手芸

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手芸

手芸(しゅげい、: Crafts)とは、個人的に行う裁縫刺繍編み物などの創作活動をいう。 基本的に経済活動を伴わない家庭内での生産活動を指し、余暇活動の趣味の場合は特に「手芸」とされる。

日本では1950年代以前には、裁縫系のように家事と密接な関係にある手芸は趣味として認知されない・しない風潮があった[1]。しかし、1960年代以降、マスメディアを通じて手芸を含めた趣味としての家庭内創作一般をハンドメイドと呼び、従来の家事の延長というイメージと一線を画した新しいカテゴリーを築きつつある[1]1990年代以降には、手芸を指導したり創作物を売るプロの手芸作家や手芸用品専門店が現れ、手芸・ハンドメイドの領域はますます多様となっている。

手芸による生産物に価値が認められ、高値で取引される場合や、個人の趣味として始まった生産活動が地場産業に発展するケースもあり、その場合は経済価値があるため手芸の範疇からやや逸れると見做される場合もある。

裁縫に限れば、日本では伝統的に和服の修理、丈の調整など日常に家庭で繕い物をすることが極めて多く、古くは花嫁修業の習い事のひとつとして和裁の習得が勧められていた時代もあった。ただし、同じ裁縫であっても、豪勢な打ち掛けなどの値段やクオリティの高い和服の衣裳を腕のある和裁士が手掛ける場合は工芸品として扱われる。

服飾関連の裁縫が手芸としてはおおむね代表的とされ、狭義の手芸はこれらを指すことが多い。しかしカルチャーセンターなどの設備が整った現在では、以前は難しかった彫金・彫刻、七宝焼きなどの美術工芸ですら、素人でさえ製作に手を出すことができるように発展したため、美術工芸を含めて手芸と捉えられることが多くなった。それゆえ広義において、一部の工芸を手芸に含む場合もあり、昨今では新たな手芸も続々と派生しており、分類は難しくなっている。

現在の代表的な手芸[編集]

服飾系[編集]

宝飾系[編集]

人形系[編集]

ガラス系[編集]

工芸系[編集]

手芸、クラフト系[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 中川麻子、神野由紀・辻泉・飯田豊(編著)『趣味とジェンダー:手作りと自作の近代』 青弓社 2019年、ISBN 978-4-7872-3452-0 pp.148-155.

外部リンク[編集]