大窪寺

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大窪寺
大窪寺 本堂
本堂
所在地 香川県さぬき市多和兼割96番地
位置 北緯34度11分29.1秒
東経134度12分24.3秒
座標: 北緯34度11分29.1秒 東経134度12分24.3秒
山号 医王山
宗派 真言宗大覚寺派
本尊 薬師如来
創建年 (伝)養老年間(717年 - 724年
開基 (伝)行基
正式名 医王山 遍照光院 大窪寺
札所等 四国八十八箇所88番
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大窪寺(おおくぼじ)は、香川県さぬき市にある寺院。医王山(いおうざん)遍照光院(へんじょうこういん)大窪寺と号する。本尊薬師如来。宗派は真言宗大覚寺派

四国八十八箇所霊場の第八十八番札所であり、納経印は「結願所」(けちがんしょ)となっている。本寺では結願証明書(賞状)を有料で書いてもらうことができる。

本尊真言:おん ころころ せんだりまとうぎ そわか

ご詠歌:南無薬師 諸病なかれと 願いつつ 詣れる人は おおくぼの寺

歴史[編集]

寺伝によれば、奈良時代養老年間(717年 - 724年)に行基がこの地を訪れたとき悪夢を感得し草庵を建て修行をしたのが開基とされ、弘仁年間 (810 - 823) に唐から帰朝した空海(弘法大師)が現在の奥の院にある岩窟で虚空蔵求聞持法を修し、谷間の窪地に堂宇を建て等身大の薬師如来坐像を刻んで安置し、また恵果阿闍梨から授かった三国伝来の錫杖を納めて、窪地にちなみ「大窪寺」と名付けたとされている[1]

その後、真済僧正[2]が住職のころ寺領百町四方を結界とし大きく隆盛し、また、女人の参詣を許して勧請を授けたので女人高野として栄えた。そして、天正の兵火や明治33年の大火で苦難を受けたときもあるが結願霊場として法灯を守っている。

伽藍[編集]

  • 山門(二天門) - 楼門(元禄年間に再建)[3]
  • 仁王門 - 二重門
  • 本堂 - 礼堂、中殿、奥殿(多宝塔)から成る。
  • 大師堂 - 1階には通常姿の大師像、地下殿には剣を持った大師像を祀る。
  • 阿弥陀堂
  • 宝杖堂

山門は南側から石段を上がった所にある木造の二天門と平成2年(1990年)に完成した西側から入る鉄筋の仁王門の2つがある。本堂は二天門の正面にあり、大師堂は仁王門の正面上にある。納経所は本堂の左手にある。

境内の「宝杖堂」(ほうじょうどう)には、結願した遍路の金剛杖が奉納され、毎年春分の日と8月20日に柴灯護摩供の焚き上げが行われる。また、宝杖堂の手前には、原爆の火が灯されている。

  • 宿坊:なし
  • 駐車場:山門下の東側に大駐車場あり、仁王門側境内にも約10台の駐車場あり、さらに西側の離れたところに大駐車場あり。いずれも無料。

文化財[編集]

この節には、JIS X 0213:2004 で規定されている文字(蜾髪の1文字目)が含まれています(詳細)。
県指定有形文化財
  • 木造薬師如来坐像
本尊で、本堂奥殿(多宝塔)に日光・月光菩薩と共に厨子に安置される。総高170.8cm、像高89.3cmで、本体はカヤ材、蜾髪はヒノキ材、一木造り、彫眼である。奈良時代末期(8世紀)の作とみられる[4]。手には薬瓶でなく法螺貝を持っていたが、傷みが激しく法螺貝の形に造られた水晶に差し替えられている。改装された奥殿と修繕された本尊は2014年に開帳された。2006年2月10日指定。
  • 鉄錫杖 - 2007年3月30日指定。
さぬき市史跡
  • 大窪寺奥の院信仰遺跡
香川の保存木
  • 大窪寺のイチョウ
  • 大窪寺のサザンカ

交通アクセス[編集]

鉄道
バス
道路

奥の院[編集]

胎蔵峯寺
一夜庵

胎蔵峯寺: 女体山の登山道の途中から分岐した先にあり境内の上り口から8丁 (0.9km) で、阿弥陀如来を祀る堂がある。その所には、空海が本尊に水を捧げるため杉の根本を独鈷で加持すると清水が湧き出たと伝えられ枯れたことがない。

周辺の番外霊場[編集]

一夜庵: 山が火を吹き大鳴動し人々が恐れおののいていた当地に、巡錫中の空海が一夜の庵を結んで護摩を焚いて鎮められたと伝えられている。南にある護摩山の頂上には巨岩があり聖地の趣を感じ、大窪寺を密教修行の地と決められたと云われている[5]。国道に面した民家のような堂には弘法大師、阿弥陀如来が祀られている。また、道路脇に東谷庚申石塔(青面金剛)がある。地図

前後の札所[編集]

四国八十八箇所
87 長尾寺 --(15.1km:相草・助光経由)-- 88 大窪寺 --(38.8km:大坂峠経由)-- 1 霊山寺

脚注[編集]

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  1. ^ 先達経典 四国八十八ヶ所霊場会・編より
  2. ^ 空海の高弟で、800年生まれ860年没する
  3. ^ Yahoo!ブログ(2015年8月12日)
  4. ^ 香川ニュース 2006年2月2日(四国新聞社)
  5. ^ 現地説明看板より

関連項目[編集]

外部リンク[編集]