レモンバーム

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レモンバーム
Melissa officinalis1.jpg
レモンバーム
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: シソ目 Lamiales
: シソ科 Lamiaceae
: コウスイハッカ属 Melissa
: コウスイハッカ M. officinalis
学名
Melissa officinalis
和名
コウスイハッカ
英名
Lemon balm

レモンバーム英語:Lemon balm、メリッサ、学名Melissa officinalis)はシソ科多年生ハーブ南ヨーロッパ原産。和名はコウスイハッカ(香水薄荷)、セイヨウヤマハッカ(西洋山薄荷)。

特徴[編集]

葉はシトラールを含み、ハーバルでフローラルな、レモンを思わせる香りがする。夏の終わりに、蜜を持った小さな白い花もしくは黄色い花をつける。メリッサはギリシア名で、ギリシャ神話ではメリッセウス(蜜蜂男)の娘(メリッサ)[1]が、蜂蜜を与えてゼウスを育てた。ギリシア語でメリッサ(Melissa、メリッタとも呼ばれる)は蜜蜂を意味し、レモンバームの花は蜜蜂を引き寄せるため、メリッサと呼ばれた。

繁殖力が非常に強く、かつては人間より長生きすると考えられていた[2]。食べ物や飲料の香り付けや、ハーブとして医療に利用されてきた。

栽培方法[編集]

種まきは建物の間や年中陽の当たらない湿った場所を浅く耕しておき、撒いた後に水をかけたら放置すればよい。 荒地でもよく育つので全く手が掛からないハーブである。また、毎年種を周囲に零すので一度撒いたら毎年どんどん増える。

地上部は冬には枯れるが根は数年生きるため、雪解けと同時に成長を始める。雪が積もる頃に出た葉は、雪の下でも枯れずに冬越しする。非常に耐寒性に優れたハーブである。

利用方法[編集]

1年目のレモンバーム(右上の写真は2年目以降)

成長が盛んな頃に葉を摘み採り乾燥させハーブティーポプリなどに用いる。生葉もその都度摘み採ってハーブティーやアイスクリームに風味を添えるのに使われる。サラダ、魚料理、鳥料理、豚肉料理などに用いられる。

ハーブは古くから治療に用いられ、ハート形の葉の形から、心臓及び感情に関連付けて利用された。(伝統的に、植物の形から効能が推察されることがあった)。記憶力を高める効果があると伝えられ、サプリメントで気分と記憶力が改善することがわかっている[3]。昔からティーとしても広く飲まれ、慢性の気管支炎や熱、頭痛に効くと言われた[2]。また、老衰の予防にも優れているという逸話も残っている。入浴剤としても使用され、肌をなめらかにする効果もあるとされている[4]

育ちやすく頑丈なため、レモンバーム自体の価格は安いが、採油率が極端に低いため精油の価格は非常に高い。そのためレモングラスレモンバーベナレモンなどの精油をブレンドして販売されることがある。純正の精油は「メリッサ・トゥルー(真正メリッサ)」、他の精油とブレンドされた精油は「メリッサ・ブレンド」と呼ばれ区別されるが、ブレンド精油を本物と偽って販売する例も多い。合成品の割合が非常に高いため、イギリスでは当局による規定もない。偽物の精油が横行しているため、アロマテラピーへの利用には潜在的な危険がある[3]。精油の研究はほぼ手つかずであり、科学的に証明された効能はほとんどない[3]

脚注[編集]

  1. ^ 松村一男 著 『図解 ギリシア神話』 西東社、2011年
  2. ^ a b レスリー・ブレムネス 編 『ハーブ事典』 樋口あやこ 訳、文化出版社、1999年
  3. ^ a b c マリア・リス・バルチン 著 『アロマセラピーサイエンス』 田邉和子 松村康生 監訳、フレグランスジャーナル社、2011年
  4. ^ 基本ハーブの事典 東京堂出版 北野佐久子 2005年p229

外部リンク[編集]