畜生

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畜生(ちくしょう、: tiryañc[1] ティリヤンチュ[注釈 1]: tiracchāna[2] )とは、仏教において、鳥獣虫魚などの全ての動物のこと[3]傍生(ぼうしょう)[3][注釈 2]横生(おうしょう)とも訳される[1]衆生の生存の状態を五道六道とするうちで、畜生の世界を指す畜生道は三悪道(三悪趣)の1つ[3]

概要[編集]

宗教文化間の対応[編集]

笛の演奏テクノロジーを羊飼いに教えるパーン(左)の彫像。
サテュロスと婦人の諍い。

ギリシャローマ神話に現れる半神半獣神は仏教でいう畜生道に堕ちた存在とはみなされないが、同じ半神半獣神でも、揶揄や忌避の対象となるサテュロスパーンは多分に畜生的なシンボルと言える[4][要検証 ][5][要検証 ]

ヨーロッパによくある物語伝承のうち、魔法使いが来て村人が動物に変えられてしまい、みな人間の言葉がしゃべれなくなったという類型は、紀元前8世紀末に著されたホメロス叙事詩オデュッセイア』にその原型がみられる[要出典]。『オデュッセイア』では、アイアイエー島に漂着したオデュッセウスの船の船員が魔女キルケーによってみな豚にされてしまったなど、たびたび家畜や豚飼いの記述が出現する[6][要ページ番号]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 子音rと半母音yが連続した場合の発音についてはचत्वारि आर्यसत्यानि [sa 1 の発音]を参考にした。
  2. ^ : tiryañc底栗車と音写する[3]

出典[編集]

  1. ^ a b デジタル大辞泉 ちく‐しょう〔‐シヤウ〕【畜生】- デジタル大辞泉
  2. ^ "tiracchāna m. [Sk. tiraścīnā] 畜生, 傍行. cf. tiriyaṁ, tiro." (水野弘元『増補改訂 パーリ語辞典』、春秋社、2013年、p.144)
  3. ^ a b c d 総合仏教大辞典編集委員会(編) 『総合仏教大辞典』下巻、法蔵館、1988年1月、985頁。
  4. ^ 『世界幻想動物百科 ヴィジュアル版』 上原ゆうこ訳 原書房 2009年11月 140-141頁。
  5. ^ 『図説ヨーロッパ怪物文化誌事典』 蔵持不三也監修、原書房 2005年3月 98-100頁。
  6. ^ 『世界文学全集1 ホメーロス』 集英社 1974年7月。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]