館山市
たてやまし 館山市 | |||
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国 | 日本 | ||
地方 | 関東地方 | ||
都道府県 | 千葉県 | ||
市町村コード | 12205-0 | ||
法人番号 | 5000020122050 | ||
面積 |
110.05km2 | ||
総人口 |
43,298人 [編集] (推計人口、2024年3月1日) | ||
人口密度 | 393人/km2 | ||
隣接自治体 | 南房総市 | ||
市の木 | ツバキ | ||
館山市役所 | |||
市長 | 森正一 | ||
所在地 |
〒294-8601 千葉県館山市北条 1145-1 北緯34度59分47.7秒 東経139度52分11.9秒 / 北緯34.996583度 東経139.869972度 | ||
外部リンク | 館山市 | ||
ウィキプロジェクト |
館山市(たてやまし)は、千葉県南部に位置する市。東京湾に面し、安房地方の西部に位置する。安房地域における政治・経済・文化の中心都市。
地理
市勢
本市は房総半島の南部、東京湾岸(内房)に面しており、県庁所在地である千葉市から南約70㎞に位置する。東京都心から100km圏内である。なお、東京からは東京湾アクアラインを利用するルートが最短であり、約95kmである。年間気温16度以上で、冬でもめったに雪が降らない温暖な地域であるが、放射冷却によって、早朝の気温は氷点下を記録することがある。
市中心部は内房線沿線、特に館山駅周辺に住宅地や商店街が立ち並び安房地域における人口・商業・産業集積の場となっており、館山都市圏や館山商圏を形成している。商業施設などの大型店は、北条地区の館山バイパスや海岸通り沿いといった郊外に出店しているため、館山駅周辺の旧商店街のシャッター通り化やドーナツ化現象が問題となっている。
地形
隣接自治体
人口
館山市(に相当する地域)の人口の推移 | |||
総務省統計局 国勢調査より |
市南部の富崎地区や豊房地区において、過疎化が顕著である。
歴史
沿革
現在の館山市は1939年に新設合併で誕生したものである。前身の館山町、館山北条町については当該項目を参照。
房総半島の南部に位置し、館山湾に面して広がっている館山低地(北条平野)に古代の条里制の遺構がみられるなど、古代からの歴史を持つ。中世後期になってからは、安房国を支配した里見氏の所領地となり、里見義康が1588年に岡本城(南房総市)から館山の地に拠点を移し、館山城を築城した後は、現在の館山地区に城下町が形成された。このころもっとも繁栄していたのは館山地区であり、市の名前も中心部の「館山」を採用している。なお、名前の由来は「城の山」=「館の山」からきている。
1878年、北条村に安房郡役所が設置されてからは、北条地区が安房地域の政治・経済・文化の中心地となり、1919年に安房北条駅(現館山駅)が開設されると、交通の要所として、ますます北条地区に中心機能が移って行った。
1930年ごろ、館山航空隊、州埼航空隊、海軍砲術学校などの設置により、第2次世界大戦中は軍都として発展した。戦後は、カツオ漁などの餌イワシを供給する水産基地、北条海岸などの海水浴を中心とする観光都市へと移行した。
- 1871年(明治4年) 廃藩置県で館山藩が館山県になる
- 1878年(明治11年) 東京-館山間に汽船就航
- 1919年 (大正8年)安房北条駅(現館山駅)まで鉄道開通
- 1939年(昭和14年)11月3日 - 安房郡館山北条町、那古町、船形町が合併・市制施行し、館山市を新設(県内では千葉市、銚子市、市川市、船橋市に次いで5番目の市制施行)。
- 1945年(昭和20年)9月3日 - 米軍が館山に進駐し、4日間にわたり本土で唯一、GHQによる軍政が敷かれた。
- 1949年 (昭和24年)平砂浦の砂防林工事開始
- 1953年(昭和28年) 警備隊(のちの海上自衛隊)館山航空隊開隊
- 1954年(昭和29年)5月3日 - 安房郡西岬村、富崎村、豊房村、神戸村、九重村、館野村を編入。現在の市域となる。
- 1966年(昭和41年) 南房州有料道路(房総フラワーライン)開通
- 1993年(平成5年) 一般国道127号「館山バイパス」全線開通
- 2003年 (平成15年)房州うちわが国指定伝統工芸品に指定
- 2007年 (平成19年)館山自動車道全線開通
- 2010年 (平成22年)館山夕日桟橋竣工
行政
市長
警察・消防・司法
産業
漁業
漁業経営体数、従業者数及び漁獲高はいずれも減少している一方、従業者1 人当たりの漁獲高は増加し、労働生産性の向上がみられる。いわしやさばの漁獲量が多い。
農業
農家数及び農業従事者数はいずれも減少しており、平成17 年では昭和60 年の約4 割となっている。また、経営耕地面積についても、平成17 年では昭和60 年の半数近くにまで減少している。農業産出額は、平成7 年から減少している。生産性に関しては、1 農家当たりの農業産出額及び経営耕地面積当たりの農業産出額ともに過去20 年間で一貫して増加傾向である。これは、小規模農家の離農が進んだことなどによるものと推測される。
工業
電子デバイスを主要産業としていたが、「ユー・エム・シー・ジャパン」は2012年に撤退した。
商業
館山駅周辺の中小商店街は衰退しており、年間商品販売額は低下しているが、沿道型大型商業施設の出店により、売り場面積は増加している。館山市のみならず、南房総市や鋸南町から多くの買い物客が訪れ、館山商圏の中心都市となっている。
姉妹・友好都市
国内
海外
- ベリンハム市(アメリカ合衆国ワシントン州) 1958年7月11日 東京工業クラブで姉妹都市友好証に調印した。
- ポートスティーブンス市(オーストラリア連邦ニューサウスウェールズ州) 2002年2月11日 友好都市協定宣言書への署名が行われた。ポートスティーブンス市は、同市と姉妹都市であるベリンハム市と姉妹都市関係にあり、1990年から市民・民間レベルで様々な交流が行われてきた。
教育
小学校
- 館山市立北条小学校
- 館山市立神余小学校
- 館山市立神戸小学校
- 館山市立九重小学校
- 館山市立館野小学校
- 館山市立館山小学校
- 館山市立豊房小学校
- 館山市立那古小学校
- 館山市立西岬小学校
- 館山市立船形小学校
中学校
- 館山市立第一中学校
- 館山市立第二中学校
- 館山市立第三中学校
- 館山市立房南中学校
高等学校
特別支援学校
- 千葉県立安房特別支援学校
- 大田区立館山さざなみ学校
- 中野区立館山健康学園
- 千葉県立館山聾学校
海員学校
公共施設
文化施設
- 千葉県南総文化ホール
- コミュニティセンター
- 館山市立博物館
- 館山市立図書館
- “渚の駅”たてやま
運動施設
- 千葉県立館山運動公園
- 館山市営市民運動場
医療施設
商業施設
交通
鉄道
高速バス路線開設により、時間的・値段的にも不利な鉄道は劣勢を強いられ、平日の君津-館山間の特急さざなみは廃止となった。
バス路線
高速バス
東京湾アクアラインや館山自動車道の開通によって、房総の道路状況が飛躍的に向上し、多くの高速バス路線開設で都心方面とのアクセスが便利になった。
- 房総なのはな号(日東交通・JRバス関東) - 白浜・館山 ⇔ 東京駅(東京湾アクアライン経由)
- 新宿なのはな号(日東交通・JRバス関東) - 館山 ⇔ バスタ新宿(新宿駅)(東京湾アクアライン経由)
- 南総里見号(館山日東バス・日東交通・ちばシティバス) - 白浜・館山 ⇔ 木更津羽鳥野バスストップ ⇔ 千葉駅 - 千葉中央駅 / 千葉みなと駅 - 木更津羽鳥野バスストップで東京方面、羽田空港方面の高速バスへ乗継可能。
- 羽田空港・横浜方面(日東交通・横浜京急バス) - 館山 ⇔ 羽田空港 - 横浜駅(東京湾アクアライン経由)
路線バス
運行概要などは各記事を参照。
道路
一般国道
主要地方道
一般県道
- 千葉県道185号犬掛館山線
- 千葉県道187号館山千倉線
- 千葉県道188号館山大貫千倉線
- 千葉県道250号館山港線
- 千葉県道257号南安房公園線
- 千葉県道271号館山停車場線
- 千葉県道302号館山富浦線
- 千葉県道403号和田白浜館山自転車道線
道の駅
船舶・港湾
- 館山港(特定地域振興重要港湾) - 2月から3月に東海汽船による航路が東京 - 館山 - 大島・下田に開かれる。
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- 館山城
- 那古寺 - 坂東三十三観音霊場第33番番(結願)の寺。
- 大福寺 - 「崖観音(崖の観音)」の別名で知られている。
- 遍智院(小塚大師)
- 鶴谷八幡宮 - 安房国総社。南房総の神社から神輿が集う安房国司祭(八幡の祭、通称「やわたんまち」)で有名。
- 手力雄神社 - 安房国司祭に参加。
- 安房神社
- 洲崎神社
- 洲宮神社
- 洲埼灯台
- 南房パラダイス
- 館山市立博物館
- 館山海軍航空隊 赤山地下壕跡 - 市指定史跡
- 沖ノ島
- 波佐間海中公園 - ダイビングスポット。海底神社。
祭事・催事
- 茂名の里芋祭 - 国の重要無形民俗文化財に2005年2月21日指定。
- 洲崎のミノコオドリ - 千葉県の無形民俗文化財に1961年6月9日指定。
- 春の花摘みex.ポピー(11月 - 5月)
- 若潮マラソン(1月) - 日本陸連公認コース
- イチゴ狩り(1月 - 5月)
- 那古観音祭礼(7月17・18日)
- 海水浴シーズン(7月 - 8月) - 毎年約200万人が海水浴に訪れる。
- 館山湾花火大会(8月) - 下記のフラメンコと同時進行で行われ、例年1万発が打ち上げられる。
- 全国大学フラメンコ・フェスティバル(8月)
- 那古寺四万六千日(8月)
- 安房やわたんまち(9月) - 千葉県の無形民俗文化財に2004年3月30日指定。
- ヘリコプターフェスティバルin館山(10月) - 海上自衛隊館山航空基地で行われる交流会
- 南総里見まつり(館山城祭り)(10月)
防衛
館山には海上自衛隊の第21航空群が置かれ東日本のヘリコプター部隊の司令部となっている。付近には旧海軍の遺跡が点在し、赤山地下壕は壕内も見学可能な日本唯一の航空要塞跡である。また、零戦の機関銃試験射撃場跡には、7.7㎜機関銃弾の弾痕が残されている。
- 館山飛行場(航空管制:TWR,APP,東京APP)
航空標識所
- 館山航空無線標識所(航空灯台:館山NDB、館山VOR)
市内に本社を置く企業
館山市が描かれている作品
テレビドラマ
映画
小説
漫画
- 悪魔つきの少女 (鬼城寺健)
有名人
出身有名人
- 石井明美(歌手)
- 氏家裕子(芸人)
- 小川博文(プロ野球指導者)
- 小澤亮太(俳優)
- 加瀬聡(映画監督)
- 川上文代(料理研究家)
- 瑳川哲朗(俳優、声優)
- 櫻井和明(山梨放送アナウンサー)
- 島田順子(服飾デザイナー)
- 辻親八(俳優、声優)
- Toshl(ボーカリスト・X JAPAN)
- 富田容甫(政治学者・行政学者)
- 林光樹(俳優)
- 文月メイ(シンガーソングライター)
- 文原聡(アニメーター、館山ふるさと大使) - デザインしたマスコットキャラクター『ダッペエ』(雑種犬という設定)が2010年12月に誕生した。
- 待田京介(俳優)
- マンボウやしろ(芸人)
- 三平泰丈(NHKアナウンサー)
- 宮本悳(競馬騎手、調教師)
- YOSHIKI(ドラマー、ピアニスト・X JAPANリーダー) - 2012年12月24日より、金・土・日曜・祝日及び11月20日(誕生日)の午後5時に同市の防災行政無線で代表曲「Forever Love」を放送している[1]。
- 吉田和明(文芸評論家)
- 吉田ジョージ(テレビ大阪お天気キャスター)
ゆかりの有名人
館山ふるさと大使
- 飯沼誠司(ライフセーバー、館山スポーツ大使)
- 石井崇(画家、館山ふるさと大使)
- 稲川素子(実業家、館山ふるさと大使)
- 上田藍(トライアスロン選手、館山トライアスロン大使)
- 金哲彦(元陸上競技選手、館山マラソン大使)
- さかなクン(東京海洋大学名誉博士、館山おさかな大使)
- 館山昌平(プロ野球選手、東京ヤクルトスワローズ所属、館山スポーツ大使)
- 田村悦智子(元全日本代表バレーボール選手、モントリオールオリンピック金メダリスト、館山スポーツ大使)
- 中尾美樹(元日本代表競泳選手、シドニーオリンピック銅メダリスト、館山スイミング大使)
- 深津純子(フルート奏者、館山ふるさと大使)
- 文月メイ(シンガーソングライター、館山ふるさと大使)
- 盛口満(フリーライター、館山ふるさと大使)
その他
- 安西信行(漫画家)
- 久保田武蔵(元館山エンタメ大使)
- ジャック・マイヨール(フリーダイバー)
- 中原淳一(画家)
脚注
- ^ “♪第1弾♪ 「Forever Love」を防災行政無線で放送中!”. 館山市 (2015年2月7日). 2016年2月24日閲覧。
外部リンク
座標: 北緯34度59分47.4秒 東経139度52分11.6秒 / 北緯34.996500度 東経139.869889度