
表・話・編・歴

ウクライナ特殊作戦軍（ウクライナとくしゅさくせんぐん、ウクライナ語: Сили спеціальних операцій Збройних сил України、略称:ССО ЗСУ）は、ウクライナ軍の特殊部隊。2016年に創設され、首都キーウに司令部を置く。

組織[編集]

特殊作戦軍司令部（ウクライナ語版）（キーウ）
第99独立指揮統制大隊（ロシア語版）（ベルドィーチウ（英語版））
第142訓練センター（ウクライナ語版）（ベルドィーチウ）
第3特務連隊（ウクライナ語版）（クロピヴニツキー）
第8特務連隊（ウクライナ語版）（フメリニツキー）
第73海軍特殊作戦センター（ウクライナ語版）（オチャキフ）
第140特務センター（ウクライナ語版）（フメリニツキー）
第16情報心理戦センター（フイヴァ（英語版））
第72情報心理戦センター（ウクライナ語版）（ブロヴァルィー）
第74情報心理戦センター（ロシア語版）（リヴィウ）
第83情報心理戦センター（オデッサ）
第456輸送航空旅団（ウクライナ語版）（ガウリシフカ空軍基地）
- 第35混成飛行隊（ウクライナ語版） - An-26、Mi-2、Mi-8

ギャラリー[編集]

第8特務連隊
AKS-74を構える特殊作戦軍兵士
訓練中の特殊作戦軍兵士

装備[編集]

小火器[編集]

名称	画像	製造国	種別	備考
APB（ロシア語版）		ソビエト連邦	拳銃
Fort-14（ウクライナ語版）		ウクライナ
Fort-17（ウクライナ語版）		ウクライナ
グロック17		オーストリア
SPP-1		ソビエト連邦	水中拳銃
AK-74		ソビエト連邦ウクライナ	突撃銃
AKS-74U		ソビエト連邦
TAR-21		イスラエルウクライナ
Malyuk		ウクライナ
APS		ソビエト連邦	水中銃
サベージ 110 BA（英語版）^[2]		アメリカ合衆国	狙撃銃
Fort-301（ロシア語版）		イスラエルウクライナ
UAR-10（ウクライナ語版）^[2]		ウクライナ
M82A3^[2]		アメリカ合衆国	対物狙撃銃
Fort-401		イスラエルウクライナ	軽機関銃
PKM		ソビエト連邦	汎用機関銃

装甲車両[編集]

名称	画像	製造国	種別	備考
ヴァルタ（ウクライナ語版）^[3]		ウクライナ	装輪装甲車
コザック2（ウクライナ語版）		ウクライナ	装輪装甲車

輸送車両[編集]

名称	画像	製造国	種別	備考
ハンヴィー		アメリカ合衆国	汎用軍用車両
ランドクルーザー		日本	汎用車両

回転翼機[編集]

名称	画像	製造国	種別	備考
UH-60A			アメリカ合衆国	中型多目的ヘリコプター

歴代司令官[編集]

歴代の特殊作戦軍司令官
代	氏名	階級	在任期間	出身校	前職
1	イゴール・ルネフ（ウクライナ語版）^[4]^[5]	中将	2016年 - 2020年08月25日	オデッサ高等砲兵士官学校（英語版）	空中機動軍副司令官
2	グレゴリー・ガラガン^[6]	少将	2020年08月25日 - 2022年07月25日
3	ヴィークトル・ホレンコ^[7]	准将	2022年07月25日 -

脚注[編集]

[脚注の使い方]

出典[編集]

^ “Сили спецоперацій - яким буде новий рід військ?”. 2019年4月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月9日閲覧。
^ ^a ^b ^c “На службі підрозділів Сил спеціальних операцій ЗС України сучасне озброєння та спорядження”. Міністерство оборони України. 2019年7月24日閲覧。
^ “Підрозділи ССО почали отримувати бронемашини «Варта»”. Ukrainian Military Pages (2020年7月30日). 2021年12月29日閲覧。
^ Управління сил спеціальних операцій очолив генерал-десантник
^ “Президент змінив командування Сил спеціальних операцій” (ua). Офіційне інтернет-представництво Президента України. 2020年9月9日閲覧。
^ “Указ Президента України від 25.08.2020 № 358/2020” (ウクライナ語). president.gov.ua
^ “№ 531/2022 Про призначення В.Хоренка командувачем Сил спеціальних операцій Збройних Сил України” (2022年7月25日). 2022年10月22日閲覧。

関連項目[編集]

第10特殊任務支隊（ウクライナ語版） - ウクライナ国防省情報総局直属の特殊部隊。
アルファ部隊 (ウクライナ) - ウクライナ保安庁の対テロ特殊部隊。
スペツナズ - ロシア連邦軍参謀本部情報総局（GRU）の特殊部隊。

外部リンク[編集]

ウィキメディア・コモンズには、ウクライナ特殊作戦軍に関連するカテゴリがあります。

ウクライナ特殊作戦軍 - 公式サイト（ウクライナ語）

ウクライナ軍

国家安全保障・国防会議
国防省
参謀本部
- 統合作戦本部（ウクライナ語版）
- 統合軍（ウクライナ語版）
- 陸軍
- 空軍
- 海軍
- 空中機動軍
- 特殊作戦軍

兵科	戦車兵（ウクライナ語版）機械化歩兵山岳兵（ウクライナ語版）ロケット・砲兵（ウクライナ語版）防空ミサイル兵（ウクライナ語版）陸軍航空隊
軍管区	南部作戦管区東部作戦管区北部作戦管区西部作戦管区予備軍団

その他・
支援組織等

兵站軍（ウクライナ語版）
支援軍（ウクライナ語版）
- 工兵（ウクライナ語版）
- NBC防護兵（ウクライナ語版）
- 電子戦兵（ウクライナ語版）
医療軍（ウクライナ語版）
通信・サイバーセキュリティ軍（ウクライナ語版）
憲兵（ウクライナ語版、ロシア語版、英語版）
国防省情報総局
- 偵察兵（ウクライナ語版）
  - 第10特殊任務支隊（ウクライナ語版）
領土防衛隊
- 外国人軍団
中央スポーツ・クラブ（英語版）
義勇部隊
国防大学校

準軍事組織

内務省所属	国家親衛隊国境警備隊海上警備隊（ウクライナ語版、ロシア語版、英語版）特殊任務巡回警察国家特殊通信庁（ウクライナ語版）非常事態庁（民間防衛部門）
保安庁所属	アルファ部隊

過去に存在
した組織

陸軍

軍管区	キエフ軍管区（英語版） (-1998) オデッサ軍管区（英語版） (-1998) 沿カルパチア軍管区 (-1998) 北部管理地域（ウクライナ語版） (2005-2013)
軍団	第1軍団（英語版） (1992-1996) 第6軍団（英語版） (1993-2013) 第8軍団（英語版） (1993-2015) 第13軍団（ウクライナ語版） (1999-2013) 第32軍団（英語版） (1993-2003) 第38軍団（ウクライナ語版） (1993-2013) 第66砲兵軍団（ウクライナ語版） (1990-1992)

空軍

空軍	第5航空軍団（ウクライナ語版） (1994-2004) 第14航空軍団（ウクライナ語版） (1994-2004) 長距離航空群（ウクライナ語版、ロシア語版、英語版） (1992-2006)
防空軍	第28防空軍団（ウクライナ語版） (1994-2004) 第49防空軍団（ウクライナ語版） (1994-2004) 第60防空軍団（ウクライナ語版） (1994-2004)

海軍

沿岸防衛部隊（ウクライナ語版）
- 第36沿岸防衛旅団
- 第6沿岸ミサイル旅団（ウクライナ語版）
  - 第25沿岸ミサイル大隊（ウクライナ語版）
  - 第85沿岸ミサイル大隊（ウクライナ語版）

空中機動軍

第1空中機動師団（1993 - 2003）

民間防衛系

非常事態省（ウクライナ語版）
- 民間防衛軍（ウクライナ語版） (1991 - 2005)

その他

国内軍 (1991–2014)
国境軍（ウクライナ語版） (1991-2003)

2022年ロシアのウクライナ侵攻

背景

ウクライナとロシアの関係 ※紛争勃発以前	ソビエト・ウクライナ戦争ホロドモールソビエト連邦の崩壊リスボン議定書ブダペスト覚書トゥーズラの紛争オレンジ革命天然ガス紛争ハリコフ合意 2014年ウクライナ騒乱親ロシア派の騒乱
ウクライナ紛争（2014年-）	2014年クリミア危機タイムラインロシア軍の侵攻ロシアの情報戦（英語版）リトル・グリーンメンロシアへの併合ロシアによるクリミア・タタール人迫害ケルチ海峡事件クリミア大橋ドンバス戦争ドネツク人民共和国ルガンスク人民共和国ハリコフ人民共和国ミンスク議定書ミンスク2 ウクライナ統合軍事作戦ロシア=ドネツク・ルガンスク間の相互支援協定ロシア・ウクライナ危機（2021年-2022年）
ロシア側の主張	ロシア人とウクライナ人の歴史的一体性についてドネツクとルガンスクの独立承認について特別軍事作戦の実施についてウクライナにおける「ネオナチ問題」ウクライナ東部・南部4州の併合について

軍事衝突
の一覧
（タイムライン
2022年2-4月
5-8月
9-12月
2023年1-4月
5-8月）

キーウ攻勢

北東部攻勢

ミサイル攻撃

その他

ロシア連邦軍の
占領地域
（支配状況）

占領地域（ロシア語版、ウクライナ語版）	ヘルソン州軍民行政府（ロシア語版）平和と秩序のための救済委員会ザポリージャ州スームィ州ハルキウ州ドネツク州ルハーンシク州ムイコラーイウ州
「住民投票」によってロシアが「併合」した地域	ロシア併合への住民投票ウクライナ4州の併合宣言ウクライナ東部・南部4州の併合についてヘルソン州ザポロージェ州ドネツク人民共和国ルガンスク人民共和国

戦争犯罪（英語版）

ウクライナ

関連民間組織

影響・
反応

国際社会
の反応

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アメリカ合衆国	大統領令14071号レンドリース法タスクフォース・クレプトキャプチャーウクライナ安全保障支援イニシアティブ

ロシア
国内

ウクライナ
国内

関連用語

破壊された
構造物

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人物

首脳	ウラジーミル・プーチン（大統領）ミハイル・ミシュスチン（首相）セルゲイ・ラブロフ（外相）
指揮官	セルゲイ・ショイグ（国防相）ワレリー・ゲラシモフ（参謀総長、2023年1月よりウクライナ侵攻軍総司令官）オレグ・サリュコフ（陸軍総司令官）ニコライ・エフメノフ（海軍総司令官）アレクサンドル・コルパチェンコ（ロシア語版）（海軍歩兵司令官）セルゲイ・スロヴィキン（航空宇宙軍総司令官、2022年10月-2023年1月にウクライナ侵攻軍総司令官）アンドレイ・セルジュコフ（空挺軍司令官、2022年6月16日解任）ミハイル・テプリンスキー（空挺軍司令官、2022年6月16日に任命）イーゴリ・コスチュコフ（GRU局長）ヴィクトル・ゾロトフ（国家親衛隊司令官）アレクサンドル・ボルトニコフ（FSB長官）ウラジーミル・クリショフ（ロシア語版）（国境警備隊司令官）イーゴリ・オシポフ（黒海艦隊司令官、2022年8月19日解任）ビクトル・ソコロフ（黒海艦隊司令官、2022年8月21日に任命）アレクサンダー・ズラブリョフ（西部軍管区司令官、2022年6月に解任）アレクサンドル・ドヴォルニコフ（南部軍管区司令官。2022年4月にウクライナ侵攻軍総司令官に任命後、同年5月に解任）ゲンナジー・ジトコ（ロシア語版）（東部軍管区司令官。2022年5月-10月にウクライナ侵攻軍総司令官）
その他	ドミトリー・ペスコフ（大統領報道官）マリア・ザハロワ（外務省報道官）イゴール・コナシェンコフ（国防省報道官）ウラジーミル・メジンスキー（大統領補佐官）
死者 (高級将校)	マゴメド・トゥシャエフ（2月26日）アンドレイ・スホベツキー（2月28日）コンスタンティン・ジゼフスキー（3月5日以前）ウラジーミル・ゾガ（3月5日）アレクセイ・ハサノフ（3月5日）ヴィタリー・ゲラシモフ（3月7日）アンドレイ・コレスニコフ（3月11日）オレグ・ミチャーエフ（3月15日）アンドレイ・モルドヴィチェフ（3月16日）セルゲイ・スハレフ（3月17日）アンドレイ・パリー（3月19日）アレクセイ・シャロフ（3月19日）ヤコフ・レザンツェフ（3月25日）カナマト・ボタシェフ（5月22日）ロマン・クトゥーゾフ（6月5日）オルガ・カチュラ（7月29日）

ウクライナ

首脳	ウォロディミル・ゼレンスキー（大統領）デニス・シュミハリ（首相）ユリヤ・スヴィリデンコ（第一副首相）ミハイロ・フェドロフ（副首相・DX相）オリハ・ステファニシナ（欧州・欧州大西洋統合担当副首相）ドミトロ・クレーバ（外相）エミネ・ジェパル（外務第一次官）オレーナ・ゼレンシカ（ファーストレディ）
指揮官	オレクシー・レズニコウ（国防相）ハンナ・マリャル（国防次官）ヴァレリー・ザルジニー（総司令官）セルヒイ・シャプタラ（参謀総長）オレクサンドル・シルスキー（陸軍司令官）オレクシー・ネイツパパ（海軍司令官）ユーリー・ソドル（ウクライナ語版）（海軍歩兵司令官）ミコラ・オレシチュク（空軍司令官）マキシム・ミルゴロドスキー（空中機動軍司令官）グレゴリー・ガラガン（特殊作戦軍司令官、2022年7月25日解任）ヴィークトル・ホレンコ（特殊作戦軍司令官、2022年7月25日任命）ユーリー・ハルシュキン（領土防衛隊司令官、2022年5月15日解任）イーホル・タンチューラ（領土防衛隊司令官、2022年5月15日任命）キリーロ・ブダノフ（国防省情報総局局長）デニス・モナスティルスキー（内相、2023年1月18日に事故死）ユーリー・レビド（国家親衛隊司令官）セルヒイ・デイネコ（ウクライナ語版）（国境警備隊司令官）イゴール・クリメンコ（国家警察長官。2023年1月18日内相代行に就任）イワン・バカノフ（SBU長官、2022年7月17日解任）ヴァシーリー・マリューク（SBU長官、2022年7月18日任命）
死者	アンドリー・イワシコ（2月24日）ヴィタリー・スカクン（2月24日）オレクサンドル・オクサンチェンコ（2月25日）イリーナ・ツビラ（2月25日）イェウヘン・マリシェフ（3月1日）オレクサンドル・クリク（3月1日）ヴァレリー・チビネエフ（3月3日）パブロ・リー（3月6日）ユーリイ・プリリプコ（3月7日）ユーリヤ・ズダノフスカ（3月8日）オレクサンドル・コーパン（3月13日）マクシム・レヴィン（3月13日以降）ミコラ・クラフチェンコ（3月14日）オクサナ・シュヴェッツ（3月17日）アルテム・ダツィシン（3月17日）ボリス・ロマンチェンコ（3月18日）オレクサンドル・ククルバ（7月26日）オレクサンドル・マツィエウスキー（12月30日）

その他

死者	ブレント・ルノー（3月13日）オクサナ・バウリナ（3月23日）マンタス・クヴェダラヴィチュス（4月2日）ダリア・ドゥギナ暗殺（8月20日）ウラドレン・タタルスキー（2023年4月2日）

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