ミサンガ

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ミサンガ

ミサンガ: miçanga)は、手芸組み紐の一種である。色とりどりの刺繍糸を何本もあわせて編み、模様をつける[1]プロミスリングとも言う。

概要[編集]

ミサンガの語源はポルトガル語であるが本来の意味はビーズであり、紐のものをミサンガと呼ばない。また、プロミスリング(Promise Ring)という名称は、英語では、恋人同士などを互いに表現する金属製の指輪の一種を指すことが一般的である。

日本では1993年Jリーグが開幕した際、ヴェルディ川崎に所属するラモス瑠偉[1][2]北澤豪[2]がチームの勝利などを祈願してミサンガを身につけていた事がきっかけとなり、Jリーグブームの高まりと共に国内に広まった[3]。手首や足首などに巻きつけて使用し、紐が自然に切れたら願いごとがかなうという縁起担ぎ(逆ジンクス)の意味がある[1][4]

ミサンガはJリーグブームの収束後も若者やスポーツ選手に人気があると言われ[3]2004年に行われたプロ野球オールスターゲームでは、古田敦也をはじめプロ野球選手が、プロ野球再編問題で2球団合併反対、1リーグ制反対の願いを込めて12球団のイメージカラーをもとに作ったミサンガを使用した。

東日本大震災とミサンガ[編集]

2011年(平成23年)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う東日本大震災では、阪神大震災を大きく上回る被害が発生した。そこでダンスボーカルユニットのEXILEはグループのミサンガを製作し、収益をあしなが育英会を通して震災で親を亡くした子どもの支援に充てることを発表した[5]。ほかにも企業[6]個人[7]でミサンガを作製・販売してチャリティー活動を展開する動きも見られた。

また、被災地の宮城県石巻市の小中高校生15名が結成した「We make Ishinomaki」は、ボランティアで同地を訪れた人々に配布するために1万本を目標にミサンガ製作を始めた[4]。We make Ishinomakiのメンバーは朝日新聞の取材に対しアクセサリーをすることができない被災者とボランティアの人が同じものを身につけることで一体感を生み出したい、石巻のために子どもでもできることを、という思いから作製した、と答えた[4]

三陸地方では、震災で仕事を失った女性たちが、震災後に漁に用いることのできない漁網を再利用して「浜のミサンガ 環」を製作しており、大きな収入を得るとともに、全国的な話題となっている[8]

脚注[編集]

  1. ^ a b c imidas イミダス 1994集英社、1994年。ISBN 978-4-08-100008-1
  2. ^ a b マジカル ミサンガのひみつ”. 紀伊國屋書店BookWeb. 2012年5月5日閲覧。
  3. ^ a b 浜のミサンガ…被災地女性が漁網で手作り”. nikkansports.com (2012年3月19日). 2012年5月5日閲覧。
  4. ^ a b c 藤崎麻里 (2011年4月20日). “願い込めたミサンガ「新しい石巻を」 被災生徒ら作製”. 朝日新聞社. 2011年4月20日閲覧。
  5. ^ 入倉功一"EXILEが震災遺児のためにチャリティーミサンガの発売を決定 収益は「あしなが育英会」へ寄付"シネマトゥデイ、2011年4月9日.(2011年4月24日閲覧。)
  6. ^ リップル"リップル ハワイアンジュエリー チャリティー ブレスレット HOPE MISSANGA"(2011年4月24日閲覧。)
  7. ^ 東北地方太平洋沖地震チャリティバザーin Kadena"貝殻アート、ミサンガetc…"2011年3月24日.(2011年4月24日閲覧。)
  8. ^ 井上きみどり『わたしたちの震災物語 ハート再生ワーカーズ』集英社〈愛蔵版コミックス〉、2011年、93-108頁。ISBN 978-4-08-782396-7

外部リンク[編集]