唇をかみしめて
「唇をかみしめて」 | ||||
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吉田拓郎 の シングル | ||||
初出アルバム『吉田拓郎ベスト60』 | ||||
A面 | 唇をかみしめて | |||
B面 |
B面収録なし (EPレコード) ジャスト・ア・RONIN (再発盤) | |||
リリース | ||||
規格 |
EPレコード 8cmCD (再発盤) | |||
ジャンル | ニューミュージック | |||
レーベル | FORLIFE | |||
作詞・作曲 | 吉田拓郎 | |||
チャート最高順位 | ||||
吉田拓郎 シングル 年表 | ||||
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「唇をかみしめて」(くちびるをかみしめて)は、吉田拓郎のシングル。1982年3月21日発売。発売元はフォーライフ・レコード(現・フォーライフミュージックエンタテイメント)。
解説[編集]
- 日本のレコード業界初の片面レコードとして発売された。当時日本において一般的なシングルレコードの価格は1枚700円であったが、本作は貸しレコード業界への対抗策として1枚400円で販売された[1][2]。
- 武田鉄矢が原作・脚本・主演した映画『刑事物語』の主題歌。武田から直々に依頼されこの映画のために描き下ろされ[2]、歌詞の内容が全編拓郎が育った広島県の方言である広島弁を用いたため話題を呼んだ。当初は、吉田の起用は武田以外のスタッフは懐疑的で広島弁の歌詞も「広島が舞台でもないのにおかしい」と否定的であった。それに不満を持った武田は「実際に流して」と恋人との別れのシーンに合わせて流すと皆泣き始め即決となった。また、拓郎本人も鑑賞後に「いい作品にめぐり合えていい仕事が出来た」と語っている。当初は映画全体の音楽の担当依頼だったが、歌も歌いたくなったという吉田のリクエストにより、主題歌も担当することになったと、武田の著書に書かれている。[要出典]
- シングルと映画エンディングで流れる曲は別テイクであり、映画で使用されたテイクは1985年に発売されたベスト・アルバム『吉田拓郎ベスト60』に収録されている。
- 編曲にクレジットされている「広島二人組」は拓郎と青山徹のことで[3]、ギターも青山が演奏しておりレコードジャケットにも記載されているが、発売当時のチラシでは編曲の名義が「吉田拓郎・青山徹」とクレジットされている[2]。
- 1988年5月21日に8cmCDへとフォーマットを変えて再発売された。カップリングに同じ武田が脚本・出演した映画『幕末青春グラフィティ Ronin 坂本竜馬』の主題歌である「ジャスト・ア・RONIN」が収録されている。
収録曲[編集]
EPレコード盤[編集]
- 唇をかみしめて
- 作詞・作曲:吉田拓郎 編曲:広島二人組
8cmCD盤[編集]
- 唇をかみしめて
- 作詞・作曲:吉田拓郎 編曲:広島二人組
- ジャスト・ア・RONIN (吉田拓郎・加藤和彦)
収録ディスク[編集]
アルバム[編集]
『Songs』(1988年)
『吉田拓郎 THE BEST PENNY LANE』(1999年)
『PURE BEST』(2001年)
カバー[編集]
- 武田鉄矢(1985年、シングル『コスモス』収録)
- 奥田民生(2004年、シングル『スカイウォーカー 』収録)
- 中島みゆき(2008年、ライブDVD『歌旅 -中島みゆきコンサートツアー2007-』/2018年、ライブCD『中島みゆき ライブ リクエスト -歌旅・縁会・一会-』収録)
脚注[編集]
- ^ 音楽も価格破壊!「300円CD」登場、スポニチアネックス、2002年8月12日。(インターネットアーカイブのキャッシュ)。
- ^ a b c 「唇をかみしめて」発売時のチラシ
- ^ 奥田民生 / 唇をかみしめて