アルジャーノンに花束を

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アルジャーノンに花束を
Flowers for Algernon
著者 ダニエル・キイス
訳者 稲葉由紀(中編版)
小尾芙佐(長編版)
発行日 中編版1959年4月、1961年2月(日本語訳)
長編版1966年3月、1978年(日本語訳)
発行元 Harcourt, Brace & World
早川書房(日本語訳)
ジャンル SF小説
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
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アルジャーノンに花束を』(アルジャーノンにはなたばを、Flowers for Algernon)は、アメリカ合衆国作家ダニエル・キイスによるSF小説1959年に中編小説として発表し、翌年ヒューゴー賞を受賞[1]1966年に長編小説として改作され、ネビュラ賞を受賞した[2][3]

それまでのSF小説が宇宙未来などの舞台とした作品であったことに比べ、本作は知能指数を高める手術とそれに付随する事柄という限定した範囲での前提でSFとして成立させている[4]ジュディス・メリルは、本作をSFの多様性をあらわす作品のひとつとして位置づけている[4]。また、最後の一文が主眼であり、ここに収束される感動に泣かされる作品でもある[5]

作品背景・発表経過

短編『エルモにおまかせ』を発表後、次作のアイディアを考えていたダニエル・キイスは、自身がニューヨーク大学在学中に書きなぐっていたメモを見つけ、そこから創作の構想を膨らませていった[6][7]

その学生時代のメモには、「ぼくの教養は、ぼくとぼくの愛するひとたち――ぼくの両親――のあいだにを打ちこむ」、「もし人間の知能を人工的に高めることができたら、いったいどういうことになるか」と書き留められていた[6][7]

キイスは、社会問題となっている「いじめ」「虐待行為」などの「暴力と精神崩壊」の原因について考え、「知能」が人間に与えられた最高の資質の一つであるにもかかわらず、その知識を求める心が、愛情を求める心を排除してしまうことが多い点に気づき、「愛情を与えたり受け入れたりする能力がなければ、知能というものは精神的道徳的な崩壊をもたらし、神経症ないしは精神病すらひきおこす」こと、「自己中心的な目的でそれ自体に吸収されて、それ自体に関与するだけの心、人間関係の排除へと向かう心というものは、暴力と苦痛にしかつながらないということ」を作品のモチーフに据えた[7]

知的障害のある主人公・チャーリイの書いた記録という設定のため、キイスは、実際に主人公と同じ特性を持つ少年の文章を参考にして、冒頭の文章スタイルを作っていった[3]

出来上がった中編を友人フィル・クラス(SF作家・ウィリアム・テン)に見せ、「これはまちがいなく古典になる」と太鼓判を押されたキイスは、さっそく原稿を『ギャラクシイ』誌に持っていくが、暗い結末をハッピーエンドに書き変えれば掲載すると言われてしまった[6]。友人フィルは、絶対に結末は変えるなとキイスに強く忠言した[6]

結末を変えなかった中編『アルジャーノンに花束を』は、1959年に、アメリカの雑誌『ファンタジイ・アンド・サイエンス・フィクション』4月号で発表され、翌年ヒューゴー賞を受賞し[2]アイザック・アシモフ編の『ヒューゴー賞傑作選 No.2』にも収録された[2]。その後1966年に長編小説化され、ハーコート・ブレイス&ワールド社から刊行された。長編版はネビュラ賞を受賞し、ヒューゴー賞 長編小説部門候補にも挙げられた[2]。過去の受賞作と同内容のものが候補となることは異例である[2]

作品内容

形式・文体

主人公・チャーリイ・ゴードン自身の視点による一人称で書かれており、主に「経過報告」として綴られ、最初の頃は簡単な言葉や単純な視点でのみ、彼の周囲が描かれている。主人公の知能の変化により、文章のスタイルも変化していく。

あらすじ

知的障害を持つ青年チャーリイは、かしこくなって、周りの友達と同じになりたいと願っていた。他人を疑うことを知らず、周囲に笑顔をふりまき、誰にでも親切であろうとする、大きな体に小さな子供の心を持った優しい性格の青年だった。

彼は叔父の知り合いが営むパン屋で働くかたわら、知的障害者専門の学習クラスに通っていた。ある日、クラスの担任である大学教授・アリスから、開発されたばかりの脳手術を受けるよう勧められる。先に動物実験で対象となったハツカネズミの「アルジャーノン」は、驚くべき記憶・思考力を発揮し、チャーリイと難関の迷路実験で対決し、彼に勝ってしまう。彼は手術を受けることを快諾し、この手術の人間に対する臨床試験の被験者第1号に選ばれたのだった。

手術は成功し、チャーリイのIQは68から徐々に上昇し、数ヶ月でIQ185の知能を持つ天才となった。チャーリイは大学で学生に混じって勉強することを許され、知識を得る喜び・難しい問題を考える楽しみを満たしていく。だが、頭が良くなるにつれ、これまで友達だと信じていた仕事仲間にだまされいじめられていたこと、自分の知能の低さが理由で母親に捨てられたことなど、知りたくもない事実を理解するようになる。

また、高い知能に反してチャーリイの感情は幼いままだった。突然に急成長を果たした天才的な知能とのバランスが取れず、妥協を知らないまま正義感を振り回し、自尊心が高まり、知らず知らず他人を見下すようになっていく。周囲の人間が離れていく中で、チャーリイは手術前には抱いたことも無い孤独感を抱くのだった。さらに、忘れていた記憶の未整理な奔流もチャーリイを苦悩の日々へと追い込んでいく。

そんなある日、自分より先に脳手術を受け、彼が世話をしていたアルジャーノンに異変が起こる。チャーリイは自分でアルジャーノンの異変について調査を始め、手術は一時的に知能を発達させるものの、性格の発達がそれに追いつかず社会性が損なわれること、そしてピークに達した知能は、やがて失われ元よりも下降してしまうという欠陥を突き止める。彼は失われ行く知能の中で、退行を引き止める手段を模索するが、知能の退行を止めることはできず、チャーリイは元の知能の知的障害者に戻ってしまう。自身のゆく末と、知的障害者の立場を知ってしまったチャーリイは、自らの意思で障害者収容施設へと向かう。

彼は経過報告日誌の最後に、正気を失ったまま寿命が尽きてしまったアルジャーノンの死を悼み、これを読むであろう大学教授に向けたメッセージ(「ついしん」)として、「どうかついでがあったら、うらにわのアルジャーノンのおはかに花束をそなえてやってください」と締め括る。

作者との関係について

作者であるダニエル・キイスにとっても『アルジャーノンに花束を』は印象深いものであったようで、自伝『アルジャーノン、チャーリイ、そして私』を書いている[6]

キイスは作家として1952年に最初の作品を発表したが注目されてこず、『アルジャーノンに花束を』が彼を「一躍スターダムにのしあげた」。彼は10代の頃から学資を稼ぐため、パン職人の見習い、パンの配送、軽食堂のウェイターなどをしたが、その時の経験も主人公チャーリイに注ぎ込まれており、キイスは、「チャーリイ・ゴードンはわたしです」と述べている[6][7]

アイザック・アシモフはヒューゴー賞をキイスに手渡したときの逸話として、以下のようなキイスの「不滅の名言」を回想している[8]。アシモフがミューズ(知の女神)に向って、「いったいどうやって、彼(キイス)はこんなことをやり遂げたのですか? どうやってこんな作品を創りあげたのですか?」と問うと、その時にキイスもミューズに、「ねえ、わたしがどうやってこの作品を創ったか、おわかりになったら、このわたしにぜひ教えてください。もう一度やってみたいから」と言ったという[8][7]

キイスは中編発表後も、主人公チャーリイのことが頭から離れず、チャーリイが「もっと書いて」と訴えかけていたと語っている[6]。キイスは、チャーリイの「心と過去」を深く探るうちに、もっと彼の感情の発達形成の様々な経験を理解する必要性を感じ、長編化をおこなった[6]

長編発表直後に一人の精神科医から手紙を受け取り、これがきっかけで後に『五番目のサリー』へと繋がった。また『ビリー・ミリガン』のシリーズは、ビリー自身が『アルジャーノンに花束を』を読み、「自分の人生についてもチャーリイのように、自分の立場から書いて欲しい」と依頼したことに端を発している[9]

主な登場人物

チャーリイ・ゴードン(Charlie Gordon)
主人公。32歳だが、知能は6歳児並みの知的障害者。母・ローズとの確執が元で自分の知恵遅れにコンプレックスを抱いており、頭が良くなりたいと強く願っている。
脳手術を受けて天才となるが、幼い精神とのバランスが取れず苦悩することとなる。
アルジャーノン(Algernon)
チャーリイの前に同じ脳手術を受け、天才的な知能を得たハツカネズミ。
教授たちの扱いに腹を立てたチャーリイとともに研究室から逃亡するが、手術の副作用で狂暴化し、死亡する。
アリス・キニアン(Alice Kinnian)
チャーリイが通う精神遅滞者専門の学習クラスの女性教師。チャーリイの学習意欲を見込んで、脳手術を勧める。親身な性格で、最後までチャーリイに対して一人の人間として接し続けた。
ハロルド・ニーマー教授(Professor Harold Nemur)
プロジェクトの研究主任で心理学者。プライドが高く神経質。
ジェイ・ストラウス博士(Doctor Jay Strauss)
精神科医にして脳神経外科医。チャーリイの脳手術を執刀した。屈託がなく、チャーリイにフランクに接する。
バート・セルドン(Burt Seldon)
大学院生で心理学の専攻学生。プロジェクトの助手を務めており、アルジャーノンの世話をしている。とても親切な性格。
フェイ・リルマン(Fay Lillman)
中年の女流画家。自由奔放な性格。
超天才となったチャーリイに興味を持ち、一時期彼と交際していた。
アーサー・ドナー(Arthur Donner)
チャーリイが勤めるパン屋の主人。亡き親友ハーマンに頼まれ、その甥であるチャーリイの面倒を見ている。情に篤い好漢。
一度はチャーリイを解雇するものの、後に手術の影響で元の知能に戻ってしまった彼が再雇用を志願した際、それまでの経緯を知って暖かく迎え入れた。
マット(マシュウ)・ゴードン(Matt Gordon)
チャーリイの父。息子の障害を受け入れており、接し方をめぐってたびたび妻と対立していた。後に念願の理髪店を営む。
ローズ・ゴードン(Rose Gordon)
チャーリイの母。世間体を気にする性格のため、いつまでも知能的に成長しないチャーリイを受け入れることができず、彼を健常者と同等にする事に固執していた。ノーマが生まれて以降は、彼女のためにチャーリイをウォレンに住まわせようとした。
天才になるも人望を無くしていた彼と再会した時は、認知症に近い状態になっており、ノーマの介護を受けている描写がある。
ノーマ・ゴードン(Norma Gordon)
チャーリイの妹。成績優秀で快活な美少女。母の影響でチャーリイを嫌っていたが、彼が天才になって再会した際は思いやりのある心優しい性格になっていた。チャーリイから過去に起こった自分とのいさかいを聞き、自分の我儘な振る舞いを反省・謝罪した。
ギンピィ
パン屋の職人頭。足が不自由。職人気質の厳格な人物で、従業員全員から恐れられている。
常連客と組んで売上の一部を横領していた。それを知能が発達したチャーリイに諌められた事に立腹し、同僚達と謀って彼が解雇されるきっかけを作った。しかし、知能が元に戻ったチャーリイがクラウスに絡まれた際は、率先して彼を擁護した。
ジョウ・カープ
チャーリイの同僚。意地悪な性格で、チャーリイをからかう。しかし次第に彼を気にかけ、親しく付き合うようになる。
フランク・ライリー
チャーリイの同僚。ジョウカープ同様チャーリイをからかうが、次第に理解者となっていく。
ファニー・バードン
パン屋の同僚。気立てが良く世話好きで、チャーリイに精神遅滞者専門の学習クラスを紹介する。
チャーリイが解雇された時は、唯一陳情書に署名せず、傲慢さが目立った彼を諌めたのみであった。
バーニー・ベイツ
パン屋の同僚。
マイヤー・クラウス
チャーリイがパン屋を離れていた間に入社した従業員。かつて天才であったチャーリイを見下し脅迫するが、ギンピィらに阻止される。解雇されそうになるがチャーリイの温情もあり許される。

日本語版

日本での出版は早川書房からなされており、翻訳権独占であった。なお、ハヤカワ文庫版の発売まで10年以上の期間があった。

中編小説版は稲葉由紀(稲葉明雄)訳で『S-Fマガジン1961年2月号に掲載、『世界SF全集』32巻に収録された。長編小説版は1978年小尾芙佐訳で出版、1989年に改訂された。いずれの訳でも、はじめはめちゃくちゃだった英語のつづり・句読法や文法がチャーリイの知能の向上につれて徐々に正しくなっていく(後半では再びでたらめになってゆく)原文の表現を、日本語の漢字・句読点テニヲハに移し変えた名訳と言われている[注釈 1]

2015年3月13日にハヤカワ文庫から新装版が出版された[10]。表紙には佐々木啓成のイラストが使われている。また新装版の発売に際し特設サイト[11]がオープンし、早川書房では期間限定で「カフェ・アルジャーノンに花束を」にてダニエル・キイスの名作をテーマとしたカフェを営業した[12]

2015年4月8日に早川書房から愛蔵版が出版された。装丁には絵本作家の酒井駒子のイラストが使われている[13]

映画

1968年

"Charly"(邦題『まごころを君に』)、アメリカ、1968年

2000年

"Flowers for Algernon"、カナダ、2000年

2006年

"Des Fleurs Pour Algernon"、フランス、2006年

物語の舞台はスイスジュネーヴで、主人公の名前がフランス語圏風にシャルルと改変されている。原作本をベースにしながらも、パン屋ではなく学校の清掃員、手術ではなくて開発中の新薬の注射、後見人ペルノの存在、などの、多くの改変があり。ピアノ教師のアリス・フェルネとの恋愛なども追加されている。物語の後半で、激高したシャルルはネズミのアルジャーノンを強引に研究室から持ち出し、自宅で殺してしまう。

テレビドラマ

2002年版

アルジャーノンに花束を
(2002年版)
ジャンル テレビドラマ
原作 ダニエル・キイス
『アルジャーノンに花束を』
脚本 岡田惠和
演出 新城毅彦
塚本連平
出演者 ユースケ・サンタマリア
製作
プロデューサー 安藤和久
東城祐司(MMJ)
伊藤達也(MMJ)
制作 関西テレビMMJ
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2002年10月8日 - 12月17日
放送時間火曜22:00 - 22:54
放送枠関西テレビ制作・火曜夜10時枠の連続ドラマ
放送分54分
回数11
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小説版をもとにしたテレビドラマが関西テレビMMJで製作され、2002年10月8日から12月17日までフジテレビ系の「火曜22時枠」で放送された。全11回。最高視聴率14.5%(初回)、平均視聴率11.1%。主人公チャーリイ・ゴードンは藤島ハルと名前を変え、舞台も日本に変更され、「知的障害者への差別によるいじめが強く描写されている」「主人公が恋する先生にも恋人がいる」など、一部変更されている。また結末も原作より大きく変更されている。脚本の岡田惠和、音楽の寺嶋民哉など、スタッフ、キャストにドラマ『イグアナの娘』のメンバーが集結している。

日本国外に著作権があったため、ドラマ化をするにあたり交渉に3年かかった。

キャスト(2002年版)

()は原作での該当人物

藤島ハル(チャーリイ・ゴードン)
演 - ユースケ・サンタマリア
主人公。桜井パン屋で働きながら、障害者の夜間学校に通う知的障害者。
知能は7歳程度だが、母・佐智代の「良い子で待っていたら迎えに来る」という言葉をずっと信じている。明るく優しい性格。嬉しいことがあると、「素晴らしい‼︎」と言いながらはしゃぐ癖がある。
賢くなって家族と暮らしたいと願っており、脳手術を受けて天才になる。しかしそれまで理解できなかった辛い過去を知ったことで疑い深く傲慢な性格になり、孤立してしまう。その中で高い知能より大切な物が何かに気づき、次第に本来の優しさを取り戻していく。最終的に知能が元に戻ってしまうが、周囲のサポートを受けて手術前の生活に戻った。
最終回エンディングでは全てを受け入れ迎えに訪れた佐智代と共に、家族で暮らせるようになったことを喜んだ。
遠矢エリナ(アリス・キニアン)
演 - 菅野美穂
ハルとミキが通う夜間学校の教師。ハルと同じ知的障害を持つ弟がいた。親切な性格で、ハルを含めた生徒たちから非常に慕われている。
脳手術を受けたハルに告白されて戸惑うが、知能の発達によって苦悩する彼を最後まで支え続けた。
最終回では授業中に訪れた恋人・晴彦からプロポーズされ、生徒全員に祝福された。
高岡晴彦
演 - 吉沢悠
エリナの恋人。彼女の教え子であるハルと出会い、意気投合する。エリナを大切に想う気持ちからハルと衝突することもあったが、エリナを幸せにすることを決意。最終回で彼女にプロポーズし、生徒たちに祝福される。
桜井恭子(アーサー・ドナー)
演 - 中島知子オセロ
桜井パン屋の店主。ぶっきらぼうで厳しい物言いが多いが、ハルとミキのために女優になる夢を捨ててまでパン屋を継ぐなど、彼らを大切に想っている。
知能が発達したことで性格が変化し、純粋さを失ったハルの態度に腹を立て一度は彼をクビにするも、エリナにお目付役を頼んだりするなど何かと気にかけていた。ハルの知能が低下した事を知った際は「頭が悪くても、ハルはハルだ」と温かな言葉をかけ、再び彼を雇った。
小林留美子
演 - 石橋けい
蓮見冬美(ノーマ・ゴードン)
演 - 山口あゆみ
ハルの妹。自分に兄がいることを知らず、母・佐智代から聞かされ衝撃を受ける。しかし、ハルと初めて会った時に兄として「お母さんを許してほしい」と頼まれ、笑顔を取り戻す。
最終回では佐智代からハルに知的障害があることを聞かされ愕然とするが、全てを受け入れ彼を迎え入れる決意をした。
原田文彦
演 - 井澤健
ハルの同僚。知的障害があるハルとミキを馬鹿にしていたが、ハルが解雇されたことで自分の過ちに気づいて後に謝罪。彼の復帰後は親切に接するようになる。
柳元啓輔
演 - 岡本竜汰
ハルの同僚。原田や他の従業員同様、ハルとミキを見下していたが、ハルの解雇をきっかけに考えを改める。
建部真一郎(ジェイ・ストラウス博士)
演 - 益岡徹
徳永篤(バート・セルドン)
演 - 田口浩正
建部の部下。アルジャーノンを始めとした実験用のネズミの世話をしている。優しく涙もろい性格で、ハルのことをつねに気にかけていた。恭子に好意を抱く。
田代ミキ
演 - 榎本加奈子
ハルの同僚で、夜間学校のクラスメイト。ハルと同じく知的障害がある。
ハルの事を信頼しており、彼がパン屋を解雇された時は泣くほど落ち込んでいたが「ハル君に負けていられないから」と気持ちを切り替え、同僚たちの助けもあって接客業もできるようになった。
蓮見佐智代(ローズ・ゴードン)
演 - いしだあゆみ
ハルと冬美の母。障害があるハルの養育に悩み、冬美が生まれる前にハルをパン屋に預けるが、心の底では罪悪感を抱いていた。
知能が発達したハルと再会した際、1度目は面会を拒んでいた。2度目は怒りをぶつけるよう迫るが、一切恨みを抱かなかった彼に感謝の言葉を述べられる。その後は彼が海外に渡ったと思っていたが、エリナからその後の近況を聞いたことで冬美とともに全てを受け入れ、ハルと暮らすことを決心して迎えに訪れた。

スタッフ(2002年版)

韓国でのリメイク(2002年版)

2006年に韓国放送公社(KBS)で、『おはよう、神様!』(안녕하세요 하느님〈アンニョンハセヨ ハヌニム〉)のタイトルで、2002年版のドラマがリメイクされた。主人公の名は同じく「ハル」だが、パン屋に勤務ではなく養護学校にいることや、女詐欺師が登場するなど日本版とは違う設定になっている。出演はユ・ゴンキム・オクビンイ・ジョンヒョクなど。

フジテレビ系(関西テレビ制作) 火曜22時枠の連続ドラマ
前番組 番組名 次番組
天体観測
(2002.7.2 - 2002.9.17)
アルジャーノンに花束を
(2002年版)
(2002.10.8 - 2002.12.17)
僕の生きる道
(2003.1.7 - 2003.3.18)

2015年版

アルジャーノンに花束を
(2015年版)
ジャンル テレビドラマ
原作 ダニエル・キイス
小尾芙佐
『アルジャーノンに花束を』
脚本 池田奈津子
演出 吉田健
酒井聖博
松田礼人
監修 野島伸司(脚本監修)
出演者 山下智久
栗山千明
窪田正孝
工藤阿須加
菊池風磨
谷村美月
大政絢
河相我聞
いしだ壱成
草刈民代
中原丈雄 (特別出演)
石丸幹二
製作
プロデューサー 韓哲
佐藤敦司
制作 TBS
放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2015年4月10日 - 6月12日[15]
放送時間金曜22:00 - 22:54
放送枠金曜ドラマ (TBS)
放送分54分
回数10
公式サイト
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小説版をもとにしたテレビドラマが2015年4月10日から6月12日まで毎週金曜日22:00 - 22:54に、TBS系の「金曜ドラマ」枠で放送された[注釈 2]。主演は山下智久[16]、脚本監修は野島伸司[17][18]

舞台は日本となっており、チャーリイに当たる人物の白鳥咲人の勤め先が花屋になるなど、一部変更が加えられている。

2015年度「第19回日刊スポーツ・ドラマグランプリ(GP)」の春ドラマ選考で4冠を達成した。作品賞のほか主演男優で山下智久、助演男優で窪田正孝、助演女優で栗山千明が1位だった[19]

キャスト(2015年版)

()は原作での該当人物

白鳥 咲人〈28〉(チャーリイ・ゴードン)
演 - 山下智久(幼少期:大山蓮斗
主人公。28歳だが、知能は6歳児並みの知的障がい者。職務態度は真面目で周囲の人間のからかいまで友情の証と受け取る人のいい青年だが、人の言葉で極度に落ち込んでしまうなど繊細な一面を持つ。あいこと愛嬌を掛けた「あいきょでしょ‼︎」が口癖。
母・窓花に喜んでほしい、みんなと対等になりたいという思いから賢くなりたいとずっと願っていたが、天才ネズミ・アルジャーノンとの出逢いをきっかけに知的能力を向上させる脳手術を受けることになる。
手術を受けたことで車の運転免許を取得するなど充実した毎日を過ごしていたが、それまで理解出来なかった事実を知り人を見下すようになる。しかし、遥香がそれに心を痛めて研究所を去ったことで他者を思いやることの大切さに気づき、周りとも以前より良好な関係を築けるようになる。
梨央の病気の治療法を解明し、彼女の手術に成功するが、薬と手術の副作用で手術前の知能に戻ってしまう。その後は竹部を傷つけてしまった負い目から花屋には戻らず、「対等の友達」である柳川、檜山と共に海水浴場でハンバーガーショップを立ち上げ、客引きをしている姿が描かれている。
望月 遥香〈31〉(アリス・キニアン)
演 - 栗山千明
ヒロイン。脳生理科学研究センターの研究員。正義感が強く、心優しい性格。
咲人から「世界で一番好きな女の子」と好意を持たれていたが、蜂須賀に異性として好意を抱いていた。しかし知能の発達に伴って性格が変化した咲人を見て蜂須賀に疑問を持ち、研究所を退職。真心を取り戻し始めた咲人に惹かれ、両想いになる。
薬の副作用で咲人が元の知能に戻ってしまうことを知った際は、退行を止めるべく奮闘する。梨央の手術が成功した事を咲人に告げようとしたが、知能が手術前に戻っていた彼を見て悲しみに暮れる。
最終的に窓花の助言を踏まえ、咲人を想いつつ、一度距離を置いて全てを受け入れる覚悟ができるまで待つことを決める。
柳川 隆一〈25〉
演 - 窪田正孝
咲人の同僚。頭も良く仲間内の中心的存在で、その気になれば仕事の能力も高いが、世間に対してどこか斜に構えた投げやりな態度をしている。休憩中や仕事の合間には、頻繁にスマートフォンを使ってデイトレーディングに励んでいる。
父の浮気を機に買い物依存症になった母を助けるために詐欺に手を出し、刑務所に服役した過去を持つ。人のよい咲人を利用したり当たり散らしてしまう事もあったが、次第に「対等の友人」として友情を深める。
最終回で小久保の言葉を聞いて咲人の知能が元に戻ってしまった事を察知し、檜山と共にドリームフラワーサービスを辞職。アルジャーノンの墓で彼を見つけた。その後は三人で海水浴場でハンバーガーショップを始め、接客を担当している。
檜山 康介〈24〉
演 - 工藤阿須加
咲人の同僚。無口で無愛想なため人からは敬遠されがちだが、実は非常に心優しい青年。
家族に暴力を振るう父を殺めてしまい服役。出所後にドリームフラワーサービスに就職した。咲人とは寮で同室であり、何かと彼を気にかけている。
梨央に好意を抱いていたが、彼女の病気が咲人によって完治した事で彼女の幸せを願い、「逃げ込んでいた絵本は閉じられた」と別れることを選ぶ。その後ドリームフラワーサービスに訪れた小久保の言葉を聞き、咲人の知能が元に戻ったことを察して柳川と共に辞職。アルジャーノンが埋葬されている場所で咲人を見つけ、「対等の友達」として彼らと行動を共にすることを決意。3人で海水浴場でハンバーガーショップを立ち上げ、製造を担当している。
鹿内 大〈38〉
演 - 勝矢
咲人の同僚。班長で傷害の前科がある。普段は大らかで面倒見が良いが怒ると見境がつかなくなり、暴力的になってしまう。
神田 勇樹〈23〉
演 - 前田公輝
咲人の同僚。口の悪いお調子者で鹿内程ではないが短気。女好きで度々異性関係でトラブルを起こしてしまい、夜間外出を禁じられたことがある。
波田 光佑〈23〉
演 - 斎藤嘉樹
咲人の同僚。学生時代はいじめられっ子で就職を機に髪型を金髪にしてイメージチェンジした過去を持つ。
小久保 一茂〈23〉
演 - 菊池風磨
脳生理科学研究センターの研究者。ぼさぼさ頭と瓶底眼鏡が特徴。アルジャーノンを可愛がる繊細さと周囲を常に皮肉る辛辣さを併せ持つ。
アルジャーノンの事を大切に想っており、副作用で死んだ際は解剖に唯一反対し、咲人と共に森へ行き彼の墓場を作る。その後は莉央を救うためのプロジェクトの一員となり、手術の成功に貢献する。咲人の妹・花蓮に一目惚れし、好意を抱く。
河口 梨央〈21〉
演 - 谷村美月
玲二の娘で興帝メディカル産業の社長令嬢。東京麗徳女子大学に通う女子大生。清楚で純真無垢。咲人に好意を抱く。
記憶喪失などの症状が出る「進行性要素性障害」という脳の障害を患っており、限られた時間の中で咲人との恋を成就させようとするが、病状が悪化し目を覚まさなくなる。しかし咲人ら開発チームの手術を受けて完治した。その後は檜山の言葉を受けて彼と決別し、自分の力で幸せを掴むことを決意する。
小出 舞〈21〉
演 - 大政絢
東京麗徳女子大学に通う女子大生。梨央の親友で同級生。意地っ張りでプライドが高く、周囲には刺々しい印象を与えるが内面は優しく多感なごく普通の女性である。玲二に頼まれ、脳に障害を抱える梨央を見守っている。
父の失業をきっかけに家庭環境が悪化した事で、居場所を求めて夜の街を遊び歩く毎日を送っていた。梨央との関係もぎくしゃくしていたが、梨央のひたむきさと咲人らとの交流を経て梨央との友情が戻った。最終的に互いの幸せを願って決別した檜山と梨央を気遣い、柳川の提案で別れることを決断。憎まれ口を叩きながらも互いを想い合っている描写があった。
杉野 史郎〈41〉
演 - 河相我聞
脳生理科学研究センターの研究員。蜂須賀センター部長に次ぐ実力者だが、弱気で心配性な性格。
白鳥 久人(マット・ゴードン)
演 - いしだ壱成
咲人・花蓮の父。原作と異なり故人。高校の後輩である竹部が重病に侵された際、惜しみなく自身の腎臓を提供する。この事で余命宣告を受け、中学3年の咲人を竹部に預ける。
優しい性格で、咲人に障がいがあることを知ってからも彼の味方であり続けた。
白鳥 窓花(ローズ・ゴードン)
演 - 草刈民代
咲人・花蓮の母。非常に真面目な性格で、咲人のことを大切に思っているが彼の持つ障がいを受け入れられず、冷たい態度を取ってしまう。
花蓮の将来のために、咲人を別々に生活させるという苦渋の決断をした。これらのことがきっかけで咲人は賢くなりたいと願うようになった。知能が発達した咲人と再会した際、過去の負い目と久人の一件から辛く当たってしまっていたが、遥香に頼まれ咲人を説得しに研究所を訪れた際に咲人に感謝の言葉をかけられ涙を流す。彼が実家を去る直前には、手編みのマフラーをプレゼントした。
河口 玲二〈61〉
演 - 中原丈雄(特別出演)
大手製薬会社「興帝メディカル産業」社長で梨央の父。蜂須賀の研究センターとは親密で深いパイプを持ち、スポンサーとして多額の研究費を投じている。
竹部 順一郎〈45〉(アーサー・ドナー)
演 - 萩原聖人
下町にある花の配送「ドリームフラワーサービス」の社長。咲人たちが勤務している。咲人の父・久人は学生時代の先輩で、自らの過ちで腎臓を患った際、久人に提供してもらった過去を持つ。
後に障がいがある咲人や保護観察処分の柳川らを社員として受け入れ、仕事を通じて社会人として大切なことを教えている。咲人の幸せを願い、彼が再び家族と暮らせるよう度々家に出入りしていた。それを知能が発達した咲人に誤解された事で怒りに任せて彼を解雇するが、それ以後は気にしておらず、謝罪に訪れ全てを打ち明けた彼に新人と同室にしていた理由を明かし、笑顔で送り出す。
蜂須賀 大吾〈50〉(ジェイ・ストラウス博士)
演 - 石丸幹二
脳生理科学研究センター部長。チームリーダーで、脳医学研究の第一人者。常に冷静沈着であり、人類の知能向上にすべてを捧げている。
当初は咲人を被験者としてしか見ておらず、遥香への恋心を利用するなど手段を選ばないきらいがあったため、彼からは毛嫌いされていた。しかしアルジャーノンと咲人に異変が起きた事で自分の開発した薬・ALGに欠陥があると知り、咲人に謝罪。共に薬を強化開発に乗り出す。一連の出来事を経てしだいに咲人との友情が芽生え自身にとって何よりも大切な存在だと自覚しどんなことがあっても無くしたくないかけがいのない存在となる。
咲人からは「もう一人の父」として尊敬されていたが、咲人の退行後は罪悪感から自身にALGを投与し、事実上の自殺を図る。しかし研究チームのメンバーに止められ、退行の治療や副作用の除去など、新たな研究を始める決心をした。
白鳥 花蓮(第6話 - )(ノーマ・ゴードン)
演 - 飯豊まりえ
咲人の妹。窓花と二人暮らしで、咲人を見捨てたことに苦悩する彼女を支える。子供の頃は兄・咲人のことで友人から馬鹿にされていたため、彼を憎んでいた。現在は大人しい性格で、保育士を目指している。
小沼 由美子[注釈 3]
演 - 松本若菜
脳生理科学研究センターの研究員。辞職した遥香の後任として咲人のサポートに回る。時折咲人にアプローチをかけるも遥香が忘れられない彼からは拒否反応をしめされていた。

スタッフ(2015年版)

放送日程(2015年版)

各話 放送日 サブタイトル 演出 視聴率[20]
第1話 4月10日 無垢な夢、愛友情がもたらす奇跡 吉田健 11.5%
第2話 4月17日 対等な友情、親友のために溢れでる涙 07.9%
第3話 4月24日 超知能への手術!世界一好きな人の為 酒井聖博 08.8%
第4話 5月01日 手術失敗!?あなたの為に起きて…奇跡 松田礼人 09.4%
第5話 5月08日 輝く世界の果てに待つ愛奪われたキス 吉田健 10.8%
第6話 5月15日 孤独が天才を連れてくる…蓋された心 酒井聖博 07.4%
第7話 5月22日 壊れる絆…全てを失っても愛に生きる 松田礼人 06.7%
第8話 5月29日 最終章!儚い夢の終焉と最後の希望! 吉田健 07.8%
第9話 6月05日 終幕…対等のトモダチとの永遠の別れ 酒井聖博 07.8%
最終話 6月12日 奇跡のラスト〜私から僕への遺言 吉田健 07.2%
平均視聴率 8.6%(視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)
TBS 金曜ドラマ
前番組 番組名 次番組
アルジャーノンに花束を
(2015年版)
(2015.4.10 - 2015.6.12)
表参道高校合唱部!
(2015.7.17 - 2015.9.25)

原作との相違点

原作では主人公が脳手術によって高い知能を得たことは、主人公の家族とヒロイン、研究所以外は知らないことになっているが、ドラマでは主人公の職場のオーナーや同僚たちも理解している設定になっている。
主人公の知能の発達、低下に伴い原作では上手くメンタル面をコントロールすることができなかったが、ドラマでは職場の解雇や人間関係の変化から手術前の自分が持っていた思いやりの大切さを学んで落ち着きを取り戻し、退行を避けられないと判明した際も落ち着いて受け止められるようになっている。
原作及び2002年版に存在した経過報告日誌が2015年版では主人公がUSBにまとめたレポートとして軽く触れられるだけになっている。
原作では主人公と母親が和解することができなかったが、ドラマでは主人公が母親の苦悩を受け止め感謝したことで和解することができた。

ラジオドラマ

1995年8月7日から11日まで、NHKFM青春アドベンチャー枠でラジオドラマ化され放送された。奇抜な演出も大きな改変もなく、原作小説の内容がほぼ忠実に再現された。なお、それ以前にNHKラジオ第一放送で中編版を原作としてラジオドラマ化されたこともある。

キャスト

スタッフ

舞台

様々な形で舞台化されている。

1990年

9月21日から10月7日まで劇団昴公演。脚本・演出は菊池准で「三百人劇場」にて上演。

2005年

6月9日から7月1日まで劇団昴公演。脚色は菊池准、演出は三輪えり花で「三百人劇場」にて上演。

2006年

2月22日から3月10日まで博品館劇場静岡市民文化会館大阪厚生年金会館愛知厚生年金会館にて上演。脚本・演出は荻田浩一

2012年

演劇集団キャラメルボックスにより、7月21日から8月12日までサンシャイン劇場、8月16日から24日まで新神戸オリエンタル劇場にて上演。チャーリイ・ゴードンとアリス・キニアンがダブルキャストになっており、もう一方の上演時は別の役として出演する。また、CMやダンスシーンでandropWorld.Words.Lights.が使用された。

2014年

9月18日から28日まで、天王洲銀河劇場サンケイホールブリーゼほかにて上演。2006年版と同じく浦井健治が出演。キャッチコピーにも「8年の時を経て」とあるように、2006年版の再演となる。

関連作品

1971年にフジテレビで放送された『スペクトルマン』の第48話「ボビーよ怪獣になるな!!」、第49話「悲しき天才怪獣ノーマン」のストーリーは「アルジャーノンに花束を」の翻案である。

参考文献

  • 谷口高夫「解説」『アルジャーノンに花束を』、早川書房(ハードカバー版)、1984年
  • 早川書房編集部「ダニエル・キイス 人と作品」『五番目のサリー 下』、早川書房(ダニエル・キイス文庫)、1999年
  • ダニエル・キイス(訳:小尾芙佐)『アルジャーノン、チャーリイ、そして私』(早川書房、2005年)
  • 新版『アルジャーノンに花束を』(ハヤカワ文庫、2015年)

注釈

  1. ^ 小尾芙佐は、チャーリイと同じ特性を持つ画家山下清の放浪日記の文章を参考にして翻訳したという[3]
  2. ^ 初回は15分拡大して放送(22:00 - 23:09)し、最終回は本編とは別に、一部地域のみ21:59 - 22:00に『もうすぐアルジャーノンに花束を』を別途放送。
  3. ^ 役名がクレジットされたのは第6話から。

出典

  1. ^ 1960-hugo-awards”. The Official Site of The Hugo Awards(ヒューゴー賞公式サイト) (1960年). 2015年4月6日閲覧。
  2. ^ a b c d e 谷口高夫「解説」『アルジャーノンに花束を』(改訂25版)早川書房、1991年5月15日、321ページ頁。ISBN 4-15-203393-2 
  3. ^ a b c 小尾芙佐「訳者あとがき」(新版『アルジャーノンに花束を』)(ハヤカワ文庫、2015年)
  4. ^ a b 谷口高夫「解説」『アルジャーノンに花束を』(改訂25版)早川書房、1991年5月15日、322ページ頁。ISBN 4-15-203393-2 
  5. ^ 谷口高夫「解説」(『アルジャーノンに花束を』)(早川書房ハードカバー版、1984年)241頁
  6. ^ a b c d e f g h ダニエル・キイス(訳:小尾芙佐)『アルジャーノン、チャーリイ、そして私』(早川書房、2005年)
  7. ^ a b c d e ダニエル・キイス「日本語版文庫への序文」(新版『アルジャーノンに花束を』)(ハヤカワ文庫、2015年)
  8. ^ a b アイザック・アシモフ『ヒューゴー賞傑作選 No.2』
  9. ^ 早川書房編集部「ダニエル・キイス 人と作品」(『五番目のサリー 下』)(早川書房 ダニエル・キイス文庫、1999年)
  10. ^ ダニエル・キイス『アルジャーノンに花束を〔新版〕』3月13日(金)発売!”. 2015年3月11日閲覧。
  11. ^ アルジャーノンに花束を”. 2015年5月1日閲覧。
  12. ^ カフェ・アルジャーノンに花束を」、日曜祝日の営業が決定!”. 2015年3月18日閲覧。
  13. ^ 『アルジャーノンに花束を』愛蔵版刊行”. ORICON (2015年4月8日). 2015年4月8日閲覧。
  14. ^ 谷口高夫「解説」『アルジャーノンに花束を』(改訂25版)早川書房、1991年5月15日、323ページ頁。ISBN 4-15-203393-2 
  15. ^ TVガイド2015年5月30日 - 6月5日 ドラマガイドp.82 - 84
  16. ^ 山下智久・主演で「アルジャーノンに花束を」ドラマ化!「この役は相当チャレンジ」”. CinemaCafe.net (2015年2月6日). 2015年2月10日閲覧。
  17. ^ 山下智久、現代版『アルジャーノンに花束を』で連ドラ主演 野島伸司とタッグ”. オリコンスタイル (2015年2月6日). 2015年2月10日閲覧。
  18. ^ 山下智久主演×野島伸司脚本で『アルジャーノンに花束を』ドラマ化決定!”. マイナビニュース (2015年2月6日). 2015年2月10日閲覧。
  19. ^ 「アルジャーノンに花束を」が4冠/日刊スポーツドラマGP春 ”. 日刊スポーツ (2015年7月3日). 2015年7月3日閲覧。
  20. ^ アルジャーノンに花束をスポニチアネックス、2015年6月23日閲覧。

外部リンク