涙のキッス

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涙のキッス
サザンオールスターズシングル
初出アルバム『世に万葉の花が咲くなり
B面 ホリデイ 〜スリラー『魔の休日』より
リリース
規格 8cmCD
カセットテープ
12cmCD
デジタル・ダウンロード
ストリーミング
録音 猫に小判STUDIO
VICTOR STUDIO
ジャンル ロック
時間
レーベル タイシタレーベル
作詞・作曲 桑田佳祐
プロデュース 小林武史
サザンオールスターズ
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間1位(7週連続、オリコン[2]
  • 1992年8月度月間1位(オリコン)
  • 1992年9月度月間2位(オリコン)
  • 1992年10月度月間10位(オリコン)
  • 1992年度年間5位(オリコン)
  • オリコン歴代シングルランキング81位
  • 週間96位(Billboard Japan Hot 100[3]
サザンオールスターズ シングル 年表
ネオ・ブラボー!!
1991年
シュラバ★ラ★バンバ SHULABA-LA-BAMBA

涙のキッス
(1992年)
エロティカ・セブン EROTICA SEVEN

素敵なバーディー (NO NO BIRDY)
1993年
世に万葉の花が咲くなり 収録曲
DING DONG (僕だけのアイドル)
(10)
涙のキッス
(11)
ブリブリボーダーライン
(12)
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涙のキッス」(なみだのキッス)は、サザンオールスターズの楽曲。自身の31作目のシングルとして、タイシタレーベルから8cmCD1992年7月18日に発売された。

1998年2月11日にも8cmCDとして、2005年6月25日には12cmCDで再発売されている。2014年12月17日からはダウンロード配信、2019年12月20日からはストリーミング配信が開始されている[4][5]

背景・リリース

30枚目のシングル「シュラバ★ラ★バンバ」と同時に発売された作品[6]

本作もベース関口和之が休養中のため[7][8]、記名はされているがレコーディングには不参加である。そのため「涙のキッス」では美久月千晴がサポートメンバーとして参加している[9]

本作のジャケットはバラを敷き詰めたデザインになっている[6]

受賞歴

チャート成績

ビクターエンタテインメントによる初回出荷枚数は53万枚であり、発売当初からミリオンセラー確実という数字であった[11]。最終的な累計出荷枚数は170万枚を記録している[12]

オリコンによる累計売上枚数は154.9万枚を記録しており、自身のシングルで初めてミリオンセラーを達成した[13]。また、自身のシングル自己最高記録となる7週連続1位を記録し、この時同発の「シュラバ★ラ★バンバ」は週間2位となり、オリコンチャートで2週連続1・2フィニッシュを達成した[2]

オリコンのシングルTOP10獲得週間数では、本作は12週であり、自身の中では「いとしのエリー」「TSUNAMI」「勝手にシンドバッド」に次いで4番目に高く、「真夏の果実」と同記録となる[14]

収録曲

  • 収録時間:8:43
  1. 涙のキッス (4:43)
    (作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:小林武史 & サザンオールスターズ)
    TBS金曜ドラマずっとあなたが好きだった』主題歌。また、KDDI沖縄セルラー電話au LISMO』キャンペーンソング[注 2]
    自身としては、初のドラマ主題歌を書き下ろした楽曲である[11]。きっかけは桑田が30歳の男女の恋愛に興味を持ち、タイアップドラマの企画書に目を通したことである。プロデューサーらと意見交換をした上で、楽曲制作をしている[11]。桑田はタイアップドラマのプロデューサーを務めた貴島誠一郎から「“平成版いとしのエリー”として、後々まで歌い継がれるような曲」を求められたという[11]
    草彅剛は自分の好きな楽曲として、この曲を挙げている。2016年に草彅が所属していたSMAP解散騒動(後に解散)があり、その後に自身の番組『SMAP×SMAP』にて、メンバー5人でこの曲を披露したものが収録版で放送された[15]
  2. ホリデイ 〜スリラー「魔の休日」より (4:00)
    (作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:小林武史 & サザンオールスターズ)
    歌詞は殺人ミステリー調であり、「事件(ヤマ)」「犯人(ホシ)」などの警察隠語が登場する[16]

参加ミュージシャン

収録アルバム

※斜字は廃盤作品。

カバー

涙のキッス
  • 1992年:THE RANKIN FILE PROJECT - アルバム『ENGLISH COVERVERSION IN HIT POPS NEW SONGS 1』に収録。
  • 1993年:アンディ・ホイ - アルバム『喜歡妳是妳』に広東語詞で「喜歡妳是妳」という曲名で収録。
  • 1993年:エリック・ソン - アルバム『認識你真好』に中国語詞で「認識你真好」という曲名で収録。
  • 2005年:ティモシー・B・シュミット - 「Can't Put The Fire Out In Me」という題名で英語カバー(アルバム『All of Mid-Summer Blossoms』に収録。)
  • 2007年:中西保志 - アルバム『STANDARDS2』に収録。
  • 2009年:押尾コータロー - アルバム『Tussie mussie』にインストゥルメンタルとして収録。
  • 2010年:ATSUSHIEXILE) - ライブ『EXH SPECIAL EXILE ATSUSHI PREMIUM LIVE SOLO』に収録。

脚注

注釈

  1. ^ 2003年6月度までの旧基準。最低累計正味出荷枚数120万枚以上の作品に適用。
  2. ^ 2008年に使用された。

出典

  1. ^ The Record vol.443 p4 日本レコード協会 2020年10月1日閲覧
  2. ^ a b サザンオールスターズ バイオグラフィー 1992年 SOUTHERN ALL STARS OFFICIAL SITE 2018年10月10日閲覧
  3. ^ Billboard Japan Hot 100 2013.7.8付 Billboard Japan 2020年12月19日閲覧
  4. ^ サザン、全266曲を世界111ヶ国で配信 オリコン 2014年12月17日配信, 2020年6月4日閲覧
  5. ^ サザン関連全972曲 サブスク一斉解禁 メンバーソロ曲も対象に オリコン 2019年12月20日配信, 2019年12月20日閲覧
  6. ^ a b 『サザンオールスターズ 公式データブック 1978-2019』(2019年)リットーミュージック出版 p149
  7. ^ サザンオールスターズ会報 代官山通信 vol.34
  8. ^ 【サザンオールスターズ40周年への轍】1991年 原由子が単独で大活躍 29thシングル「ネオ・ブラボー!!」リリース zakzak 2019年2月11日配信 2021年4月3日閲覧
  9. ^ サザンオールスターズ - 涙のキッス SOUTHERN ALL STARS OFFICIAL SITE 2021年7月1日閲覧。
  10. ^ 第7回日本ゴールドディスク大賞 日本ゴールドディスク大賞 2017年3月5日閲覧
  11. ^ a b c d 【1992年7月】涙のキッス/実は初めて 桑田佳祐 あのドラマの結末知って書いた! スポニチアネックス 2011年7月18日配信,2019年3月7日閲覧。
  12. ^ 「新曲『TSUNAMI』発売1週間で65万枚 サザン22年目の自己新!!」『スポーツニッポン』2000年2月4日付、25面。
  13. ^ サザンオールスターズ 売上別TOP10&主な記録 オリコン 2008年5月19日配信 2021年1月6日閲覧。
  14. ^ サザン、百恵超え! シングルのTOP10獲得週数記録を更新! オリコンスタイル 2006年8月22日配信 2021年1月6日閲覧。
  15. ^ メンバー5人、生出演後初の「スマスマ」収録 穏やかなムードで「涙のキッス」披露 産経ニュース 2016年1月22日配信。2016年1月24日閲覧
  16. ^ ホリディ 〜スリラー「魔の休日」より - SOUTHERN ALL STARS OFFICIAL SITE 2021年2月11日閲覧

関連項目

外部リンク