長居球技場
大阪市長居球技場 キンチョウスタジアム | |
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施設情報 | |
所在地 | 大阪府大阪市東住吉区長居公園1 |
位置 | 北緯34度36分55秒 東経135度31分00秒 / 北緯34.615339度 東経135.516572度座標: 北緯34度36分55秒 東経135度31分00秒 / 北緯34.615339度 東経135.516572度 |
開場 | 1987年4月 |
拡張 | 2010年(第1期改修) |
所有者 | 大阪市 |
運用者 | 財団法人大阪市スポーツ・みどり振興協会 |
グラウンド |
人工芝(156m×87.5m 開場~2010年3月まで) →天然芝(118m×71m 2010年8月の第1期工事完了時点) |
ピッチサイズ | 105m×68m |
大型映像装置 | 電光掲示板(映像可) |
旧称 | |
大阪市長居球技場 ※2010年8月1日より命名権取得により名称を「キンチョウスタジアム」に変更 | |
使用チーム、大会 | |
セレッソ大阪(Jリーグ) 西日本6人制ホッケー選手権大会 ジャパンラグビートップリーグ Xリーグ(社会人アメリカンフットボールリーグ) | |
収容人員 | |
20,000人(第1期改修前) →20,500人(第1期工事完了時点 更に拡張予定) | |
アクセス | |
阪和線鶴ケ丘駅徒歩3分 阪和線・大阪市営地下鉄御堂筋線長居駅下車徒歩10分 |
大阪市長居球技場(おおさかし ながいきゅうぎじょう)は、大阪市東住吉区の長居公園にある球技専用スタジアム。施設は大阪市が所有し、指定管理者は財団法人大阪市スポーツ・みどり振興協会である。
なお、大阪市に本社を置く大日本除虫菊が命名権を取得しており、2010年8月から「キンチョウスタジアム」(略称「金鳥スタ」)の呼称を用いている(後述)。
日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に加盟するセレッソ大阪のホームスタジアムとして知られる他、ジャパンラグビートップリーグやXリーグ(社会人アメリカンフットボールリーグ)などの試合も開催される。
歴史
1987年に野球場以外では日本で初めての全面人工芝を張った専用球技場としてオープンした。アメリカンフットボールの関西学生リーグ及びXリーグ、フィールドホッケーや地域大会レベルのサッカーの試合会場として利用されてきた。
2009年に、長居スタジアムをJリーグ公式戦のホームスタジアムとして利用してきたセレッソ大阪が同球技場を試合会場として使用することをスタジアム所有者の大阪市と合意し、市と共同で改修計画を発表した。ピッチの人工芝を天然芝に張り替えてスタンドも全面改修し、その改修費用はセレッソ大阪が負担し、その後市に寄贈する形を取る。日本の主要競技場で人工芝から天然芝へ転換した例は史上初である。
第1期工事として、フィールドの芝生を人工芝から天然芝へ変更した。従来通りアメリカンフットボールの公式戦も可能である他、新たにJリーグを含むサッカーの全国規模の大会、ラグビーの主要公式戦開催にも対応できるようになった。しかし、人工芝で公式戦を行うフィールドホッケーの利用が、出来なくなった[1]。ホームゴール裏、現在の人工芝上に立見の応援席を建設し、観客席の位置がゴール側に近くなった。アウェイゴール裏芝生席については、第1期工事では観客席の位置も含め変更していない。ホーム側ゴール裏はメインスタンドから見て右側とし、アウェー側は左側、電光掲示板前としている。またバックスタンドも改修した[2]。なお専用スタジアムとしての臨場感と一体感を出すという観点から、ゴール裏スタンドとピッチを仕切るフェンスや網は設けないが、セレッソの主管試合があるときはその最前列付近に広告看板(リボンビジョンや横断幕)を設ける[3]。
第2期工事についてはこれまで着工の目処が立っていなかったが、2013年にも導入が予定される「Jリーグクラブライセンス制度」をにらんで、アウェーゴール裏の座席化、ホームゴール裏席増築、来賓・障害者席・トイレの拡充などを計画していることが明らかになった。2011年度から3年をかけて段階を追って改修する予定で、AFCチャンピオンズリーグなど国際試合にも対応できるようにする[4]。
工事は2010年の春に開始されて同年8月8日に開催されるJリーグ公式戦のC大阪対川崎フロンターレ戦より使用が開始された。改修後の収容人数は2万人強と以前と比べてほとんど変わらないため、多数の観客が見込まれる試合(ガンバ大阪・浦和レッズ・鹿島アントラーズなどとの対戦、少年サッカー大会の開会式が行われる場合、AFCチャンピオンズリーグについてはこれまで通り長居スタジアムを使用する予定である[2][5]。
命名権
改修工事とセレッソのホームスタジアム移転に伴い命名権募集が行われ、大阪市に本社を置く大日本除虫菊が年間3600万円で落札し、「キンチョウスタジアム」(略称「金鳥スタ」)にスタジアム名が変更された。契約期間は2010年8月1日から2013年12月31日までの3年5ヶ月であり[6]、大日本除虫菊は命名権取得と同時にC大阪のユニフォームスポンサーとなることも併せて発表された[7]。
施設概要
- 収容人員 約20,500人(メインとバックスタンドは座席、ゴール裏は2009年まで両サイドとも芝生席だったが、2010年の第1次改修による暫定で北側[8]が立見席、南側[9]芝生席。)
- 電光掲示板(以前は磁気反転型だったが、現在は映像取り込み可能なものに改修されている)
- ナイター照明設備4基(メインスタンドは屋根と一体化、バックスタンドは鉄塔3基)
- 命名権採用に伴い、メインスタンドの入場門、屋根(バックスタンド側から写した写真に掲載されている)、及び電光板に「KINCHO」のロゴを入れた横断幕や看板が設置される。
- トイレについては、改修前は常設のものが少なかったため(メインスタンドとバックスタンドに男女別のトイレが数箇所あった程度)、今回の改修ではバックスタンド北側の既存トイレを全部女性用として改修、新たに設置された北側ゴール裏立見席(ホーム側)後方に新たに男性用「仮設」トイレを設置する。仮設と称してはいるが、イベント(試合)の開催ごとに設置・撤去するというのではなく常設の水洗トイレとなっている。
- 但し、C大阪戦開催日に関してはトイレの数が充分にまかなえないおそれがあるため、長居メインスタジアム内にあるトイレも開放する(一部、他のイベントやそれ関連の準備が行われる場合、メインスタジアム閉鎖に伴いトイレが使えない日もある)。
トピックス
球技場に沿って走るJR阪和線が2004年から高架になり防音壁も特別無いためメインスタンドからは、バックスタンドの上を電車が走っているという変わった風景が楽しめる。ちなみに車内からはバックスタンドに隠れてしまうため、南側の一部を除きフィールドの様子を見ることができない。
フォトギャラリー
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改装前の長居球技場
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バックスタンド
(アウェーゴール裏から眺める。写真撮影時はまだ改修をしていない) -
メインスタンド正面
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スコアボード
出典
- ^ ただし、国内の地方リーグ規模の大会では天然芝や土(クレイコート)の競技場で開催する場合もあるので必ずしも完全に使えないというわけではない。東京大学フィールドホッケー部・フィールドについても参照。
- ^ a b 【09/11/06】長居球技場のホームスタジアム化について
- ^ 報知スポーツ2010年7月4日、及びスポーツニッポン2010年7月4日
- ^ 産経新聞2011年6月21日
- ^ Jリーグにもキンチョウスタジアムと長居スタジアムの2箇所を本拠地として登録・届け出ている
- ^ 【10/07/01】長居球技場のネーミングライツパートナー決定のお知らせ
- ^ 【10/07/01】「大日本除虫菊株式会社」とオフィシャルスポンサー契約決定のお知らせ
- ^ セレッソ主管試合ではホーム側。但し後方の芝生席跡地のゾーンはそのまま残っている
- ^ C大阪主管試合ではアウェー側。電光掲示板付近