残響 (福山雅治のアルバム)
『残響』 | ||||
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福山雅治 の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
2007年 - 2009年 日本 | |||
ジャンル | J-POP | |||
時間 | ||||
レーベル | ユニバーサルミュージック | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ゴールドディスク | ||||
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福山雅治 アルバム 年表 | ||||
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『残響』収録のシングル | ||||
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『残響』(ざんきょう)は、福山雅治の10作目のオリジナルアルバム。2009年6月30日にユニバーサルミュージックから発売された。制作はユニバーサルJ。
概要
前作『5年モノ』からおよそ2年半ぶりとなる、10枚目のオリジナルアルバム。
初回限定盤2種(スペシャルグッズ付き+ミュージッククリップDVD付き、ライブDVD付き)と通常盤での発売で、グッズ付き初回盤はまるふく扇子、タトゥーシール、DVD(「想 -new love new world-」「化身」「最愛」のミュージッククリップ)が、DVD付き初回盤はDVD(福山☆冬の大感謝祭 其の九より「Calling」「ひとりきり歩いてく帰り道で」「RED×BLUE」)が付属する。初回盤2種には、ボーナストラックとして「99」のInstrumental(インストゥルメンタル)が収録されている。通常盤はCDのみ。
2009年5月30日の「魂ラジ」にて、「最愛」が初オンエアされた。
アルバムの発売以前からダンロップのCMソングとして発表されていたインストゥルメンタル「アンモナイトの夢」は、CD収録時間の都合上収録されなかったが、のちの25thシングル「はつ恋」(同年12月16日)のカップリングとして収録された。
収録曲
- 群青 〜ultramarine〜 [5:03]
(作詞・作曲:福山雅治 / 編曲:福山雅治、井上鑑)- テレビ東京系「ワールドビジネスサテライト」エンディングテーマ。
- 2007年10月6日、「魂ラジ」にて完成前の音源が初オンエアされ、その後、反響が大きかったため、(福山曰くおよそ8割の)完成版が着うた・着うたフルで期間限定配信されていた。
- 「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)に出演した際、長崎市長射殺事件直後であり、歌詞の一部が事件を連想させるため、その部分のみ歌詞が変更された。
- 使用ギターはギブソン・J-50 '59。今回、音源化する際、新たにオーケストラパートを追加し、ミックスしなおしている。
- ベストアルバム『THE BEST BANG!!』にも収録されている。また、配信版は「群青〜ultramarine〜the first edition」として『アイのうた〜東日本大震災チャリティ・アルバム』に収録されている。
- 化身 [5:02]
(作詞・作曲:福山雅治 / 編曲:福山雅治、井上鑑) - 明日の☆SHOW [4:53]
(作詞・作曲:福山雅治 / 編曲:福山雅治、井上鑑) - ながれ星 [5:17]
(作詞・作曲:福山雅治 / 編曲:福山雅治、井上鑑)- タイアップなしでの女性目線の曲は初。曲の持つ雰囲気、メロディから導き出されて女歌になっていったという。イントロに尺八が使われている。
- 幸福論 [4:05]
(作詞・作曲:福山雅治 / 編曲:福山雅治、井上鑑) - 18 〜eighteen〜 [5:29]
(作詞・作曲:福山雅治 / 編曲:福山雅治、井上鑑)- 「福山☆イキナリの大感謝祭 〜エッ!してなかったの?初めてだったの?〜 愛・福山博 in 武道館!!」で初めて披露された。福山自身の15歳、18歳の頃を思い返して歌っている。曲自体は4thアルバム『BOOTS』を作っている頃から出来ていてレコーディングもされていたが、サビの“MY HOME TOWN”の部分の言葉しか浮かばず、保留になっていた。
- 2009年6月30日 - 8月31日(午前6時 - 午後8時)まで、長崎駅にて電車の発着時に流れていた。
- この曲をレコーディングした後、誕生日に事務所の先輩である桑田佳祐から貰ったギター(フェンダー・ストラトキャスター)の音がとてもきれいであったため、そのギターを使い、再度レコーディングをしなおしている。
- 最愛 [5:44]
(作詞・作曲:福山雅治 / 編曲:福山雅治、井上鑑) - 想 -new love new world- [4:42]
(作詞・作曲:福山雅治 / 編曲:福山雅治、井上鑑) - phantom [6:42]
(作詞・作曲:福山雅治 / 編曲:福山雅治、井上鑑)- 新曲だが、後半のギターソロ部分が、2008年に放映されたキユーピーハーフのCM「ビリヤード」編に使用されていた。
- 使用ギターはフェンダー・テレキャスターピンクペイズリー '69で、このギターを買った日に、音色に触発されて曲が作られた。そのため、仮タイトルは「Paisley」であった。
- 歌詞は今回のアルバムのコンセプトである「希望で終わらせる必要は必ずしもない」という考えを象徴した内容になっている。
- survivor [4:46]
(作詞・作曲:福山雅治 / 編曲:福山雅治、井上鑑)- テーマは「都会で働く男の切羽詰った感」。曲自体は以前から出来ていたが、歌詞はアルバム全体の構成を考えて書かれている。使用ギターはギブソン・J-50 '59。
- 今夜、君を抱いて [4:22]
(作詞・作曲:福山雅治 / 編曲:福山雅治、井上鑑)- サウンドが厚めな曲が多いので、薄いサウンドが欲しいということで弾き語りになっている。レコーディングはおよそ3日間に渡って行われ、その中から一番いいテイクを抽出したものが収録されている。
- 歌詞中の“君”は、特に女性と限定しておらず、自分の子供などの広い愛情としても解釈できるように作ったという。
- 旅人 [4:55]
(作詞・作曲:福山雅治 / 編曲:福山雅治、井上鑑)- 映画「キラー・ヴァージンロード」主題歌。人生における旅立ちを歌った、「18 〜eighteen〜」とは対照的な楽曲。使用ギターはギブソン・J-50 '59。
- また、映画で使用されたものとは一部歌詞とアレンジが異なっている。
- 2009年8月1日から9月30日まで期間限定で、KDDIの音楽配信サービス・au LISMOで90秒ダイジェスト版着うたフルが無料配信されていた。
- 東京にもあったんだ [6:21]
(作詞・作曲:福山雅治 / 編曲:福山雅治、服部隆之)- 22ndシングル『東京にもあったんだ/無敵のキミ』の1曲目。映画「東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜」主題歌。アルバム収録に際して、新たにミックスしなおしている。
- もともと、アルバムの締めの曲として作られていたが、タイアップの依頼があり、シングルとして発表された。
- 道標 [4:46]
(作詞・作曲:福山雅治 / 編曲:福山雅治、井上鑑)- 24thシングル『化身』のカップリング曲。日テレ系「NEWS ZERO」2009年度エンディングテーマ。
- アルバムの締めの曲は「東京にもあったんだ」になる予定だったが、その後にこの楽曲が完成したため、アルバムの最後に収録された。
- ベストアルバム『THE BEST BANG!!』では、宮本笑里のヴァイオリンによる伴奏に仕上がっている(道標 2010)。2010年の『第61回NHK紅白歌合戦』では、この歌を歌った。
- 99 [5:18]
(作曲:福山雅治 / 編曲:福山雅治、井上鑑)- 映画『容疑者Xの献身』劇中歌。初回盤のみのボーナストラック。
- ライブでは、福山☆冬の大感謝祭 其の九 エッ! またするの? 後ろから前から、そして横からも 福山祭りだワッショイ!ワッショイ!で初めて披露した。
- 使用ギターはギブソン・J-50 '59、イントロなどのリフで使用されているベースはフェンダー・ジャズベース '65(ドットポジション)。タイトルの“99(ナインティナイン)”は、曲のテンポがたまたま“99”だったことに由来している。イントロなどのベースによるリフは、福山自身の演奏によるもの。
- 曲が使用された映画のオープニングシーンは、1シーンカットを割らない撮影だったため、ミスをしないよう何度もリハーサルを繰り返していた。そのためか、撮影後に曲を作り、映像に音をあててみると、イントロからブレイク(無音)までの時間が、爆発するシーンまでの時間と偶然一致したという。
- もともと歌詞をつけるための曲として作っていたが、本作ではあえてインストゥルメンタルとして仕上げた。そのため、いつか歌詞をつけて発表されるかもしれないという。
- 今回音源化する際、イントロが終わったあとのブレイク(無音)部分にコーラスの逆回転を追加している。
- また、歌詞カードのクレジットには掲載されていないが、Bメロのコーラスは福山と比山貴咏史によるもの。
- ベストアルバム『THE BEST BANG!!』初回限定盤にも収録されている。