アニス

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アニス
Koehler1887-PimpinellaAnisum.jpg
アニスの植物画
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : キク類 asterids
階級なし : キキョウ類 campanulids
: セリ目 Apiales
: セリ科 Apiaceae
: ミツバグサ属
Pimpinella [1][2]
: アニス P. anisum [3]
学名
Pimpinella anisum L. (1753) [3][4][5]
和名
アニス[3]
英名
anise

アニス (anise, Pimpinella anisum) はセリ科一年草。原産地はギリシアエジプトといった地中海東部地域である。開花期には花茎が伸びて高さ50cmほどの高さにまで成長する。種のように見える果実をアニス果(別名アニシード aniseed)と呼び、香辛料として用いる。トウシキミの実(八角・スターアニス)やフェンネルシード(ウイキョウ)と似た甘い香りがある。西洋茴香(セイヨウウイキョウ)と表示されることもある。

イギリスでは1305年に課税の対象となった。集まった税金はロンドン橋の修理のための資金となった。

イーストン聖書辞典(1897年)によると、新約聖書の「マタイによる福音書」23章23節に出てくる「アニス」は、現在ではイノンドと呼ばれる植物を指している。

利用[編集]

ケーキクッキーなどの菓子類やパンアブサンウーゾイエーガーマイスターなどのリキュールの他、カレー魚介類、鶏などの料理、クリームスープ、ソースにも使用される。時には息の香りを良くするためや、消化剤としてや、咳や頭痛を鎮めるためにも用いられる。

果実は長さ5mm程度で2つに結合した心皮からなる双懸果であり、強い芳香を持つ。地上に出ている部分は若いうちは野菜として食用にされる。セロリと食感が似ており、香りはアニシードよりもずっと弱い。

アニスは古代ギリシアの時代には主として薬草として扱われ、母乳の分泌を促進する、あるいは分泌期間を延ばすものと信じられてきた。また、魔よけとしての効能も持つと信じられてきた。ローマ人は胃のもたれを解消するため、アニスケーキを食した。他にも、健胃剤、駆虫剤、去痰剤、歯磨き粉の成分として使われてきた。

果実を水蒸気蒸留することで、揮発性のアニス油が得られ、香料として使うほか、少量を腹の張りや子供の疝痛(発作性の腹痛)の治療薬として使うことがある。アニス油は沸点210℃の黄色の液体で、成分は90%程度がアネトールである。他にカビコールアニスアルデヒドアニス酸テルペンなどを含む。

シキミ科の八角(スターアニス)も同じアネトールを含むが、アニスと植物学上の類縁関係にはない。八角はアニスと似た味と香りを持ち、より安価であるため、アニスの代用品として使用されることがある。

ギャラリー[編集]

脚注および参考文献[編集]

  1. ^ 米倉浩司 『高等植物分類表』 北隆館、2010年、重版。ISBN 978-4-8326-0838-2
  2. ^ 大場秀章(編著) 『植物分類表』 アボック社、2010年、第2刷。ISBN 978-4-900358-61-4
  3. ^ a b c 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Pimpinella anisum L.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2012年7月3日閲覧。
  4. ^ Missouri Botanical Garden. “Pimpinella anisum L.”. Tropicos. 2012年7月3日閲覧。
  5. ^ IPNI. “Pimpinella anisum L.”. 2012年7月3日閲覧。
  • バーバラ・サンティッチ、ジェフ・ブライアント(編) 『世界の食用植物文化図鑑』 山本紀夫(訳)、柊風舎、291ページ。ISBN 978-4-903530-35-2

外部リンク[編集]