幕末青春グラフィティ Ronin 坂本竜馬

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幕末青春グラフィティ Ronin 坂本竜馬
監督 河合義隆
脚本 片山蒼
製作 東京放送
電通
出演者 武田鉄矢
撮影 押切隆生
編集 宮田英昭
配給 東宝
公開 日本の旗 1986年1月25日
上映時間 116分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
配給収入 5.5億円[1]
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幕末青春グラフィティ Ronin 坂本竜馬』(ばくまつせいしゅんグラフィティ ろうにん さかもとりょうま)は、1986年1月25日に公開された日本映画東京放送電通提携製作、東宝(洋画系)配給[2]。主演の武田鉄矢は後に、日本テレビ年末時代劇スペシャルシリーズ第5作の『奇兵隊』(1989年)で、スタッフからのオファーにより同じ坂本竜馬役で特別出演している。監督の河合義隆は劇映画初演出 。吉田拓郎を始め、ニューミュージックのスターたちが幕末志士に扮して出演し、また主題歌挿入歌を歌う[3][4]長州藩ユニオン号幕府側の富士山丸の2艘を建造し[2]、長期ロケを敢行するなど、当時はテレビ局や大手企業の映画製作参入が相次ぎ、潤沢な予算で映画製作が可能だった[5]

あらすじ[編集]

土佐を脱藩して倒幕運動にも加わっていた浪士坂本竜馬は、慶応2年(1866年)に薩長同盟の締結を成し遂げ、海援隊(亀山社中)として土佐を中心とする脱藩浪士たちと長崎にて、黒船購入のため商いに精を出す。同じ頃、幕府は先年に征伐軍を派遣しても恭順しなかった長州藩に対し、第二次長州征伐を企てるが、竜馬は海援隊の仲間たちと共に高杉晋作率いる長州の奇兵隊に協力することとなる。高杉や村田蔵六(大村益次郎)指揮の下、整然たる作戦に裏打ちされた長州軍は幕府軍を各所で退け、勝利していく‥‥。

スタッフ[編集]

キャスト[編集]

海援隊[編集]

長州・奇兵隊関係[編集]

女性たち[編集]

土佐勤皇党[編集]

その他[編集]

製作[編集]

キャスティング[編集]

吉田拓郎の高杉晋作役は、武田が拓郎に憧れて「ずっと背中を追いかけてきた拓郎に一回、こっち側を向いて勝負して欲しい」と相手役として遮二無二拓郎を説得したもの[3][6][7]。高杉晋作役での起用理由は「拓郎の声はアジテーターの声であり、たった一声で千とか万の若者が後について行くような声。それは高杉晋作もそんな声だったんじゃないかと思うという持論で、俳優では出せないと思い拓郎にお願いした」と説明している[6]。吉田拓郎は本作について「ひどい映画だった」と述べている[6]。 
お竜役にはテレビ版『幕末青春グラフィティ 坂本竜馬』と同じく夏目雅子がキャスティングされていたが、突然の病魔に冒されて、原田美枝子が代わりに演じた。夏目は本作の撮影中に亡くなっている[8]

音楽[編集]

音楽プロデュースは加藤和彦[9]。武田鉄矢からの依頼を受け、それまでは"無"か、"無に少し何かある人"のプロデュースをしてきたが、そうではなくもっと何かを持った人と組んでみたいと考えたとき、意外にいそうでいなかったが、仲のいい吉田拓郎と次は一緒にやろうという話があったので、それなら僕が聞きたいような拓郎のレコードを作ろうということになって引き受けた[9]。拓郎以外にもこれは入れた方がいいと思う人に集まってもらったが、前年に行われた「国際青年年記念 ALL TOGETHER NOW」で、日本でやろうとすると偽善的なことが付きまとい、何かもうひとつまとまらない、もっと激しいアメリカのショービジネスの世界で成り立つのに、その十分の一程度の日本ならもっと簡単にできたっていいはず、有機的に結びついていることを証明したいという思いがあり、出来る限り人を集めたと話している[9]

劇中歌[編集]

ロケ地[編集]

1985年の初夏から晩秋までの約半年間、広島県尾道市加島にオープンセットを作り、他に映画ロケ地として整備される以前の福山市みろくの里周辺で長期ロケが行われた[2][8][10][11][12]

補足[編集]

冒頭、シネマトグラフ(手動映写機)による映画の上映が行われ、スクリーンではなく映写機に興味を示した坂本竜馬(武田鉄矢)が手回しの役を交代してもらうシーンがあるが、史実によれば、シネマトグラフの発明は1890年代であり、幕末には存在しない。

関連作品[編集]

武田鉄矢が本作の関連から、同じ役にて特別出演した長編時代劇作品。

脚注[編集]

  1. ^ 「邦画フリーブッキング配収ベスト作品」『キネマ旬報1987年昭和62年)2月下旬号、キネマ旬報社、1987年、 129頁。
  2. ^ a b c 「新作情報」、『キネマ旬報』 1985年9月下旬号、p. 101
  3. ^ a b 幕末青春グラフティ Ronin 坂本竜馬 - Blu-ray/DVD|東宝WEB SITE
  4. ^ 『龍馬伝』『桜田門外の変』で盛り上がる幕末をDVDで!武田鉄矢幻の映画も初DVD化!
  5. ^ 映画「幕末青春グラフィティ Ronin 坂本竜馬」|映画|TBS CS
  6. ^ a b c 【LOVE LOVE あいしてる:トーク】 – フジテレビ公式サイト。
  7. ^ 『吉田拓郎・お喋り道楽』 徳間書店 1997年 ISBN 978-4-19-860768-5、159-176頁。
  8. ^ a b McGuffin.:1985年の夏。 - livedoor Blog(ブログ)
  9. ^ a b c 相倉久人「対談 加藤和彦」『日本ロック学入門』新潮社、1986年、88-90頁。ISBN 978-4-10-149501-9
  10. ^ Ronin 坂本竜馬 - 資料室 |東宝WEB SITE
  11. ^ 阿藤海『この熱き人たち』 文芸社 2000年 ISBN 4835503279、130–132頁。
  12. ^ 映画『シネマの天使』藤原令子、本郷奏多、阿藤快、ミッキー・カーチスが登壇!

関連項目[編集]

外部リンク[編集]