HEART STATION

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HEART STATION
宇多田ヒカルスタジオ・アルバム
リリース 2008年3月19日(※配信は3月26日)
録音 2006年1月 - 2008年2月(シングル曲含む)
文化村スタジオ
EMIミュージック・ジャパン・スタジオ
ジャンル J-POP
時間 56分54秒
レーベル EMIミュージック・ジャパン
イーストワールド
プロデュース 宇多田ヒカル
三宅彰
宇多田照實
専門評論家によるレビュー
  • Rolling Stone Japan 星5つのうち5つ link
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン
  • 2008年3月度月間1位(オリコン)
  • 2008年度上半期4位(オリコン)
  • 2008年度年間5位(オリコン)
  • 登場回数55回(オリコン)
  • 1位(ビルボードジャパン
ゴールド等認定
宇多田ヒカル 年表
ULTRA BLUE
2006年
HEART
STATION

2008年
This Is The One
2009年
HEART STATION 収録の シングル
  1. ぼくはくま
    リリース:2006年11月22日
  2. Flavor Of Life
    リリース:2007年2月28日
  3. Beautiful World/Kiss&Cry
    リリース:2007年8月29日
  4. HEART STATION/Stay Gold
    リリース:2008年2月20日
  5. Prisoner Of Love
    リリース:2008年5月21日
  6. Beautiful World
    -PLANiTb Acoustica Mix-

    リリース:2009年6月27日
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HEART STATION』(ハート・ステーション)は、2008年3月19日に発売、同年3月26日音楽配信開始された宇多田ヒカルの5枚目のオリジナルアルバム

概要[編集]

  • 前作『ULTRA BLUE』から約1年9ヶ月ぶりのリリース。ジャケットはMITSUOが撮影。
  • CDと配信用の音源では別々のマスタリングを施しており、CDにはテッド・ジェンセン、配信にはトム・コインをマスタリングエンジニアとして起用している。これはそれぞれの視聴環境において、できるだけオリジナル音源に近い音質を提供したいという意向からである[1]
  • 予約購入者先着特典で「宇多田ヒカルB2サイズ オリジナル・ポスター」が付属する(店頭などに掲示されている告知用ポスターと同デザイン)。
  • 3月31日付オリコン週間アルバムチャートにて初登場1位を獲得し、デビューアルバムから6作連続の首位獲得となった。初動はアルバムでは初めて50万枚を下回ったが、後にドラマ主題歌になったリカットシングル「Prisoner Of Love」のヒットなどにより前作を上回るロングヒットを記録。また、収録曲全曲合計のデジタル配信の累計は1500万ダウンロードを記録した。その後、6月2日付オリコン週間アルバムチャートにおいて7位を記録し、1stアルバム『First Love』以来となる10週連続トップ10入りを達成。さらに発売42週目の2009年1月12日付オリコン週間アルバムチャートにて売り上げ100万枚を突破。ベストアルバム『Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.1』以来約5年ぶりのミリオンセラーとなった(前作はオリコンの集計で100万枚を突破していない)。
  • 収録曲の詳細は先行シングルの「HEART STATION/Stay Gold」の発売日に公開された。今回は従来のようにインタールード曲がラストの1曲前に位置しておらず、新たにボーナストラックが収録されている。また、1作目から常にアルバムの1、2曲目をシングル曲で構成していたのが(『DEEP RIVER』を参照)、本作では異なっている。
  • 「HEART STATION」から「Kiss & Cry」にかけて5曲連続でシングル曲が続いているが、これは宇多田自身の意図によるもので、曲順を決定するのに2週間を要したとのこと。
  • Utada名義の2nd英語アルバムと同時進行で作成し、10月23日にはいくつかの曲のデモが完成していた。また、2月の初めにはマスタリング作業を終了している。
  • 過去の作品に比べて制作がスムーズに進行した(1週間で3曲も完成したほど。もっとも、最後の数曲はアルバムの全体の構想をまとめるのに苦労し、行き詰ったようである。)ため、全体的に晴れ晴れした気持ちで作ることができ、今の自分らしさや潔さが現れた小気味良いアルバムになったと語っている。これほど素直に、楽な気持ちで制作できたのは『First Love』以来とのこと。また、「前作が青だとするなら、今作を色で表すと赤やピンク、オレンジ」とも語っている[いつ?]
  • コンセプトとしては、以前より素直でシンプルな、ひねりや難解さの無い音や歌詞を意識して制作したという。また、このアルバムは全体的に「死」の世界がどこと無く現れていると語っている。
  • 宇多田の作品に多く関わっているプロデューサーの三宅彰は、これまでの4枚のアルバムは誰に向けて書いたのか具体的に見える曲が多かったが、今作は顔の見えない不特定多数の人に向いているように感じると述べた。これを踏まえた上で宇多田は10代の頃は内面に向かいがちだったが、20代半ばになり社会と自分というものを結び付けられるようになったのではないかと語った[2]

収録曲[編集]

  • 全作詞・作曲・編曲宇多田ヒカル 
    • except 「Flavor Of Life -Ballad Version-」(編曲、ストリングスアレンジ:宇多田ヒカル&富田謙・編曲:Alexis Smith、ストリングスアレンジ:山本拓夫
    • except 「Prisoner Of Love」(編曲、ストリングスアレンジ:宇多田ヒカル、ストリングスアレンジ:冨田謙)
    • except 「ぼくはくま」(編曲:冨田謙&宇多田ヒカル)
  1. Fight The Blues (4:10)
    TBS系列報道番組報道特集NEXT』テーマソング。
    ドラマ以外のテレビ番組のタイアップがつくのはデビューシングル「Automatic/time will tell」以来約9年ぶりである。また、先行配信された「This is Love」を除けば、アルバム曲にタイアップが付くのは初めてとなった[3]
    アルバム発売前の3月3日より有線・ラジオでのO.A.解禁と同時に着うた、着信ムービーの配信もスタート。着信ムービーに使用されている映像は、本人出演のオリジナル映像となっている。
    タイトルは「前作の『ULTRA BLUE』を越える」という意図も込められている[2]
    19thシングル「Beautiful World/Kiss & Cry」後に制作し、アルバム曲で一番初めに作った曲である[4]。「憂鬱と戦え」というストレートなメッセージを表現したという。プロデューサーに「前作の『ULTRA BLUE』をいきなり蹴散らしていく感じがいい」といわれ1曲目となった[5]
  2. HEART STATION (4:36)
    20thシングル。レコード会社直営♪CMソング
  3. Beautiful World (5:17)
    19thシングル。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』のテーマソング。
  4. Flavor Of Life -Ballad Version- (5:25)
    18thシングル「Flavor Of Life」のカップリング。
    TBS系列ドラマ花より男子2(リターンズ)』のイメージソング及び挿入歌。2007年7月18日には英EMIが、音楽配信数の総計で700万ダウンロードを突破しデジタルシングル売上世界1位となったと発表[6]。2007年年間ランキング2位。
  5. Stay Gold (5:14)
    20thシングル「。アジエンス新CMソング。
  6. Kiss & Cry (5:06)
    19thシングル。日清食品カップヌードル』TVCM FREEDOMシリーズテーマソング。
    宇多田本人は「シングルよりアルバムで聴いたほうが良い」と述べている[5]
  7. Gentle Beast Interlude (1:13)
    もともとは次の曲「Celebrate」のイントロとして存在していた曲だったが、周囲の助言もありインスト曲として独立させた。アルバムのインターミッション的なインタールードになったという。タイトルは「Celebrate」の歌詞、『優しい瞳を持つ化け物』から取ったもの。歌入れは最後の最後に行い、アルバムにおける最後の作業となった。20thシングル「HEART STATION」のイントロが一部使用されている[7]
  8. Celebrate (4:26)
    インタールードと音が繫がっているが、宇多田の楽曲でこのような物は初めてのことである[要出典]
    仮タイトルは「やけくそ」。5日で作曲から歌入れまですべての作業を終え、本人曰く、曲の制作にかかった時間はおそらく過去最短とのこと[5]
    とにかくイケイケでおしゃれなアップテンポのダンス曲をイメージに、歌詞を日本のヒップホップ系アーティストなどを意識した[8]。この楽曲は、ノリノリの曲で本人も気に入っている[要出典]ようだが、締め切り間際だったその日、宇多田は温めていた別のバラードを作成していた[7]。しかし辛気臭くなりその曲をボツにし、急いで書き上げたのがこの曲である[7]
  9. Prisoner Of Love (4:46)
    フジテレビ系列ドラマ『ラスト・フレンズ』主題歌。後に、21stシングルとしてシングルカットされる。
    コード進行や始めの部分は5thシングル「Wait&See 〜リスク〜」に限りなく近いという。曲調としては前にも何回か作ったことがあり、その為この手の曲はしばらく敬遠していたが、久しぶりに作る気になったのがこの曲である。元々は英語詞のセカンドアルバム収録用のものとして制作されだした。しかし本人が「やっぱり日本語でやりたいと思った」ことから、日本語詞がつけられ、本作収録にいたっている[7]。英語詞をつける際はキレのある歌詞を選んでいたが、日本語にするときには、のっぺりしたものにならないよう意識して書き、重いドロドロした曲調にならないよう、黒人的な歯切れのいいアレンジや歌い方にしたという。また、この歌を初めて通して聴いたときには久しぶりに宇多田自身思わずウルッときてしまったという。初めは恋愛の曲にしようとしていたが、ドラマのタイアップが来るかもしれないから友情とも恋愛とも取れる歌詞にしてほしいとの要望があり、非常に難しかったと語っている[9]
    Flavor Of Life -Ballad Version-」とこの曲は生音のストリングスを使用しているが、このレコーディング風景の写真を自身の日記で載せている。ちなみに、20thシングル「HEART STATION」と同様、この曲と「Celebrate」は歌詞をファミリーレストランで、3,4時間程度で書き上げた[9]
  10. テイク 5 (3:42)
    本人曰く、「一番へんちくりんな曲」。「Celebrate」の1つ前に完成した曲[要出典]なのだが、あまりにへんちくりんな曲に仕上がってしまったので、最後の曲は明るくポップな曲にしたいという気持ちが「Celebrate」に現れたという。前作『ULTRA BLUE』収録の「海路」のレコーディング前に「こんな変な曲でいいのか」と思ったことから「違うもの」を模索し、制作された曲。ところがアルバムには結果的に「海路」が収録されたためボツになり、今作のアルバム制作佳境にいたって「ネタも尽きてきたし、あれやろう」ということで完成された。『ULTRA BLUE』の時点ではバックトラックしか作っておらず、インストゥルメンタル曲でも良かったというほどそのトラックが気に入っていたのだが、歌自体を乗せるのが難しく、歌詞も普通の歌詞ではない、文学的な詩のようなものにしたという。歌ってみても歌いにくく、初めは聴いてみても凄く変な曲だと思ったが、何度か聴いていくうちに慣れてきてこれはこれでいいと思えるようになったとのこと。曲の終わりは、「このぐらいしないと、『ぼくはくま』に繋がらない」と、特に曲の流れを意識したようで、意図的にスパッと演奏が終わるという衝撃的なラストとなっている。また、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」みたいにしたかった、と本人は語っている[5]
    タイトルについては、自身の5枚目のアルバム、自身における「テイク5」という意味。また、この曲を制作する頃から精神的に疲労や乱れがたまり、やさぐれてきたとのこと。
  11. ぼくはくま (2:23)
    17thシングル。童謡であるこの曲をアルバムに収録した理由について、この曲をきっかけに心境が『ULTRA BLUE』から『HEART STATION』へと変化したから、と述べている[7]
  12. 虹色バス (5:50)
    宇多田いわく、レトロ感を出したかった曲。アナログ的な曲は今まであまりやりたがらなかったのだが、この曲はかわいい感じを出したかったと述べている。アルバム制作の期間で最も元気で、調子が上がっていたときに作られた。自身のブログで虹に関する日記を書いたときに思いついたのがこのタイトルである。ビートルズっぽい、とも語っており、子供の頃の思い出などを振り返り、懐かしい感じで作ったという[5]
  13. Flavor Of Life [Bonus Track] (4:46)
    18thシングル。こちらが本来のオリジナル。

外部リンク[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 宇多田ヒカルの新アルバムはCDと配信用で異なるマスターを使用
  2. ^ a b 2008年4月号「日経エンタテインメント!」(日経BP社
  3. ^ タイアップ一覧
  4. ^ 宇多田ヒカル「HEART STATION」特集 goo音楽
  5. ^ a b c d e 音楽ダウンロードサイトリッスジャパン スペシャルページ
  6. ^ 宇多田ヒカルの「Flavor Of Life」、デジタルシングル売上で世界一に、インプレス、2007年7月19日。
  7. ^ a b c d e CDでーた(2008年4月号)
  8. ^ 2008年3月23日放送回『Music Lovers』(日本テレビ)出演時より
  9. ^ a b 宇多田ヒカル『点-ten-』2009年3月19日発行(222ページ)