さかなクン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内, 検索
さかなクン
人物情報
誕生 日本の旗 東京都
居住 日本の旗 日本千葉県館山市
国籍 日本の旗 日本
学問
研究分野 魚類学
研究機関 東京海洋大学
母校 日本動物植物専門学院
主な業績 カブトガニの人工孵化に成功
西湖でのクニマスの発見に貢献
テンプレートを表示

さかなクンは、日本魚類学者タレントイラストレーター。本名は宮澤 正之(みやざわ まさゆき)[1]東京海洋大学客員准教授特定非営利活動法人自然のめぐみ教室海のめぐみ教室室長。

の生態や料理法についての豊富な知識で知られ[2]、講演や著作活動など幅広く活躍している。2006年、東京海洋大学客員准教授に就任。特定非営利活動法人自然のめぐみ教室海のめぐみ教室室長[3]でもある。

目次

[編集] 来歴

父は囲碁棋士宮沢吾朗東京都で生まれ、神奈川県綾瀬市に育ち、綾瀬市立北の台小学校綾瀬市立北の台中学校神奈川県立綾瀬西高等学校を卒業した。東京水産大学入学を目指すも叶わず、日本動物植物専門学院アニマルケアー科(現在は廃校)に進むも、専門学校では水産科が廃止されていた。

中学校3年生のときに学校で飼育していたカブトガニ19個体の人工孵化に成功した。カブトガニの人工孵化は非常に珍しく、新聞にも取り上げられた。「水槽が狭くてかわいそうだなあ」という理由で決まった時間に外に出してあげていたら、それを潮の満ち引きとカブトガニが誤認したのが原因だという。

ドランクドラゴン鈴木拓とは、中学校および高等学校で同級生である。鈴木によれば、目立たず、おとなしくノートに魚の絵を書いているような子供だったという[4]。 さかなクン本人も「特に、中学生のときなんて恥ずかしいなぁって思うときなんてあるじゃないですか。魚ばっかりでこんなウキャウキャ言ってたら。今はこんな感じですけど、昔は体の中で(感情が)爆発してたんです。これは閉じ込めてたら病気になるかもしれないですよね。」と語っている[4]

1993年、高校3年生の時にテレビ東京系のバラエティ番組『TVチャンピオン』の「第3回全国魚通選手権」で準優勝したことを皮切りに、その後同番組で5連覇を達成し、殿堂入りを果たす[4]。その後は、番組の問題となるイラストを提供したり、スタジオゲストや判定員、時には挑戦者の相手役兼審判にまわるかたちで魚通選手権に登場した。現在の芸名である「さかなクン」は同番組で司会を務めていた中村有志が名づけたものである。学校での愛称は「さかなチャン」もしくは「博士」だった。高校3年生から出演していたTVチャンピオン時代にはすでに現在のキャラと変わらず、感情を表に出すようになっており、元気に飛び跳ねながら甲高い声で明るく喋る姿で人気を博した。口癖は「ギョギョ〜!」。中村有志も「普段からこのまんま」だとコメントしている。当時は現在のトレードマークである帽子は被っておらず、初登場時は高校の学ラン姿だった。

専門学校卒業後は魚関係のアルバイトを転々とし、寿司屋で働いていた時店内で魚のイラストを描いたことで評判となり、様々な店でイラストレーターとして活躍。そこからテレビのドキュメンタリー番組に出演したことで、株式会社アナン・インターナショナル会長の目に留まり、水族館での絵の展示などをサポートしてくれるようになった。魚専門のサイエンスライターとしても活動している。

2006年、東京海洋大学客員准教授に就任する[2]。小学校の卒業文集に将来の夢として「水産大学の先生になることです。研究したことを、いろいろみんなに伝えてあげたいからです。」と書いており、夢を叶えたことになる[5]。魚への理解を世に広めている。「以前は、自分の話し方ですかね、魚が好きな気持ちを、ご覧になられた方が面白いなぁっていう感じでご覧になってたのが、最近はもう、本当にお魚の話をさせていただくと、すごく真剣に聞いてくださることが、すごい嬉しいなと思うところでもあり、本当にしっかり自分自身が勉強してちゃんと正確にお伝えさせていただかないとなと。」と語っている[5]

2010年には、"田沢湖で絶滅した"と思われていたクニマス再発見に貢献した。詳しくはクニマスの項を参照。2010年12月22日に、翌日の天皇誕生日を控えて行われた今上天皇の記者会見で、同じ魚類学者であるさかなクンらの名を挙げて[6]「この度のクニマス発見に東京海洋大学客員准教授さかなクン始め多くの人々が関わり、協力したことをうれしく思います。」と述べたことについて、別途行われた記者会見で「感慨無量です」とのコメントをしている。

現在、千葉県館山市に在住。

[編集] 役職

[編集] 現在の役職

[編集] 過去の役職

[編集] 人物

容姿・ファッション
横浜市長の中田宏に顔が似ており、よしもと水族館オープンで対面したときは中田がさかなクンのハコフグのぬいぐるみをかぶったことがあった。Coccoにも容貌が似ているとタモリに言われていた。
メディアに登場する際は、頭にハコフグのぬいぐるみ帽子をかぶっていることが多い。2009年10月11日に開催された日本魚類学会の研究発表会に今上天皇が出席した際にも、さかなクンは帽子は脱がずに同席している[7]東日本大震災の被災地を訪れた際も、帽子を脱がずにその上からヘルメットを着用した[8]。またハコフグ帽は冬用、夏用(メッシュ加工され、通気性が良い)、水中用(スキューバなどで海に潜る際着用)、クロマキー用(通常は青だが、クロマキーがブルーバックだと青の部分が透けるので、ハコフグの体が黒くなっている)、教壇用(大学の校章が入っている)の5種類を所持している。
アメリカの人気ラッパーであるスヌープ・ドッグが被った帽子がさかなクンのものに似ているということが話題になり、アメリカの音楽ニュースサイト「RAP-UP」でも、スヌープの帽子は『“Sakana-kun” headwear』と報じられた[9]
趣味・特技
絵を描くことが趣味であり、幼少時に好きだった漫画家は水木しげる。その後、魚に興味を抱かなかったら「妖怪クン」になっていただろうと話す。好きな妖怪は「やまびこ」。絵の才能を活かしてイラストレーターとしても活動しており、仕事の柱の一つとなっている。細部へのこだわりは凄まじく、魚の背びれの数から側線にあいている穴の数にいたるまで正確に再現している[4]。クニマスの発見も、京都大学の中坊徹次教授からイラストを依頼され、参考に各地から近縁種のヒメマスを取り寄せたことがきっかけとなった。
中学校時代、吹奏楽を始めた。『どうぶつ奇想天外!』のサイトによると、水槽がたくさんある水槽だと勘違いして始めたらしい。そのため、サクソフォンバスクラリネットの演奏に長けている。
5000種以上の魚やその料理法についての知識がある。
魚を食べることも好きであり、「あまり見ない魚はとにかく食べ、またその際には骨まで食べ尽くす」とのこと。番組の企画でイカ釣りに参加したさかなクンはイカが釣り上げられると同時に頭からかぶりつき、おいしいと絶叫していた。また、テレビ朝日系のバラエティ番組『いきなり!黄金伝説。』出演時には料理の腕前も披露していた。カニなどの甲殻類は殻ごと食べるという。
初恋の相手は魚(本人談)。アルバイト歴は複数あるが、魚に関係する仕事のみだった。また、ウマヅラハギが憧れの魚だという。浜崎あゆみの存在を知らず「あゆ」と言われても「」のことと思っていた。
魚ほどではないが爬虫類両生類に関してもかなりの知識を持ち、飼育・繁殖の経験もある。ただしエサにする虫は苦手。
愛車は三菱ふそう・キャンターの3代目。たださかなクンは運転免許は持っているもののめったに運転しないため、山口智充に運転してもらっていた。
文筆活動
2006年に朝日新聞が連載していた「いじめられている君へ/いじめている君へ」に短いエッセイ文を寄稿。いじめられていた友人のそばにいてあげた自身のエピソードと魚たちの観察から得た知識を「いじめ」と結びつけた文章が大きな反響を得る[10]。さかなクンのこのエッセイを抜き出して絵本にした「さかなのなみだ」が出版された他、フジテレビ系バラエティ番組SMAP×SMAPの特番『いま、いじめてる君へ…』にも出演を果たしている。
日本国外での報道
イギリスの公共放送局であるBBCのコメディ番組「Adam & Joe」の日本のサブカルチャーを紹介する企画に登場している[11]
交友関係
携帯電話には、全国の研究者の連絡先がズラリと並んでおり、全国各地の漁師町にもネットワークは及んでいる。オフの日に親しい漁師を訪ね、漁に同行させてもらい、情報を集めることもあるが、船にタダで乗せてもらう恩返しとして、必ず漁を手伝うことにしている[4]
また、各所で語られる芸能界の友人としては、EXILEMAKIDAI片岡鶴太郎などが挙げられる。
プライベート
上記経歴の通り、元々芸人ではなく、魚に詳しい素人としてテレビに登場したため、分類としてはタレントよりもむしろ文化人に近く、プライベートはあまり明らかになっていない。
食用にも観賞用にもならない売れない魚を漁師から貰い受け、育てている。「商品価値がほとんど無くて、捨てられてしまうようなお魚を見ると、すごく愛おしい姿形、顔をしているんですね。何でこんなに粗末に扱われちゃうのかなぁと思って。」と語っている[5]
自身の本名に関しては、幾つかの報道がなされている。『読売新聞』では「子どものファンの夢を壊さないため、本名も公表していない」[12]と報じている。
年齢や生年月日についても、さまざまに報じられている。上記『讀賣新聞』の記事で年齢について質問された際には、「成魚ですっ」[12]と回答している。
なお、同じ事務所にはほかに♪鳥くん琉球サンゴくんがいる。
さかなクン敬称問題
絶滅したとされていたクニマス発見の功績のため「さかなクンさん」と芸名に敬称を付けるべきかインターネット上で議論となり、2010年12月にNHKは広報局のツイッターアカウントを通じて「大変申し訳ありませんでした。お詫びして訂正いたします」と謝罪する事態になった[13]。こうした議論に対してさかなクンは2012年1月13日にBSジャパンデキビジ』に出演し、司会者の勝間和代から「さかなクンさんと呼んだほうがいいか」と確認された際に「「さかなクンさん」などと敬称を付ける必要はなく、そのまま呼んで欲しい」とお願いしている[13]

[編集] 出演

[編集] テレビ番組

[編集] ラジオ番組

[編集] コマーシャル

[編集] アニメ映画

[編集] テレビアニメ

[編集] 作品

[編集] 単著

  • さかなでございます! - 海いっぱいのおくりもの
  • プクプクのかくれんぼ-さかなクンのイラストストーリー
  • おさかな新発見!おしえてさかなクン
  • さかなクンの金魚の飼い方入門
  • さかなクンのさかなレシピ
  • さかなのなみだ

[編集] 共著

  • どうぶつ奇想天外!仲良しサカナ組(中村征夫との共著)
  • おしえてさかなクン-歌うさかな図鑑(ヤマグチシュンスケとの共著)
  • 環境省・環のくらし応援団 さかなクン、♪鳥くん、琉球サンゴくんの地球の環!!(♪鳥くん、琉球サンゴくんとの共著)

[編集] 寄稿

  • 「interview」『月刊消防』25巻3号、2003年3月、1-4頁。
  • 「魚の魅力自然とのふれあい」『児童心理』61巻7号、2007年5月、636-643頁。
  • 「柴田理恵のワハハ対談!――実は海の汚れの原因は生活排水なんです。」『』580号、潮出版社、2007年6月、179-187頁。(柴田理恵との対談)
  • 「生きていた絶滅魚クニマス」『文藝春秋』89巻3号、文藝春秋2011年3月1日、88-89頁。

[編集]

[編集] 食玩

  • さかなクンの空想水族館(カバヤ) - おまけシールイラスト
  • さかなクンの海中さんぽ(エフトイズ) - イラストの魚のフィギュア化

[編集] 脚注

[ヘルプ]
  1. ^ a b 水産政策審議会特別委員の任命について”. 水産庁 (2006年2月14日). 2011年9月11日閲覧。
  2. ^ a b 情熱大陸「さかなクン」1/3(削除済み)
  3. ^ 海のめぐみ教室室長 特定非営利活動法人自然のめぐみ教室
  4. ^ a b c d e 情熱大陸「さかなクン」2/3(削除済み)
  5. ^ a b c 情熱大陸「さかなクン」3/3(削除済み)
  6. ^ 朝日新聞・天皇陛下「クニマス発見、本当に奇跡の魚」〈会見全文〉(3/6ページ)
  7. ^ 放送されたニュースの映像
  8. ^ 2011年9月19日放送、『さかなクン 被災地への恩返し』(NHK)より。
  9. ^ 人気ラッパーのスヌープ・ドッグがさかなクンをリスペクトしているらしい
  10. ^ いじめられている君へ 広い海へ出てみよう
  11. ^ Adam and Joe go Tokyo: Sakanakun
  12. ^ a b 吉良敦岐「引っ張りダコさかなクンって」『讀賣新聞』48443号、14版、読売新聞東京本社2010年12月29日、25面。
  13. ^ a b さかなクンに”さん”付けは必要!? 本人「さかなクンでお願いします」
  14. ^ 役名は2011年9月3日放送回の最後に、ディズニー・チャンネルから「さかなクンが演じた役」を懸賞クイズにしている為に、スタッフロールには掲載していない。しかし作品中、本編とクイズの映像込みで「ユニコーンの赤ちゃん」という名前で呼ばれていた。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

個人用ツール
名前空間
変種
操作
案内
ヘルプ
ツールボックス