宝殿駅
宝殿駅 | |
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![]() 南口 | |
ほうでん Hōden | |
◄JR-A79 加古川 (3.3km) (4.0km) 曽根 JR-A81► | |
所在地 | 兵庫県高砂市神爪一丁目15-6** |
駅番号 | JR-A80 |
所属事業者 |
西日本旅客鉄道(JR西日本) 日本貨物鉄道(JR貨物)* |
所属路線 | A 山陽本線(JR神戸線) |
キロ程 |
42.4km(神戸起点) 大阪から75.5km |
電報略号 | ホウ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 2面3線 |
乗車人員 -統計年度- |
9,884人/日(降車客含まず) -2017年- |
開業年月日 | 1900年(明治33年)5月14日 |
備考 |
直営駅 みどりの窓口 有 |
* 貨物列車の発着はなく、実質的に休止状態。 ** 加古川市内にもまたがる。 |
宝殿駅(ほうでんえき)は、兵庫県高砂市にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)山陽本線の駅である。駅番号はJR-A80。「JR神戸線」の愛称区間に含まれている。駅舎は高砂市神爪一丁目にあるが、ホームの一部は加古川市に跨っている。
目次
歴史[編集]
- 1900年(明治33年)5月14日 - 山陽鉄道の駅として神戸駅から42.3km地点に開業。開業当初は印南郡米田町だった。(1956年(昭和31年)9月30日、加古川市と高砂市に分割合併し、駅自体は高砂市となる)[1][2]。旅客及び貨物の取り扱いを開始。明石駅の開業当初からの駅舎の材料を用いて当駅の駅舎が建築された[3]。
- 1906年(明治39年)12月1日 - 山陽鉄道の国有化により官設鉄道(国鉄)の駅となる。
- 1907年(明治40年)11月1日 - 現在地(開業当初の位置から西へ0.1km/神戸駅より42.4km)へ移転[1]。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称制定。山陽本線の所属となる。
- 1923年(大正12年) - 日本毛織専用線が開業[4]。
- 1958年(昭和33年)4月10日:当駅を含む、山陽本線西明石駅 - 姫路駅間が電化。
- 1960年(昭和35年)頃 - 日本毛織専用線が廃止[4]。
- 1966年(昭和41年) - 住友セメント専用線が開業[5]。
- 1981年(昭和56年)4月1日 - 橋上駅舎に改築、同時に北口開設。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)が継承。
- 1988年(昭和63年)3月13日 - 路線愛称の制定により、「JR神戸線」の愛称を使用開始。
- 1995年(平成7年)
- 1997年(平成9年)
- 2003年(平成15年)11月1日 - ICカード「ICOCA」の利用が可能となる。
- 2005年(平成17年)11月26日 - ホームに電光掲示板導入。
- 2006年(平成18年)10月1日 - JR京都・神戸線運行管理システム導入。改札口の発車標を電光掲示板に交換。
- 2007年(平成19年)3月18日 - 駅自動放送を更新。
- 2008年(平成20年)11月8日 - ホームと改札口間を結ぶエレベーターが完成し、使用を開始する[6]。
- 2009年(平成21年)
- 2018年(平成30年)春 - 駅ナンバーが導入され、使用を開始した[8]。
- 2019年(令和元年)
- 10月26日 - みどりの券売機プラスが稼働。
- 10月31日 - みどりの窓口の営業が終了。
駅構造[編集]
宝殿駅 配線図 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ホーム[編集]
12両編成対応の単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ橋上駅である。
下り本線は1番のりば、上り本線は3番のりばであり、2番のりばは上下線共用の待避線(中線)である。さらに上り線の北側にはホームのない待避線1線(4番線)があり、主に貨物列車・回送列車が使用している。また、ホーム東側の2番線と3番線の間には2番線姫路側から進入する、保線車両用の短い留置線が1線ある。
のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
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1 | A JR神戸線 | 下り | 姫路・相生方面 |
2 | (臨時用ホーム) | ||
3 | A JR神戸線 | 上り | 三ノ宮・大阪方面 |
上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。
駅ホームの案内板やJR西日本おでかけネットの駅案内ページでは「2番のりば : JR神戸線(上り)三ノ宮・大阪方面」と案内されているが、2015年3月14日改正では2番のりばに停車する定期旅客列車はなく、定期的に貨物列車が入線するほか[9]、ダイヤ乱れなどの緊急時の運転打ち切りによる折返し列車[10]、団体列車などの臨時列車等が使用しており、2016年3月26日以降は昼間の加古川駅で折り返す普通(西明石以東は快速)の回送列車も使用している[11]。
2003年5月12日から5月25日までの間、手前の加古川止まりの下り列車(「各駅停車」も含む)は加古川駅構内での折り返しができないため(当時はまだ下り線のみが高架化され、上り線は地上に残っていた)、当駅の2番のりばまで回送して折り返していた。通常は新快速より先に加古川駅を発車していたが、その期間中、加古川駅を新快速の後続で発車し、東加古川駅での新快速通過待ちは行っていなかった。
2006年3月26日から2008年12月21日までの間、姫路駅の高架化工事により山陽本線のみが高架化された関係で、当時の姫路駅構内では播但線ホームから網干総合車両所へ向かう山陽本線(岡山方面)に直接乗り入れできなかった(網干総合車両所から播但線ホームへの場合も同様)ため、播但線の103系電車を当駅の2番のりばまで回送して折り返していた。
駅舎・設備[編集]
開業当初は改札が南口のみの地上駅だったが、1981年4月1日に橋上駅舎に改築された際に北口が開設された。改札口の北側にセブン-イレブン キヨスクが隣接している[12][13]。セブン-イレブン キヨスクへは改札の外側にのみつながっている。
長い間、駅のバリアフリー化工事は高砂市と加古川市の懸案となっていた[14]。まず、ホーム東側への階段を閉鎖、撤去した後に新たに貫通式エレベーターと階段を設置しなおした。同時に1番のりばへのエレベーター横に車椅子対応のトイレも設置された。2008年11月8日からエレベーターの使用が開始された[6]。また、南北の駅前広場と自由通路(改札口)間にエレベーターを設置し、さらに従来のトイレに加えて多目的トイレとスロープが増設され、2009年4月1日から使用開始となった[6]。ただしエスカレーターは設置されていない。
2006年10月1日に「JR京都・神戸線運行管理システム」が導入されるまで、当駅の改札口に設置された発車標はフラップ式が使用されていた。
アーバンネットワークエリアに属しており、ICOCAおよび提携ICカードが利用できる。直営駅(加古川駅の被管理駅)である。
ダイヤ[編集]
昼間時間帯となる11 - 15時台は東隣の加古川駅で普通電車の半数が大阪方面へ折り返すため、1時間に2本(約30分間隔)となっている。朝夕時間帯は1時間に4本程度(15分間隔)となるほか、平日朝ラッシュの大阪方面は約9分間隔で発車する。
三ノ宮・大阪方面への上りは、一部を除いて次の加古川駅で新快速に乗り換えできる。種別はほとんどが西明石駅から快速で、22・23時台に西明石行きの普通列車が設定されている。姫路方面の下りは、大半が姫路・網干行きであるが、朝晩は上郡行きや赤穂線直通の播州赤穂行きが少ないながら設定されている。
貨物取扱[編集]
現在、JR貨物の駅は車扱貨物の臨時取り扱い駅となっている。貨物列車の発着はなく、貨物設備や接続する専用線もない。
駅の東側にはニッケ印南工場・加古川工場(加古川工場へは専用の鉄橋で渡っていた)までの専用線[4]があったが、1960年ごろに廃止になった。西側には、セメント輸送のために住友セメント宝殿梱包所までの専用線があり、西浜 - 当駅間でセメント輸送を行う貨物列車が1往復設定されていた[15]が、1997年に廃止となった。また、駅構内南側に有蓋車用車扱貨物ホームが設けられていたが、現在は駐車場に転用されている。
住友セメント 専用線配線図 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 住友セメント専用線[19]
利用状況[編集]
「兵庫県統計書[21]」によると、2017年(平成29年)度の1日平均乗車人員は9,884人である。
近年の1日平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1998年 | 11,352 |
1999年 | 11,015 |
2000年 | 10,919 |
2001年 | 10,710 |
2002年 | 10,721 |
2003年 | 10,497 |
2004年 | 10,463 |
2005年 | 10,431 |
2006年 | 10,427 |
2007年 | 10,385 |
2008年 | 10,372 |
2009年 | 10,144 |
2010年 | 10,122 |
2011年 | 10,153 |
2012年 | 10,139 |
2013年 | 10,374 |
2014年 | 10,106 |
2015年 | 10,221 |
2016年 | 9,963 |
2017年 | 9,884 |
駅周辺[編集]
- 生石神社(石の宝殿):南西1.5km
- 高砂市総合運動公園:南西1.2km
- 加古川運動公園:北2.9km
- 兵庫県立東播工業高等学校
- 高砂市立宝殿中学校
- 高砂市立米田小学校
- 高砂市立米田西小学校
- 加古川市立神吉中学校
- 加古川市立東神吉小学校
- 加古川市立東神吉南小学校
- 加古川市立西神吉小学校
- 国道2号
- 加古川バイパス加古川西ランプ
- マックスバリュ宝殿店
- イオン高砂店
- 加古川西公民館
- 日新信用金庫宝殿店
- ナガタ薬品アルカ西神吉店
- コーナンPRO加古川宝殿店
バス路線[編集]
駅前には以下のバスが発着している。
宝殿駅北口[編集]
宝殿駅(南口側)[編集]
- 1系統…アスパ高砂・荒井駅・高砂市民病院 経由 高砂行き/ふれあいの郷生石行き
- かこタクシー
- 加古川市民病院行き
- 西原公民館行き
- 神姫バス
- 鹿島神社行き/加古川駅行き
隣の駅[編集]
脚注[編集]
- ^ a b 『日本鉄道旅行地図帳 9号 関西2 ―全線・全駅・全廃線』新潮社、2009年。ISBN 9784107900272。
- ^ 「停車場設置」『官報』1900年5月18日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 神戸新聞1934年5月12日付 県下版「寶殿驛 改築を陳情 関係町村から」
- ^ a b c 加古川市のニッケ専用線1
- ^ a b 「セメント年鑑 1995」セメント新聞社、1995年、p.269
- ^ a b c d 宝殿駅バリアフリー化 1日運用スタート[リンク切れ] - 神戸新聞 2009年4月1日
- ^ “都市型レンタサイクル“駅リンくん”宝殿駅に登場!” (プレスリリース), 西日本旅客鉄道, (2009年10月1日), オリジナルの2010年3月7日時点によるアーカイブ。 2014年1月9日閲覧。
- ^ 近畿エリアの12路線 のべ300駅に「駅ナンバー」を導入します!
- ^ 『JR貨物時刻表 2011』貨物鉄道協会、付録のダイヤグラムより
- ^ 人身事故などで電車の遅延がひどい場合、姫路方面行き下り列車の普通(西明石駅まで快速)・新快速が当駅に臨時停車、当駅始発として折り返す場合がある。
- ^ 2番のりばで平日夕方時間帯、姫路方面の普通列車(大阪駅 → 西明石駅間は外側・列車線走行)が新快速・特急の通過待ちを1988年3月12日まで行っていた。
- ^ キヨスクとして営業されていたが、2016年1月31日に一時閉店。その後同年3月30日にリニューアルオープンした。
- ^ JR向日町・加古川の各駅に「セブン-イレブン ハートイン」が、JR宝殿駅に「セブン-イレブン キヨスク」が、JR本社ビル内・JR尼崎駅北NKビル内に「セブン-イレブン ハートイン」がオープン!ジェイアール西日本デイリーサービスネット
- ^ 宝殿駅バリアフリー化立ち往生 加古川市と高砂市が意見相違 - 神戸新聞 2006年03月12日
- ^ 『'93貨物時刻表』1993年、p.77
- ^ 『トワイライトゾーン マニュアル10』名取紀之・滝澤隆久、ネコ・パブリッシング、2001年、P.371。
- ^ 『トワイライトゾーン マニュアル11』名取紀之・滝澤隆久、ネコ・パブリッシング、2002年、P.277。ISBN 9784873669021。
- ^ a b 『鉄道省鉄道統計資料. 大正11年度』(国立国会図書館近代デジタルライブラリー)
- ^ 『トワイライトゾーン マニュアル12』名取紀之・滝澤隆久、ネコ・パブリッシング、2003年、P.226。ISBN 9784777000487。
- ^ 『世界の鉄道』1970年版、朝日新聞社、1969年、188-189頁
- ^ 兵庫県統計書
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 宝殿駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道
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