切幡寺

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
切幡寺
Kirihataji 04.JPG
本堂
所在地 徳島県阿波市市場町切幡129
位置 北緯34度6分27.9秒
東経134度18分15.4秒
座標: 北緯34度6分27.9秒 東経134度18分15.4秒
山号 得度山
院号 灌頂院
宗旨 古義真言宗
宗派 高野山真言宗
本尊 千手観世音菩薩
創建年 (伝)弘仁年間(810年 – 824年
開基 (伝)空海(弘法大師)
正式名 得度山灌頂院切幡寺
別称 幡切り観音
札所等 四国八十八箇所10番
文化財 大塔(国の重要文化財)
法人番号 3480005003204
テンプレートを表示
はたきり観音
本堂後ろ屋根の上の前後にいる「極楽の迦陵頻伽
大塔(国の重要文化財)

切幡寺(きりはたじ)は徳島県阿波市市場町切幡にある高野山真言宗の寺院。四国八十八箇所霊場の第十番札所。得度山(とくどざん)灌頂院(かんじょういん)と号する。本尊千手観世音菩薩

本尊真言:おん ばさら たらま きりく

ご詠歌:欲心を ただ一筋に 切幡寺 後の世までの 障りとぞなる

納経印:当寺本尊、奥之院八祖大師

歴史[編集]

寺伝によれば、修行中の空海(弘法大師)が、着物がほころびた僧衣を繕うため機織の娘に継ぎ布を求めたところ、娘は織りかけの布を惜しげもなく切りさいて差し出した。これに感激した空海が娘の願いを聞くと、父母の供養のため千手観音を彫ってほしいとのことであった。そこで、その場で千手観世音菩薩像を刻んで娘を得度させ、灌頂を授けたところ、娘はたちまち即身成仏して千手観音の姿になったという。

空海はこのことを嵯峨天皇に伝えたところ、勅願によって堂宇を建立、空海の彫った千手観音を南向きに、娘が即身成仏した千手観音を北向きに安置し本尊として開基したという。山号寺号は機織娘の故事にちなんでいる。

伝統行事の一つとして、毎年春分の日秋分の日に、先祖の戒名などを経木に書き清水をかけて流して供養する経木流しを行なっている。

境内[編集]

  • 山門仁王門
  • 本堂:拝殿土間と本堂と奥殿の三重構造で、本堂には大塔の本尊であった大日如来が奉られ、奥殿には秘仏千手観音菩薩が奉られている。
  • 大師堂
  • 不動堂
  • 鐘楼
  • 大塔徳川家康の勧めにより豊臣秀頼が父・秀吉の菩提を弔うため慶長12年(1607年大坂住吉大社神宮寺である新羅寺の西塔として建立される。明治初年の廃仏毀釈により新羅寺が廃寺となったため明治6年(1874年)から明治15年(1883年)にかけて移築された(重要文化財)。国内の二重塔では、初層も二層も方形という形式で現存しているものは当塔のみ[1]である。
  • はたきり観音:機織の乙女が即身成仏した伝説の観音像。右手にはさみを左手に布を持つ姿である。
  • 八大竜王
  • 山門を抜けると駐車場があり。その右上の段に八大龍王堂、まっすぐ参道を進むと333段の石段が始まる。99段上がると経木場があり、さらに残りの女厄坂、男厄坂を上りきると本堂のある境内に到達する。右手に手水場、その後ろに鐘楼がある。正面奥に本堂があり、その右にはたきり観音像が建てられている。本堂手前の右側には大師堂が、左側の石段を少し上がれば不動堂があり、さらに石段を上ると大塔がある。その高台からは吉野川が流れる平地や第十二番焼山寺のある山々を望むことができる。納経所は手水場の向かい側にある。なお、山門の脇の駐車場からさらに上に駐車場があるが急坂なので、普通車までで、覚悟して上がるように。
  • 宿坊:なし
  • 駐車場:20台、無料。さらに上の駐車場10台、無料。

文化財[編集]

重要文化財
  • 大塔:桃山時代1607年、明治15年移築、本瓦葺、高さ24.168m、昭和50.6.23指定

奥の院[編集]

八祖大師

八祖大師 本堂の左の石段を登ったところにある重要文化財の大塔から、さらに奥に進むと堂があり、真言宗八祖の肖像画が掲げられていて、内部には八祖の仏像が祀られている。 なお、納経と御影の授与は切幡寺納経所にて実施している。

交通案内[編集]

鉄道
バス
道路

前後の札所[編集]

四国八十八箇所
9 法輪寺 -- (3.8km)-- 10 切幡寺 -- (9.3km)-- 11 藤井寺

周辺の番外霊場[編集]

犬墓大師堂

犬墓大師堂

青年僧・空海が四国の山野修行の途中、愛犬を連れ当地に至る。その時、猪に遭遇するも愛犬に守られ難を避けるが愛犬は猪の毒牙に倒れる。空海はその死を弔うため当地に葬り草庵を建て阿弥陀如来を祀った。人々は空海の徳を称えるため犬墓村と名付けた[2]。大師堂には石の大師像が祀られ、地蔵堂の左には戌墓と刻まれた34cm×40cmの台座に36cm~40cmの楕円形の自然石が置かれ、さらに、是より六十三丁(約7km)で切幡寺の丁石がある。
  • 所在地:徳島県阿波市市場町犬墓地図

注釈[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 切幡寺大塔説明板より
  2. ^ 現地案内の石碑より

参考文献[編集]

  • 四国八十八霊場会 編 『先達教典』 2006年
  • 宮崎建樹 著 『四国遍路ひとり歩き同行二人』地図編 へんろみち保存協力会 2007年(第8版)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]