大興寺 (三豊市)

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大興寺
大興寺 本堂
本堂
所在地 香川県三豊市山本町辻字小松尾4209番地
位置 北緯34度6分7.9秒
東経133度43分9秒
座標: 北緯34度6分7.9秒 東経133度43分9秒
山号 小松尾山
宗派 真言宗善通寺派
本尊 薬師如来
創建年 (伝)弘仁13年(822年
開基 (伝)空海(弘法大師)
正式名 小松尾山 不動光院 大興寺
札所等 四国八十八箇所67番
文化財 木造金剛力士像(県文化財)
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遠景

大興寺(だいこうじ)は、香川県三豊市にある真言宗善通寺派寺院である。小松尾山(こまつおざん)、不動光院(ふどうこういん)と号す。本尊は薬師如来。小松尾寺とも呼ばれる。四国八十八箇所霊場の第六十七番札所

本尊真言 : おん ころころ せんだりまとうぎ そわか

ご詠歌 : うえおきし 小松尾寺を ながむれば 法の教えの 風ぞ吹きける

沿革[編集]

寺伝によれば、天平14年(742年)に東大寺の末寺として建立された。その後、最澄の影響で天台宗となる。火災により焼失していた諸堂を、嵯峨天皇勅願によって空海(弘法大師)が弘仁13年(822年)に現在地より北西約1kmに熊野三所権現を鎮護する霊場として再興し、また、本尊に薬師如来と脇侍に不動明王と毘沙門天を刻んで堂宇を建立し安置したという。その後も東大寺の末寺として真言宗24坊、天台宗12坊の僧堂が連ね、空海と最澄の教えを修行する道場として栄えた。 しかし、天正年間(1573年 - 1592年)に長宗我部元親の兵火によって本堂以外を焼失。慶長年間(1596年 - 1615年)に現在地で再興される[1]

境内[編集]

  • 山門(仁王門):文保2年(1318年)建立
  • 本堂:寛保元年(1741年)に再建されたもの。60年に一度の本尊開帳が2017年3月26日から5月8日まで行われた。宮殿には本尊および脇仏・不動明王立像と毘沙門天立像が扉は別であるが同じ空間に入れられている。また両脇陣には十二神将が6体ずつに分けられ置かれている。また宮殿背後の左側には閻魔大王とその脇侍がいる。なお、60年前に本尊修復が行われたが今回は修復の必要はなく、開帳後は本堂後ろに新設された収蔵庫に置かれる。
  • 大師堂:脇陣には、胎蔵界大日如来坐像と如意輪観音。
  • 天台大師
  • 鐘楼
  • 石造五輪塔
  • 熊野三所権現
  • 本坊

小さい川をわたり仁王門をくぐると石段があり上り詰めると右に鐘楼左に手水舎、正面に本堂、本堂の左奥に弘法大師堂、右奥に天台大師堂がある。本堂の向って左側が納経所になっている。なお、本堂の裏側からなら階段を登らずに本堂に至ることができるが、納経をお願いすると仁王門から入り直しなさいと断られる。

  • 宿坊:なし
  • 駐車場:山門の横に無料で、普通車10台。大型5台。

文化財[編集]

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香川県指定有形文化財

  • 木造薬師如来坐像(本尊):檜の寄木造り、像高84cm、平安時代後期作、昭和44・4・3指定
  • 木造天台大師坐像:像高77.2cm、檜の寄木造り、天台宗第三祖智顗の像、1276年法橋佐慶作、昭和44・4・3指定
  • 木造金剛力士像:3.14m、伝・運慶作(実際の作者は不明)、鎌倉時代、昭和51・6・29指定
  • 木造「大興寺」扁額:縦76.3cm、横45.4cm、厚さ5.2cmの桧材、文永四年(1267年)藤原経朝の書、昭和49・6・15指定
  • 木造弘法大師坐像:像高74.0cm、1276年佑慶作、平成29・3・28指定
あみだ地

三豊市指定有形文化財

  • 梵鐘:貞享2年 (1685) 鋳造、昭和45.11.6指定

三豊市指定史跡

  • あみだ地:大興寺の草創期の仏堂跡と伝えられ、近辺に大興寺、大円坊などの小字名がある。昭和60年12月山本町教育委員会が石碑を建立。昭和4.11.3指定

香川県指定自然記念物

  • 小松尾寺のカヤ:樹高20m、胸高幹周3.92m樹齢およそ1200年、山門を入ってすぐ右にある。昭和51.3.23指定

香川県保存木

  • 大興寺の大クス :樹齢700年余、樹高25m、幹囲6.7m、昭和54.12.13指定

交通案内[編集]

鉄道

道路

前後の札所[編集]

四国八十八箇所
66 雲辺寺 -- (9.4km)-- 67 大興寺 -- (8.7km)-- 68 神恵院

参考文献[編集]

  • 四国八十八箇所霊場会 編 『先達教典』 2006年
  • 宮崎建樹『四国遍路ひとり歩き同行二人』地図編 へんろ道保存協力会 2007年(第8版)

脚注[編集]

  1. ^ 先達経典 四国霊場会編より

外部リンク[編集]