ヒハツモドキ

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ヒハツモドキ
Piper retrofractum2.JPG
ヒハツモドキの果実
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: コショウ目 Piperales
: コショウ科 Piperaceae
: コショウ属 Piper
: ヒハツモドキ Piper retrofractum
学名
Piper retrofractum Vahl
シノニム

Piper officinalum[1]

和名
ヒハツモドキ、ジャワナガコショウ、ヒハツ[2]、サキシマフウトウカズラ[3]
英名
Java Long pepper

ヒハツモドキ学名Piper retrofractum)とは、コショウ科の木本性つる植物(藤本)である。別名はジャワナガコショウ、ヒハツ。初島 (1975) では別名としてサキシマフウトウカズラを挙げている。

東南アジア(インドシナ、マレーシア、タイ等)原産[4][5][6][7]で、日本では沖縄県で栽培されたり[4][5]、野生化している[1]

つる性で長さ4m程、全株無毛。葉身は長楕円形から卵状楕円形で先鋭、基部は左右不対称になることがある。葉身は膜質、やや硬くて、葉脈が両側に少し突出する。葉身は長さ7-15cm、葉柄は7cm以下。雌花序は葉と対生して、長さ2cmほどになる。果実は円筒形で長さ3cm程、赤く熟す[4][1][3]。結実期は6から10月[5]。全体に、本州南部以南に分布するフウトウカズラによく似ているが、本種の方が葉が薄くてつやがある点、フウトウカズラは5行脈であり、本種は羽状脈である点、フウトウカズラは葉の裏面に毛がある点などで区別できる[3]

種子や新芽を薬用香辛料として利用され[4][5]沖縄県では未熟のままのを収穫し、乾燥し炒って粉にしたものを料理の香辛料・調味料として用いる。発汗作用があるため、新陳代謝を促す働きもある[要出典]。八重山諸島ではその香辛料を「ピパーチ」[5]、「ピパーツ」[8]と呼んでいる。その他、建物の壁や石垣などに這わせて壁面緑化にも利用されている[5]

和名は堀田 (1996) などヒハツとされる場合もあるが、同属別種のPiper longumヒハツとされる。ここでは、米倉・梶田 (2003-) 等に従いヒハツモドキとした。

脚注[編集]

  1. ^ a b c 堀田 (1996)
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠(2003年-)「BG Plants 和名−学名インデックス」 (YList)(2010年9月25日閲覧)
  3. ^ a b c 初島 (1975)
  4. ^ a b c d 多和田真淳監修・池原直樹著 『沖縄植物野外活用図鑑 第1巻 栽培植物と果樹』 新星図書出版、1979年、18頁。
  5. ^ a b c d e f 建設省土木研究所環境緑化生態研究室監修、財団法人海洋博覧会記念公園管理財団編集『沖縄の年緑化植物図鑑』 海洋博覧会記念公園管理財団、1997年、297頁。
  6. ^ 堀田 (1996) ではインドネシア東部のマルク諸島原産とされている。
  7. ^ 山門 (1998, pp. 48-49),中国原産説は否定している。
  8. ^ 本島在の八重山郷友らピィパーズ「生かす会」を結成 八重山毎日新聞
  9. ^ 山門 (1998, p. 48),例。チバティ - 与那国 / ピパチ - 石垣 / ピーヤシ - 竹富 / ピパーツ - 宮古 / フィファチ - 首里 など。

参考文献[編集]

外部リンク[編集]