マジョラム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
マジョラム
Origanum majorana.jpg
マジョラム
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: シソ目 Lamiales
: シソ科 Lamiaceae
: ハナハッカ属 Origanum
: マジョラム O. majorana
学名
Origanum majorana L.
和名
マヨラナ
英名
marjoram

マジョラム英語:marjoram、学名:Origanum majorana)はシソ科の多年草。ハーブとして様々な用途に用いられる。ハーブのオレガノは同属。

概要[編集]

マジョラム(マージョラムとも表記)には、多くの栽培種が存在し、代表的なものは次の3種である。

スイート・マジョラム(学名:Origanum majorana)
別名ノッテッド・マジョラム。和名はマヨラナ。30センチ程度の茂みに育ち、赤みがかった枝に、対になった丸く白い葉がつく。初夏に、先端に白い花を多数つける。
ポット・マジョラム(学名:Origanum onites)
別名フレンチ・マジョラム。60センチ程度に育ち、スイート・マジョラムと違って、茂みから花茎がまっすぐ伸びてピンク(紫)の花を夏に咲かせる。
ワイルド・マジョラム(学名:Origanum vulgare)
別名オレガノ。和名ハナハッカ。根が30センチほど横に広がる。茎は地面より多数でて、直立または斜めに伸びる。花は、白、ピンク、紫紅色の花を、散形花序につける。

上記以外の品種[編集]

ゴールデンマジョラム(学名:Origanum vulgare `Aureum')
葉が黄金色。常緑の多年草で、赤みの強い紫の花をつける。直射日光に当てて栽培すると葉がしおれる。
ゴールドバリエゲーティッドマジョラム(学名:Origanum vulgare `Variegatum')
斑入りマジョラム。葉は緑色だが、直射日光に当てて栽培すると、葉に金色の模様が入る。薄いピンクか白い花をつける。
ウィンターマジョラム(学名:Origanum beracleoticum)
ピンク入りの花をつける。半耐寒性。
ポットマジョラムクリンクルリーフ(学名:Origanum onites `Crinkle Leaf')
株は小ぶりで、葉は縮れて黄色の斑入りになっている。直射日光にあたると花がつきにくくなる。

歴史[編集]

古代ギリシャから栽培されていた。属名のOriganumはギリシャ語のoros(山)とganos(喜び)の合成語で「山の喜び」の意がある。古代ギリシャ、ローマでは幸せを象徴するハーブとして、結婚する若い二人が頭にこの花冠をのせる習慣があった。また、故人の冥福を祈って、死装束の香りとして、また、お墓にも植えられた。中世、ローマ人がイギリスに伝えると、ホップが使われる前までは、このハーブがビールの苦みに使用された。この香りを吸い込むと健康に良いとされ、乾燥したハーブが幅広く売られていた。[1]

薬効・料理[編集]

マジョラム(マージョラムとも表記)は香辛料や精油として用いられている。精油エキスは沈静、抗不安、制淫の目的で使用されている。 また、血流促進・血圧降下作用があり、筋肉痛や頭痛、不眠にも効果があるとされる。また、強壮茶として飲まれているところもある。葉からとれる刺激性のあるエッセンシャルオイルは、リウマチ痛、歯痛、消化不良にも効くとされる。強壮効果を期待した入浴剤としても使用される。 料理では、肉のハーブとして知られ、ソーセージやパテ、鶏や豚のローストなどあらゆる肉料理に用いられる。マジョラムより強い刺激的な風味を持つオレガノは、イタリア料理にかかせないハーブである。野菜、魚、肉、甲殻類など、利用は幅広い。[2]

関連項目[編集]

参考図書[編集]

  • ハーブ事典 レスリーブレムネス 文化出版局
  • ハーブを楽しむ本 集英社 1998年

脚注[編集]

  1. ^ 基本ハーブの事典 北野佐久子 東京堂出版 P166
  2. ^ 基本ハーブの事典 北野佐久子 東京堂出版P167

外部リンク[編集]