蜜柑色の夏休み

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蜜柑色の夏休み
福山雅治楽曲
収録アルバムf
リリース2001年4月25日 (2001-04-25)
ジャンルJ-POP
時間4分3秒
レーベルユニバーサル
作詞者福山雅治
作曲者福山雅治
f 収録曲
Venus
(3)
蜜柑色の夏休み
(4)
桜坂
(5)
ライブ映像
「蜜柑色の夏休み (福山☆夏の大創業祭 稲佐山)」 - YouTube

蜜柑色の夏休み」(みかんいろのなつやすみ)とは、福山雅治の楽曲である。2001年に発売された8作目のオリジナル・アルバム『f』の4曲目に収録されたのち、ベスト・アルバムやライブ・アルバムなど多数の作品に収録された。ギターアルペジオを主体としたアコースティック調の楽曲で、歌詞は福山の小学生時代の夏休みの思い出をモチーフとしている。

2015年に公開されたドキュメンタリー映画『アリのままでいたい』の主題歌として、ボーカルの再録音や楽器の追加などを施した2015年バージョン「蜜柑色の夏休み 2015」が使用された。

背景[編集]

「蜜柑色の夏休み」は、ギター・デュオの山弦とのセッションから生まれた[1]。歌詞は福山が小学生時代の夏休みに電車に乗って長崎県にある祖母の家に遊びに行ったときの情景を描いたもの[2][3][4]

デビュー25周年記念ライブ「福山☆夏の大創業祭2015」ツアーの8月29日と30日の稲佐山公演に合わせて、「福が来た! プロジェクト」が実施された。この企画では885系電車(1編成)にライブのビジュアルやCD作品のジャケット写真などがデザインされ、長崎駅に特急かもめが到着する際には本作が流れるという演出が行なわれた[注釈 1][5]

蜜柑色の夏休み 2015[編集]

2015年バージョン「蜜柑色の夏休み 2015」は、2015年8月19日に発売された31作目のシングル『I am a HERO』に収録された。2015年バージョンでは新たにボーカルが録音され、一部の楽器がオーバー・ダビングされたうえにミックスし直されている。なお、基本的なアレンジは変更されていないことから、福山は「建築で言えばリノベーションといった感じ。」とコメントしている[2][6]

2015年7月11日に公開されたドキュメンタリー映画『アリのままでいたい』において主題歌として使用された。これは、同作の撮影総監督が長崎県在住の写真家、栗林慧であり、主な撮影地が長崎県であることに加え、映画の世界観に合っているということから[2]

映画の公開に先駆け、6月28日にTOKYO FMで放送された『SUZUKI Talking F.M.』で、フルバージョンが初オンエアされた[7]

評価[編集]

CDジャーナルは、「ギターのアルペジオを軸とした温かなサウンドが胸に沁み入るアコースティック・ナンバー。福山の少年時代の実体験を元にした歌詞が綴られていて、『柱の傷跡と一年ぶり背比べ』をはじめとした描写が可愛らしい」と評している[8]

演奏[編集]

収録作品[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 実際に流れたのは2015年バージョン。

出典[編集]

  1. ^ グーフィ森『f』(楽曲解説)福山雅治ユニバーサル、2001年。 
  2. ^ a b c “福山雅治、「蜜柑色の夏休み」を故郷舞台の昆虫映画に提供”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2015年5月12日). https://natalie.mu/music/news/146839 2020年1月14日閲覧。 
  3. ^ “福山雅治、40代最後の夏 手にした「年齢相応」”. J-CASTトレンド (ジェイ・キャスト). (2015年8月31日). https://www.j-cast.com/trend/2018/06/12331184.html?p=all 2020年1月14日閲覧。 
  4. ^ “福山雅治 故郷愛全開!6年ぶり凱旋ライブ「帰ってきたばい、長崎」”. Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2015年8月31日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2015/08/31/kiji/K20150831011039490.html 2020年1月14日閲覧。 
  5. ^ “JR九州「福が来た! プロジェクト」福山雅治ライブに合わせて記念企画を展開”. マイナビニュース (マイナビ). (2015年8月20日). https://news.mynavi.jp/article/20150820-a231/ 2020年1月14日閲覧。 
  6. ^ “福山雅治、25周年記念シングル発売決定。ファンへ感謝を込めた“BROS.盤”制作”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク). (2015年7月15日). https://www.barks.jp/news/?id=1000117702 2020年1月16日閲覧。 
  7. ^ 6/28 SUZUKI Talking F.M.にて「蜜柑色の夏休み 2015」宇宙初フルぶっかけ決定!!”. 福山雅治オフィシャルサイト. アミューズ (2015年6月28日). 2020年10月19日閲覧。
  8. ^ 福山雅治 / THE BEST BANG!! [4CD]”. CDJournal. 音楽出版社. 2020年10月19日閲覧。
  9. ^ “福山雅治、新曲含む4枚組オールタイムベストアルバム”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2010年9月21日). https://natalie.mu/music/news/37947 2020年1月14日閲覧。 
  10. ^ “福山雅治、50歳の誕生日に『DOUBLE ENCORE』リリース ライブ弾き語り&MC収録”. リアルサウンド (株式会社blueprint). (2018年12月18日). https://realsound.jp/2018/12/post-295066.html 2020年1月16日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]