コンテンツにスキップ

オルランド・カリステ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オルランド・カリステ
Orlando Calixte
中日ドラゴンズ #99
2023年3月21日 京セラドーム大阪
基本情報
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
出身地 サントドミンゴ
生年月日 (1992-02-03) 1992年2月3日(32歳)
身長
体重
184 cm
87 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 内野手外野手
プロ入り 2010年 アマチュアFA
初出場 MLB / 2015年4月19日
NPB / 2023年4月1日
年俸 5000万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

オルランド・カリステOrlando Calixte1992年2月3日 - )は、ドミニカ共和国サントドミンゴ出身のプロ野球選手内野手外野手)。右投右打。中日ドラゴンズ所属。

経歴

[編集]

プロ入りとロイヤルズ時代

[編集]
AAA級ストームチェイサーズ時代
(2016年9月3日 ウェルナー・パーク英語版

2010年8月28日にカンザスシティ・ロイヤルズと契約。傘下のルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・ロイヤルズでプロデビュー。20試合に出場して打率.227・12打点・3盗塁の成績を残した。

2011年はA級ケーンカウンティ・クーガーズでプレーし、81試合に出場して打率.208・3本塁打・31打点・11盗塁の成績を残した。

2012年はまずA級ケーンカウンティでプレーし、62試合に出場して打率.241・10本塁打・34打点・2盗塁の成績を残した。6月にA+級ウィルミントン・ブルーロックスへ昇格。A+級ウィルミントンでは63試合に出場して打率.281・4本塁打・28打点・8盗塁の成績を残した。

2013年はAA級ノースウエストアーカンソー・ナチュラルズでプレーし、123試合に出場して打率.250・8本塁打・36打点・14盗塁の成績を残した。

2014年もAA級ノースウエストアーカンソーでプレーし、96試合に出場して打率.241、11本塁打・37打点・9盗塁の成績を残した。オフの11月20日にロイヤルズとメジャー契約を結び[2]40人枠入りした。

2015年はAAA級オマハ・ストームチェイサーズで開幕を迎えた。4月19日にメジャー初昇格を果たし[3]、同日のオークランド・アスレチックス戦でメジャーデビュー。25日にAAA級オマハへ降格した[4]。この年は2試合に出場して3回打席に立ったが、メジャー初安打は放てなかった。守備面では、1試合で遊撃手の守りについた。12月2日にノンテンダーFAとなった[5]が、8日にマイナー契約で再契約した[6]

2016年はAA級ノースウエストアーカンソーとAAA級オマハでプレーし、2球団合計で126試合に出場して打率.274・11本塁打・43打点・19盗塁の成績を残した。11月7日にFAとなった[6]

ジャイアンツ時代

[編集]

2016年11月11日にサンフランシスコ・ジャイアンツとマイナー契約を結び、18日にメジャー契約を結んだ[6]

2017年は傘下のAAA級サクラメント・リバーキャッツで迎え、5月30日にメジャー昇格した[7]。同日のワシントン・ナショナルズ戦にて「1番・左翼手」で先発出場すると、1回裏にジオ・ゴンザレスからメジャー初安打となる二塁打を放つなど、この試合は5打数2安打2打点と活躍した[8]。この年メジャーでは29試合に出場して打率.143・6打点・1盗塁の成績を残した。オフの11月27日に40人枠を外れる形でAAA級サクラメントへ配属された[6]

マリナーズ傘下時代

[編集]

2018年11月19日にシアトル・マリナーズとマイナー契約を結んだ[9]

2019年は怪我のためAAA級タコマ・レイニアーズで25試合の出場にとどまり、オフの11月4日にFAとなった[10]

2020年は秋まではいずれの球団にも所属せず、オフのドミニカのウィンターリーグに参加した。

メッツ傘下時代

[編集]

2021年4月20日に独立リーグであるアトランティックリーグヨーク・レボリューションと契約したが[6]、シーズン開幕前の5月24日にニューヨーク・メッツとマイナー契約を結んだ[6]。9月17日に自由契約となった[6]

メキシカンリーグ時代

[編集]

2022年1月27日にメキシカンリーグモンテレイ・サルタンズと契約した[11]。83試合に出場し[12]、打率.344、13本塁打、54打点、12盗塁を記録した[13]

中日時代

[編集]

2022年11月22日にNPB中日ドラゴンズと2023年シーズンの契約を結んだことが発表された[14][15]。推定年俸は3000万円[12]。背番号は99

2023年は、4月2日の開幕第3戦の巨人戦(東京ドーム)で来日初安打を放ったが[16]、米国永住権の更新のため5月3日に抹消、帰国[17]。再来日した後は二軍で調整を続け、シーズン終盤の8月22日に一軍再登録[18]。9月1日の広島戦(マツダ)では自身NPB第1号となる本塁打と決勝打となる2号本塁打を放つと[19]、同月18日の広島戦(バンテリンドームナゴヤ)ではサヨナラ打を含む4打点を記録[20]。翌20日のヤクルト戦(神宮)でも2本塁打を放つなど[21]9月は月間5本塁打と打力を発揮し、12月22日に2024年シーズンの契約に合意したことが発表された[22][23]。推定年俸は5000万円[1]

2024年は、開幕から一軍に帯同し、ユーティリティープレイヤーとして貢献。4月半ばに高橋周平が負傷離脱して以降は三塁手に定着。同月24日の巨人戦(東京ドーム)では、1回表に赤星優志からチーム14試合ぶりとなる先制2点本塁打を放ち、チームの連敗を5で止める勝利に貢献した[24]

選手としての特徴・人物

[編集]

バッテリー投手捕手)以外の内・外野すべてのポジションを守ることができるユーティリティープレイヤー[15]。強肩と俊足を生かした積極果敢な走塁も魅力[25][26]。中距離打者であり、シュアな打撃に定評がある[27][25]

愛称は先住民を意味する「インディオ[28]

トレードマークは黒ヒョウをかたどったネックレスであり、夫人からプレゼントされたもの[28]

両親はハイチ出身[29]

詳細情報

[編集]

年度別打撃成績

[編集]
















































O
P
S
2015 KC 2 3 3 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 .000 .000 .000
2017 SF 29 55 49 5 7 1 0 0 8 6 1 0 1 2 3 0 0 16 1 .143 .185 .163 .348
2023 中日 47 172 163 13 38 8 0 5 61 13 0 2 2 0 7 0 0 36 7 .233 .265 .374 .639
MLB:2年 31 58 52 6 7 1 0 0 8 6 1 0 1 2 3 0 0 16 1 .135 .175 .154 .329
NPB:1年 47 172 163 13 38 8 0 5 61 13 0 2 2 0 7 0 0 36 7 .233 .265 .374 .639
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績

[編集]
内野守備


二塁(2B) 三塁(3B) 遊撃(SS)




































2015 KC - - 1 0 2 0 0 1.000
2017 SF - 5 1 1 0 0 1.000 4 5 2 0 0 1.000
2023 中日 1 1 2 0 0 1.000 10 3 17 0 1 1.000 34 47 94 3 19 .979
MLB - 5 1 1 0 0 1.000 5 5 4 0 0 1.000
NPB 1 1 2 0 0 1.000 10 3 17 0 1 1.000 34 47 94 3 19 .979
外野守備


左翼(LF) 中堅(CF) 右翼(RF)




































2017 SF 9 11 0 2 0 .846 2 1 0 0 0 1.000 3 3 0 0 0 1.000
MLB 9 11 0 2 0 .846 2 1 0 0 0 1.000 3 3 0 0 0 1.000
  • 2023年度シーズン終了時

記録

[編集]

NPB

[編集]
初記録

背番号

[編集]
  • 12(2015年)
  • 46(2017年)
  • 99(2023年 - )

脚注

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ a b 【中日】2024年 年俸一覧」『スポーツ報知』2024年2月15日。2024年2月25日閲覧
  2. ^ Royals acquire Fuentes; set 40-man roster ahead of tonight's deadline」(英語)、MLB.com、 Royals Press Release、2014年11月20日。2015年12月3日閲覧
  3. ^ Royals recall infielder Orlando Calixte, option outfielder Reymond Fuentes to minors」(英語)、The Kansas City Star、2015年4月18日。2015年12月3日閲覧
  4. ^ John Jackson、Spencer Fordin「Royals recall prospect Finnegan, option Calixte」(英語)、MLB.com、2015年4月25日。2015年12月3日閲覧
  5. ^ Orlando Calixte: Non-tendered by Royals」『CBS Sports FANTASY』(英語)、CBS Interactive、2015年12月2日。2015年12月3日閲覧
  6. ^ a b c d e f g MLB公式プロフィール参照。2017年12月12日閲覧。
  7. ^ Andrew Baggarly「Giants call up new leadoff hitter, option Mac Williamson」『mercurynews.com』(英語)、2017年5月30日。2017年6月1日閲覧
  8. ^ Chris Haft「Calixte makes a splash in Giants debut」『MLB.com』(英語)、2017年5月30日。2017年6月1日閲覧
  9. ^ Matt Eddy「Minor League Transactions: Nov 6 - Nov 21」『Baseball America』(英語)、2018年11月22日。2019年5月24日閲覧
  10. ^ Matt Eddy「Minor League Free Agents 2019」『Baseball America』(英語)、2019年11月7日。2019年11月7日閲覧
  11. ^ ORLANDO CALIXTE LLEGA A SULTANES」Sultanes - Club de Béisbol Monterrey、2022年1月28日。2022年3月13日閲覧(スペイン語)
  12. ^ a b 中日が新外国人野手2人の獲得を発表 3季ぶり復帰のアルモンテと内外野こなせるカリステ」『スポニチ Sponichi Annex』株式会社スポーツニッポン新聞社、2022年11月22日。2022年11月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月23日閲覧
  13. ^ 中日、アルモンテが3年ぶり復帰「ドラゴンズは家族」 18年に15HR、万能内野手も獲得」Full-Count、2022年11月22日。2022年11月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月23日閲覧
  14. ^ 【中日】アルモンテが3季ぶりに復帰 新外国人野手のオルランド・カリステの獲得も発表」『スポーツ報知』報知新聞社、2022年11月22日。2022年11月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月23日閲覧
  15. ^ a b 【中日】新外国人のカリステ内野手「投手と捕手以外ならどこでも守れる」チームの勝利への貢献誓う」『中日スポーツ・東京中日スポーツ』中日新聞社、2022年11月22日。2022年11月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月23日閲覧
  16. ^ a b 【中日】2試合連続スタメンのカリステが来日初安打「初ヒットを打てたことはとてもうれしい」」中日スポーツ、2023年4月2日。2023年12月30日閲覧
  17. ^ 【中日】カリステを登録抹消、永住権更新で帰国へ 代わって石垣雅海が昇格」中日スポーツ、2023年5月3日。2023年12月30日閲覧
  18. ^ カリステと鵜飼航丞が1軍合流 ビシエドが体調不良で抹消へ【中日】」中日スポーツ、2023年8月22日。2023年12月30日閲覧
  19. ^ 中日・カリステ「素晴らしい日」 来季残留へ猛アピールの2発!チームも7・16以来のビジター勝利」スポーツニッポン、2023年9月2日。2023年12月30日閲覧
  20. ^ カリステが来季への残留に猛アピールの延長サヨナラ打「この瞬間が最高です」【中日】」中日スポーツ、2023年9月19日。2023年12月30日閲覧
  21. ^ 中日・カリステ、2連続アーチ「準備をして打席に入ることができた」」産経スポーツ、2023年9月20日。2023年12月30日閲覧
  22. ^ 中日・カリステら3選手が残留へ 外国人去就、アキーノらは退団」中日新聞、2023年10月3日。2023年12月30日閲覧
  23. ^ 中日新外国人のアレックス・ディッカーソン外野手「子どものころから日本でプレーすることが夢でした」背番号は94」中日スポーツ、2023年12月22日。2023年12月30日閲覧
  24. ^ 【中日】カリステ、3番起用7戦で打率3割8分5厘「打順に関係なく後ろにつなげば点になると思っていた」自然体で防いだ球団ワースト記録」『中日スポーツ』2024年4月25日。2024年4月25日閲覧
  25. ^ a b 中日の新助っ人・カリステ、万能守備にシュアな打撃 立浪監督「真面目ですし、期待しています」」『サンスポ』2023年2月3日。2023年9月8日閲覧
  26. ^ 来日初の4安打、カリステ「だいぶ慣れてきている」つながり欠いた打線でひとり気を吐く【中日】」『中日スポーツ・東京中日スポーツ』2023年8月24日。2023年9月8日閲覧
  27. ^ 【1ページ目】【中日】出戻りアルモンテ、中距離砲カリステと契約合意 メジャーの大砲候補獲得も秒読みか」『東スポWEB』2022年11月22日。2023年9月8日閲覧
  28. ^ a b 【中日】新外国人カリステ「インディオと呼んでくれ」 軽快な守備見せ外国人枠争奪戦で台風の目に」『中日スポーツ・東京中日スポーツ』2023年2月4日。2023年9月8日閲覧
  29. ^ How discrimination keeps Haitians out of MLB」『ESPN.com』(英語)。2024年4月25日閲覧
  30. ^ 【中日】39イニングぶり”マルチ得点”で逆転 代役5番のルーキー福永裕基が勝ち越し犠飛」『中日スポーツ』2023年4月6日。2023年4月6日閲覧

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]