東京モノレール
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
![]() 〒105-0013 東京都港区浜松町二丁目4番12号 |
設立 |
1981年(昭和56年)4月13日 (創業:1959年(昭和34年)8月7日) |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 4010401020947 |
事業内容 | 鉄道事業、旅行斡旋業、駐車場事業 |
代表者 | 代表取締役社長 中村弘之 |
資本金 | 30億円 |
売上高 | 営業収益144億69百万円(2009年3月期) |
営業利益 | 16億53百万円(2009年3月期) |
純利益 | 5億28百万円(2009年3月期) |
純資産 | 131億33百万円(2009年3月31日現在) |
総資産 | 657億07百万円(2009年3月31日現在) |
従業員数 | 337名(2009年4月1日現在) |
決算期 | 毎年3月 |
主要株主 |
東日本旅客鉄道 70% 日立製作所 12% 日本航空インターナショナル 9% 全日本空輸 9% |
主要子会社 |
株式会社モノレール・エージェンシー モノレールエンジニアリング株式会社 |
外部リンク | http://www.tokyo-monorail.co.jp/ |
東京モノレール株式会社(とうきょうモノレール、英称:Tokyo Monorail Co., Ltd.)は、東京都にモノレール路線を有する鉄道会社。
概要
東京モノレール羽田空港線の運行事業のほか、旅行斡旋業、駐車場事業などもおこなっている。
もともと日立グループの会社であったが、2002年に、株式が日立物流から東日本旅客鉄道(JR東日本)に譲渡され、同社の子会社となった。現在の株主の株式所有率は、JR東日本70%、日立製作所12%、日本航空インターナショナル9%、全日本空輸9%となっている。開業当時は名古屋鉄道も経営に参加していた。日立製作所が株式を保有しているのは車両製造の権利を確保するためである。
Suica発行事業者であり、運営する東京モノレール羽田線全線でSuicaおよびPASMOなどSuicaと相互利用可能なICカードが使用できる。同社発行のSuicaカードは「モノレールSuica」という名称を持ち、カードは、緑色でモノレールが描かれたカードが発売されている[1]。同線は東京国際空港(羽田空港)のアクセスを担う公共交通機関として京浜急行電鉄の鉄道・バス、東京空港交通のバスと競合している。
沿革
- 1959年(昭和34年)8月7日 - 大和観光株式会社設立。
- 1960年(昭和35年)6月 - 日本高架電鉄株式会社に商号変更。
- 1963年(昭和38年)5月 - 浜松町 - 羽田間の工事着工。
- 1964年(昭和39年)5月 - (初代)東京モノレール株式会社に商号変更。
- 1964年(昭和39年)9月17日 - モノレール浜松町駅 - (旧)羽田駅間開業。
- 1965年(昭和40年)12月 - 名古屋鉄道が東京モノレールの経営から撤退する。
- 1967年(昭和42年)11月1日 - 日立運輸株式会社、(初代)東京モノレール株式会社、西部日立運輸株式会社の3社が合併(存続会社は東京モノレール株式会社)し、日立運輸東京モノレール株式会社に商号変更。同時に日立グループ入り。
- 1981年(昭和56年)4月13日 - 日立運輸が子会社として(2代目)東京モノレール株式会社設立。
- 1981年(昭和56年)5月1日 - (2代目)東京モノレール株式会社にモノレール事業を譲渡し、物流部門は日立運輸株式会社(のちに株式会社日立物流)に商号変更。
- 1993年(平成5年)9月27日 - 整備場駅 - 羽田空港駅間開業。整備場駅 - (旧)羽田駅廃止。
- 2002年(平成14年)2月 - 日立物流が株式をJR東日本に70%、日立製作所に30%譲渡。JR東日本が筆頭株主になり、JR東日本傘下入り。
- 2002年(平成14年)4月21日 - Suica導入。
- 2002年(平成14年)8月20日 - 各駅にホームドア設置。9月28日からワンマン運転開始。
昭和島駅3・4番線に設置されているホームドア - 2002年(平成14年)12月 - 日立製作所が日本航空(現:日本航空インターナショナル)に9%、全日本空輸に9%株式を一部譲渡、日立製作所の株式所有率は12%に。
- 2004年(平成16年)12月1日 - 羽田空港駅 - 羽田空港第2ビル駅間開業。羽田空港駅は羽田空港第1ビル駅へと改称。
- 2007年(平成19年)3月18日 - 昭和島駅待避線が完成し、『空港快速』と『区間快速』の運行を開始した。
- 2010年(平成22年)10月21日 - 羽田空港国際線ビル駅開業。
路線
路線についての詳細は以下の項目を参照のこと。
- 東京モノレール羽田空港線:モノレール浜松町駅 - 羽田空港第2ビル駅間 (17.8km)
所有車両
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/40/Mono-shibaura.jpg/240px-Mono-shibaura.jpg)
すべて元親会社の日立製作所製である。
現役車両
過去の車両
運賃
大人普通旅客運賃(小児半額・10円未満切り上げ)。2004年12月1日現在。
キロ程 | 運賃(円) |
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初乗り0.1 - 1.5km | 150 |
1.6 - 4.5 | 190 |
4.6 - 7.5 | 260 |
7.6 - 10.5 | 330 |
10.6 - 13.5 | 400 |
13.6 - 17.8 | 470 |
東京モノレールの駅以外にも、羽田空港に乗り入れる便が発着する一部の空港(関西国際空港など)や北海道旅客鉄道(JR北海道)の一部の駅には、東京モノレールの自動券売機が設置されている。
1964年開業時の「浜松町 - 羽田」間13.1kmの運賃は大人250円(小児130円)で所要時間は約15分だった。この運賃は当時の日本国有鉄道(国鉄)の11 - 14kmの区間の運賃(大人40円)と比較しても6倍以上も高く、初乗り運賃(20円)の12.5倍もする高額であった。参考までに浜松町駅から当時の国鉄運賃250円で行ける駅は、神奈川県小田原市の東海道本線根府川駅 (87.4km) だった。また、2011年現在では、JRの首都圏地区初乗り運賃(130円)の旧羽田駅に相当する天空橋駅までは約3.1倍の400円、終点までは約3.6倍の470円である。
このため人数が4名以上の場合はモノレールを使うよりタクシーを使ったほうが安かった。これほど運賃が高額になった理由は、東京モノレールはその建設にあたり国から一切の融資を受けられなかったことによる。通常、このような鉄道建設を民間が行う場合は国から長期低金利の政府資金融資が受けられることが多い。しかし東京モノレールは国からそのような融資を受けることができなかったので建設費用のすべてを民間の金融機関から借金して作った。そのため、高度経済成長当時の民間金融機関は金利がきわめて高く、しかも政府融資がない(言うなれば100%自己資金で建設した)などの事情を考慮した運輸省は東京モノレール側から申請された「運賃・大人250円」の案を認めざるを得なくなり、このようなきわめて高額な運賃が採用された[2] 。
マスコットキャラクター
- MONOKO
- 2004年に出現した、ネコミミ少女のキャラクター。いわゆる萌え系の美少女で、公式値は無いが見た目では巨乳。
- 元々は浜松町駅で発行されている駅作成の告知パンフレット「モノレール情報帳」および駅製作ポスターに、駅員が描いたもので、東京モノレール公式のものではなかった。
- 登場直後は、髪の色や髪型が一定せず、また衣装はメイド服で、その時々で意匠が異なっていた。また眼鏡を着用していることもあったようである。
- その後、モノレール利用者からこのキャラクターの情報がWebサイト上に公開され、また東京モノレールへの問い合わせも相次いだことから、東京モノレールの公式マスコットキャラクターに“昇格”した。これに伴い、2005年に名称の一般公募が行われ、4月1日に正式に「MONOKO」に命名された。
- これに伴い、髪型はボブカットに近いショートカット、髪の毛及びネコミミの体毛は栗毛になり、衣装は東京モノレールの制服をアレンジしたものに変更された。ただし、「モノレール情報帳」にはメイド服姿で登場することが時折見られる。
- 2010年現在は東京モノレールの公式サイトでは見ることはできない。
その他
- 営業運転開始前日の1964年9月16日に浜松町駅にて開業記念式典が開催され、関係者約300名とマスコミ多数を集め河野一郎オリンピック担当大臣、松浦周太郎運輸大臣、犬丸徹三社長らがテープカットをおこなった。
- 開通当初は浜松町駅 - 羽田駅(現・天空橋駅)間13.1kmを最高速度100km/hでノンストップで走った[3]。
- 当初は始発・朝6時20分から終電・夜10時50分まで上りと下りを合わせて合計206本が約7分間隔で運行された。
- 建設当時は海岸線や海上、運河沿いなど地形が複雑で地盤も軟弱で工事は難航し、特殊な工法で建設され開業した。
- 日立運輸東京モノレール時代には、日立グループの一員として、「日立の樹」CMにもロールで流れていた(第1代:1973年 - 第5代:1984年、第7代:1989年 - 2001年頃)[4]。
- 運転士の養成(動力車操縦者免許取得)は、研修所を持つ他鉄道会社に委託している。委託先は京王電鉄などの普通鉄道である。現在はJR東日本総合研修センター(福島県白河市)で学科教育を受ける。免許取得後、改めて自社線にて必要な訓練は受けている。
参考文献
- 佐藤信之「鉄道・軌道プロジェクトの事例研究 29 開業40周年を迎える 東京モノレール」
- 鉄道ジャーナル社『鉄道ジャーナル』2004年4月号 No.450 p114-p119
脚注
関連項目
- 空港連絡鉄道
- 名鉄モンキーパークモノレール線 - 日立製作所と名鉄が共同でモノレールを開発するために開業した路線。東京モノレールの先行実践線・乗務員訓練線としての性格をもっていた。
- 熱海モノレール - 未成線となったが、株主として日立製作所と共に名を連ねていた。
- 大阪高速鉄道 - 伊丹空港に乗り入れる大阪モノレール線を運営している。
- 沖縄都市モノレール - 那覇空港に乗り入れる沖縄都市モノレール線を運営している。
外部リンク
- 東京モノレール - 各駅の施設や構造の図示、時刻表、運賃などについてのQ&A集、などがある。