明石駅
明石駅 | |
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北口外観(2020年4月) | |
あかし Akashi | |
◄JR-A72 朝霧 (2.4 km) (3.4 km) 西明石 JR-A74► | |
所在地 | 兵庫県明石市大明石町一丁目1-23[1] |
駅番号 | JR-A73 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | ■山陽本線(JR神戸線) |
キロ程 |
19.4 km(神戸起点) 大阪から52.5 km |
電報略号 | アカ |
駅構造 | 高架駅[1] |
ホーム | 2面4線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
46,507人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1888年(明治21年)11月1日[1][2] |
乗換 | 山陽明石駅(山陽電気鉄道本線) [1] |
備考 |
直営駅[1] みどりの窓口 有 みどりの券売機プラス設置駅[3] |
明石駅(あかしえき)は、兵庫県明石市大明石町一丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陽本線の駅である[1]。駅番号はJR-A73。「JR神戸線」の愛称区間に含まれている。
明石市の中心機能を持つ駅であるが、隣接する神戸市西区民の利用客もかなり多い。山陽電気鉄道本線の山陽明石駅と隣接している。サンライズ瀬戸・出雲とWEST EXPRESS 銀河を除く全ての特急列車が停車する。
歴史
[編集]- 1888年(明治21年)
- 1900年(明治33年)5月14日:開業当初からの駅舎の材料を用いて宝殿駅の駅舎が建築される[5]。
- 1906年(明治39年)12月1日:山陽鉄道の国有化により官設鉄道の駅となる[2]。
- 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定。山陽本線の所属となる。
- 1934年(昭和9年)9月20日:須磨駅 - 当駅間で電気運転を開始。
- 1960年(昭和35年)4月1日:貨物の取り扱いを廃止[2]。
- 1964年(昭和39年)6月28日:旧駅から西に約160m移転され、高架駅が営業開始[1]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる[2]。
- 1988年(昭和63年)3月13日:路線愛称の制定により、「JR神戸線」の愛称を使用開始。
- 1995年(平成7年)
- 1996年(平成8年)12月1日:エレベーターおよびエスカレーターを設置し、使用開始[6]。
- 1997年(平成9年)
- 2002年(平成14年)7月29日:JR京都・神戸線運行管理システム導入[9]。
- 2003年(平成15年)11月1日:ICカード「ICOCA」の利用が可能となる。
- 2006年(平成18年)5月:コンコースの発車標を電光掲示板から液晶ディスプレイに変更。
- 2007年(平成19年)3月18日:駅自動放送を更新。
- 2015年(平成27年)3月12日:入線警告音の見直しに伴い、接近メロディをJR神戸線標準接近メロディ「さざなみ」の音質見直し版に再び変更する[10]。
- 2016年(平成28年)2月26日:駅前商業施設「ピオレ明石」が全面リニューアルオープン。
- 2018年(平成30年)3月17日:駅ナンバーが導入される[11]。
- 2020年(令和2年)
駅構造
[編集]ホーム
[編集]島式ホーム2面4線(12両編成対応)の高架駅で列車線・電車線にそれぞれ1本ずつプラットホームがある[1]。位置的には駅舎の直上にあたる。列車線・電車線とも分岐器や絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。このため折り返しや当駅発着の列車は存在しない。
直営駅[1](西明石駅傘下の地区駅で駅長配置)。アーバンネットワークエリアに属しており、ICOCA利用可能駅(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)である。
のりば | 路線 | 方向 | 線路 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | JR神戸線 | 下り | 電車線 | 加古川・姫路方面[14] | 普通 |
2 | 上り | 神戸・三ノ宮・尼崎・大阪方面[14] | 快速・普通 | ||
3 | 下り | 列車線 | 加古川・姫路・鳥取・城崎温泉方面[14] | 特急・新快速 | |
4 | 上り | 神戸・三ノ宮・尼崎・大阪方面[14] |
- 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。
- 停車列車のホームは一部異なる場合がある。
- 大阪方面からの快速は当駅 - 加古川駅・姫路駅間の各駅に停車する[1]。下り加古川・姫路方面行きについては、当駅より種別幕も「普通」に変わる[1]。ただし、上り大阪方面行きの種別幕は西明石駅での変更となる。
1面に1ヶ所ずつ計2ヶ所の待合室が設けられている。内部の座席はすべて北向きで、一部は車椅子利用者用に折りたためる構造になっている。冷暖房完備。
日中の場合、兵庫駅付近で快速は新快速に追い抜かれるため、上りの神戸駅・三ノ宮駅へは新快速が先着列車となる。逆に下りは加古川駅まで普通も先着する。
2000年・2001年に運転されていた神戸シーサイドレジャー号も当駅に停車していた。
以前はホームに「速さはJRのあかしです」という「証し」と「明石」を掛け合わせた比較広告が山陽明石駅のホームからも見えるように掲げられていたが、その後のダイヤ改正により、若干所要時間が延びたことなどから撤去された。
ダイヤ
[編集]日中時間帯は1時間に12本(新快速・快速・普通とも4本)停車する。朝夕は本数が多くなる。
コンコース
[編集]駅舎はJR西日本グループのショッピングセンター(JR西日本アーバン開発)、ピオレ明石及び山陽電鉄明石駅と一体化している[1]。ミスタードーナツなどの飲食店も営業している。ミスタードーナツはかつては建物内に2店舗あったが、東側(コンコース側)の店舗の改装を機に西側の店舗は閉店した。また、ステーションプラザ明石は改装工事が行われる為、2015年1月12日で全館閉店した。その後、ピオレ明石(東館・西館・南館)と改称し2016年2月26日に全面リニューアルオープンを果たした[15]。
東と西にそれぞれ改札口を有する。西側はピオレ明石西館に通じる改札機が3台あるが券売機は設置されていない。みどりの窓口等の利用や山陽電鉄への乗り換えは東側改札口を利用することのみで行える。
2006年5月より、コンコース付近の乗客案内装置(次列車の発車番線などを表示)がLED式から液晶式に交換された。この時、従来方向別に各1台設置していた所をホーム別に1台ずつ設置する方式になり、ホームへ上る階段付近にも各番線毎の発車予定表示を1台ずつ計4枚新規に設置されている。液晶化により、列車種別をフルカラーで表現出来るようになった。ただし、ホーム部分の案内装置はLED表示のままである。
駅構内に吉野家と立ち食いそばの飲食店が1店舗ずつ営業している(どちら共、ICOCAでの決済が可能)。また、セブンイレブンが駅舎北隣と駅舎内に各一店舗ずつ設けられている。かつては駅舎南隣にもハートインが存在したが、ステーションプラザ明石の増築の際に土地を明け渡し撤退している。改札内は西側半分が3m程高くなっているが、この段差には階段しか設けられていない。ホームへ上がる手段は階段、エスカレーター(上りのみ)、エレベーターの3種類が存在するが、このうちエレベーターはバリアフリーを考慮して利用者の多い東側の低い部分に備えられている。
コンコース内に置かれている信楽焼のタヌキの名前は「明石ポン太」。待ち合わせの目印として利用者から親しまれている。初代は、1981年にタバコポイ捨て防止キャンペーンのために明石セントラルライオンズクラブが寄贈したであったが、泥酔者によって破壊されたため二代目が設置された。二代目は、1995年の阪神・淡路大震災で台座が壊れたため明石市立少年自然の家に移設。しばらく何も置かれなかったが問い合わせが相次いだため、1996年6月に三代目が設置された。この三代目も2019年に後頭部が破壊されゴミ箱のように扱われたため、同年四代目に交代した。四代目は、三代目と同時期に明石市役所に寄贈されていたものを譲り受けたもの[16][17]。
利用状況
[編集]2023年(令和5年)度の1日平均乗車人員は46,507人で、これはJR西日本の駅では第14位である[18]。山陽新幹線が停車する西隣の西明石駅よりも多く、山陽本線の単独駅としては最多であり、山陽本線全体では広島駅、岡山駅、神戸駅、姫路駅に次いで5番目に多い。
「明石市統計書」(明石市総務部情報管理課・編)および「兵庫県統計書」によると、年間乗車人数及び1日平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 年間 乗車人数 |
左記の内 定期利用者 |
一日平均 乗車人員 |
---|---|---|---|
1999年 | 19,788千 | 13,248千 | 54,066 |
2000年 | 19,522千 | 13,050千 | 53,485 |
2001年 | 19,261千 | 12,811千 | 52,769 |
2002年 | 18,931千 | 12,684千 | 51,867 |
2003年 | 19,001千 | 12,733千 | 51,915 |
2004年 | 18,925千 | 12,799千 | 51,849 |
2005年 | 18,993千 | 12,855千 | 52,036 |
2006年 | 19,220千 | 13,001千 | 52,658 |
2007年 | 19,107千 | 12,968千 | 52,206 |
2008年 | 19,195千 | 13,009千 | 52,589 |
2009年 | 18,867千 | 12,873千 | 51,690 |
2010年 | 18,853千 | 12,930千 | 51,652 |
2011年 | 51,675 | ||
2012年 | 51,858 | ||
2013年 | 52,440 | ||
2014年 | 51,264 | ||
2015年 | 50,895 | ||
2016年 | 52,230 | ||
2017年 | 53,210 | ||
2018年 | 53,184 | ||
2019年 | 53,486 | ||
2020年 | 42,275 | ||
2021年 | 43,087 | ||
2022年 | 45,574 | ||
2023年 | 46,507 |
駅周辺
[編集]このセクションは周辺施設の雑多な箇条書きで構成されており、内容も現在に偏り歴史的見地にも欠けています。文章による解説を中心に据え、施設の箇条書きは解説に必要な程度に絞り込む必要があります。 |
山陽明石駅(山陽電気鉄道本線)が隣接する。JRから見て、ホームは南側、改札口は東側に位置している。
駅周辺は明石市の中心街である。駅南側の国道2号と明石港の間が伝統的な商業地であり、駅前には比較的新しい商業施設や、出入口が回転ゲート式になっている有料駐輪場がある。また駅のすぐ北側には明石城跡があり、各種スポーツ施設がある公園となっている。
パピオスあかし
[編集]駅南側のバスターミナルと国道2号に挟まれた一帯では再開発事業が行われた地区で[19]、2016年12月に開業した。主要テナントは以下の通り。
中央改札南口方面
[編集]- 国道2号以北
- 明石グルメファクトリー
- アスピア明石(複合ショッピングセンター)
- 駅前商店街
- 喜春商店街
- 東仲ノ町商店街
- みずほ銀行明石支店(旧・第一勧業銀行)
- 三井住友銀行明石支店・明石洲本法人営業部・明石ローンプラザ(旧・五十六銀行→神戸銀行→太陽神戸銀行→太陽神戸三井銀行→さくら銀行)[注釈 1] - 明石市指定金融機関
- 三井住友信託銀行明石支店
- 国道2号以南
中央改札北口方面
[編集]- ピオレ明石東館
- 明石城[1]
- 明石市立文化博物館
- 神戸大学附属明石中学校・附属明石小学校・附属小学校・附属幼稚園・附属特別支援学校
- 明石市立明石小学校
- 明石市立錦城中学校
- 明石神社
- 明石市立天文科学館[1] - 東約1km
- 兵庫県自動車運転免許試験場 - 北東約2km
ピオレ改札
[編集]- ピオレ明石西館
- 駅南側
- 明石ラ・メール(かつては「明石フォーラス」が入居していたが、現在は飲食店・インターネットカフェなどが入居する雑居ビルとなっている。)
- 喜春商店街
- 明淡商店街
- 明石港[1]
- 淡路ジェノバライン(明石 - 岩屋航路)
- 岩屋神社 - 南西約1km
- みなと銀行明石支店
- 但馬銀行明石支店
- 明石郵便局
- ゆうちょ銀行明石店
- りそな銀行明石支店(旧・大和銀行)
- 百十四銀行明石支店
- 山陰合同銀行明石支店
- 駅北側
- 兵庫県立明石公園[1]
- 明石城跡 - ホームから巽櫓、坤櫓が見える[1]。
- 明石トーカロ球場
- 陸上競技場
- 球技場兼自転車競技場
- 織田家長屋門(明石市指定文化財)
- 明石市立市民病院 - 北西約1.3km
- 兵庫県立大学明石キャンパス - 北西約1.5km
周辺の兵庫県道
[編集]- 兵庫県道52号小部明石線
- 兵庫県道60号明石停車場線(指定解除) - 全長は当駅から国道2号交点までの95m。
- 兵庫県道201号明石港線
- 兵庫県道718号明石高砂線
バス路線
[編集]隣の駅
[編集]- 西日本旅客鉄道(JR西日本)
- JR神戸線(山陽本線)
- ■新快速
- ■快速(列車線経由、朝の上りのみ運転)
- 兵庫駅 (JR-A64) ← 明石駅 (JR-A73) ← 西明石駅 (JR-A74)
- ■快速(電車線経由)
- 舞子駅 (JR-A71) - 明石駅 (JR-A73) - 西明石駅 (JR-A74)
- ■普通(JR東西線・学研都市線内で区間快速となる電車を含む)
- 朝霧駅 (JR-A72) - 明石駅 (JR-A73) - 西明石駅 (JR-A74)
- 快速電車の快速運転区間は「高槻駅(または京都駅) - 西明石駅」間となっているが、西明石駅の一駅手前である当駅から実質的に各駅停車区間に入るため、下り(姫路方面)の快速は平日朝ラッシュ時の快速西明石行きを除き当駅で「普通」の表示幕となる。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 『兵庫の鉄道全駅 JR・三セク』神戸新聞総合出版センター、2011年12月15日、44頁。ISBN 9784343006028。
- ^ a b c d e f 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、217頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ “明石駅|駅情報:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年2月1日閲覧。
- ^ 『JR全駅ものしりガイド』182頁
- ^ 神戸新聞1934年5月12日付 県下版「寶殿驛 改築を陳情 関係町村から」
- ^ 「ホームには自動放送設備 新しいJR明石駅、きょう使用開始」『朝日新聞』朝日新聞社、1996年12月1日、大阪地方版/兵庫。
- ^ “列車接近をメロディーで JR神戸線塚本-姫路間”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1997年3月11日)
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '98年版』ジェー・アール・アール、1998年7月1日、185頁。ISBN 4-88283-119-8。
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '03年版』ジェー・アール・アール、2003年7月1日、189頁。ISBN 4-88283-124-4。
- ^ 琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線・大阪環状線の駅のホームで使用している「入線警告音」の音質を見直します
- ^ 近畿エリアの12路線 のべ300駅に「駅ナンバー」を導入します!
- ^ ~駅のホームの安全性向上にむけて~ 明石駅3番のりばの昇降式ホーム柵を使用開始します。
- ^ ~駅のホームの安全性向上にむけて~ 大阪駅、明石駅、京橋駅のホーム柵を使用開始します。新今宮駅にホーム柵を設置します。
- ^ a b c d “明石駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年2月1日閲覧。
- ^ “神戸SC開発 「ピオレ明石」全面開業”. 交通新聞 (交通新聞社). (2016年2月29日)
- ^ “痛々しい後頭部 JR明石駅の待ち合わせ像に異変”. 神戸新聞 (2019年8月29日). 2019年12月23日閲覧。
- ^ “おかえり、ポン太! 破壊された明石駅の待ち合わせスポット復活”. 神戸新聞 (2019年12月21日). 2019年12月23日閲覧。
- ^ データで見るJR西日本2023 (PDF)
- ^ 明石駅前南地区再開発事業について - 明石市公式サイト
- ^ マツヤデンキHP明石店
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 明石駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道