赤木誠

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あかぎ まこと
赤木 誠
プロフィール
出身地 日本の旗福岡県
生年月日 (1958-10-24) 1958年10月24日(65歳)
最終学歴 九州大学理学部数学科
勤務局 毎日放送1981年4月 - 2023年10月
活動期間 1981年 -
ジャンル スポーツ・報道
公式サイト 【MBS】赤木誠アナウンサー
出演番組・活動
出演中 本文参照
出演経歴 本文参照
備考
毎日放送では、2018年10月31日付で正社員としての定年(60歳)に達してからも、翌11月1日から2023年10月31日まで「シニアスタッフ」としてテレビ・ラジオ番組への出演を継続。

赤木 誠(あかぎ まこと、1958年10月24日[1][2] - )は、元・毎日放送(MBS)アナウンサー

MBSを含むJNNJRN加盟局の優秀なアナウンサーを毎年表彰するアノンシスト賞において、2005年度にラジオ・スポーツ実況部門、2017年度にテレビ・スポーツ実況部門で最優秀賞を受賞。2018年10月31日の定年退職後も、同局の「シニアスタッフ(嘱託社員)」として、アナウンサーとしての活動を続けていた。「シニアスタッフ」としての任期(最長で5年間)を2023年10月31日に満了することに伴って、同日付でMBSを退社。

来歴・人物[編集]

福岡県内で出生した後に、自衛官だった実父の転勤に伴って、札幌冬季オリンピック1972年)の前後に北海道札幌市で8年間生活。神奈川県内長崎県内への転居を経て、高校(鹿児島県立国分高等学校)時代の3年間を鹿児島県国分市(現在の霧島市)で過ごした後に、福岡市内にある九州大学[2]理学部数学科へ進学した。九州大学への進学を志したのは、本拠地を福岡市内の平和台球場に定めていた西鉄ライオンズのファンだったことによるところが大きかったという[3]。現に入学後は、学内の「西鉄ライオンズ同好会」で活動。幼少期から転居が続いた影響で共通語が身に付いていたことに加えて、大学生時代にアルバイトとして九州朝日放送(KBC)のスポーツアナウンサー(当時)[4] の子息の家庭教師を務めていた縁で、アナウンサーを目指すようになった[3]

大学卒業後の1981年に、アナウンサーとして毎日放送へ入社した[2]。毎日放送入社3年目の1983年から、プロ野球阪神タイガース戦)のナイトゲーム中継を中心に、ラグビー駅伝などの中継でスポーツアナウンサーとして活動。阪神戦ではJNN全国ネットの中継に登場することも多く、阪神対巨人戦の実況を毎年最低でも1回担当しているほか、日本シリーズの実況も数回経験している(詳細後述)。阪神球団が創設80周年を迎えた2015年には、『球団創設80周年 阪神タイガース総選挙DVD』(阪神コンテンツリンク)の制作に毎日放送・朝日放送が協力したことから、両局を代表するスポーツアナウンサーとして朝日放送の伊藤史隆と共にナレーターを務めた。

また、ラグビーの実戦経験がないにもかかわらず、入社3年目から全国高校ラグビー大会に関与。年末年始に東大阪市花園ラグビー場で催される本大会で、テレビ・ラジオ中継の実況や、開会式・準々決勝・準決勝組み合わせ抽選の司会を任されていた。さらに、奈良テレビ放送が制作する奈良県大会決勝戦の中継でも、30年以上にわたって実況を務めている[3]

2018年の誕生日で、毎日放送の定年である60歳に到達。同局のアナウンサーとしては、同年9月24日の阪神対巨人戦(甲子園)の関西ローカル向け中継(解説:安藤統男、ゲスト解説:掛布雅之)での実況を最後に、MBSテレビのプロ野球中継への出演を終えた。MBSラジオでは、同月27日の阪神対横浜DeNAベイスターズ戦(甲子園)の関西ローカル向け中継(解説:藪恵壹、フィールドキャスター:狩野恵輔)の実況を最後に、本番カードとして自社で放送される阪神戦中継の担当を退いている[5]

2018年10月31日付で、毎日放送の正社員定年(60歳)に到達[6]。翌11月1日からは、「シニアスタッフ」として、同局でアナウンサーの活動を続けていた[3]。定年後は主に定時ニュース(『MBSニュース』)を担当している[6] が、ラジオでは2019年以降も、阪神・オリックスのホームゲーム中継(基本としてビジターチームの地元局に向けた裏送り制作分)や全国高校ラグビー中継(関西ローカル向けに録音で放送)で2023年シーズンまで実況を続けていた。また、ラジオのスポーツ関連番組へ不定期で出演するほか、2023年まではGAORA(毎日放送が運営するCS放送)が制作する選抜高等学校野球大会のCS・インターネット向け中継で実況や活躍選手へのインタビューを続けていた。2019年4月からは、毎日放送に籍を置いたまま、『タイガースV特急』(ベイ・コミュニケーションズが制作するケーブルテレビ局向けの阪神情報番組)のMCも担当。

「新日本放送」時代の1959年3月1日からテレビ放送事業とラジオ放送事業を兼営してきた毎日放送は、2021年4月1日付でラジオ放送事業を「株式会社MBSラジオ」へ移管。毎日放送は移管を機にテレビ単営局へ移行したが、赤木はアナウンス職のまま同社の総合編成局(移管を機に新設)へ在籍する一方で、株式会社MBSラジオが制作・放送する番組にも「MBSアナウンサー」として出演している。毎日放送では2021年に新卒扱いで3名のアナウンサー(大村浩士中野広大前田春香)を採用したことから、新人研修の責任者である武川智美アナウンサー(正局員時代の部下)からの依頼で、同年には「シニアスタッフ」でありながら研修の講師を特別に担当。入社前(法政大学への在学中)まで硬式野球を経験していた大村は、2022年からスポーツアナウンサーとして野球中継で実況を始めている。

自身は「シニアスタッフ」としての嘱託契約期間(最長5年間)を2023年10月31日に満了することから、同年3月27日第95回記念選抜高等学校野球大会3回戦・高知専修大学松戸におけるCS・「センバツLIVE!」(インターネット)向け中継をもって、1983年から40年間にわたって続けてきた選抜高校野球中継の実況担当を退いた[7]。プロ野球の実況では、10月9日スポーツの日)のオリックス対福岡ソフトバンクホークス戦(京セラドーム大阪)でMBSラジオが『RKBエキサイトホークス』(九州朝日放送の競合局であるRKB毎日放送)への裏送り向けに制作していた中継をもって、放送上「毎日放送アナウンサー」としての担当を終了。2023年10月31日付で、毎日放送を退社した。なお、野球中継以外の番組では、毎日放送退社の当日に『森たけしのスカタンラジオ』(MBSラジオ)内で17時台に放送された「ネットワークトゥデイ」(定時ニュース)をもって「毎日放送アナウンサー」としての出演を終えている[8]

もっとも、実際には毎日放送退社の翌月(2023年11月)以降も、毎日放送グループ(主にMBSラジオ)が制作する番組関連の業務に従事。日本プロ野球(NPB)のオフシーズンに当たる同年12月24日(日曜日)には、「40年以上にわたるプロ野球実況で伝えた名シーン(詳細後述)を、MBSラジオが所蔵する中継のアーカイブ音源と共に振り返る」という特別番組が(本来は同局でシーズン中にのみ編成されている)『MBSベースボールパーク番外編』として放送された。野球実況自体は毎日放送からの退社を機に勇退したものの、正社員時代から担当してきた『スポーツスペシャル』(MBSラジオで年末に放送される掛布出演・JA淡路日の出筆頭提供の特別番組)の進行役や、全国高校ラグビー奈良県大会決勝のテレビ中継における実況(前述)などは退社後も継続している。

出演番組・作品[編集]

現在[編集]

テレビ[編集]

※制作局のベイ・コミュニケーションズ(阪神間が放送対象地域に当たるケーブルテレビ局)以外にも、J:COM関西のコミュニティチャンネル、テレビ岸和田姫路ケーブルテレビ福井ケーブルテレビハートネットワークで放送されている。2023年10月までは、「毎日放送アナウンサー」という肩書で出演。

過去[編集]

  • MBSニュース(テレビ・ラジオとも不定期、プロ野球シーズン中や「シニアスタッフ」への移行後も随時担当)
    • 毎日放送の正社員として最後に出演した番組は、定年当日(2018年10月31日)に『上泉雄一のええなぁ!』(MBSラジオ)の17時台で放送された「ネットワークTODAY」(企画ネット版のニュース担当)。「シニアスタッフ」への移行を機に、深夜の宿直勤務のシフトから外れたが、ラジオでは早朝の定時ニュース、テレビでは2019・2020年度に『ミント!』→2021年度から2023年10月まで『よんチャンTV』(いずれも平日夕方の関西ローカル向け報道・情報番組)内のニュースや特集のナレーターなどを随時担当。
  • プロ野球中継他スポーツ実況(高校野球ラグビー駅伝など)
※JNN(全国)ネット向けのプロ野球中継では、2009年まで、阪神対巨人戦で実況を担当(以降は主に関西ローカル中継で実況)。同年までは、TBSが制作する全日本実業団女子駅伝にも派遣されていた(2007年・第3移動車、2008・2009年・第3中継所)。
1994年には、CBCが制作したプロボクシング薬師寺保栄 対 辰吉丈一郎戦中継(TBS系列全国ネット)で、辰吉陣営サイドのリポーターを担当。翌1995年西島洋介山のタイトルマッチ中継を実況したことを最後に、ボクシング中継の担当を20年間離れていた。2015年から、ウォズボクシングジム所属の徳永幸大(MBSのサービスエリアである京都市出身のプロボクサー)が出場する試合の中継(関西ローカル)で、ボクシングの実況を再開していた。また、再開前には、杉谷満(元日本ハム内野手・杉谷拳士の実父)がプロボクサーとして臨んだ試合を実況している。
選抜高等学校野球大会では、長年にわたって中継の実況やインタビュアーを担当。毎日放送アナウンサーとして最後に臨んだ2018年第90回記念選抜高等学校野球大会では、大阪桐蔭智弁和歌山の決勝戦(4月4日)で、大会史上3校目の2年連続優勝を達成した大阪桐蔭への選手インタビューを担当した。
※毎日放送の定年を経て「シニアスタッフ」へ移行した2018年11月1日以降も、録音によるMBSラジオ向けのラグビー中継や、主に他のラジオ局だけで放送される以下のプロ野球中継で実況を担当。GAORAで放送される選抜高等学校野球大会中継では主に選手へのインタビュアーを務めていた(2019年第91回選抜高等学校野球大会は実況を担当せず)。2018年まで実況を担当していた阪神戦のテレビ中継でも、阪神が勝利した場合に監督へのインタビューを任されることがあった。
新型コロナウイルスへの感染が拡大している影響で第92回選抜高等学校野球大会が中止された2020年には、8月中旬の2020年甲子園高校野球交流試合(同大会への出場が決まっていた全32校による招待試合)で、インターネット向けのライブ配信向けに実況を1試合のみ担当した(全日程最終試合である8月17日開催の第3試合・白樺学園×山梨学院戦)。
※オリックスのホームゲームでは、福岡ソフトバンクホークスと対戦する場合のRKB毎日放送/九州朝日放送向け中継、北海道日本ハムファイターズと対戦する場合の北海道放送STVラジオ向け中継および、金曜日に埼玉西武ライオンズと対戦する場合(京セラドーム大阪・ほっともっとフィールド神戸わかさスタジアム京都のいずれかでの開催分)の文化放送向け中継、火 - 木曜日に読売ジャイアンツと対戦する場合のニッポン放送およびNRN全国ネット向け中継を主体に実況を継続。阪神のホームゲームでは、セ・パ交流戦などの期間中の日曜日に関西圏の球場(阪神甲子園球場または京セラドーム大阪)でデーゲームとして開催される場合[9] に、上記の局を含むビジターチームの地元局向け中継で実況を随時担当していた。
※2023年には、阪神・オリックスとも、リーグ優勝とクライマックスシリーズ・ファイナルステージの突破を経て日本シリーズへ進出している。赤木自身は、パシフィック・リーグのクライマックスシリーズファイナルステージ(京セラドーム大阪のオリックス対千葉ロッテマリーンズ戦)において、第1戦(10月18日)および、オリックスがステージ突破を決めた第4戦(21日)で実況を担当。第1戦の実況はセントラル・リーグでのファイナルステージ第1戦(甲子園球場の阪神対広島東洋カープ戦)の予備カードとして制作された中継で担当したが、この中継はMBSラジオで放送されなかった。また、第4戦では同局が中継を最初から予定していなかったことから、「報道素材」としての収録向けに実況。放送上は第1戦・第4戦とも、赤木の実況が収録された音源の一部を、テレビ・ラジオ番組(19日放送の『よんチャンTV』など)での試合ダイジェストで使用するだけにとどまった。MBSラジオが全試合・毎日放送が第3戦(甲子園球場の初戦)で中継を制作する日本シリーズでも、第3戦が組まれている10月31日をもって「シニアスタッフ」としての任期を満了(退社)することなどから、テレビ・ラジオとも実況陣に名を連ねていない。

テレビ[編集]

ラジオ[編集]

  • MBSベースボールパーク(前身の『毎日放送ダイナミックナイター』→ 『MBSタイガースナイター』→ 『MBSタイガースライブ』時代から実況・ベンチリポーターを担当)
    • 毎日放送入社3年目の1983年10月4日に、『毎日放送ダイナミックナイター』として放送された阪神対ヤクルト戦中継(甲子園)で実況デビュー。1988年10月10日に実況を担当した同カードでは、阪神の正三塁手として長らく活躍してきた掛布の引退試合でもあったことから、掛布が現役最後の打席に臨んだシーンを涙声で伝えた[4]。掛布は2000年代に入ってから毎日放送の野球解説者へ転じたため、MBSテレビのプロ野球中継で最後に実況を担当するまで、テレビ・ラジオを問わず中継で何度もコンビを組んでいた。
    • 毎日放送アナウンサーとして最後に同局で流れるプロ野球中継の実況を担当した2018年9月27日(木曜日)には、担当試合(阪神対DeNA戦=阪神甲子園球場)の中継に続いて、同球場放送席からの生中継で後座番組『豊永真琴のベースボールパークEXトラ!』(2018年版最終回)へ特別に出演した。翌28日(金曜日)放送の『ちちんぷいぷい』(MBSテレビ)では、「ぷいぷい with Tigers」(プロ野球シーズン中に前日や前週の阪神戦を振り返るコーナー)の中で、最終実況の模様が音声と放送席のVTR映像を通じて特別に紹介された。
    • プロ野球シーズン中の関連番組である『MBSベースボールパーク番外編』には、「シニアスタッフ」への移行後も、パ・リーグの話題や思い出話を取り上げる回を中心に随時出演。ただし、「MBSアナウンサー」との肩書で担当する他番組と違って、出演の際には「MBSのシニアスタッフ」と名乗っていた。
  • 6時半です おはようコンちゃん!(1981年)
    • 当時の先輩アナウンサー・近藤光史がパーソナリティを務めた平日早朝の生ワイド番組で、近藤の休暇中に、水曜日のパーソナリティ代理としてアシスタントの豊島美雪と共演。この代演によって、MBSラジオが制作する生ワイド番組へのデビューを果たした。
  • ザ・ヒットナウ20(1982年度のナイターオフ期間に放送された音楽番組) - 一部の曜日でパーソナリティを担当
  • MBSダイナミックナイター ザ・オフ(1993年度のナイターオフ番組、岡本育子とともに月・火曜日のパーソナリティを担当)
  • 太田幸司の熱血!!タイガーススタジアム(月曜日担当)
  • with…夜はラジオと決めてます(2012年度のナイターオフ番組)
    • 木曜日のスポーツ系企画「オレたちまだまだベースボールキッズ」に、プレゼンターとしてレギュラー出演。
  • with Tigers MBSベースボールパーク みんなでホームイン!(2015年度・2016年度のナイターオフ番組)
    • 2015年度には、日替わりレギュラーのスポーツアナウンサーが休演する場合に随時代演。最初に代演した2015年11月21日(土曜日)放送分では、自身の実況実績を紹介した。2016年1月28日(木曜日)放送分で代演した際には、ボクシング中継の実況を担当した縁で、徳永をゲストに招いた。
    • 2016年度には、安藤統男(毎日放送野球解説者)とのコンビで、日曜放送分へ月に1回レギュラーで出演。
  • 次は〜新福島!「ラジオ博愛主義!パイセンがやってきた!」(2018年1月17日)
    • スポーツ担当ではない後輩アナウンサー・福島暢啓がメインパーソナリティを務めるナイターオフ番組に、「パイセン」(福島の先輩)としてゲストで出演。『おはようコンちゃん』でパーソナリティ代理を務めた際の音源や、後述する実況実績から、「ベスト3」と自薦する音源(◎)を放送した。
  • 桜井一枝のそれそれ!?リクエスト(2020年4月13日に『MBSマンデースペシャル』枠で放送)
    • (シニアアナウンサーを含む)毎日放送の現役アナウンサーが月替わりで担当する桜井のパートナーにいち早く起用。同社への入社前からラジオパーソナリティとして活動している桜井と、初めてスタジオで共演した。
  • MBSベースボールパーク プレミアムチャンネル (2020年度のナイターオフ番組)土曜日第3部(20時台後半)
    • 2020年12月19日・26日放送分の「サイコーバズ山のバズるプロ野球実況」では、毎日放送の正社員時代に実況を指導した「サイコーバズ山」(スポーツアナウンサーの金山泉)と初めて共演。プロ野球実況の話術やエピソードを、自身の実況音源を交えながら紹介している。
  • 豊永真琴のMBSミュージックパーク
    • 毎日放送のスポーツアナウンサーが放送週・放送の時間帯に応じて豊永真琴(『MBSベースボールパーク』のスタジオアシスタントを兼務しているフリーアナウンサー)のパートナーを交互に務めている生放送番組だが、(競馬中継の専任者を除く)番組開始当初(2020年3月28日)以降の現職アナウンサーでは最も遅く、「シニアスタッフ」としての契約期間が満了する2ヶ月前(2023年8月26日放送分)に初めて出演。その後は、「シニアスタッフ」としての任期を満了するまで出演の機会がなかった。
  • ポチっとMini枠(2023年9月4日 - 7日放送分のパーソナリティ)
    • 夕方もポチっとMラジ」(平日夕方の生ワイド番組レーベル枠)の月 - 木曜分に内包されている週替わりパーソナリティ制のフロート番組。毎日放送の「シニアスタッフ」では初めて、「喜怒哀楽っくミュージック」(同局の現職アナウンサーがパーソナリティを務める週に4日間を通じて放送される企画)を担当した。
  • コトノハ(不定期)
    • 毎日放送のアナウンスセンターが制作する収録番組で、2021年10月から毎週月曜日の21時台に15分間放送。退社の前日(2023年10月30日)は月曜日であったため、「『言葉について『思い出』として残っていること、先輩から教わったこと、後輩に伝えたいこと』をテーマに、42年間のアナウンサー生活を「後輩」(松川浩子中野広大)を相手に振り返る」という特別企画が組まれていた。

この他にも、掛布がパーソナリティを務めるプロ野球関連の年末特別番組(放送上のタイトルは『JA淡路日の出スポーツスペシャル』)で、掛布のパートナーを務めることが正社員(毎日放送アナウンサー)時代からの恒例になっている(2021年放送分は近藤亨が担当)。

2016年度以降のナイターオフ期間で金曜日の夜間に放送されるナジャ・グランディーバのラジオ番組(スマラジw『ナジャとアナの虹色レインボー』MBSヨル隊ナジャ・グランディーバのレツゴーフライデー』)には、支障となる仕事が特にないにもかかわらず、ナイターシーズンの別曜日に放送される特別版を含めて一切出演していなかった[10]。2020年度以降のMBSラジオはナイターオフ編成開始時期が遅くなっていて、嘱託契約期間を満了する2023年にも日本シリーズの終了後(11月第2週)から放送を始めるため、出演の機会がないまま毎日放送を前月(10月)で退社した。

DVD[編集]

  • 球団創設80周年 阪神タイガース総選挙DVD 決定!!ファンが選んだベストメンバーと“あの瞬間”(2015年) - 前述

新聞連載[編集]

主な実況実績[編集]

プロ野球[編集]

以下に挙げる担当試合のうち、(☆)印を付けた試合については、2023年12月24日放送分の『MBSベースボールパーク番外編』で赤木の足跡を振り返る際に実況のアーカイブ音源を流している。

  • プロ野球日本シリーズテレビ実況4回(胴上げ実況2回)
    • 1996年10月24日、オリックス×巨人神戸)第5戦。
      • 阪神OBの田淵幸一TBS解説者)が解説者、イチロー(オリックス外野手)に強かった日本ハム投手の西崎幸広(いずれも当時)がゲスト解説者として出演。この試合でオリックスが前身球団の阪急時代以来19年振り(オリックスが球団の経営権を引き継いでからは初)のシリーズ制覇を決めたことから、全国ネット向けの中継にもかかわらず、地元の関西地区では平均視聴率が40.2%に達した。この視聴率は、毎日放送制作のテレビ番組としては、2020年12月末の時点で最高記録に当たる。
    • 2003年10月23日、阪神×ダイエー甲子園)第4戦。
      • 2018年の定年前日(10月30日)未明にMBSテレビで放送された『痛快!明石家電視台』では、「実際どうなん!?MBSアナウンサー」というアナウンサー集結企画のゲストとして、この試合での知られざるエピソードを自ら披露した。
        • この試合は18:30開始のナイトゲームで、甲子園球場から放送する通常の阪神戦中継と同じく、屋外(ネット裏の銀傘下)の放送席から全国ネットの完全生中継向けに実況を担当。実際には試合開始の1時間前から中継の前座番組に出演していたが、中継に入ってからは普段の実況と変わらないペースで水分を摂取していた。ところが、前座番組への出演によって中継の前に球場内のトイレへ行けなかったことに加えて、試合中に球場界隈が寒かったことも相まって、21:00頃には過去の実況で経験しなかったほどの強い尿意に見舞われた。さらに、22:00を過ぎても試合の決着が付かず延長戦に突入したことから、水分の摂取を控えながら実況を続けた[11]。10回裏に金本知憲の本塁打で阪神がサヨナラ勝利を収めた瞬間には、「(金本の打球がライトスタンドに)飛び込んだ~!」と実況しつつも、内心では「(試合が終わって)助かった」と思っていたという[12]
        • 赤木曰く、「この中継までは『実況中に(尿意や便意を催して)トイレへ行きたくなるようなスポーツアナウンサーには(実況する試合やプレーへの)集中力が足りない』と思っていて、後輩のアナウンサーにもそのような注意を繰り返していた。しかし、この中継の終了直後に(放送席に最も近い)トイレへ直行して長い時間を過ごす羽目になったせいで、その認識を改めざるを得なくなった」[12]
    • 2005年10月26日、阪神×ロッテ(甲子園)第4戦(この試合でロッテがシリーズ制覇)。
    • 2014年10月26日、阪神×ソフトバンク(甲子園)第2戦。
  • プロ野球リーグ優勝実況6回
    • 1995年9月18日、西武×オリックス(西武)のラジオ中継(◎:この試合でオリックスの優勝が決定)
    • 1996年9月23日、オリックス×日本ハム(神戸)のラジオ中継(☆◎:同上)
    • 1998年10月8日、阪神×横浜(甲子園)の全国ネット向けテレビ中継(この試合で横浜の優勝が決定)
    • 2001年9月26日、近鉄×オリックス(大阪ドーム)のラジオ中継(☆◎:この試合で近鉄の優勝が決定)
      • 北川博敏(近鉄)が9回裏に「代打逆転サヨナラ満塁優勝決定本塁打」を放ったことで知られる試合。赤木自身は、北川の打球が左中間のスタンドへ入った瞬間に、「あー!あー!」という絶叫を繰り返した[13]
    • 2005年9月29日、阪神×巨人(甲子園)のラジオ中継(☆◎:この試合で阪神の優勝が決定)
    • 2023年9月20日、オリックス×ロッテ(京セラドーム大阪)のラジオ中継(☆:この試合でオリックスの優勝が決定)
      • 翌10月末日をもって「毎日放送シニアスタッフ」としての契約期間を満了することになっていた赤木が、同局のアナウンサーとして最後に立ち会ったリーグ優勝。オリックスのパシフィック・リーグ3連覇が掛かった首位攻防戦の中継(解説は太田幸司)であったが、阪神が9月14日にセントラル・リーグの優勝を決めていたにもかかわらず、編成上は同じ時間帯に甲子園球場で組まれていた阪神×巨人ナイトゲームの中継(いずれもMBSラジオが制作)の第4予備カードに設定されていた。
      • 実際には阪神戦の終了直前(9回表の途中)にオリックスの優勝が決まったものの、阪神戦の中継が全国ネット(「NRNナイター」扱い)で放送されていた関係で、MBSでは赤木の実況を同録した音源を阪神戦中継の終了後に『ベースボールパークEXトラ!』(関西ローカル向けの後座番組)内で流すことで対応。さらに、試合全体の同録音源を編集したうえで、2023年10月1日(日曜日)の『MBSベースボールパーク番外編』内で3時間近くにわたって放送した。
  • 2021年11月12日、パシフィック・リーグクライマックスシリーズのファイナルステージ第3戦・オリックス×ロッテ(京セラドーム大阪:☆)。
    • 「シニアスタッフ」へ移行した2019年以降では初めて、MBSラジオで「本番カード」として放送されるプロ野球中継の実況担当として、パ・リーグ優勝チームのオリックスによる日本シリーズ進出決定の瞬間を伝えた。
    • ヤクルトとの日本シリーズでも、セ・リーグ(ヤクルト)側の主管試合(ヤクルトの本拠地・神宮球場が明治神宮野球大会での使用を優先したことに伴う特例措置)として東京ドームで開催された第3 - 5戦のラジオ中継(ニッポン放送の制作でMBSラジオを含むNRN加盟局の一部で同時ネット)および、パ・リーグ(オリックス)側の主管試合としてほっともっとフィールド神戸で開催された第6戦のラジオ中継(MBSラジオの制作で関西ローカル向けに放送)でオリックス側のベンチリポートを担当。第7戦が発生した場合には関西ローカル向けのラジオ中継で実況を予定していたが、第6戦で決着したため実現に至らなかった。
  • 日本プロ野球公式戦での新記録・最多タイ記録の達成に関する実況
    • 1989年4月16日、オリックス×日本ハム(西宮スタジアム)のラジオ中継で、ブーマー・ウェルズ(オリックス)がレギュラーシーズンの開幕戦から5試合連続本塁打を達成した瞬間を実況(☆)。
    • 1997年4月29日、阪神×巨人(甲子園)戦で、和田豊(阪神)がレギュラーシーズン開幕戦からの21試合連続安打を1回裏にバルビーノ・ガルベスからの二塁打で達成した瞬間を実況(☆)。
    • 1998年7月7日、ロッテ×オリックス(神戸)のラジオ中継で、ロッテが延長12回裏に「代打の代打」で起用された広永益隆からサヨナラ満塁本塁打を浴びたことによってレギュラーシーズン17連敗を喫した瞬間(いわゆる「七夕の悲劇」)を実況(☆)。この試合は3連戦の初戦で、ロッテは翌8日(第2戦)の敗戦を経て、9日の第3戦で勝利したことによって連敗を18で止めた。ちなみに、赤木は第3戦のテレビ中継でも実況を任されている。
    • 2001年9月24日、近鉄×西武(大阪ドーム)のラジオ中継で、タフィー・ローズ(近鉄)が松坂大輔からレギュラーシーズンにおける55本塁打(1964年の巨人・王貞治に並ぶ当時の最多タイ記録)を達成した瞬間を実況(☆)。もっとも、ローズはその後の試合で本塁打を放てず、55本塁打でシーズンを終えた。
    • 2013年9月15日、ヤクルト×阪神(神宮)のラジオ中継で、ウラディミール・バレンティン(ヤクルト)がレギュラーシーズン56号本塁打(日本を含むアジアのプロ野球公式戦におけるシーズン最多本塁打記録)を達成した瞬間を実況(☆)。ちなみに、バレンティンはこの試合で57号本塁打も放っている。
    • 2010年10月5日、阪神×ヤクルト(甲子園)のラジオ中継で、マット・マートン(阪神の右打者)がレギュラーシーズン211安打(当時の日本プロ野球公式戦新記録)を達成した瞬間を実況(☆)。結局、マートンはこの記録を214安打にまで伸ばした。
    • 2015年10月1日、オリックス×西武(京セラドーム大阪)のラジオ中継(『文化放送ライオンズナイター』への裏送り制作分)で、秋山翔吾(西武の左打者)がレギュラーシーズン215本目の安打を放ってマートンの最多安打記録を更新した瞬間を実況(☆)。この試合は西武のレギュラーシーズン最終戦であったが、秋山は記録を216安打にまで伸ばしている。
    • 2014年5月6日、オリックス×ロッテ(京セラドーム大阪)のラジオ中継で、荻野貴司(ロッテ)が初回先頭打者初球ランニング本塁打を放った瞬間を実況。
  • ノーヒットノーランの達成に関する実況
  • 連続本塁打記録に関する実況
  • 「節目」に当たる記録の達成に関する実況
    • 2017年9月8日、阪神×DeNA(甲子園)のラジオ中継(TBSラジオとの相互ネット分)で、鳥谷敬(阪神)がNPB史上50人目の一軍公式戦通算2000安打を達成した瞬間を実況(☆)。
    • 2023年10月2日、オリックス×日本ハム(京セラドーム大阪)のラジオ中継(HBCラジオへの裏送り制作分、解説:能見篤史)で、平野佳寿(オリックス)が史上4人目のNPB/MLB公式戦通算250セーブを達成した瞬間を実況(☆)。この試合をもって、「毎日放送アナウンサー」としての在道民放ラジオ局(HBC/STV)向けオリックス戦中継の担当を終えた。
  • その他の主な実況
    • 2019年6月9日、阪神×日本ハムのラジオ中継(裏送り制作分)で、この年の1月に大腸ガンの手術を受けたばかりの原口文仁(阪神)が、9回裏に代打で実戦復帰後初めてのサヨナラ安打を放った瞬間をSTVラジオ向けに実況[17]
    • 2023年10月9日、オリックス×ソフトバンク(京セラドーム大阪)のラジオ中継(RKBラジオへの裏送り制作分、解説:亀山つとむ、ベンチリポート:大村浩士:☆)。パシフィック・リーグのレギュラーシーズン最終戦でもあったこの試合をもって、プロ野球のレギュラーシーズン中継における「毎日放送アナウンサー」としての担当を終えた。
      • この試合では、近藤健介(ソフトバンク)がシーズン26号本塁打を放って自身初のリーグ本塁打王獲得を確定させた一方で、オリックスの新人投手・曽谷龍平が一軍公式戦での初勝利を「7度目の正直」(通算7度目の登板)で挙げている。

選抜高校野球[編集]

全国高校ラグビー[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『こちら・あどりぶランド』 1986, pp. 13–17.
  2. ^ a b c 『テレビ・タレント人名事典(第6版)』 日外アソシエーツ、2004年6月、13頁。ISBN 978-4-8169-1852-0
  3. ^ a b c d e 仰星で始まり、仰星で終わる。 MBS・赤木誠アナウンサー
  4. ^ a b 唯一の涙声実況…掛布さん引退試合の最終打席(3)(『サンケイスポーツ』2019年5月21日付「虎HISTORY」)
  5. ^ MBS赤木アナ 24日の伝統の一戦で最後のテレビ実況生放送「最後も3時間半、やりきったという感じ」(『スポーツニッポン2018年9月24日付記事)
  6. ^ a b MBS赤木アナ、10月末で定年退職…24日阪神VS巨人戦で集大成へ(『スポーツニッポン2018年9月21日付記事)
  7. ^ センバツ実況40年 MBS退局の赤木誠アナ 届けた幾千万の球児の名(『毎日新聞2023年3月29日付記事)
  8. ^ 担当の前に河本光正(毎日放送における後輩アナウンサー)がX(twitter)上の個人アカウントから発信したポスト(ツイート)を参照
  9. ^ MBSラジオでは、赤木が毎日放送へ入社する前から、日曜日午後の番組編成で競馬中継の放送を優先している。このような事情から、競馬中継と重なる時間帯に阪神のデーゲームが開催される場合には、ホーム・ビジターを問わず中継の自社制作や他局制作分の同時ネットを見送ることが多い。
  10. ^ 2022年度終了時点では赤木、山中真が未出演(山中は『レツゴーフライデー』開始以来、同時間帯で他番組の仕事があるためで、『虹色レインボー』およびナイターシーズンの『レツゴーサタデー』へは出演歴あり)。『虹色レインボー』開始以後に離籍したアナウンサーでは鈴木健太(2017年6月異動)、水野晶子(2018年12月定年退職)が不出演。
  11. ^ 中継最大のピンチ救われた「生涯忘れない」2003年日本シリーズ第4戦(2)(『サンケイスポーツ』2019年5月28日付「虎HISTORY」)
  12. ^ a b MBSコラム『明石家電視台にエエ話はいらんねん!』2018年10月31日付記事「アナウンサーが記憶から消したい大失敗を告白!」
  13. ^ ちなみに、RKB毎日放送(掲載当時)のスポーツアナウンサー・石田一洋(2014年度から関西テレビへ移籍)は「最高の試合」にこの試合を挙げた際に、赤木のこの絶叫を引用している。テレビ・ラジオ局|報道関係者|「最高の試合」「名場面・名勝負」|2010年NPBスローガン「ここに、世界一がある。」スペシャルコンテンツ
  14. ^ ラジオ中継で近鉄のベンチサイドリポーターを担当。当時の先輩アナウンサーだった結城哲郎が、ブライアントによる3打席連続本塁打を実況した。毎日放送では第1試合でラジオの中継を終える予定だったが、第2試合も中継することを急遽決めたため、第1試合に続いて一枝が解説を担当。
  15. ^ 2016年シーズン終了時点でのNPBオールスターゲームにおける連続打者本塁打記録
  16. ^ 唯一の涙声実況…掛布さん引退試合の最終打席(2)(前出「虎HISTORY」)
  17. ^ MBSラジオが中央競馬の実況中継(『GOGO競馬サンデー!』)をレギュラーで編成している時間帯(日曜日のデーゲーム)であったため、同局では赤木の実況音源を報道素材として活用。
  18. ^ 「シニアスタッフ」移行後最初の実況は、2018年11月18日奈良県立橿原公苑陸上競技場で開かれた奈良県立御所実業高等学校天理高等学校戦中継。
  19. ^ 準決勝・決勝限定の録音中継ながら、第86回全国大会(2006年度)以来12大会振りに復活したラジオ限定の実況を最初に担当(準決勝から2日後・決勝戦当日である2019年1月7日未明の1:00 - 3:15に第2試合とセットで放送)。

参考文献[編集]

  • 毎日放送 編著『こちら・あどりぶランド : This is MBS』八曜社、1986年3月15日。NDLJP:12276263 

関連人物[編集]

外部リンク[編集]