海食柱

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海食柱(Sea stack)とは、によって岩盤が侵食された結果形成された、急峻な斜面を持つ(時には垂直に立ち上がっている)のような形状の、または、そのような地形である。ほとんどの海食柱は海岸の近くに存在する。海食柱は、ゆくゆくは侵食されて消滅してしまうので、海による侵食の過程の途中と見ることもできる。なお、海食柱を「海蝕柱」などと表記する場合もあるが、本項では「海食柱」という表記に統一する。

概説

海食柱は、条件が揃えば、沿岸部に自然に(天然に)形成され得る。海食柱の形成過程は、まずのような海に突き出た突端部に存在する、岩の小さな割れ目や隙間に、海の波がぶつかることで始まるのが普通である。この割れ目は、徐々に広がり、そして小さな洞窟となる。さらに侵食されると、この洞窟が海に突き出た突端部を貫通して、天然のアーチが形成される。もっと侵食が進むと、アーチが崩落して、硬い岩でできているアーチの支柱の部分が残り、これが海岸から立ち上がっている状態となる。この状態こそが海食柱である。ただ、この海食柱もそのうち侵食されて、結局は基部を残すのみとなってしまう。この基部は、通常小さな岩礁であり、満潮になれば海に没してしまうようになる。

海食柱を構成する岩石

一般的な海食柱は、堆積岩(特に石灰岩)や火成岩からできている。これらの岩は、中間的な硬度を持っており、また侵食に対しても中間的な耐性を持っている。なお、侵食に対してもっと耐性を持った層があった場合は、海食柱の上に冠石を形成することがある。これに対して、より柔らかい粘土のような岩は、Slumpを形成する傾向にある。(ただし、通常の場合よりも短期間で海食柱を形成してしまう場合もある。)逆に、より硬い花崗岩のような岩は、海食柱とは全く違った侵食のされかたをする。

海食柱の利用

小さな島のような(陸とは離れた)海食柱には、陸上動物が近付きにくいので、しばしば海鳥にとって重要な営巣場所となる。また、海食柱は急峻なので、ロッククライミングが行われる場所としてもよく知られている。また、奇岩として有名な海食柱も存在し、そのような海食柱は観光名所の1つとして利用される場合もある。

海食柱の例

海食柱は、世界中に見られる。

オールド・ハリー・ロックス

オールド・ハリー・ロックス(Old Harry Rocks)とは、イングランド南部のドーセット州ポートランド島 [注釈 1] に位置するStudlandと言う町に存在する、チョークでできた2つの海食柱である。2本あることから、オールド・ハリーとその妻と呼ばれる場合もあるが、実は過去に1本だけになっていた時代もあって、2003年現在の妻は2代目に当る。これらの岩は、ドーセット州のサウス・ウェスト・コースト・パス英語版(South West Coastal Path)から見ることができる。 (英語版に画像あり。)

オールド・ハリー・ロックスの岩石について

オールド・ハリー・ロックスは、おおよそ北緯50度64分、西経01度92分に位置する。ここは、ジュラシック・コーストの一部である。ユネスコ世界遺産に登録されているジュラシック・コーストは、デヴォン州東部のエクスマス(Exmouth)近郊のOrcombe Pointから、ドーセット州東部のスワネイジSwanage)近郊にある、このオールド・ハリー・ロックスまで、およそ153キロメートルにわたってのびている [1] 。 ジュラシック・コーストにある断崖は、西に行くほど古い時代に形成された岩石でできており、東に行くにつれて徐々に新しい岩石でできている。そして、このオールド・ハリー・ロックスは、ジュラシック・コーストの最も東の地点に位置する。すなわち、ジュラシック・コーストの中では、最も新しい岩石で形成されているわけである。このオールド・ハリー・ロックス周辺のチョークが形成されたのは、約6500万年前。そして、このチョークには、フリントの層が所々に含まれている。このチョークでできた岩盤に海の波が当り、柔らかい部分が徐々に侵食されることで、岬のような場所に小さな洞窟ができ、さらにそれが岬を貫通して天然のアーチを形成し、そのアーチが崩落して、アーチの支柱の部分だけが残ったことで、ここに海食柱が形成されたと考えられている。ここの岩盤は侵食され続けており、1896年にはここにあった1本の海食柱が崩れ去った。(このことを、オールド・ハリーの元々の妻が崩れたという喩えで表現する場合もある。)しかし、その後も侵食が続き、幅の狭い地峡から新たに1本の海食柱が形成された [2] 。 こうして、ここには2003年現在も2本の海食柱が存在している。

オールド・ハリー・ロックスの伝説

オールド・ハリー・ロックスには、次のような伝説が存在する。

  • この地方では、伝統的に「オールド・ハリー(Old Harry)」という言葉は、悪魔を遠回しに指す語として用いられてきた。そして伝説によれば、このオールド・ハリー・ロックスには、その悪魔が眠っていると言う。
  • この地方には、かつて悪名高き私掠船の乗組員(海賊)として、さらに、密造酒の作り手としても知られるハリー・ペイ(Harry Paye)という者がいた。この岩の名称は、彼の名前に由来しており、伝説によれば、彼はこの岩の近くに密売品を隠していたと言う。

オールド・ハリー・ロックスの参考文献

  • "The Jurassic Coast Trust" (2003) A Walk Through Time, the Official Guide to the Jurassic Coast. Coastal Publishing. ISBN 978-0-9544845-0-7

オールド・マン・オブ・ホイ

オールド・マン・オブ・ホイは、スコットランドオークニー諸島ホイ島に存在する海食柱。

神の指岩

神の指岩(El Dedo de Dios)とは、大西洋に浮かぶカナリア諸島に属するの1つのグラン・カナリア島に存在する、玄武岩でできた海食柱である。場所は、北緯28度05分、西経15度42分付近である。近くには、アガエテの町が存在する。なお、2005年11月に発生した熱帯低気圧の襲来によって、この岩の一部が破壊された。 (英語版に、損傷前と損傷後の画像あり。)

神の指岩の概要

神の指岩の存在する辺りには、グラン・カナリア島の中でも最も古くに形成された岩石が見られる。これが形成されたのは、だいたい1400万年前だと考えられている。そして、この辺りに存在する玄武岩の岩盤から、20万年〜30万年の時間をかけて侵食を受けた結果、この独特な形状を持つ神の指岩が自然に形成されたと考えられている。

なお、この独特な形状の岩は、多くの芸術家にインスピレーションを与えたとも言われている。

指を失った神の指岩

神の指岩は、独特な形状を持った海食柱であったためにこの名が付けられた。しかし、2005年11月に熱帯低気圧デルタが襲来した際、この岩の上部にあった「指」に喩えられていた部分が破損し、海の中に落ちてしまった。その後アガエテの町は、この岩の調査を専門家に依頼した。そして、2006年に岩の再建や保存に関するアドバイスを受けた。

首切り人岩

首切り人岩(Am Buachaille)とは、スコットランドハイランド地方サザランドに存在する、新原生代砂岩(英語版のTorridonianを参照)でできた、海食柱である。この岩のおおよその位置は、北緯58度54分、西経5度08分。なお、Am Buachailleはスコットランド・ゲール語であり、「首を切って死刑を執行する人」という意味である。ちなみに、この岩に最初に登った人物は、イギリス人登山家のIan Cloughとスコットランド人登山家のTom Pateyの2人だと言われている。 (英語版に画像あり。)

三人兄弟岩

三人兄弟岩(Три Брата)とは、ロシアアバチャ湾の入口に存在する、3つ並んだ岩である。おおよそ北緯52度89分、東経158度68分付近に位置する。ペトロパブロフスク・カムチャツキーではよく知られた岩で、同都市のシンボルともなっている。この地方の伝承によれば、この岩は津波から町を守りに行った三人兄弟岩が、岩に姿を変えたものだという [注釈 2] 。 (英語版に画像あり。)

地蔵岩

地蔵岩(じぞういわ)とは、北海道宗谷地方の礼文島に存在する、高さ約50mの海食柱である。この岩のおおよその位置は、北緯45度18分、東経141度01分。その形状が地蔵像に似ていることから、この名が付いた [3] 。 礼文島の西岸は、おおむね海食崖となっている [4] 。 この岩は、そんな崖の下にある浜からほぼ垂直に立ち上がっているのが見て取れる [5]

十二使徒岩

十二使徒岩(The Twelve Apostles)とは、オーストラリアビクトリア州ポートキャンベル国立公園にある、石灰岩でできた複数の海食柱である。おおよそ南緯38度39分、東経143度6分付近の海岸の近くに、列を成して存在する。なお、観光地化するに当って改名され、結果、十二使徒岩として知られるようになったものの、ここに12本の海食柱が存在しているわけではない。 (英語版に画像あり。)

十二使徒岩の概説

十二使徒岩は、中新世に形成された石灰岩からできた海食柱群である [6] 。 ここには海岸付近に同じ石灰岩でできた崖が存在する。この崖にできた洞窟を形成していた石灰岩の柔らかい部分が、海の波によって徐々に侵食され、結果、天然のアーチが残り、さらに侵食が進んでアーチが崩落することで、十二使徒岩は形成されたと考えられている。2010年現在の情報では、高さ約45mの海食柱も存在している [7] 。 しかし、海食柱は海の波による侵食の影響を受けやすい。事実、ここの海食柱の根元の石灰岩は、年間2cm〜3cm程度の割合で侵食され続けている [8] したがって、例えば2005年7月3日に50mほどの高さの海食柱が崩壊したように [9] 、いつまでもこのままの姿で残っているわけではない。なお、十二使徒岩の近くの石灰岩の崖には、海食柱の形成途中にあると見られている部分が存在するので、このまま海による侵食が続けば、将来、新たな石灰岩の海食柱が現れるだろうという予測も存在する [10]

十二使徒岩の歴史

十二使徒岩は、オーストラリアのビクトリア州における有名な観光地の1つとしても知られる。しかし、この海食柱群は元々「The Twelve Apostles(十二使徒岩)」と呼ばれていたわけではない。1922年まで、比較的大きな海食柱であるMuttonbird Islandは、「Sow(メスのブタ)」として知られ、他の小さな海食柱群は「Piglets(子ブタ達)」として知られていた [11] 。 ところがその後、観光事業に使う目的で、現在の「The Twelve Apostles(十二使徒岩)」に改名された。この結果、この海食柱はたった9本しか存在していないのにもかかわらず、十二使徒岩として知られるようになってしまった [12] 。 なお、海食柱は海の波による侵食の影響を受けやすいものだが、2005年7月3日には、50mほどの高さがあった海食柱が崩れ落ちたため、8本を残すのみとなった [9] 。 さらに2009年9月25日には、Three Sisters(3人姉妹)と呼ばれる部分を形成する海食柱のうちの1本が倒壊した [13]

スタック・アン・アーミン

スタック・アン・アーミン(Stac an Armin)とは、セント・キルダに存在する高さ196mの海食柱である。この「Stac an Armin」という名称は、「戦士の海食柱」とか「兵士の海食柱」という意味。なお、この近くにはスタック・リー(Stac Lee)と呼ばれる、高さ約170mの海食柱も存在する。 (英語版に、スタック・アン・アーミンと近くに存在するスタック・リーが並んでいる画像、および、近くの島との位置関係がわかる画像がある。)

スタック・アン・アーミンの概要

スタック・アン・アーミンの位置は、おおよそ北緯57度88分、西経08度49分で、イギリス領のスコットランドに属する。ところで、イギリスに存在する、標高150m程度のを「マリリン(Marilyn)」と呼ぶが、このスタック・アン・アーミンは196mの高さを誇っているので、マリリンの1つにも数えられている [14] 。 そして、この196mの海食柱というのは、スコットランドに限らず、イギリスにおいても、最も高さの高い海食柱である [15] [16] [17] 。 なお、元々スタック・アン・アーミン(Stac an Armin)は、スタック・ナーミン(Stack-Narmin)と呼ばれていた [18]

この海食柱のすぐそばには、昔ここを狩場としていた人々が住んでいた形跡がある。ただし、ここに長期滞在するには不向きだったようで、ここに年中人が住んでいた(定住していた)わけではないと考えられている。この海食柱には幾種もの海鳥営巣しており、かつては絶滅種のオオウミガラスも生息していた。昔は、この海食柱に登って卵を採ってきたりもした。また、そのような目的ではなくロッククライミングを楽しむために、この海食柱を利用する者が見られた。しかし現在は、ここに住む海鳥とその繁殖地を守るための規則が定められ、色々と制限されるようになった。1957年に、スタック・アン・アーミンの周辺の列島が、スコットランドのナショナルトラストの管理下に入ってから、このスタック・アン・アーミンを訪れるのは、少数の科学者、時折やってくるジャーナリストくらいのものであるはずだが、ひょっとすると今でも不法にロッククライミングをしている者もいるかもしれない。

オオウミガラスに関して

スタック・アン・アーミンは、オオウミガラスがイギリスの島々の中では最後に観察された場所であり、それは1840年7月のことであった [19] 。 イギリスでは、この鳥は魔女と関係があるなどという迷信があったため、ヒトによって無駄に次々と捕まえられて殺された [20] [21] 。 この結果、イギリスではこの目撃例を最後に、オオウミガラスは姿を消してしまった。なお、その後もオオウミガラスはアイスランドニューファンドランド島などでも殺され、ついに地球上から絶滅して今に至っている。

スタック・アン・アーミンに登る行為

スタック・アン・アーミンも含め、この辺りの断崖には海鳥が営巣しているので、昔から海鳥を狩ったり、海鳥の卵を採取したりするために、人が登ってきた。しかし、近年ここに登るようなことはほとんどなく、不法に登る者がいるかもしれないといった程度である。なお、ウェブサイトPeakbagger.comによれば「2009年現在は登る者はいない [22] 」とされている。また、ウェブサイトMountaindays.netにも、2008年現在、ここに登るルートは記されていないし、ここに関する批評なども掲載されていない [23] 。 しかしながら、いくつかのウェブサイトでは、ここに登頂したことを示唆する記述が散見される(例 [24] )。 また、ここに確実に登ったことが確認されているのは、1969年に、この近くの群島の断崖などを登って回った時に、このスタック・アン・アーミンも登ったディック・バルハリー(Dick Balharry)とジョン・マートン・ボイド(John Morton Boyd)である [25]

ともあれ、重要なことは、ここが海鳥にとって重要な生息地かつ繁殖地となっていることである [26] 。 例えば、セント・キルダは、北半球に住むカツオドリの世界最大のコロニーが存在することでも知られ、カツオドリ6万つがいが、ここで繁殖していると見積もられている [27] 。 もちろん、このスタック・アン・アーミンにもカツオドリが住んでいる [27] 。 ここを管理しているスコットランド自然遺産会(Scottish Natural Heritage)は、ここに比較的良い状態で残されている海鳥の生息地の状態を悪化させかねない、ここでのロッククライミングなどの行為を厳しく規制してゆくとしている [28] 。 また、ここは仮にロッククライミングに失敗して怪我などをしたとしても、救命措置を講じるような医療設備が近くにはほとんどないので、危険であるともしている。

スタック・アン・アーミンの参考文献

  • Haswell-Smith, Hamish (2004) "The Scottish Islands"(スコットランドの島々) Edinburgh: Canongate. ISBN 978-1-84195-454-7
  • Rackwitz, Martin. "Travels to Terra Incognita: The Scottish Highlands and Hebrides in Early Modern Travellers" Accounts C. 1600 to 1800. Waxmann Verlag, 2007. ISBN 978-3-8309-1699-4

スタック・リー

スタック・リー(Stac Lee)とは、セント・キルダに存在する高さ約170m(詳細は概要の節参照)の海食柱である。この近くにはスタック・アン・アーミン(Stac an Armin)と呼ばれる、高さ196mの海食柱も存在する。なお、スタック・リー(Stac Lee)は、かつて「Stac-Ly」と呼ばれたこともある [29] 。 ちなみに、「Ly」とは「Shelter」(日本語で言うと「小屋」)という意味なので、「Stac-Ly」は「小屋のような形をした(海食されてできた)石柱」といった意味となる。スタック・リー(Stac Lee)という名称は、この「Stac-Ly」に由来している。ただし、英語の「Lee」は「風の当らない場所、風から保護される場所」といった意味だが、「Shelter」にも「小屋」以外に「風雨などをしのぐ場所」といった意味があり、「Lee」は「Shelter」よりも堅い正式な語(風に重きを置いた語)として用いられる。 (英語版に画像あり。)

スタック・リーの概要

スタック・リーの位置は、おおよそ北緯57度52分、西経08度30分で、イギリス領のスコットランドに属する。スタック・リーは絶壁を持った海食柱で、イギリス陸地測量部によれば、その高さは172mであるとされている [30] 。 ただし、スコットランドのナショナルトラストによれば、その高さは165mであるとされている [31] 。 ところで、イギリスに存在する、標高150m程度のを「マリリン(Marilyn)」と呼ぶ。このスタック・リーの場合は、異なる高さを発表している機関があるものの、少なくとも150m以上の高さを誇っているので、マリリンの1つにも数えられている。

スタック・リーの見え方

このスタック・リーを南から見ると大きな岩の壁に見える。一方、西から見ると、針、あるいは、鉛筆の先のように見える。そして、南西から見ると、巨大な鉤のように見える。 (英語版の「Gallery」の節の画像と見比べると、スタック・リーが見る方向によって、全く違った形に見えることがわかる。)

野生動物とスタック・リー

セント・キルダは、北半球に住むカツオドリの世界最大のコロニーが存在することでも知られ、カツオドリ6万つがいが、ここで繁殖していると見積もられている [27] 。 もちろん、このスタック・リーにもカツオドリが住んでいる [27] 。 なお、かつては、このスタック・リーで海鳥の猟が行われていた。

スタック・リーの参考文献

タプー島

パンガー湾内に存在する、ジェームズ・ボンドの島として知られるタプー島

タプー島(เกาะตะปู、コ・タプー)とは、アンダマン海に面した、タイ王国パンガー湾に存在する、石灰岩でできた、高さ約20mの海食柱である。なお、コ・タプーはカオ・タプー(เขาตะปู、タープー山)とも呼ばれる。 なお、以降、本項では混乱を避けるため、カオ・タープーは用いず、全てタプー島に統一する。

タプー島の意味

コ・タプーの、コ(เกาะ)は日本語で「島」の意味であり、タプー島は日本語で「釘島」「大釘島」という意味である。これはタプー島の形状を反映した名称であることは言うまでもない[32]

タプー島の概要

タプー島は、石灰岩でできている。したがって、海による侵食の他、雨水によっても侵食されやすいという性質を持っている。雨水には大気中二酸化炭素などが溶存しているために、通常の雨水は弱い酸性となっているわけだが、石灰岩はによって溶けてしまうために、砂岩などでできた海食柱と比べて、石灰岩でできた海食柱は、雨水の影響を受けやすいのだ。周辺の石灰岩とは違って、タプー島は、そのような海や雨水などによる侵食から生き残ったがために現在の姿になったと言える[33]。 この海食柱の高さはおおよそ20mある。断面はおおよそ円形だが、根元が細く(直径約4m)、上が太く(直径約8m)なっている。この下が細いという形状ができたのは、潮の満ち引きによる侵食をタプー島が受けているためである。タプー島は、ピンカン島(เขาพิงกัน、カオピンカン)の北部から、40mほど西に離れた海上に位置している。

タプー島を形成する石灰岩は、ペルム紀堡礁(サンゴ礁)で生成されたと考えられている。その後、近く変動によって隆起した。さらに、海面の上昇によって、ここの石灰岩は再び海に漬かった。それからここの石灰岩は、風、波、流水、雨、潮の満ち引きなどのために侵食を受け、結果として、このような形状になったとされる。タプー島のような独特の形状を持った岩は、時々形成され得るのである[33]

タプー島の伝説

タプー島には、1つの伝説が存在する。その伝説によれば、昔、ここに1人の漁師が住んでおり、彼は海に出るといつも沢山の魚を採っていた。しかし、ある日、何度網を入れても全く魚が採れず、彼の網には1本の釘が引っかかっただけであった。彼はその釘を海に投げ捨てたのだが、網を入れてみると再びその釘が引っかかってしまった。怒り心頭の彼は、持っていた剣を渾身の力で振るって、その釘を真っ二つに切断した。この衝撃で、切断された釘の半分が吹っ飛んで海に落ち、それが、このタプー島になったのだという[34]。 なお、タプー島が「釘島」という意味なのは、既述の通りである。

タプー島の別称

1974年に公開されたジェームズ・ボンドの映画『The Man with the Golden Gun(007 黄金銃を持つ男)』が、タプー島や、すぐ隣に位置するピンカン島で撮影された[35]。 この映画が有名になったがために、タプー島は、多くの人々に「ジェームズ・ボンド島(James Bond Island)」と呼ばれるようになってしまった。観光客のガイドを務める人も「ジェームズ・ボンド島」という名称を使うようになった。その結果、タプー島という本来の名称は、地元の人が稀に使う程度になってしまった[36]

実は、1974年にこの映画が公開される前に、このタプー島を訪れる観光客はほとんどいなかった。ところが、この映画でジャームズ・ボンドの敵として登場したフランシスコ・スカラマンガ(Francisco Scaramanga)が、このタプー島を隠れ家として使ったことが転機となった。この映画が公開されると、このタプー島が一転有名な観光地へと変貌したのである[37]。 これによって観光客がゴミを持ち込むようになり、タプー島やすぐ近くのピンカン島などの周辺にゴミが散乱するなど、観光地となったことが周辺環境に悪影響を与えるようになってしまった[36]。 その後、1981年にタプー島もパンガー湾海洋国立公園に組み入れられた[35]1998年からは、タプー島に観光用のボートを接近させることが禁止された[38]。 なお、海食柱は、いつかは崩壊する運命にあるのは、他の海食柱がしばしば崩れているのを見ても明らかである。まして、タプー島は石灰岩でできているので、雨水によっても侵食されやすい。にもかかわらず、結局は崩れてしまうかもしれないが、なんとかタプー島の侵食を食い止めて、崩落するのを防ごうとする動きも存在する [38]

ファラリョーニ

ファラリョーニ(Faraglioni)とは、イタリアカプリ島に存在する、3つの海食柱の総称である。その位置は、おおよそ北緯40度32分、東経14度15分。3つの海食柱には、それぞれ個別の名前も付けられていて、「Stella」(一番大きな海食柱で、高さは109m)、「Mezzo」(Stellaの隣にある海食柱で、高さ82m)、「Scopolo」または「Fuori」(高さ106mの海食柱)と呼ばれる。なお、「Scopolo」または「Fuori」と呼ばれる海食柱には、lacerta viridens faraglionesisと命名された、ここだけでしか見られない固有種のトカゲがいることで知られている。 (英語版に画像あり。日本語版の「カプリ島」の記事にも、英語版とは別の画像がある。)

ヘイスタック・ロック

ヘイスタック・ロック(Haystack Rock)とは、アメリカ合衆国オレゴン州に存在する海食柱である。ただし、ヘイスタック・ロックと命名されている岩は1つではなく、オレゴン州の他の場所にも存在する。(「3つあるヘイスタック・ロック」の節を参照のこと。)なお、Haystackは「戸外のある干草の大きな山」を意味する英語なので、日本語に訳すと「干草の山のような岩」という意味になる。

観光地として有名なヘイスタック・ロック

観光地としても有名なヘイスタック・ロックのおおよその位置は、北緯45度88分、西経123度96分。オレゴン州クラトソップ郡に存在する。近くにある大きな町としては、東に約130kmほどのところにオレゴン州ポートランド市(Portland)が存在し、北北東に約300kmほどのところにワシントン州シアトル市(Seattle)が存在する。このヘイスタック・ロックは、玄武岩の一枚岩でできており、高さは約72m。約1700万年前〜1000万年前に、Grand Ronde Mountainsから噴出して流れた溶岩が固まり、その後、海によって侵食されて今の形になったとされる。ところで、干潮時は、この岩のすぐそばまで近づくことができる。さらにヘイスタック・ロックのそばにできる潮溜まりには、ヒトデなどの棘皮動物カニなどの甲殻類、その他貝類などが見られる。しかし、不注意な者が潮が満ちてくる時にこの岩に近づいてしまったり、長居し過ぎてしまったがために、岩に取り残されることがしばしば起き、毎年、アメリカ合衆国の沿岸警備隊などに救助される者がでているので、注意が必要である。なお、ヘイスタック・ロックには、アジサシツノメドリなどの海鳥営巣しているので、この周囲ではバードウォッチングがしばしば行われる。他にも、しばしば周囲の散策や凧上げなどが近くで行われる。また、芸術家達が写真を撮ったり、絵画を描いたりすることもあるし、「グーニーズ [注釈 3] 」などの映画が撮影された場所としても知られる。さらに、自然学習の場としても用いられている。なお、このヘイスタック・ロックのすぐ南には、他に3つの小さな岩が存在しているが、それらはまとめて「ザ・ニードルズ(The Needles)」(針)と呼ばれている。 (英語版はヘイスタック・ロックと、近くにあるザ・ニードルズの画像がある。)

3つあるヘイスタック・ロック

オレゴン州にヘイスタック・ロックは3つ存在する。上記の観光地としても有名なヘイスタック・ロックは、クラトソップ郡に存在するわけだが、残りのヘイスタック・ロックの1つはティラムック郡に存在し、もう1つはクーズ郡に存在する。なお、これらの中で一番高さの高いものは、約100mの高さを誇っている。

帆岩

帆岩(Sail Rock)とは、砂岩の一枚岩でできた、帆船のような形をした海食柱である。帆岩という名称は、この形状のために名付けられた。帆岩は、ロシアクラスノダール地方バルト海の海岸に存在する。ここは北緯44度26分、東経38度11分付近。ゲレンジークの南東約17kmの地点である。(英語版に画像あり。)

帆岩の概説

帆岩は、白亜紀の終盤に形成された砂岩の一枚岩でできている [39] 。 この砂岩は、海による侵食のために周囲の岩盤から切り離され、現在は海岸からほぼ垂直に立ち上がった状態で存在している。注目すべきはその形状で、高さは約25m、幅は約20mあるのにもかかわらず、その厚みはわずか1m程度しかないことである。このような形状であるために、この岩は四角形のに似ていると言われる。このような形状になったのは、この砂岩には異なった強度を持った層が存在しており、そこに海の波が打ち付けて侵食された結果だと考えられている。

帆岩は、1971年11月にゲレンジークの行政当局によって天然記念物として指定された。

帆岩の穴

この帆岩には地上から約250cm程度の所に穴が開いていて、その穴は帆を貫通している。この穴の起源について、正確なことは判っていない。ただし、多くのガイドは、コーカサス戦争の時に大砲の弾が当ったためにできた穴だと言っている。しかしながら、この説の正確性には疑わしい点が存在する。1903年にバルト海沿岸を調査したS. Vasyukovが、帆岩を調査した後に書いた文章に、「……戦艦から砲撃を行う時、弾丸は4つ放つものだが、この岩にそのような穴は開いていない……」とある。

ボールズ・ピラミッド

ボールズ・ピラミッドは、ロード・ハウ島群に存在する。火山岩のみでできた海食柱としては、世界で高さの最も高い海食柱として知られている [40]

見付島

見付島(みつけじま)とは、石川県珠洲市の見付海岸付近に存在する海食柱である。この島は無人島であり、そのおおよその位置は、北緯37度23分、東経137度15分。この島の岩は白っぽい色をしており [41] 、島の周囲は約400m [42] 、面積は約0.00105km2 [43] 、標高は28mである [42] 。 この島の上には植物が生い茂っている [44] 。 なお、明治時代初頭頃までは、島ではなく半島、つまり陸続きであった [42] 。 しかし、この島は能登半島に広く分布している柔らかい地層でできているために浸食が激しく、その後陸から切り離されて、現在のような形状の島となった [42] 。 このようにして島になってから後、地元では、その形が軍艦に似ていると言われるようになり、そのため見付島は「軍艦島」という別名でも呼ばれるようになった [42] [45]

ローソク岩

ローソク岩は、北海道に存在する海食柱。過去の津波によって一部が崩れたことで知られており、この例からも海食柱はいずれ崩れる運命にあることが判る。

ローソク島

ローソク島は、隠岐諸島に存在する海食柱。

ロッコール島

ロッコール島は、北大西洋に存在する海食柱。

音訳不明の海食柱

この節は、音訳ができなかった海食柱を、アルファベット順に並べてあります。もし音訳ができる場合は、「海食柱の例」の節に50音順に並べてください。

Lange Anna

Lange Annaとは、北海に浮かぶドイツ領のヘルゴラント島に存在する、砂岩の一種(詳しくは英語版のTorridonianを参照)でできた、高さ約47mの海食柱である。Lange Annaのおおよその位置は、北緯54度11分、東経7度52分。なお、この岩は、1969年に天然記念物に指定された。 (英語版に画像あり。)

Lange Annaの名称について

Lange Annaの「Lange」は「長い」と言った意味のドイツ語である。英語でLange Annaは「ロング・アンナ(Long Anna)/長いアンナ」や「トール・アンナ(Tall Anna)/背の高いアンナ」と呼ばれる。しかし、以前は「Hengst」や「Monch」という名称でも呼ばれ、さらに、地元では「Nathurn Stak」(北の石柱といった意味)と呼ばれており、この「Nathurn Stak」こそが本来の名称であった [46]

Lange Annaの観光

現在、Lange Annaに登ることは禁止されている。しかし、観光客は、少し離れた場所からこの岩を見ることはできる。

Old Man of Stoer

The Old Man of Stoerとは、スコットランドハイランド地方サザランドに存在する、新原生代砂岩(詳しくは英語版のTorridonianを参照)でできた、高さ約60mの海食柱である。この岩のおおよその位置は、北緯58度15分、西経5度22分。 (英語版に画像あり。)

Old Man of Stoerに登る

The Old Man of Stoerは、しばしばロッククライミングが行われる場所としても有名である。基本的に、この岩に接近することが可能なのは干潮時である。干潮時は、小さな入り江を泳ぐことで、本土からThe Old Man of Stoerの台座に渡ることができる。ここでティロリーントラバース英語版を使えば、この岩のどちら側からでも比較的安全に登ることができる。(むろん注意深く登る必要はある。)なお、風の強い日にこの岩に登るのは大変難しい。また、The Old Man of Stoerや近くの崖にはフルマカモメが住んでいるが、彼らの気が立っている場合は、彼らがこの岩を登る者にとっての危険要素となり得る。

Old Man of Stoer近隣の村、Stoer

The Old Man of Stoerの近くには、Stoerという村も存在する。Stoerは、The Old Man of Stoerから見て北に約1kmの所に位置する。村のおおよその位置は、北緯58度20分、西経5度34分。Stoerは、Assynt教区の中にある小作農地に位置する村である。かつて、長老派会員の牧師であるノーマン・マクリオド(Norman McLeod)が、このStoerから移民を、カナダノバスコシア州や、ニュージーランドに送ったことで知られる。

Yesnaby Castle

Yesnaby Castleとは、スコットランドオークニー諸島メインランド島の西部に存在する、砂岩でできた、海食柱である。この辺りの岩盤は、デボン紀の頃に流水の作用(流れの急な場所では侵食して、流れが緩くなると侵食して削り出した砂礫を堆積させる作用)によって、堆積したことでできた堆積岩だと考えられている。そして、それが海によって侵食され、現在のYesnaby Castleが形成されたとされる。 (英語版の記事に画像あり。)

その他

海食柱と似た地形は、大きなで形成される場合もある。例えば、五大湖のうちヒューロン湖に面した、カナダオンタリオ州ジョージア湾に存在する、フラワーポット・アイランド(Flowerpot Island)がそれである。なお、フラワーポットとは植木鉢のことで、見た目が植木鉢に見えることから、この名称が付けられた。 (英語版に画像あり。)

さらに、海食柱と似た地形は、水が供給されないような場所でも、風食が起こったりすることで形成される場合がある。

関連項目

注釈

  1. ^ ポートランド島(Isle of Purbeck)と呼ばれているが、 実際には島ではなく半島である。
  2. ^ ペトロパブロフスク・カムチャツキーは、カムチャッカ半島の太平洋側にあり、 すぐ近くに千島・カムチャッカ海溝がある。 この海溝はプレート境界に当るため地震が多く、津波もしばしば発生してきた。
  3. ^ 『グーニーズ』の場合、冒頭のカーチェイスの場面の背景に、 この観光地として有名なヘイスタック・ロックが登場する。 さらに宝の地図に目印としてもこの岩が利用されており、 宝の隠し場所を探す時にも登場する。

出典

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参考文献

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