今はまだ人生を語らず
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『今はまだ人生を語らず』 | ||||
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よしだたくろう の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル |
フォークソング ロック ニューミュージック | |||
レーベル | Odyssey/CBS Sony | |||
プロデュース | 吉田拓郎 | |||
チャート最高順位 | ||||
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よしだたくろう アルバム 年表 | ||||
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『今はまだ人生を語らず』収録のシングル | ||||
『今はまだ人生を語らず』(いまはまだじんせいをかたらず)は、1974年12月に吉田拓郎(当時はよしだたくろう)がリリースしたオリジナル・アルバムである。
解説[編集]
- タイトルは「人生を語らず」の歌詞が由来。
- 森進一に提供し大ヒットとなった「襟裳岬」、猫に提供した「戻ってきた恋人」、かまやつひろしとデュエットした「シンシア[注 1]」などが収録されている。
- 1986年にCD化。1990年にはCD選書で再発売されたが、1曲目に収録されている「ペニーレインでバーボン」に「つんぼ桟敷」という部分的に差別用語とも受け取れる言葉が含まれていることから、いずれも生産が中止された。2006年に行われた『吉田拓郎 & かぐや姫 Concert in つま恋 2006』では、該当部分を「蚊帳の外」と歌い換え、この曲が披露された。また、2009年10月7日に完全生産限定で発売されたデビュー40周年記念CD-BOX『Takuro Premium 1971 - 1975』に収納された紙ジャケット盤には「ペニーレインでバーボン」は収録されておらず、タイトルも『今はまだ人生を語らず-1』となっている[1]。
- CDの発売中止が続いているものの(2018年10月現在)、デジタルミュージックでも『今はまだ人生を語らず-1』として発売されており、「ペニーレインでバーボン」以外の曲は正式音源で聴くことができる。
- 2018年10月現在で「ペニーレインでバーボン」が正式音源として収録されている新品購入可能な製品は「Forever Young Concert in つま恋 2006」のDVD・BDということになる。
- 「ペニーレインでバーボン」の歌詞の通り、当時拓郎はバーボンに凝っていた[2]。ペニーレインは、1974年にビートルズの名曲から店名を取ってオープンした、原宿のジャズ喫茶で、拓郎が「ペニーレインでバーボン」と唄ったことで一躍脚光を浴び、"フォークの聖地"、"1970年代原宿の象徴"などといわれた[3][4][5]。フォーク、ニューミュージック系のミュージシャンやファッション関係者などの業界人が集い修学旅行のコースにもなった[3][5]。1990年に閉店したが、2006年に復活し、2014年現在も営業している[3][6]。拓郎は1984年のアルバム『FOREVER YOUNG』で、今度は「ペニーレインは行かない」という曲を歌っている。2014年、拓郎ファンの重松清が初めて舞台の原作となる「あの頃僕らはペニーレインで」を書き下ろし、朗読劇として5月上演される[3][5][6]。
- このアルバムがリリースされたのは1974年末であり、1975年にはツアーを行っていない。そのためアルバムリリースにあわせてライブツアーを行うというパターンからこのアルバムは外れている。一方で、1975年の「吉田拓郎・かぐや姫 コンサート インつま恋」ではこのアルバムからの全12曲が演奏されている。
収録曲[編集]
- 全作詞・作曲:吉田拓郎(特記以外)
- ペニーレインでバーボン
- 人生を語らず
- 世捨人唄
- 作詞:岡本おさみ
- おはよう
- 作詞:岡本おさみ
- シンシア
- 三軒目の店ごと
- 襟裳岬
- 作詞:岡本おさみ
- 知識
- 暮らし
- 戻ってきた恋人
- 作詞:安井かずみ
- 僕の唄はサヨナラだけ
- 贈り物
関連項目[編集]
- よしだたくろう ベスト・セレクション
- 春歌 (アルバム) - 春がテーマの音楽を集めたコンピレーション・アルバム
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ 南沙織の愛称で、「シンシア」は、彼女のクリスチャン・ネームである。
出典[編集]
- ^ Sony Music Shop : Takuro Premium 1971 - 1975 - 参考リンク
- ^ 「よしだたくろうと10人の仲間たち」『深夜放送ファン』自由国民社、1973年9月号、p12-13
- ^ a b c d pennylane | あの頃僕らはペニーレインで公式サイト ペニーレインとは
- ^ 70年代原宿の象徴 「ペニー・レイン」が復活 - 原宿新聞、原宿ペニーレインを舞台化!! - 文化通信.com、拓郎名曲の舞台 主演に“インディーズの歌姫”抜てき
- ^ a b c 『Vol.14 フォークソング+朗読劇 レコード会社の新しい試み』
- ^ a b 若者が憧れた 重松清「あの頃僕らはペニーレインで」:朝日新聞