「新型コロナウイルス感染症 (2019年)」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
m {{pp}}重複除去
タグ: 手動差し戻し
NIH guideline
60行目: 60行目:
=== 感染経路 ===
=== 感染経路 ===
[[File:Https-doi.org-10.1073-pnas.2009637117-F4.large.jpg|thumb|right|COVID-19感染経路]]
[[File:Https-doi.org-10.1073-pnas.2009637117-F4.large.jpg|thumb|right|COVID-19感染経路]]
[[感染経路]]としては、ウイルスが付着した手で鼻や目や口を触ることによる[[接触感染]]と、[[咳]]や[[くしゃみ]]による[[飛沫感染]]がある{{Sfn|診療の手引き第4版|2020|at=Chapt.1.1}}。
[[感染経路]]としては、ウイルスが付着した手で鼻や目や口を触ることによる[[接触感染]]と、[[咳]]や[[くしゃみ]]による[[飛沫感染]]がある{{Sfn|診療の手引き第4版|2020|at=Chapt.1.1}}。米国ガイドラインでは、感染者から6フィート(約182cm)範囲での暴露で飛沫感染が起こるとしている{{Sfn|アメリカ国立衛生研究所|2021|loc=Prevent}}。


重い飛沫は数秒、2メートル程度を飛んで床や地面に落下することが多いが、[[換気]]が滞った室内などではウイルスを含んだ[[エアロゾル]]が空中により長時間・長距離漂い、感染源になることが感染事例の分析から明らかになってきた。世界保健機関(WHO)は2021年4月30日、[[アメリカ疾病予防管理センター]](CDC)は2021年5月7日に[[ホームページ]]更新などを通じて、エアロゾル感染の危険性をより強く警告する方向へ見解を変更した<ref name="毎日20210528">[https://mainichi.jp/articles/20210528/ddm/003/010/104000c 【クローズアップ】漂うコロナ微粒子「最大の注意を」エアロゾル 高まる警戒/換気不足 2メートル離れても感染]『毎日新聞』朝刊2021年5月28日3面(同日閲覧)</ref>
重い飛沫は数秒、2メートル程度を飛んで床や地面に落下することが多いが、[[換気]]が滞った室内などではウイルスを含んだ[[エアロゾル]]が空中により長時間・長距離漂い、感染源になることが感染事例の分析から明らかになってきた。



[[空気感染]](airborne transmission)は、特に屋内のハイリスク環境であった場合に起こりえるとされ<ref name="PHACanadaTransmit">{{cite web | work = Public Health Agency of Canada |date=3 November 2020|title=COVID-19: Main modes of transmission|url=https://www.canada.ca/en/public-health/services/diseases/2019-novel-coronavirus-infection/health-professionals/main-modes-transmission.html|access-date=25 November 2020}}</ref>、レストラン、[[合唱|合唱団]]、[[ジム]]、ナイトクラブ、オフィス、宗教施設など、混雑している場所や[[換気]]が少ない場合にリスクが高い<ref name="who_aerosol">{{cite web|date=9 July 2020|title=Q&A: How is COVID-19 transmitted? (What do we know about aerosol transmission?)|url=https://www.who.int/news-room/q-a-detail/q-a-how-is-covid-19-transmitted|access-date=14 October 2020|publisher=[[World Health Organization]]}}</ref>。
[[空気感染]](airborne transmission)は、特に屋内のハイリスク環境であった場合に起こりえるとされ<ref name="PHACanadaTransmit">{{cite web | work = Public Health Agency of Canada |date=3 November 2020|title=COVID-19: Main modes of transmission|url=https://www.canada.ca/en/public-health/services/diseases/2019-novel-coronavirus-infection/health-professionals/main-modes-transmission.html|access-date=25 November 2020}}</ref>、米国ガイドラインでは、感染者と換気の悪い部屋に15分以上滞在すると空気感染が起こりえるとしている{{Sfn|アメリカ国立衛生研究所|2021|loc=Prevent}}。レストラン、[[合唱|合唱団]]、[[ジム]]、ナイトクラブ、オフィス、宗教施設など、混雑している場所や[[換気]]が少ない場合にリスクが高い<ref name="who_aerosol">{{cite web|date=9 July 2020|title=Q&A: How is COVID-19 transmitted? (What do we know about aerosol transmission?)|url=https://www.who.int/news-room/q-a-detail/q-a-how-is-covid-19-transmitted|access-date=14 October 2020|publisher=[[World Health Organization]]}}</ref>。


=== 宿主細胞受容体 ===<!--TODO: TMPRSS2-->
=== 宿主細胞受容体 ===<!--TODO: TMPRSS2-->
240行目: 241行目:


== 予防 ==
== 予防 ==
感染管理が主な予防となる{{Sfn|アメリカ国立衛生研究所|2021|loc=Prevent}}。予防に適した薬剤は存在せず、米国ガイドラインでは臨床試験ではない限り、予防目的で薬剤を服用することのないよう勧告している{{Sfn|アメリカ国立衛生研究所|2021|loc=Prevent}}。ウイルス暴露後であっても同様である{{Sfn|アメリカ国立衛生研究所|2021|loc=Prevent}}。
感染管理が主な予防となる{{Sfn|アメリカ国立衛生研究所|2021|loc=Prevent}}。予防に適した薬剤は存在せず、米国ガイドラインでは臨床試験ではない限り、予防目的で薬剤を服用することのないよう勧告している{{Sfn|アメリカ国立衛生研究所|2021|loc=Prevent}}。ウイルス暴露後であっても同様である{{Sfn|アメリカ国立衛生研究所|2021|loc=Prevent}}。


英国政府のガイドラインでは、全ての医療施設において、医療従事者と患者(障害とならないのであれば)はフェイスマスクを使用する必要があり、さらに[[社会的距離]]と[[手指衛生]]も必要であるとされている{{Sfn|イングランド公衆衛生庁|2020|at=Chapt.1}}。
英国政府のガイドラインでは、全ての医療施設において、医療従事者と患者(障害とならないのであれば)はフェイスマスクを使用する必要があり、さらに[[社会的距離]]と[[手指衛生]]も必要であるとされている{{Sfn|イングランド公衆衛生庁|2020|at=Chapt.1}}。
246行目: 247行目:
=== 手洗い ===
=== 手洗い ===
{{Main|手洗い}}
{{Main|手洗い}}
咳やくしゃみをした後には、徹底的な[[手洗い]]が必要である<ref name=":12">{{Cite web|date=2 June 2020|title=Social distancing: what you need to do – Coronavirus (COVID-19)|url=https://www.nhs.uk/conditions/coronavirus-covid-19/social-distancing/what-you-need-to-do/|accessdate=18 August 2020|website=nhs.uk |publisher=[[国民保健サービス]]}}</ref> 。WHOは[[石鹸]]と水で頻繁に手を洗うことを推奨しており、少なくとも20秒間を要し、特にトイレに行った後、手が目に見えて汚れているとき、食事をする前、鼻をかんだ後には必要となる<ref name="who2008">{{Cite web|title=Advice for the public on COVID-19 – World Health Organization|url=https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019/advice-for-public|accessdate=2020-08 |website=[[World Health Organization]] (WHO)}}</ref>。
咳やくしゃみをした後には、徹底的な[[手洗い]]が必要である{{Sfn|アメリカ国立衛生研究所|2021|loc=Prevent}}<ref name=":12">{{Cite web|date=2 June 2020|title=Social distancing: what you need to do – Coronavirus (COVID-19)|url=https://www.nhs.uk/conditions/coronavirus-covid-19/social-distancing/what-you-need-to-do/|accessdate=18 August 2020|website=nhs.uk |publisher=[[国民保健サービス]]}}</ref> 。WHOは[[石鹸]]と水で頻繁に手を洗うことを推奨しており、少なくとも20秒間を要し、特にトイレに行った後、手が目に見えて汚れているとき、食事をする前、鼻をかんだ後には必要となる<ref name="who2008">{{Cite web|title=Advice for the public on COVID-19 – World Health Organization|url=https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019/advice-for-public|accessdate=2020-08 |website=[[World Health Organization]] (WHO)}}</ref>。


CDCは、石鹸と水にすぐにアクセスできない場合に限って、[[アルコール]]手指[[消毒剤]](濃度60%以上)を使用することを推奨している。手指消毒剤が入手困難なエリアでは、WHOは現地生産可能な[[エタノール]]または[[イソプロパノール]]の消毒剤を推奨している。[[過酸化水素]]はアルコールに混入する細菌胞子の除去のために添付されており、手の無菌操作のための物質ではない<ref>{{cite book |chapter-url=https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK144054/ |chapter=WHO-recommended handrub formulations |title=WHO Guidelines on Hand Hygiene in Health Care: First Global Patient Safety Challenge Clean Care Is Safer Care |date=19 March 2009 |publisher=[[World Health Organization]] (WHO)|accessdate=19 March 2020}}</ref>。
CDCは、石鹸と水にすぐにアクセスできない場合に限って、[[アルコール]]手指[[消毒剤]](濃度60%以上)を使用することを推奨している。手指消毒剤が入手困難なエリアでは、WHOは現地生産可能な[[エタノール]]または[[イソプロパノール]]の消毒剤を推奨している。[[過酸化水素]]はアルコールに混入する細菌胞子の除去のために添付されており、手の無菌操作のための物質ではない<ref>{{cite book |chapter-url=https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK144054/ |chapter=WHO-recommended handrub formulations |title=WHO Guidelines on Hand Hygiene in Health Care: First Global Patient Safety Challenge Clean Care Is Safer Care |date=19 March 2009 |publisher=[[World Health Organization]] (WHO)|accessdate=19 March 2020}}</ref>。
259行目: 260行目:


飛沫感染や接触感染を防ぐために[[個人用防護具]](personal protective equipment,PPE)が各種ある{{Sfn|イングランド公衆衛生庁|2020|at=Chapt.5.1}}。保護衣([[ガウン]]や[[エプロン]])、[[マスク]]([[N95マスク]]や[[サージカルマスク]])、[[ゴーグル]]、[[フェイスシールド]]、[[手袋]]、帽子([[キャップ]])、[[シューカバー]]など。これらはメーカーや勧告においての指示がない限り、一回のみで使い捨てる必要がある{{Sfn|イングランド公衆衛生庁|2020|at=Chapt.5.1}}。感染リスクのある場合は、適切な廃棄が求められる{{Sfn|イングランド公衆衛生庁|2020|at=Chapt.5.1}}。
飛沫感染や接触感染を防ぐために[[個人用防護具]](personal protective equipment,PPE)が各種ある{{Sfn|イングランド公衆衛生庁|2020|at=Chapt.5.1}}。保護衣([[ガウン]]や[[エプロン]])、[[マスク]]([[N95マスク]]や[[サージカルマスク]])、[[ゴーグル]]、[[フェイスシールド]]、[[手袋]]、帽子([[キャップ]])、[[シューカバー]]など。これらはメーカーや勧告においての指示がない限り、一回のみで使い捨てる必要がある{{Sfn|イングランド公衆衛生庁|2020|at=Chapt.5.1}}。感染リスクのある場合は、適切な廃棄が求められる{{Sfn|イングランド公衆衛生庁|2020|at=Chapt.5.1}}。

非エアロゾル環境下においては、[[サージカルマスク]]はウイルス感染を防ぐのに[[N95マスク]]と比べて劣ってはいないと米国ガイドラインでは述べており、実験室においてマスクの保護効果を比較した[[メタアナリシス]]では増加差は確認できなかった{{Sfn|アメリカ国立衛生研究所|2021|loc=Infection Control}}。エアロゾル環境が発生する手技(たとえば[[気管挿管]]など)を行う際には、引き続きN95マスクが推奨される{{Sfn|アメリカ国立衛生研究所|2021|loc=Infection Control}}。


飲食店では、食事客の間に透明な[[アクリル]]板を設置することもあるが、感染防止には十分ではない<ref name="毎日20210528"/>。
飲食店では、食事客の間に透明な[[アクリル]]板を設置することもあるが、感染防止には十分ではない<ref name="毎日20210528"/>。
264行目: 267行目:
=== 換気 ===
=== 換気 ===
感染源となりうる飛沫やエアロゾルが屋内に滞留することを防ぐため、専門家は[[換気]]の徹底を推奨している。換気が行われているかを知る目安として、[[二酸化炭素]]濃度測定器を設置する飲食店などもある<ref name="毎日20210528"/>。
感染源となりうる飛沫やエアロゾルが屋内に滞留することを防ぐため、専門家は[[換気]]の徹底を推奨している。換気が行われているかを知る目安として、[[二酸化炭素]]濃度測定器を設置する飲食店などもある<ref name="毎日20210528"/>。

ICU患者においては、可能であればエアロゾルが発生する手技は陰圧室にて行うことが推奨される{{Sfn|アメリカ国立衛生研究所|2021|loc=Infection Control}}。。


=== 社会的距離 ===
=== 社会的距離 ===
277行目: 282行目:
=== ワクチン ===
=== ワクチン ===
{{main|COVID-19ワクチン}}
{{main|COVID-19ワクチン}}
大規模な[[偽薬#臨床試験における偽薬効果|プラセボ対照試験]]では、2回の[[ワクチン]]投与により、COVID-19の予防に94%から95%有効であることが示されている{{Sfn|アメリカ国立衛生研究所|2021|loc=Prevent}}。[[ファイザー]]製や[[モデルナ]]製などの[[RNAワクチン|mRNAワクチン]]については、変異株に対しても70%<ref group="注">WHOが望ましいとした発症者の低減率</ref>以上有効との報告が存在する<ref>{{Cite web|title=変異型ウイルス|url=https://www.covid19-yamanaka.com/cont5/38.html|website=www.covid19-yamanaka.com|accessdate=2021-07-09}}</ref><ref>{{Cite web|title=モデルナ、インドで初めて検出されたデルタ株を含む新たな変異株に対し、モデルナの新型コロナワクチンが持つ中和活性に関する臨床試験からの最新データを発表|url=https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000064549.html|website=プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES|accessdate=2021-07-09}}</ref>
大規模な[[偽薬#臨床試験における偽薬効果|プラセボ対照試験]]では、2回の[[ワクチン]]投与により、COVID-19の予防に94%から95%有効であることが示されている{{Sfn|アメリカ国立衛生研究所|2021|loc=Prevent}}。


ワクチン投与は感染・発症の抑制に対して非常に大きく貢献するが、ワクチンの種類によっては、投与後の副作用、基礎疾患の悪化<ref>{{Cite web|title=COVID-19 Vaccination Considerations for Persons with Underlying Medica|url=https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/vaccines/recommendations/underlying-conditions.html|website=Centers for Disease Control and Prevention|date=2021-04-23|accessdate=2021-05-08|language=en-us|last=CDC}}</ref><ref>{{Cite web|title=COVID-19 and Your Health|url=https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/need-extra-precautions/people-with-medical-conditions.html|website=Centers for Disease Control and Prevention|date=2020-02-11|accessdate=2021-05-08|language=en-us|last=CDC}}</ref>、[[血栓症]]の発症、[[突然変異|変異株]]への対応の弱さ等が指摘されている<ref>{{Cite web|url=https://www.kansensho.or.jp/uploads/files/guidelines/2102_covid_vaccine_2kasen.pdf|title=COVID-19 ワクチンに関する提言|accessdate=2020/05/08|publisher=日本感染症学会 ワクチン委員会}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.hosp.ncgm.go.jp/isc/080/FY2018/04_201903.pdf|title=予防接種後の有害事象|accessdate=2020/05/08|publisher=国立国際医療研究センター}}</ref><ref>{{Cite web|url=https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/256915.pdf|title=新型コロナウイルスワクチンの基礎と原理|accessdate=2020/05/08|publisher=新潟県}}</ref>。従って、ワクチン接種後も集団免疫によって感染者数が大幅に減るまでは、通常の予防方法(手洗い、防護具の着用、社会的距離の保持)等を併用する必要がある<ref>{{Cite web|title=What to Expect after Getting a COVID-19 Vaccine|url=https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/vaccines/expect/after.html|website=Centers for Disease Control and Prevention|date=2021-03-16|accessdate=2021-05-08|language=en-us|last=CDC}}</ref><ref>{{Cite web|title=COVID-19 and Your Health|url=https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/prevent-getting-sick/prevention.html|website=Centers for Disease Control and Prevention|date=2021-03-08|accessdate=2021-05-08|language=en-us|last=CDC}}</ref>。
ワクチン投与は感染・発症の抑制に対して非常に大きく貢献するが、ワクチンの種類によっては、投与後の副作用、基礎疾患の悪化<ref>{{Cite web|title=COVID-19 Vaccination Considerations for Persons with Underlying Medica|url=https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/vaccines/recommendations/underlying-conditions.html|website=Centers for Disease Control and Prevention|date=2021-04-23|accessdate=2021-05-08|language=en-us|last=CDC}}</ref><ref>{{Cite web|title=COVID-19 and Your Health|url=https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/need-extra-precautions/people-with-medical-conditions.html|website=Centers for Disease Control and Prevention|date=2020-02-11|accessdate=2021-05-08|language=en-us|last=CDC}}</ref>、[[血栓症]]の発症、[[突然変異|変異株]]への対応の弱さ等が指摘されている<ref>{{Cite web|url=https://www.kansensho.or.jp/uploads/files/guidelines/2102_covid_vaccine_2kasen.pdf|title=COVID-19 ワクチンに関する提言|accessdate=2020/05/08|publisher=日本感染症学会 ワクチン委員会}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.hosp.ncgm.go.jp/isc/080/FY2018/04_201903.pdf|title=予防接種後の有害事象|accessdate=2020/05/08|publisher=国立国際医療研究センター}}</ref><ref>{{Cite web|url=https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/256915.pdf|title=新型コロナウイルスワクチンの基礎と原理|accessdate=2020/05/08|publisher=新潟県}}</ref>。従って、ワクチン接種後も集団免疫によって感染者数が大幅に減るまでは、通常の予防方法(手洗い、防護具の着用、社会的距離の保持)等を併用する必要がある<ref>{{Cite web|title=What to Expect after Getting a COVID-19 Vaccine|url=https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/vaccines/expect/after.html|website=Centers for Disease Control and Prevention|date=2021-03-16|accessdate=2021-05-08|language=en-us|last=CDC}}</ref><ref>{{Cite web|title=COVID-19 and Your Health|url=https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/prevent-getting-sick/prevention.html|website=Centers for Disease Control and Prevention|date=2021-03-08|accessdate=2021-05-08|language=en-us|last=CDC}}</ref>。
295行目: 300行目:
{{See also|{{仮リンク|新型コロナウイルス感染症の後遺症|en|Long COVID}}}}
{{See also|{{仮リンク|新型コロナウイルス感染症の後遺症|en|Long COVID}}}}
==== 症状 ====
==== 症状 ====
COVID-19の[[後遺症]](長期後遺症は「'''Long COVID'''」とも呼ばれる)として、陰性後も倦怠感、[[関節痛]]など体の痛み、息切れ、集中力の低下、運動不能、頭痛、[[睡眠障害]]、神経疾患、抜毛、[[味覚障害]]などの症状が残るケースが報告されており、調査が行わている<ref>[https://www.tokyo-np.co.jp/article/57563 抜け毛300本、無味無臭、息切れ…「#コロナ後遺症」解明が本格化]『[[東京新聞]]』2020年9月25日(2021年5月10日閲覧)</ref>。研究では、COVID-19から「回復」した人の50%以上が、3か月後も何らかの症状に悩まされ続けていることがわかった<ref>{{Cite web|title=What are the long-lasting effects of COVID-19?|url=https://www.health.harvard.edu/diseases-and-conditions/what-are-the-long-lasting-effects-of-covid-19|website=Harvard Health|accessdate=2021-01-06|first=Harvard Health|last=Publishing}}</ref>。日本では、[[国立国際医療研究センター]]が2020年2~6月に同センターを退院した患者63人を追跡調査したところ、発症2カ月後で48%、4カ月後で27%に何らかの後遺症があった<ref>「抜け毛、だるさ、味覚・嗅覚異常/コロナ続く 後遺症/若者の訴え目立つ」『読売新聞』朝刊2021年5月5日(社会面)</ref>。米国[[ワシントン大学]]の研究チームが2021年2月に米国医師会誌に発表した調査では、軽症者も3人1人は後遺症がみら、発症後9カ月経ても症状を感じるもいる<ref name="毎日20210504">[https://mainichi.jp/articles/20210504/ddm/002/040/032000c 【焦点】新型コロナ後遺症 軽症者でも長期化/米研究 倦怠感・味覚障害-最長9カ月/続く免疫反応 影響か/専門外来設置の動き]『[[毎日新聞]]』朝刊2021年5月4日(2021年5月11日閲覧)</ref>。英国[[オックスフォード大学]]の研究による、発症から3カ月後までに患者の5.8%に[[不安障害|不安症状]]や不眠など[[精神障害]]が見られた<ref name="毎日20210504"/>。
COVID-19の[[後遺症]](長期後遺症は「'''Long COVID'''」とも呼ばれる)として、陰性後も症状が残るケースが報告されており、メタアナリシスによば一般的な症状は、倦怠感(58%)、頭痛(44%)、注意欠陥(27%)、脱毛(25%)、呼吸困難(24%)であった<ref name="pmid33892403">{{cite journal| author=Raveendran AV, Jayadevan R, Sashidharan S| title=Long COVID: An overview. | journal=Diabetes Metab Syndr | year= 2021 | volume= 15 | issue= 3 | pages= 869-875 | pmid=33892403 | doi=10.1016/j.dsx.2021.04.007 | pmc=8056514 }} </ref>。研究では、COVID-19から「回復」した人の50%以上が、3か月後も何らかの症状に悩まされ続けていることがわかった<ref>{{Cite web|title=What are the long-lasting effects of COVID-19?|url=https://www.health.harvard.edu/diseases-and-conditions/what-are-the-long-lasting-effects-of-covid-19|website=Harvard Health|accessdate=2021-01-06|first=Harvard Health|last=Publishing}}</ref>。日本では、[[国立国際医療研究センター]]が2020年2~6月に同センターを退院した患者63人を追跡調査したところ、発症2カ月後で48%、4カ月後で27%に何らかの後遺症があった<ref>「抜け毛、だるさ、味覚・嗅覚異常/コロナ続く 後遺症/若者の訴え目立つ」『読売新聞』朝刊2021年5月5日(社会面)</ref>。ある調査では、COVID陽性となってから14〜21日仕事なか人の割合は35%れた<ref name="pmid33892403" />。


==== 原因 ====
==== 原因 ====
罹患による重度の炎症反応、血栓性微小血管症、静脈血栓塞栓症、それらに伴う[[酸素]]欠乏よる後遺症として、肺や心臓、脳、腎臓、血管系など多くの臓器や器官系に長期的な損傷が引き起こされる場合があると考えられている<ref>Jaffri A, Jaffri UA: [https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7301100/ Post-intensive care syndrome after COVID-19: A crisis after a crisis?], Heart Lung June 18, 2020</ref>。COVID-19ウイルスが取りつく[[受容体]]は人体の臓器や脳の各所にあり、感染時に細胞を損傷させるほか、陰性になった後の残る[[自己抗体]]が後遺症に関連している可能性が指摘されている<ref name="毎日20210504"/>。
罹患による重度の炎症反応、血栓性微小血管症、静脈血栓塞栓症、それらに伴う[[酸素]]欠乏よる後遺症として、肺や心臓、脳、腎臓、血管系など多くの臓器や器官系に長期的な損傷が引き起こされる場合があると考えられている<ref name="pmid32690219">{{cite journal| author=Jaffri A, Jaffri UA| title=Post-Intensive care syndrome and COVID-19: crisis after a crisis? | journal=Heart Lung | year= 2020 | volume= 49 | issue= 6 | pages= 883-884 | pmid=32690219 | doi=10.1016/j.hrtlng.2020.06.006 | pmc=7301100 }} </ref>。

==== 相談・診療 ====
日本では、[[東京都]]が都立病院に相談窓口を設けているほか、専門外来を設ける病院もある([[千葉大学病院]]、[[聖マリアンナ医科大学病院]]、[[岡山大学病院]]など)<ref name="毎日20210504"/>。

肺に障害が残った患者に対しては、欧米や中国で肺[[移植 (医療)|移植]][[手術]]が20-40例(2021年4月時点)行われており、2021年4月7日には日本の[[京都大学医学部附属病院]]で生体肺移植も実施された<ref>[https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news/2021-04-08-0 医学部附属病院において新型コロナウイルス感染後の肺障害に対する生体肺移植を行いました。]京都大学医学部附属病院(2021年4月8日)2021年5月13日閲覧</ref>。


=== 患者回復後のウイルス陽転化現象 ===
=== 患者回復後のウイルス陽転化現象 ===
{{節スタブ|date=2020年2月}}
{{節スタブ|date=2020年2月}}
中国武漢の病院で、[[ポリメラーゼ連鎖反応|PCR検査]]により診断されたCOVID-19患者に対して、PCRと血液、[[血清]]の診断の詳細を調べる研究があった。39例中15例が、治療後も腸管や血液にウイルスを有していた。また、同病院の16例の研究で、0日目に口腔サンプルが陰性でも、5日目に[[肛門]]で採取されたサンプルが陽性化したのが4例あり、また血清検査では、治療直後陰性が治療5日後に検査すると、陽転化する者が多かった<ref>{{Cite web|date=2020-02-17|url=https://doi.org/10.1080/22221751.2020.1729071|doi=10.1080/22221751.2020.1729071|title=Molecular and serological investigation of 2019- nCoV infected patients: implication of multiple shedding routes|publisher=[[Taylor & Francis]]|accessdate=2020-02-29}}</ref>。
中国武漢の病院で、[[ポリメラーゼ連鎖反応|PCR検査]]により診断されたCOVID-19患者に対して、PCRと血液、[[血清]]の診断の詳細を調べる研究があった。39例中15例が、治療後も腸管や血液にウイルスを有していた。また、同病院の16例の研究で、0日目に口腔サンプルが陰性でも、5日目に[[肛門]]で採取されたサンプルが陽性化したのが4例あり、また血清検査では、治療直後陰性が治療5日後に検査すると、陽転化する者が多かった<ref name="pmid32065057">{{cite journal| author=Zhang W, Du RH, Li B, Zheng XS, Yang XL, Hu B | display-authors=etal| title=Molecular and serological investigation of 2019-nCoV infected patients: implication of multiple shedding routes. | journal=Emerg Microbes Infect | year= 2020 | volume= 9 | issue= 1 | pages= 386-389 | pmid=32065057 | doi=10.1080/22221751.2020.1729071 | pmc=7048229 }} </ref>。


一方、PCR検査で陽性反応が出て入院し、その後の検査で陰性となり症状も落ち着いたため退院したが、最初の発症から2週間以上経過して、再びPCR検査で陽性となったケースも出てきており、潜伏していたウイルスの再活性化か、変異ウイルスの再感染の可能性が指摘されている<ref>[https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200227/k10012303391000.html 「大阪 ツアーガイドの女性 再び陽性に ウイルス増殖か 再感染か」]NHKニュース(2020年2月27日配信)2021年5月11日閲覧</ref><ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56107620X20C20A2AC1000/ 新型コロナ再び「陽性」 専門家「潜伏し増殖の可能性」]『日本経済新聞』2020年2月27日</ref><ref>[https://www.asahi.com/articles/ASN2W3F26N2WUHBI00F.html 新型肺炎、退院後14%が再び陽性 中国「経過観察を」] [[朝日新聞デジタル]](2020年2月27日)</ref><ref>[https://www.fnn.jp/posts/00433424CX/202003062230_CX_CX 「新型コロナ わかった特徴は 2つの型存在 再感染の不安 期待がかかる薬と治療法」][[フジニュースネットワーク|FNN PRIME]](2020年3月6日)</ref>。
一方、PCR検査で陽性反応が出て入院し、その後の検査で陰性となり症状も落ち着いたため退院したが、最初の発症から2週間以上経過して、再びPCR検査で陽性となったケースも出てきており、潜伏していたウイルスの再活性化か、変異ウイルスの再感染の可能性が指摘されている<ref>[https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200227/k10012303391000.html 「大阪 ツアーガイドの女性 再び陽性に ウイルス増殖か 再感染か」]NHKニュース(2020年2月27日配信)2021年5月11日閲覧</ref><ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56107620X20C20A2AC1000/ 新型コロナ再び「陽性」 専門家「潜伏し増殖の可能性」]『日本経済新聞』2020年2月27日</ref><ref>[https://www.asahi.com/articles/ASN2W3F26N2WUHBI00F.html 新型肺炎、退院後14%が再び陽性 中国「経過観察を」] [[朝日新聞デジタル]](2020年2月27日)</ref><ref>[https://www.fnn.jp/posts/00433424CX/202003062230_CX_CX 「新型コロナ わかった特徴は 2つの型存在 再感染の不安 期待がかかる薬と治療法」][[フジニュースネットワーク|FNN PRIME]](2020年3月6日)</ref>。
326行目: 326行目:
致命率についてのメタ回帰推定値は、子供と若い成人では非常に低い(10歳で0.002%、25歳で0.01%)のだが、55歳では0.4%、65歳で1.4%、 75歳、85歳で15%となった<ref name="EJE_levinetal" /> 。これらの結果は、WHOが発行した2020年12月のレポートにおいても強調された<ref>{{cite web|title=Background paper on Covid-19 disease and vaccines: prepared by the Strategic Advisory Group of Experts (SAGE) on immunization working group on COVID-19 vaccines|date=22 December 2020|access-date = 24 December 2020|url=https://apps.who.int/iris/handle/10665/338095|website=World Health Organization|hdl=10665/338095}}</ref>。
致命率についてのメタ回帰推定値は、子供と若い成人では非常に低い(10歳で0.002%、25歳で0.01%)のだが、55歳では0.4%、65歳で1.4%、 75歳、85歳で15%となった<ref name="EJE_levinetal" /> 。これらの結果は、WHOが発行した2020年12月のレポートにおいても強調された<ref>{{cite web|title=Background paper on Covid-19 disease and vaccines: prepared by the Strategic Advisory Group of Experts (SAGE) on immunization working group on COVID-19 vaccines|date=22 December 2020|access-date = 24 December 2020|url=https://apps.who.int/iris/handle/10665/338095|website=World Health Organization|hdl=10665/338095}}</ref>。


新型コロナウイルスの重症化に関してO型は他の血液型に比べて保護的に作用している傾向にあることが報告されている<ref>Severe Covid-19 GWAS Group; David Ellinghaus, et al. "[https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32558485/ Genomewide Association Study of Severe Covid-19 with Respiratory Failure]", N Engl J Med. 2020 Oct 15;383(16):1522-1534. [[doi: 10.1056/NEJMoa2020283]].</ref>。慶応義塾大学や東京医科歯科大学など複数の研究機関による重症化のメカニズムを調べる共同研究チーム「コロナ制圧タスクフォース」は、新型コロナ感染症に感染した場合に重症化する割合について、血液型O型と比較してA型とB型は1.2倍、AB型は1.6倍重症化しやすいことを発表した<ref>[https://news.yahoo.co.jp/articles/981643b771dc6616ec2e1fa995006b5f243fa3ae 【解説】血液型で“コロナ重症化”に違い「AB型」は「O型」の1.6倍 最新研究で明らかに]、Yahoo! Japan News, 2021/5/17(月) 20:58配信</ref>(詳細は「[[血液型]]」参照)。
新型コロナウイルスの重症化に関してO型は他の血液型に比べて保護的に作用している傾向にあることが報告されている<ref name="pmid32558485">{{cite journal| author=Severe Covid-19 GWAS Group. Ellinghaus D, Degenhardt F, Bujanda L, Buti M, Albillos A | display-authors=etal| title=Genomewide Association Study of Severe Covid-19 with Respiratory Failure. | journal=N Engl J Med | year= 2020 | volume= 383 | issue= 16 | pages= 1522-1534 | pmid=32558485 | doi=10.1056/NEJMoa2020283 | pmc=7315890 }} </ref>。慶応義塾大学や東京医科歯科大学など複数の研究機関による重症化のメカニズムを調べる共同研究チーム「コロナ制圧タスクフォース」は、新型コロナ感染症に感染した場合に重症化する割合について、血液型O型と比較してA型とB型は1.2倍、AB型は1.6倍重症化しやすいことを発表した<ref>[https://news.yahoo.co.jp/articles/981643b771dc6616ec2e1fa995006b5f243fa3ae 【解説】血液型で“コロナ重症化”に違い「AB型」は「O型」の1.6倍 最新研究で明らかに]、Yahoo! Japan News, 2021/5/17(月) 20:58配信</ref>(詳細は「[[血液型]]」参照)。


== {{anchors|罹患して死亡した主な著名人}}罹患した主な著名人 ==
== {{anchors|罹患して死亡した主な著名人}}罹患した主な著名人 ==

2021年7月31日 (土) 13:03時点における版

2019年新型コロナウイルス感染症
2019年新型コロナウイルス感染症の症状
概要
症状 発熱疲労空咳息切れ
原因 SARSコロナウイルス2 (SARS-CoV-2)
診断法 PCR法LAMP法抗原検査
分類および外部参照情報
新型コロナウイルスの構造
  赤い突起はスパイクタンパク(S)[1]
  灰色の被膜はエンベロープ。主成分は脂質でアルコールや石鹸で破壊できる[1]
  黄色の付着物はエンベロープタンパク[1]
  オレンジの付着物は膜タンパク質
[1]

2019年に発生した新型コロナウイルス感染症(しんがたコロナウイルスかんせんしょう、国際正式名称: COVID-19[2])は、SARSコロナウイルス2 (SARS-CoV-2) [注 1]ヒト感染することによって発症する気道感染症ウイルス性の広義の感冒の一種[3])である[4]

症状は様々であり、軽度から重症まで多岐にわたる[5]。一般的な症状には、頭痛嗅覚味覚の消失、鼻詰まり(鼻閉)および鼻漏筋肉痛咽頭痛発熱下痢呼吸困難がある[6]。多くの場合、無症状または風邪様症状を伴う軽症で自然治癒するが、重症では急性呼吸窮迫症候群敗血症多臓器不全を伴う[4][7]

ほとんどの患者(81%)は軽度から中等(軽度の肺炎まで)の症状であり、14%は重度(呼吸困難、低酸素症X線写真の50%以上が映る)となり、5%は致命的(呼吸不全ショック、多臓器不全)となる[8]。ウイルスに感染した人の少なくとも3分の1は、どの時点でも目立った症状を発症しない[9][10][11][12][13]

日本においては、2020年時点では単に新型コロナウイルス感染症と呼ばれ[14]感染症法に基づいて強制入院などの措置を取ることができる指定感染症(二類感染症相当)に指定された[14]ほか、新型インフルエンザ等対策特別措置法上も期限付きで新型インフルエンザ等とみなされ、日本国政府緊急事態宣言を発令できるようになった(令和2年法律第4号に基づく)。

2019年12月に中華人民共和国湖北省武漢市で初めて検出された新興感染症で、一般に武漢市から世界各地に感染が拡大パンデミック)したと考えられているが[15][3]バルセロナ大学スペイン)の発表によると2019年3月採取の廃水から新型コロナウイルスが検出されている[16]イタリアの国立がん研究所の研究によると2019年9月に採取した同国での肺がん検査受診者の血液中から新型コロナウイルスの抗体が検出されており、武漢市で報告される前から、世界中にウイルスが広まっていた可能性が、2020年3月時点で指摘されている[17]

新型コロナウイルスの起源については、コウモリを筆頭に野生動物から伝播したとするものと、初期流行地に近い武漢ウイルス研究所を筆頭に人為的営みから流出したとするものが主として挙げられており、前者の可能性が高いとされているが、後者も否定されておらず、正確な起源は判明していない[18]

原因ウイルスは変異しており、感染力が強いタイプについて、日本感染症学会は「別のウイルスと捉えて対応すべきだ」と提唱している[19]

名称

2020年1月9日、世界保健機関 (World Health Organization; WHO) は2019年12月8日に中華人民共和国湖北省武漢市で発生した肺炎の集団発症が新型コロナウイルス(原文では “novel (or new) coronavirus”)によるものであるとする声明[20]を出した。この時点では、同声明を翻訳した日本の厚生労働省検疫所は「新しいコロナウイルス」ないし「武漢肺炎」(原文は“pneumonia in Wuhan”)と訳している[21]

同年2月1日、「新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める等の政令」の執行により[14][22]、法令において「新型コロナウイルス感染症」と定められた。厚生労働省[23]日本感染症学会[24]もこれに準じている。

同年2月11日、WHOがCOVID-19(コヴィッド ナインティーン[25]またはコビッド ナインティーン[26])と命名した[27]COVIDとは “corona-virus disease”(コロナウイルス疾患)の略称で、19は最初にウイルスが発見された2019年を表している[28]。英語では “coronavirus disease 2019[29][28][30][31][32] または単に “coronavirus disease[2] とも表記される。

世界保健機関は、ヒトに感染する新たな感染症やウイルスの名称に、地域・人名・動物・食品名、特定の文化や産業名を含めないと規定しており[33][34][35][36]、この命名について、固有の地名や国名などと関連付けることで起こる、特定の集団へのスティグマを防ぐよう考慮したと説明した[37]。日本においては「新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)」と併記される場合もある[38][39][40][41][42][43]

中華民国台湾)の衛生福利部疾病管制署では、COVID-19は法令公式名称において「厳重特殊伝染性肺炎」と定められた、簡称として「武漢肺炎」の呼称を公的文書で使用しているほか[44]香港韓国、日本などの一部報道においても「武漢肺炎」の表記が用いられている[45][46][47][48]

病理

SARSコロナウイルス2 (SARS-CoV-2) に感染することによって発症する[3]

感染経路

COVID-19感染経路

感染経路としては、ウイルスが付着した手で鼻や目や口を触ることによる接触感染と、くしゃみによる飛沫感染がある[3]。米国ガイドラインでは、感染者から6フィート(約182cm)範囲での暴露で飛沫感染が起こるとしている[49]

重い飛沫は数秒、2メートル程度を飛んで床や地面に落下することが多いが、換気が滞った室内などではウイルスを含んだエアロゾルが空中により長時間・長距離漂い、感染源になることが感染事例の分析から明らかになってきた。


空気感染(airborne transmission)は、特に屋内のハイリスク環境であった場合に起こりえるとされ[50]、米国ガイドラインでは、感染者と換気の悪い部屋に15分以上滞在すると空気感染が起こりえるとしている[49]。レストラン、合唱団ジム、ナイトクラブ、オフィス、宗教施設など、混雑している場所や換気が少ない場合にリスクが高い[51]

宿主細胞受容体

SARS-CoV-2は、SARSコロナウイルスと同じく宿主細胞のアンジオテンシン変換酵素II (ACE2) 受容体に結合して感染するとみられている[52]。ヒトACE2とSARS-CoV-2のスパイクタンパク質の受容体結合ドメインとが、相互作用する様子をシミュレーションした動画が公開されている[53][54]

ACE2受容体気管支心臓腎臓消化器などに発現している[55]Human Protein Atlas英語版によればACE2受容体はや腎臓に多く発現している[56]。また、中国での研究によればACE2受容体は舌の上皮細胞にも多く発現しているとされる[57]

通常、ACE2受容体は刺激されるとアンジオテンシンIIを分解することで血圧上昇のためのレニン・アンジオテンシン系 (RA系)を阻害するが、このRA系阻害作用は臓器の保護に重要な可能性がある[58][59][60]。SARSコロナウイルスではマウスでの動物実験においてACE2受容体の発現を減少させるとされ[61]、新型コロナウイルス感染症の患者の血漿においてもアンジオテンシンIIが高いレベルにあるという情報がある[62]。そのため、新型コロナウイルス感染症の治療においてRA系の阻害が提案されている[62][63]

症状と徴候

主症状は2020年1月21日判明分で、40程度の高熱 (98%) 、乾いた (76%) 、息切れ (55%) などである[64]。他に、全身倦怠感、吐き気、筋肉痛などを催すと報告されている[65]。顕著な合併症は肺炎である。入院患者では呼吸困難や胸の圧迫感も多い。また、入院時のバイタルサインは比較的安定している[66]

ウィルス性の疾患である、本感染症の場合には、大量の治療薬投与に伴う、ヒト免疫の低下要因による二次的な細菌性肺炎の併発[67][68]、基礎疾患の重症化[69][70]、嗅覚喪失及び味覚消失による栄養管理が不十分による体力の低下に伴う重症化が懸念されており、早期の発見、早期の治療開始が必要とされている。

そのため、中華民国オーストラリア連邦などでは、接触感染アプリケーションなどを駆使して、陽性者との「接触データ」及び「追跡データ」を用いて、検査要請などを、直接国民に依頼できる仕組みを構築している[71][72]。また、世界で一番抑え込みに成功したとされているニュージーランドでは、予防対策が不十分な場合において、公益者通報制度を用いて報告できる仕組みを構築している[73]2021年5月8日現在、世界で最も罹患者が少ない国家はミクロネシア連邦の1名である[74]

症状[75] %
発熱 87.9
空咳 67.7
倦怠感・だるさ 38.1
33.4
嗅覚障害味覚障害[76] 30 - 66
息切れ 18.6
筋肉痛関節痛 14.8
のどの痛み 13.9
頭痛 13.6
悪寒 11.4
吐き気嘔吐 5.0
鼻詰まり 4.8
下痢 3.7 - 31[77]
喀血 0.9
結膜充血 0.8

潜伏期間

潜伏期間は 1日~14日間とされ[15]世界保健機関 (WHO) は平均値を 5日~6日、アメリカ疾病予防管理センター (CDC) は中央値を 4日~5日としている[78][79]

ある感染者の発症(1次症例)から2次感染者の発症(2次症例)までの「発症間隔」は、SARSの 5.3日~19日に対して、本症は 3.5日~5.9日と見られており、潜伏期間に感染能力をもつ可能性が指摘されている[80]

当ウイルスに感染していても病気の症状が現れない者がおり、無症状病原体保有者と言う[15]。無症状病原体保有者は、その保有する当ウイルスを他者に感染させる可能性がある[81]

初期症状

症状は特異的ではなく、症状のないもの(無症候性)から重症の肺炎、死亡まで幅広い。典型的な症状・徴候としては発熱、空、疲労、喀痰、息切れ、咽頭痛(のどの痛み)、頭痛下痢などがある(表参照)[15][75]くしゃみ鼻水のどの痛みなどの上気道症状は少ない[82]。WHOの進藤奈邦子シニアアドバイザーは、この病気は下気道に親和性が強く、排ウイルスのピークは発症日から3日~4日後くらいと報告している[65]

初期症状はインフルエンザ普通感冒と似ており、発症早期の段階では鑑別が困難である[3][7][83]。感染から潜伏期間(1から14日間)を経た後に、微熱発熱や呼吸器症状、倦怠感が約1週間続く。2020年1月25日時点での中国では、初期症状は、肺炎に特有の発熱や咳だけとは限らず、下痢や吐き気頭痛や全身のだるさなど、消化器系神経系の症状の場合もあり、早期の診断を難しくしていると伝えられた[84]。また、特に発症早期の場合は発熱が必ずしも現れるわけではないため、発熱検知装置だけで検出できない可能性がある[85]

進行症状

原因については解明がまたれているが、二次的な細菌性肺炎も存在し、感染後1週間から2週間以内に発症した肺炎はウイルス性のものが多いと見られている[86]。急性進行及び他疾患併発によると考えられているが(特に、高齢者の場合には基礎疾患の重症化が観察される。また、若年層の場合には栄養不足などによる体力の低下に伴う強度の発熱症状が観察される。)、重症化すると急性呼吸窮迫症候群 (ARDS) や急性肺障害 (ALI) などを起こし[87]体外式膜型人工肺適応となる場合が多い[88]

神経学的症状

嗅覚喪失

2020年6月のシステマティックレビューでは、嗅覚障害の有病率は29%から54%であった[89]。一方で、米国ペンシルベニア大学のSmell Identification Test法による2020年8月の研究では、患者の96%に何らかの嗅覚障害があり、18%では完全に喪失していた[90] 。別の2020年6月のシステマティックレビューでは、嗅覚減退症の有病率は4%から55%と報告された[5]。2020年7月の欧州CDCの報告では、嗅覚喪失の有病率は約70%としている[6]

嗅覚や味覚の攪乱は、若い患者に多く確認され、おそらくこれが原因で合併症のリスクが低くなっている[89]

味覚消失

一部の人々はCOVID-19により、一時的に食物の味の変化(味覚障害または味覚消失)を経験する[89][90]ケメセシスの変化も報告されており、辛味などの化学的に引き起こされた感覚も失われることがある。2021年1月の時点では、味覚およびケメセシスについての症状のメカニズムはまだ理解されていない[90]

2020年6月のシステマティックレビューでは、味覚障害の有病率は24%~54%であった[89]。別の2020年の6月のシステマティックレビューは、味覚減退の有病率は1%~8%と報告された[5]。2020年7月の欧州CDC報告では、味覚障害の有病率は約54%であるとしている[6]

重症化リスクの差

原因ウイルスに感染して重症化するかどうかは、個人差が大きい。日本の厚生労働省が作成した『診療の手引き』や慶応義塾大学など日米両国での研究では、年齢ABO式血液型人種などに関連する遺伝子慢性閉塞性肺疾患(COPD)、がん、2型糖尿病高血圧といった持病、肥満喫煙などの生活習慣、医療へのアクセス(居住地域や所得、医療保険の種類)が影響を与えている[91][92]

診断

他のコロナウイルス科ウイルス感染症[注 2]との鑑別は外観所見上からは難しい。ただし、発熱せずに死亡した患者もいるので、発熱検知装置だけで検出できない可能性もある。また、無症候キャリアが感染能を持つ可能性もある。

レントゲン画像または肺CT画像による鑑別が可能な場合がある。病変は中国の81症例中、無症候の時期の病変は、片側性、multifocal(多発斑状)、すりガラス状陰影が優位であり、発症後1週間以内では両側性やすりガラス状陰影が卓越、びまん性が優位となる。発症後1週間を越えるとコンソリデーションや混在病変が優位となる[93]

病変は末梢に分布しやすく、リング状陰影(reversed halo sign)は特徴的である。胸水リンパ節腫脹は少ない[93]

免疫抑制下では易感染でありニューモシスチス肺炎との鑑別が重要である[94]

検査

COVID-19臨床検査には、ウイルスの存在を検出する方法と、抗体を検出する方法がある。ウイルスの存在診断にはPCR検査法があり、日本ではSARSコロナウイルス2 (SARS-CoV-2) の遺伝子領域から、オープンリーディングフレーム (ORF) 1aとスパイクタンパク質を検出する2-step RT-PCR 法(2ステップ逆転写ポリメラーゼ連鎖反応法)またはリアルタイム one-step RT-PCR 法(TaqMan プローブ法)が使用される[95]。これらの検査は臨床検査技師が行なっている。その他に補助的な検査として、血液検査や胸部X線撮影コンピュータ断層撮影を用いた画像検査を用いる。

また、LAMP法や抗原検査も使われている[96]

管理

ここではガイドラインで勧告された療法のみを掲載する。治験中のものはCOVID-19に対する薬剤研究およびCOVID-19に対する薬剤転用研究を参照

COVID-19に対する特定の効果的な治療法や治療法は存在しない[97][98]。そのためマネジメントは対症療法輸液療法、酸素支持、体位管理などであり、必要に応じて臓器を守るために医薬品や医療機器を使用する[99][100][101]

COVID-19のほとんどは軽症であり、その場合の支持療法には、症状緩和(発熱、体の痛み、咳)のためのパラセタモールまたはNSAIDなどの薬物療法、水分の適切な摂取、休息、および鼻呼吸などがある[102][98][103][104]。適切な衛生管理と健康的な食事も推奨される[105]アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は、ウイルスを持っていると疑われる人は自宅で自主隔離し、マスクを着用することを推奨している[106]

より重症の場合は、病院での治療が必要になりうる。酸素レベルが低い患者にはデキサメタゾンが強く推奨され、死亡リスクを減少させることができる[65][107][108]。 呼吸支援が必要となれば、非侵襲的換気、そして最終的には人工呼吸器を付けて集中治療室への入室が必要になる場合もある[109]体外式膜型人工肺(ECMO)は呼吸不全の問題に対処するために使用されることもあるが、その利益はまだ検討中である[110][111]

いくつかの実験的治療法が臨床試験で活発に研究されている[97]ヒドロキシクロロキンロピナビル/リトナビルなどは、パンデミックの初期には有望であると考えられていたが、その後の研究では効果がなく、有害でさえあることが分かってきた[97][112][109] 。多くの研究がなされているが、いまだ早期治療を推奨するのに十分な質の高い証拠は存在しない[112][109]

2020年7月時点、日本で認可されている治療薬はレムデシビルデキサメタゾンの2種類である[3]

  • レムデシビル - 抗ウイルス薬レムデシビルは、アメリカ食品医薬品局(FDA)によって承認されている唯一の薬剤である[109] 。日本では特例承認制度により、5月7日に正式に新型コロナウイルスへの治療薬として承認された[3]。 しかし人工呼吸器を付けた患者には推奨されず、WHOも有効性の根拠が限られるとして推奨していない[113][97]
  • デキサメタゾン - ステロイド抗炎症薬デキサメタゾンが、2020年6月にイギリスで新型コロナに感染した重症患者の死亡率を下げるとの研究結果が報告された。 米国のガイドラインでは人工呼吸器を要する患者に推奨される[109]。日本のガイドラインでも承認されている[3]

米国のガイドラインでは、臨床進行のリスクが高い軽度から中等度の外来患者に対しては、以下いずれかの療法を推奨している[109]

  • バムラニビマブ700mg および エテセビマブ1,400mg (AIIa)のカクテル療法[109]、もしくは
  • カシリビマブ 1,200mg および イムデビマブ1,200mg (AIIa)のカクテル療法[109]

なおバムラニビマブの単剤使用の承認は取り消されている。

禁忌薬

禁忌薬に指定された薬品は存在しないが、科学的な検証が不十分である。

3月17日、WHOの報道官は、本ウイルス感染の疑いがある場合、医師の助言なしに抗炎症薬イブプロフェンを服用しないよう注意を促した。抗炎症作用の少ないアセトアミノフェンの服用が望ましいとしていたが[114]、3月20日に「通常の副作用以外に、症状を悪化させるという報告はなかった」ことから「控えることを求める勧告はしない」とし、先の発表を事実上撤回した[115]。そのため、3月20日時点において禁忌薬に指定されている薬品は存在しない。ただし、ロキソニンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDS)はサイトカインストームを起こし肺炎の可能性を上げるリスクは肯定もされていないが否定もされていない状況であるため、可能なら使わないほうが無難といえる。一般的な副作用を防ぐという観点も含め、解熱剤としての第一選択はアセトアミノフェンをと考えるのが現時点では妥当なところである(もちろん副作用のためアセトアミノフェンが使えない患者も存在する)。

治療薬候補

創薬は、以下の二面戦略で進めらている。

  1. 過去のSARSMERSエボラ出血熱、エイズウイルス (HIV) などのウイルスに有効であった既存の薬剤や、実際のMERSやこのSARS-CoV-2に、試験管レベル(in vitro)で有効な薬剤を網羅的に探索する研究(スクリーニング)などで候補薬剤を探して、転用(適応拡大)する。COVID-19での臨床研究が個々に進める。 →COVID-19に対する薬剤転用研究
  2. 新技術を頼りに、かつてないスピードでワクチン抗体医薬その他の新薬を開発する。→COVID-19に対する薬剤研究

日本の厚生労働省ガイドラインにおいて記載されている、日本国内で入手できる薬剤の適応外使用で、国内において治験または特定臨床研究が実施されている薬剤は、以下の通りである[3][116]。以下のリストは、2020年12月23日における資料に基づいているため、今後も変更が有り得る。

治療承認薬

  1. ベクルリー(レムデシビル
  2. デカドロン(デキサメタゾン
  3. ヘパリン

承認申請済み

  1. アビガン(ファビピラビル

治験実施中

  1. アクテムラ(トシリズマブ(遺伝子組換え))
  2. ケブザラ(サリルマブ(遺伝子組換え))
  3. オルミエント(バリシチニブ
  4. ビラセプト(ネルフィナビル
  5. ストロメクトール(イベルメクチン
  6. アドレノメデュリン(ADM-L1-01)
  7. 製品名未定(サルグラモスチム)
  8. 製品名未定(血漿分画製剤)
  9. フオイパン(カモスタット

特定臨床検査実施中

  1. オルベスコ(シクレソニド
  2. フサン(ナファモスタット

予防

感染管理が主な予防となる[49]。予防に適した薬剤は存在せず、米国ガイドラインでは臨床試験ではない限り、予防目的で薬剤を服用することのないよう勧告している[49]。ウイルス暴露後であっても同様である[49]

英国政府のガイドラインでは、全ての医療施設において、医療従事者と患者(障害とならないのであれば)はフェイスマスクを使用する必要があり、さらに社会的距離手指衛生も必要であるとされている[117]

手洗い

咳やくしゃみをした後には、徹底的な手洗いが必要である[49][118] 。WHOは石鹸と水で頻繁に手を洗うことを推奨しており、少なくとも20秒間を要し、特にトイレに行った後、手が目に見えて汚れているとき、食事をする前、鼻をかんだ後には必要となる[119]

CDCは、石鹸と水にすぐにアクセスできない場合に限って、アルコール手指消毒剤(濃度60%以上)を使用することを推奨している。手指消毒剤が入手困難なエリアでは、WHOは現地生産可能なエタノールまたはイソプロパノールの消毒剤を推奨している。過酸化水素はアルコールに混入する細菌胞子の除去のために添付されており、手の無菌操作のための物質ではない[120]

防護具 (PPE)

個人用防護具(personal protective equipment, PPE)[117]
1.保護衣(ガウンエプロン)を着用
2.マスクN95マスクサージカルマスク)を着用
3.ゴーグルフェイスシールドを着用
4.手袋グローブを着用
この他、帽子(キャップ)・シューカバーなど[117]

飛沫感染や接触感染を防ぐために個人用防護具(personal protective equipment,PPE)が各種ある[117]。保護衣(ガウンエプロン)、マスクN95マスクサージカルマスク)、ゴーグルフェイスシールド手袋、帽子(キャップ)、シューカバーなど。これらはメーカーや勧告においての指示がない限り、一回のみで使い捨てる必要がある[117]。感染リスクのある場合は、適切な廃棄が求められる[117]

非エアロゾル環境下においては、サージカルマスクはウイルス感染を防ぐのにN95マスクと比べて劣ってはいないと米国ガイドラインでは述べており、実験室においてマスクの保護効果を比較したメタアナリシスでは増加差は確認できなかった[121]。エアロゾル環境が発生する手技(たとえば気管挿管など)を行う際には、引き続きN95マスクが推奨される[121]

飲食店では、食事客の間に透明なアクリル板を設置することもあるが、感染防止には十分ではない[122]

換気

感染源となりうる飛沫やエアロゾルが屋内に滞留することを防ぐため、専門家は換気の徹底を推奨している。換気が行われているかを知る目安として、二酸化炭素濃度測定器を設置する飲食店などもある[122]

ICU患者においては、可能であればエアロゾルが発生する手技は陰圧室にて行うことが推奨される[121]。。

社会的距離

社会的距離(物理的距離)とは、個人間の密接な接触を最小限に抑えることによって、病気の蔓延を遅らせることを目的とした感染管理行動である。現在、多くの政府が、発生の影響を受けた地域において、社会的距離の拡大を義務付けまたは推奨している[123]

世界各国で感染拡大を抑えるために外出を制限する都市封鎖(ロックダウン)政策が取られた。

自己隔離

COVID-19と診断された人や感染が疑われる人には、自宅での自己隔離が推奨されている。各国の保健機関は、適切な自己隔離を行うための詳細な指示を出している[124] 。 多くの政府は、全人口に対して自己隔離を義務付けまたは推奨している。リスクの高いグループの人々に対しては、最大限の自己隔離指示が出されている[125]

ワクチン

大規模なプラセボ対照試験では、2回のワクチン投与により、COVID-19の予防に94%から95%有効であることが示されている[49]

ワクチン投与は感染・発症の抑制に対して非常に大きく貢献するが、ワクチンの種類によっては、投与後の副作用、基礎疾患の悪化[126][127]血栓症の発症、変異株への対応の弱さ等が指摘されている[128][129][130]。従って、ワクチン接種後も集団免疫によって感染者数が大幅に減るまでは、通常の予防方法(手洗い、防護具の着用、社会的距離の保持)等を併用する必要がある[131][132]

予後

The severity of diagnosed cases in China
中国で診断されたCOVID-19症例の重症度。81%は軽度であった。[133]

COVID-19の重症度は様々である。この病気は軽度の経過をたどることがあり、その場合は殆ど/全く症状がなく、風邪のような一般的な上気道感染症疾患に似ている。しかし3~4%(65歳以上では7.4%)のケースでは、入院必要なほど重症になりえる[134]。軽症の場合は通常2週間以内に回復するが、重症または致命的な場合は回復までに3~6週間を要しえる。イタリア国家衛生院によれば、症状が出てから死亡するまでの期間の中央値は12日であり、7日間入院していたと報告している。しかしICU搬送のケースでは、入院から死亡までの期間の中央値が10日であった[135]

いくつかの初期の研究は、COVID-19を持つ人々の10-20%が1ヶ月以上続く後遺症(Long COVID)を経験することを示唆している[136][137]

脳損傷

予後について、米国シカゴの大規模な医療センターの医師は、COVID-19患者の40%以上が最初に神経学的症状を示し、30%以上が認知障害を持っていたことを発見した。COVID-19感染を生き延びた人々に、長期的な神経学的影響があるかもしれないことを示唆している。COVID-19の多くの生存者に脳損傷が発生し、広範囲に及ぶ認知、行動、心理的問題を引き起こす可能性があるという証拠が増えている[138]

後遺症

症状

COVID-19の後遺症(長期後遺症は「Long COVID」とも呼ばれる)として、陰性後も症状が残るケースが報告されており、メタアナリシスによれば一般的な症状は、倦怠感(58%)、頭痛(44%)、注意欠陥(27%)、脱毛(25%)、呼吸困難(24%)であった[139]。研究では、COVID-19から「回復」した人の50%以上が、3か月後も何らかの症状に悩まされ続けていることがわかった[140]。日本では、国立国際医療研究センターが2020年2~6月に同センターを退院した患者63人を追跡調査したところ、発症2カ月後で48%、4カ月後で27%に何らかの後遺症があった[141]。ある調査では、COVID陽性となってから14〜21日で仕事に戻れなかった人の割合は35%とされた[139]

原因

罹患による重度の炎症反応、血栓性微小血管症、静脈血栓塞栓症、それらに伴う酸素欠乏よる後遺症として、肺や心臓、脳、腎臓、血管系など多くの臓器や器官系に長期的な損傷が引き起こされる場合があると考えられている[142]

患者回復後のウイルス陽転化現象

中国武漢の病院で、PCR検査により診断されたCOVID-19患者に対して、PCRと血液、血清の診断の詳細を調べる研究があった。39例中15例が、治療後も腸管や血液にウイルスを有していた。また、同病院の16例の研究で、0日目に口腔サンプルが陰性でも、5日目に肛門で採取されたサンプルが陽性化したのが4例あり、また血清検査では、治療直後陰性が治療5日後に検査すると、陽転化する者が多かった[143]

一方、PCR検査で陽性反応が出て入院し、その後の検査で陰性となり症状も落ち着いたため退院したが、最初の発症から2週間以上経過して、再びPCR検査で陽性となったケースも出てきており、潜伏していたウイルスの再活性化か、変異ウイルスの再感染の可能性が指摘されている[144][145][146][147]

その後、ワクチンの治験等による研究によって、PCR検査だけではその方法や精度に問題があり、他の検出方法も併用しないと再陽性となる場合があること、スクリーニングによっては陰性となる場合や陽性となる場合、つまり疑陽性となる場合が存在することが明らかになっている[148][149]。反対に言えば、疑陰性となる場合もあり、この事が再陽性化を生じていると考えられている[150]変異株による再感染については、管理された環境である病院内での感染はありえず(当然の事であるが、院内衛生基準を守っていない場合もありえる)[151]、市中内での感染と考えられる[152]


致死率・重症化率

初期の報告では重症化率が32%、死亡率が15%と高いものであったが[82]、症例の集積に伴い、現在では重症化率、死亡率はそれより低いことが判明している。WHOからの報告では軽症から中等症例が約80%、重症例が13.8%、重篤例が6.1%とされている[75]。死者の多くは、高血圧糖尿病、免疫系を損なう心血管疾患など、他の疾患を併せ持っていた[153]。また、免疫系の過剰反応であるサイトカインストームによる重篤化するケースもある[154]。死亡に至った初期症例によると、疾病の判明から死亡までの中央値は14日であり、6日から41日までの幅があった[155]

感染致死率は、2020年12月のシステマティックレビューメタアナリシスによれば、フランスオランダ、ニュージーランド、ポルトガルなどでは0.5-1%、オーストラリア、イングランドリトアニア、スペインでは1-2%、イタリアでは2%以上であった[156]。 さらにこの研究では、致死率の違いは、集団の年齢構成および年齢別感染率に起因することが発見されている。

致命率についてのメタ回帰推定値は、子供と若い成人では非常に低い(10歳で0.002%、25歳で0.01%)のだが、55歳では0.4%、65歳で1.4%、 75歳、85歳で15%となった[156] 。これらの結果は、WHOが発行した2020年12月のレポートにおいても強調された[157]

新型コロナウイルスの重症化に関してO型は他の血液型に比べて保護的に作用している傾向にあることが報告されている[158]。慶応義塾大学や東京医科歯科大学など複数の研究機関による重症化のメカニズムを調べる共同研究チーム「コロナ制圧タスクフォース」は、新型コロナ感染症に感染した場合に重症化する割合について、血液型O型と比較してA型とB型は1.2倍、AB型は1.6倍重症化しやすいことを発表した[159](詳細は「血液型」参照)。

罹患した主な著名人

動物の感染例

コウモリ由来のコロナウイルスと考えられているほか、ヒトに感染した後、数十種の動物に感染や試験が行われた[160][161][162]

  • 研究室の研究では、フェレットゴールデンハムスターは感染後に同種で感染を広める可能性があり、は感染後に他の犬種への感染は確認されていない。ネズミアヒルでの感染はない。
  • ペットのイヌやネコ。飼い主などのヒトから感染する。犬同士は感染しないが、猫同士は感染しあい、幼猫 (ヨウミョウ) は特に脆弱で死亡のリスクがある。感染した猫は、鼻や気管でウイルスが増殖し、肺では増殖が見られなかったが、肺において4週間経過後も無症候で炎症が残った[163]
  • ライオンなどが米国ニューヨーク市内の動物園で感染した。乾いた咳、喘鳴、食欲不振などの症状を示した後、数日で回復した。
  • ゴリラ2頭が感染したと発表された。2021年1月に、米国カリフォルニア州サンディエゴ動物園において確認された。大型類人猿への感染は初めてであり、無症状のスタッフからの感染が指摘されている。鼻詰まりや咳の症状が確認された[164]
  • ミンクの感染がオランダ、デンマーク、スペイン、アメリカなどにある皮革工場で確認された。感染したミンクは劇的に症状が悪化し翌日には死亡する。これにより約1万匹が死亡している。ミンクから人間へ感染したという事例が発生している。この人間へ再感染した中に変異株 Cluster 5が報告されている。この変異株は、ヒトがコロナウイルスに対して持っていた抗体と反応し難く開発中のコロナウイルス対策ワクチンでは効果が薄い可能性が示唆されている。
人への感染
通常飼育している環境下では、ペットなどの動物から人への感染は、ほぼ起きないと考えられている。その理由として、ペットの保有してるウイルスの量や人への感染経路が無いからだとされている。その一方、大量に飼育しているミンクの農場で人への感染が報告されていることから、多頭飼いなどの条件によっては人間への感染も考えられる[165]

脚注

注釈

  1. ^ 原因ウイルス名に「SARS」を冠しているが、2002年から2003年にかけて流行した重症急性呼吸器症候群 (SARS) を引き起こすウイルスではない。この名称は、単にSARSコロナウイルス (SARS-CoV) との系統関係に由来している。
  2. ^ SARS, MERSほか。

出典

  1. ^ a b c d 板倉龍:猛威を振るう「新型コロナウイルス」『ニュートン』2020年4月号
  2. ^ a b 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とその原因となるウイルスの命名について”. 世界保健機関(WHO) (2020年5月7日). 2020年8月10日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i 診療の手引き第4版 2020.
  4. ^ a b Clinical care for severe acute respiratory infection: toolkit: COVID-19 adaptation. WHO. (2020). https://apps.who.int/iris/handle/10665/331736 
  5. ^ a b c “The prevalence of symptoms in 24,410 adults infected by the novel coronavirus (SARS-CoV-2; COVID-19): A systematic review and meta-analysis of 148 studies from 9 countries”. PLOS ONE 15 (6): e0234765. (23 June 2020). Bibcode2020PLoSO..1534765G. doi:10.1371/journal.pone.0234765. PMC 7310678. PMID 32574165. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7310678/. 
  6. ^ a b c Clinical characteristics of COVID-19” (英語). European Centre for Disease Prevention and Control. 2020年12月29日閲覧。
  7. ^ a b 新型コロナウイルス感染症 2020年5月現在」『病原微生物検出情報 (IASR)』第41巻第7号、国立感染症研究所、2020年7月、103-105頁。 
  8. ^ Interim Clinical Guidance for Management of Patients with Confirmed Coronavirus Disease (COVID-19)”. U.S. Centers for Disease Control and Prevention (CDC) (2020年4月6日). 2020年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月19日閲覧。
  9. ^ Oran, Daniel P.; Topol, Eric J. (2021-01-22). “The Proportion of SARS-CoV-2 Infections That Are Asymptomatic”. Annals of Internal Medicine. doi:10.7326/M20-6976. ISSN 0003-4819. PMC 7839426. https://www.acpjournals.org/doi/10.7326/M20-6976. 
  10. ^ Transmission of COVID-19” (英語). European Centre for Disease Prevention and Control. 2020年12月6日閲覧。
  11. ^ Nogrady, Bianca (2020-11-18). “What the data say about asymptomatic COVID infections” (英語). Nature 587 (7835): 534–535. doi:10.1038/d41586-020-03141-3. PMID 33214725. https://www.nature.com/articles/d41586-020-03141-3. 
  12. ^ “A Systematic Review of Asymptomatic Infections with COVID-19”. Journal of Microbiology, Immunology, and Infection = Wei Mian Yu Gan Ran Za Zhi. (May 2020). doi:10.1016/j.jmii.2020.05.001. PMC 7227597. PMID 32425996. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7227597/. 
  13. ^ Coronavirus disease 2019 (COVID-19)”. UpToDate. 2021年4月閲覧。
  14. ^ a b c 「新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める等の政令」(令和二年政令第十一号) (PDF) 厚生労働省(『官報』2020年(令和2年)1月28日)
  15. ^ a b c d アメリカ国立衛生研究所 2021, Overview.
  16. ^ Landauro, Nathan Allen, Inti (2020年6月26日). “Coronavirus traces found in March 2019 sewage sample, Spanish study shows” (英語). Reuters. https://www.reuters.com/article/us-health-coronavirus-spain-science-idUSKBN23X2HQ 2021年1月5日閲覧。 
  17. ^ “新型コロナは2019年9月にはイタリアに広がっていた──新研究”. ニューズウィーク日本版. (2020年11月17日). https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/11/20199-1.php 2020年11月18日閲覧。 
  18. ^ Smriti Mallapaty (2021). “After the WHO report: what’s next in the search for COVID’s origins”. Nature (Springer Nature) 592. doi:10.1038/d41586-021-00877-4. 
  19. ^ 変異株「全く別のウイルス」専門家、強力な対策要請―学会緊急シンポ 時事通信(2021年5月8日配信)2021年5月10日閲覧
  20. ^ WHO Statement regarding cluster of pneumonia cases in Wuhan, China”. WHO (2020年1月9日). 2020年5月2日閲覧。
  21. ^ 中国の武漢における肺炎の集団発生に関するWHO声明”. 厚生労働省検疫所 (2020年1月14日). 2020年5月2日閲覧。
  22. ^ 新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める等の政令の一部を改正する政令等について” (PDF). 厚生労働省 (2020年1月31日). 2020年5月9日閲覧。
  23. ^ 新型コロナウイルス感染症について(厚生労働省)
  24. ^ 感染症トピックス:新型コロナウイルス感染症(一般社団法人 日本感染症学会)
  25. ^ [1]」(PDF)『産業医大通信』第34巻、2020年12月。 
  26. ^ 新型肺炎 疾病名「COVID-19」18カ月以内にワクチン WHO”. 毎日新聞 (2020年2月13日). 2020年5月7日閲覧。
  27. ^ Naming the coronavirus disease (COVID-19) and the virus that causes it”. World Health Organization (WHO). 2020年2月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月13日閲覧。
  28. ^ a b Naming the 2019 Coronavirus”. ICTV. 2020年5月2日閲覧。
  29. ^ Novel Coronavirus (2019-nCoV), Situation Report -22” (pdf) (英語). World Health Organization (WHO) (2020年2月11日). 2020年2月12日閲覧。
  30. ^ About Coronavirus Disease 2019 (COVID-19)”. 厚生労働省. 2020年8月10日閲覧。
  31. ^ Coronavirus Disease 2019 (COVID-19): Frequently Asked Questions”. Centers for Disease Control and Prevention (2020年8月4日). 2020年8月10日閲覧。
  32. ^ COVID-19: epidemiology, virology and clinical features”. Public Health England (2020年8月7日). 2020年8月10日閲覧。
  33. ^ WHO best practices for naming of new human infectious diseases”. WHO. 2020年5月2日閲覧。
  34. ^ Jasmine Taylor-Coleman (2020年2月5日). “新型コロナウイルス、正式名称はどうやって決まるのか”. BBC News Japan. https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-51381734 2020年2月6日閲覧。 
  35. ^ “新型ウイルスの正式名称は? WHO、汚名を着せないよう慎重に検討”. 時事通信〈JIJI.COM〉. (2020年2月10日). https://www.jiji.com/jc/article?k=20200210039696a&g=afp 2020年2月27日閲覧。 
  36. ^ “新型ウイルスの病状「COVID-19」と命名 WHO”. NHK. (2020年2月12日). オリジナルの2020年5月24日時点におけるアーカイブ。. http://archive.ph/d3NJv 2020年5月24日閲覧。 
  37. ^ 正式名称は「COVID-19」 新型肺炎でWHO”. JIJI.COM (2020年2月12日). 2020年5月2日閲覧。
  38. ^ 新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) 関連情報について国立感染症研究所
  39. ^ 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について(国立研究開発法人 国立国際医療研究センター
  40. ^ 新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) 関連情報(日本集中治療医学会)
  41. ^ 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応について(一般社団法人 日本環境感染学会
  42. ^ 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)医療関係者向け情報(東京都感染症情報センター)
  43. ^ 新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) WHO公式情報特設ページ(WHO公式サイト/日本語ページ)
  44. ^ 衛生福利部疾病管制署嚴重特殊傳染性肺炎(COVID-19, 武漢肺炎) 2020年3月16日閲覧
  45. ^ 中央通訊社(CNA):武漢肺炎疫情(2020年3月20日閲覧)/三立新聞網 SETN:快訊/中研院1人確診武漢肺炎!16接觸者居家隔離中(2020年3月20日付、同日閲覧)
  46. ^ 【武漢肺炎】長居武漢77歳港人死亡 9港人湖北留醫1人出院 (20:38) - 20200223 - 港聞” (中国語). 明報新聞網 - 即時新聞 instant news. 2020年4月10日閲覧。
  47. ^ チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版. “韓国の新型コロナ感染者1万331人・完治6694人・死者192人(7日0時)”. www.chosunonline.com. 2020年4月10日閲覧。
  48. ^ 山田順「武漢肺炎(新型コロナウイルス)で日本人がアメリカに渡航できなくなる日」Yahoo!ニュース(2020年2月16日/同年2月19日追記)
  49. ^ a b c d e f g アメリカ国立衛生研究所 2021, Prevent.
  50. ^ COVID-19: Main modes of transmission”. Public Health Agency of Canada (2020年11月3日). 2020年11月25日閲覧。
  51. ^ Q&A: How is COVID-19 transmitted? (What do we know about aerosol transmission?)”. World Health Organization (2020年7月9日). 2020年10月14日閲覧。
  52. ^ 研究称武汉病毒感染机制与SARS相似,专家:对后续药物研发或有帮助 (中国語) 新浪 2020年1月21日<
  53. ^ COVID-19原因ウイルスのspike蛋白質の受容体結合ドメインとヒトACE2”. Observation Island (2020年4月11日). 2020年7月15日閲覧。
  54. ^ Molecular Dynamics Simulations Related to SARS-CoV-2 (英語) D. E. Shaw Research ("DESRES")
  55. ^ 2. コロナウイルスの細胞侵入機構: 病原性発現との関連”. 2020年3月23日閲覧。
  56. ^ Tissue expression of ACE2 Human Protein Atlas英語版
  57. ^ High expression of ACE2 receptor of 2019-nCoV on the epithelial cells of oral mucosa International Journal of Oral Scienceドイツ語版 2020年2月24日
  58. ^ 井尻好雄, 木下浩之, 苅尾七臣 ほか「文献紹介」『循環制御』35巻 2号 2014年 p.156-162, doi:10.11312/ccm.35.156
  59. ^ 腎の ACE2-Ang(1-7)-Mas 受容体 P.2『日腎会誌』2010年
  60. ^ Angiotensin-converting Enzyme 2 Protects From Severe Acute Lung Failure ネイチャー 2005年
  61. ^ A Crucial Role of Angiotensin Converting Enzyme 2 (ACE2) in SARS Coronavirus-Induced Lung Injuryネイチャー メディシン』2005年
  62. ^ a b Clinical and biochemical indexes from 2019-nCoV infected patients linked to viral loads and lung injury Science China Life Sciences英語版 2020年2月9日
  63. ^ Response to the emerging novel coronavirus outbreak BMJ 2020年
  64. ^ Wang, Chen; Horby, Peter W.; Hayden, Frederick G.; Gao, George F. (24 January 2020). “A novel coronavirus outbreak of global health concern”. The Lancet. doi:10.1016/S0140-6736(20)30185-9. 
  65. ^ a b c “Update to living WHO guideline on drugs for covid-19”. BMJ (Clinical Research Ed.) 371: m4475. (Nov 19, 2020). doi:10.1136/bmj.m4475. ISSN 1756-1833. PMID 33214213. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33214213. 
  66. ^ 中華人民共和国湖北省武漢市における新型コロナウイルス関連肺炎について(第5報)”. 厚生労働省. 厚生労働省 (令和2年1月20日). 2020年1月23日閲覧。
  67. ^ 肺炎”. 日本臨床検査医学会. 2021年5月8日閲覧。
  68. ^ 細菌性肺炎|日和見疾患の診断・治療|診断と治療ハンドブック”. www.acc.ncgm.go.jp. 2021年5月8日閲覧。
  69. ^ 基礎疾患を有する方へ”. 厚生労働省. 2020年5月8日閲覧。
  70. ^ CDC (2020年2月11日). “Healthcare Workers” (英語). Centers for Disease Control and Prevention. 2021年5月8日閲覧。
  71. ^ 衛生福利部 (2020年5月14日). “Crucial Policy for Combating COVID-19”. 衛生福利部. 2021年5月8日閲覧。
  72. ^ COVIDSafe app” (英語). covidsafe.gov.au. 2021年5月8日閲覧。
  73. ^ COVID-19 Alert System” (英語). Unite against COVID-19. 2021年5月8日閲覧。
  74. ^ COVID Live Update: 157,551,182 Cases and 3,284,031 Deaths from the Coronavirus - Worldometer” (英語). www.worldometers.info. 2021年5月8日閲覧。
  75. ^ a b c コロナウイルス病 2019 (COVID-19) に関するWHO-中国合同ミッション報告書” (PDF). WHO Kobe. 2020年3月16日閲覧。 Report of the WHO-China Joint Mission on Coronavirus Disease 2019 (COVID-19)WHO(2020年2月24日)
  76. ^ Loss of sense of smell as marker of COVID-19 infection”. 2020年3月28日閲覧。
  77. ^ Wei, Xiao-Shan; Wang, Xuan; Niu, Yi-Ran; Ye, Lin-Lin; Peng, Wen-Bei; Wang, Zi-Hao; Yang, Wei-Bing; Yang, Bo-Han et al. (26 February 2020) (英語). Clinical Characteristics of SARS-CoV-2 Infected Pneumonia with Diarrhea. Rochester, NY. SSRN 3546120 
  78. ^ Coronavirus disease 2019 (COVID-19): situation report 73”. WHO (2020年4月2日). 2020年8月2日閲覧。
  79. ^ Interim Clinical Guidance for Management of Patients with Confirmed Coronavirus Disease (COVID-19)”. Centers for Disease Control and Prevention (2020年6月30日). 2020年8月2日閲覧。
  80. ^ 【COVID-19に関する一般的な質問に対する現時点での文献的考察】 v1.2” (PDF). 日本呼吸器学会. p. 1. 2020年3月31日閲覧。
  81. ^ 王忠東、孫海燕 著、郭曙光 訳『新型コロナウイルス感染予防ハンドブック(日本語版)』青島出版社、2020年3月、4頁http://dl.med.or.jp/dl-med/kansen/novel_corona/covid19hb.pdf 
  82. ^ a b Huang, Chaolin; Wang, Yeming; Li, Xingwang; Ren, Lili; Zhao, Jianping; Hu, Yi; Zhang, Li; Fan, Guohui et al. (24 January 2020). “Clinical features of patients infected with 2019 novel coronavirus in Wuhan, China”. Lancet. doi:10.1016/S0140-6736(20)30183-5. ISSN 0140-6736. PMID 31986264. 
  83. ^ 中山久仁子【識者の眼】「新型コロナウイルス感染症:どうしていま、『風邪をひいたら自宅安静が大切』か」『日本医事新聞』No.5002 P.65 2020年03月07日発行(2020年3月8日閲覧)
  84. ^ 新華社通信2020年1月25日、日本放送協会 (2020年1月25日). “新型肺炎 “初期症状 発熱・せきとは限らない”現地病院が見解”. NHKニュース. 2020年1月25日閲覧。
  85. ^ 中国の新型コロナウイルス、発熱せず死亡も-水際での阻止困難”. www.msn.com (2020年1月23日). 2020年1月23日閲覧。
  86. ^ 【COVID-19 に関する一般的な質問に対する現時点での文献的考察】 v1.2 (2020/3/23)p.11 2021年5月10日閲覧
  87. ^ https://www.jrs.or.jp/uploads/uploads/files/information/20200325v1.220200323.pdf 【COVID-19 に関する一般的な質問に対する現時点での文献的考察】 v1.2 (2020/3/23)p.16] 2021年5月10日閲覧
  88. ^ 特集号:コロナウイルス (COVID-19): 重症管理に役立つコクランエビデンス”. www.cochrane.org. 2020年4月4日閲覧。
  89. ^ a b c d “Smell and Taste Dysfunction in Patients With COVID-19: A Systematic Review and Meta-analysis”. Mayo Clinic Proceedings 95 (8): 1621–1631. (August 2020). doi:10.1016/j.mayocp.2020.05.030. PMC 7275152. PMID 32753137. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7275152/. 
  90. ^ a b c Marshall, Michael (2021-01-21). “COVID’s toll on smell and taste: what scientists do and don’t know” (英語). Nature 589 (7842): 342–343. doi:10.1038/d41586-021-00055-6. ISSN 0028-0836. http://www.nature.com/articles/d41586-021-00055-6. 
  91. ^ 「コロナ重症化リスク研究 環境・個人差の影響大きく」日本経済新聞』朝刊2021年5月18日(社会面)同日閲覧
  92. ^ 新型コロナウイルス どんな人が重症化するのか(NHK 2020年2月10日) - ウェイバックマシン(2020年2月17日アーカイブ分)
  93. ^ a b 【COVID-19 に関する一般的な質問に対する現時点での文献的考察】 v1.2 (2020/3/23)p.10 2021年5月10日閲覧
  94. ^ 免疫抑制下に間質性肺炎急性増悪をきたし COVID-19 感染の診断が困難であった一例”. 日本感染症学会. 2020年4月5日閲覧。
  95. ^ 国立感染症研究所病原体検出マニュアル 2019n-CoV Ver2.7 (2月25日)
  96. ^ 第2波が来てからでは遅い 入院・手術前、広がるPCR”. 読売新聞 (2020年5月24日). 2020年5月24日閲覧。
  97. ^ a b c d Siemieniuk, Reed AC; Bartoszko, Jessica J; Ge, Long; Zeraatkar, Dena; Izcovich, Ariel; Kum, Elena; Pardo-Hernandez, Hector; Rochwerg, Bram et al. (2020-07-30). “Drug treatments for covid-19: living systematic review and network meta-analysis”. BMJ (BMJ): m2980. doi:10.1136/bmj.m2980. ISSN 1756-1833. 
  98. ^ a b Coronavirus”. WebMD. 2020年2月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年2月1日閲覧。
  99. ^ “Q&A: The novel coronavirus outbreak causing COVID-19”. BMC Medicine 18 (1): 57. (February 2020). doi:10.1186/s12916-020-01533-w. PMC 7047369. PMID 32106852. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7047369/. 
  100. ^ “Clinical characteristics of novel coronavirus cases in tertiary hospitals in Hubei Province”. Chinese Medical Journal 133 (9): 1025–1031. (May 2020). doi:10.1097/CM9.0000000000000744. PMC 7147277. PMID 32044814. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7147277/. 
  101. ^ “Comorbidities and multi-organ injuries in the treatment of COVID-19”. Lancet (Elsevier BV) 395 (10228): e52. (March 2020). doi:10.1016/s0140-6736(20)30558-4. PMC 7270177. PMID 32171074. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7270177/. 
  102. ^ “Unique epidemiological and clinical features of the emerging 2019 novel coronavirus pneumonia (COVID-19) implicate special control measures”. Journal of Medical Virology n/a (n/a): 568–576. (March 2020). doi:10.1002/jmv.25748. PMC 7228347. PMID 32134116. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7228347/. 
  103. ^ “Could nasal breathing help to mitigate the severity of COVID-19”. Microbes and Infection 22 (4–5): 168–171. (May 2020). doi:10.1016/j.micinf.2020.05.002. PMC 7200356. PMID 32387333. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7200356/. 
  104. ^ Coronavirus recovery: breathing exercises”. www.hopkinsmedicine.org. Johns Hopkins Medicine. 2020年7月30日閲覧。
  105. ^ “Review of the 2019 novel coronavirus (SARS-CoV-2) based on current evidence”. International Journal of Antimicrobial Agents 55 (6): 105948. (March 2020). doi:10.1016/j.ijantimicag.2020.105948. PMC 7156162. PMID 32201353. https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0924857920300984 2020年3月27日閲覧。. 
  106. ^ What to Do if You Are Sick”. Centers for Disease Control and Prevention (CDC) (2020年4月5日). 2020年2月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月24日閲覧。
  107. ^ Q&A: Dexamethasone and COVID-19” (英語). www.who.int. 2020年7月11日閲覧。
  108. ^ Home” (英語). National COVID-19 Clinical Evidence Taskforce. 2020年7月11日閲覧。
  109. ^ a b c d e f g h アメリカ国立衛生研究所 2021.
  110. ^ “Clinical Characteristics of Coronavirus Disease 2019 in China”. The New England Journal of Medicine (Massachusetts Medical Society) 382 (18): 1708–1720. (April 2020). doi:10.1056/nejmoa2002032. PMC 7092819. PMID 32109013. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7092819/. 
  111. ^ “COVID-19, ECMO, and lymphopenia: a word of caution”. The Lancet. Respiratory Medicine (Elsevier BV) 8 (4): e24. (April 2020). doi:10.1016/s2213-2600(20)30119-3. PMC 7118650. PMID 32178774. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7118650/. 
  112. ^ a b Kim, Peter S.; Read, Sarah W.; Fauci, Anthony S. (2020-12-01). “Therapy for Early COVID-19”. JAMA (American Medical Association (AMA)) 324 (21): 2149. doi:10.1001/jama.2020.22813. ISSN 0098-7484. 
  113. ^ Hsu, Jeremy (2020-11-19). “Covid-19: What now for remdesivir?”. BMJ (BMJ): m4457. doi:10.1136/bmj.m4457. ISSN 1756-1833. 
  114. ^ イブプロフェンに注意 新型コロナ疑いなら―WHO”. 時事通信 (2020年3月17日). 2020年3月18日閲覧。
  115. ^ 新型コロナ悪化の報告なし WHO、「イブプロフェン」服用への注意修正”. 時事通信 (2020年3月20日). 2020年3月27日閲覧。
  116. ^ 型コロナ感染症に対する治療薬及びその候補”. 厚生労働省薬事課. 2021年5月8日閲覧。
  117. ^ a b c d e f イングランド公衆衛生庁 2020.
  118. ^ Social distancing: what you need to do – Coronavirus (COVID-19)”. nhs.uk. 国民保健サービス (2020年6月2日). 2020年8月18日閲覧。
  119. ^ Advice for the public on COVID-19 – World Health Organization”. World Health Organization (WHO). 2020年8月閲覧。
  120. ^ “WHO-recommended handrub formulations”. WHO Guidelines on Hand Hygiene in Health Care: First Global Patient Safety Challenge Clean Care Is Safer Care. World Health Organization (WHO). (19 March 2009). https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK144054/ 2020年3月19日閲覧。 
  121. ^ a b c アメリカ国立衛生研究所 2021, Infection Control.
  122. ^ a b 引用エラー: 無効な <ref> タグです。「毎日20210528」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません
  123. ^ “COVID-19 and social distancing”. Zeitschrift Fur Gesundheitswissenschaften = Journal of Public Health: 1–3. (May 2020). doi:10.1007/s10389-020-01321-z. PMC 7247774. PMID 32837835. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7247774/. 
  124. ^ “Non-pharmaceutical interventions for containment, mitigation and suppression of COVID-19 infection”. Colombia Medica (Cali, Colombia) 51 (2): e4266. (June 2020). doi:10.25100/cm.v51i2.4266. PMC 7518730. PMID 33012884. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7518730/. 
  125. ^ COVID-19 Informational Resources for High-Risk Groups | Keeping Education ACTIVE | Partnership to Fight Chronic Disease”. fightchronicdisease.org. 2020年5月31日閲覧。
  126. ^ CDC (2021年4月23日). “COVID-19 Vaccination Considerations for Persons with Underlying Medica” (英語). Centers for Disease Control and Prevention. 2021年5月8日閲覧。
  127. ^ CDC (2020年2月11日). “COVID-19 and Your Health” (英語). Centers for Disease Control and Prevention. 2021年5月8日閲覧。
  128. ^ COVID-19 ワクチンに関する提言”. 日本感染症学会 ワクチン委員会. 2020年5月8日閲覧。
  129. ^ 予防接種後の有害事象”. 国立国際医療研究センター. 2020年5月8日閲覧。
  130. ^ 新型コロナウイルスワクチンの基礎と原理”. 新潟県. 2020年5月8日閲覧。
  131. ^ CDC (2021年3月16日). “What to Expect after Getting a COVID-19 Vaccine” (英語). Centers for Disease Control and Prevention. 2021年5月8日閲覧。
  132. ^ CDC (2021年3月8日). “COVID-19 and Your Health” (英語). Centers for Disease Control and Prevention. 2021年5月8日閲覧。
  133. ^ “Coronavirus Disease (COVID-19)”. Our World in Data. (4 March 2020). オリジナルの19 March 2020時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20200319171947/https://ourworldindata.org/coronavirus 2020年3月12日閲覧。. 
  134. ^ “Will covid-19 vaccines save lives? Current trials aren't designed to tell us”. BMJ 371: m4037. (October 2020). doi:10.1136/bmj.m4037. PMID 33087398. 
  135. ^ Palmieri L, Andrianou X, Barbariol P, Bella A, Bellino S, Benelli E, et al. (22 July 2020). Characteristics of SARS-CoV-2 patients dying in Italy Report based on available data on July 22nd, 2020 (PDF) (Report). Istituto Superiore di Sanità. 2020年10月4日閲覧
  136. ^ “Living with Covid19”. NIHR Themed Reviews (National Institute for Health Research). (15 October 2020). doi:10.3310/themedreview_41169. https://evidence.nihr.ac.uk/themedreview/living-with-covid19/. 
  137. ^ How long does COVID-19 last?”. UK COVID Symptom Study (2020年6月6日). 2020年10月15日閲覧。
  138. ^ MD, Andrew E. Budson (2020年10月8日). “The hidden long-term cognitive effects of COVID-19” (英語). Harvard Health Blog. 2020年11月3日閲覧。
  139. ^ a b Raveendran AV, Jayadevan R, Sashidharan S (2021). “Long COVID: An overview.”. Diabetes Metab Syndr 15 (3): 869-875. doi:10.1016/j.dsx.2021.04.007. PMC 8056514. PMID 33892403. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8056514/. 
  140. ^ Publishing, Harvard Health. “What are the long-lasting effects of COVID-19?”. Harvard Health. 2021年1月6日閲覧。
  141. ^ 「抜け毛、だるさ、味覚・嗅覚異常/コロナ続く 後遺症/若者の訴え目立つ」『読売新聞』朝刊2021年5月5日(社会面)
  142. ^ Jaffri A, Jaffri UA (2020). “Post-Intensive care syndrome and COVID-19: crisis after a crisis?”. Heart Lung 49 (6): 883-884. doi:10.1016/j.hrtlng.2020.06.006. PMC 7301100. PMID 32690219. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7301100/. 
  143. ^ Zhang W, Du RH, Li B, Zheng XS, Yang XL, Hu B (2020). “Molecular and serological investigation of 2019-nCoV infected patients: implication of multiple shedding routes.”. Emerg Microbes Infect 9 (1): 386-389. doi:10.1080/22221751.2020.1729071. PMC 7048229. PMID 32065057. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7048229/. 
  144. ^ 「大阪 ツアーガイドの女性 再び陽性に ウイルス増殖か 再感染か」NHKニュース(2020年2月27日配信)2021年5月11日閲覧
  145. ^ 新型コロナ再び「陽性」 専門家「潜伏し増殖の可能性」『日本経済新聞』2020年2月27日
  146. ^ 新型肺炎、退院後14%が再び陽性 中国「経過観察を」 朝日新聞デジタル(2020年2月27日)
  147. ^ 「新型コロナ わかった特徴は 2つの型存在 再感染の不安 期待がかかる薬と治療法」FNN PRIME(2020年3月6日)
  148. ^ 臨床検査の偽陽性と偽陰性について”. 順天堂大学医学部. 2021年5月8日閲覧。
  149. ^ National Covid-19 Testing Action Plan”. The Rockefeller Foundation. 2021年5月8日閲覧。
  150. ^ 発症からの感染可能期間と再陽性症例における感染性・二次感染リスクに関するエビデンスのまとめ”. 厚生労働省. 2021年5月8日閲覧。
  151. ^ 1NCGMにおける新型コロナウイルス感染症(COVID-19)(疑い含む)院内感染対策マニュアルV.4”. 国立国際医療研究センター. 2021年5月8日閲覧。
  152. ^ 新型コロナウイルス感染症病院・高齢者施設感染クラスターケーススタディ2020-大阪-”. 大阪府健康医療部 大阪府保健所長会. 2021年5月8日閲覧。
  153. ^ WHO Director-General's statement on the advice of the IHR Emergency Committee on Novel Coronavirus”. who.int (2020年1月23日). 2020年2月10日閲覧。
  154. ^ 新型コロナウイルスに感染するとこうなる”. ナショナルジオグラフィック日本版 (natgeo.nikkeibp.co.jp) (2020年2月21日). 2020年2月26日閲覧。
  155. ^ Wang, Weier; Tang, Jianming; Wei, Fangqiang (2020). “Updated understanding of the outbreak of 2019 novel coronavirus (2019‐nCoV) in Wuhan, China”. Journal of Medical Virology. doi:10.1002/jmv.25689. PMID 31994742. 
  156. ^ a b c “Assessing the Age Specificity of Infection Fatality Rates for COVID-19: Systematic Review, Meta-Analysis, and Public Policy Implications”. European Journal of Epidemiology 35 (12): 1123–1138. (December 2020). doi:10.1007/s10654-020-00698-1. PMC 7721859. PMID 33289900. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7721859/.  Text was copied from this source, which is available under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
  157. ^ Background paper on Covid-19 disease and vaccines: prepared by the Strategic Advisory Group of Experts (SAGE) on immunization working group on COVID-19 vaccines”. World Health Organization (2020年12月22日). hdl:10665/338095. 2020年12月24日閲覧。
  158. ^ Severe Covid-19 GWAS Group. Ellinghaus D, Degenhardt F, Bujanda L, Buti M, Albillos A (2020). “Genomewide Association Study of Severe Covid-19 with Respiratory Failure.”. N Engl J Med 383 (16): 1522-1534. doi:10.1056/NEJMoa2020283. PMC 7315890. PMID 32558485. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7315890/. 
  159. ^ 【解説】血液型で“コロナ重症化”に違い「AB型」は「O型」の1.6倍 最新研究で明らかに、Yahoo! Japan News, 2021/5/17(月) 20:58配信
  160. ^ COVID-19 and Animals アメリカ疾病予防管理センター
  161. ^ 10,000 mink are dead in Covid-19 outbreaks at US fur farms after virus believed spread by humans CNN 著:Cheri Mossburg and Brian Ries 更新日:October 9, 2020
  162. ^ 身近な動物はSARS-CoV-2に感染するのか? 著:平田 尚弘 出版社:日経メディカル 更新日:2020/06/10 参照日:2020/10/13
  163. ^ Protective Immunity and Persistent Lung Sequelae in Domestic Cats after SARS-CoV-2 Infection 『Emerging Infectious Diseases Volume 27, Number 1—January 2021』 著:Shiho Chiba, Peter J. Halfmann, Masato Hatta, Tadashi Maemura, Shufang Fan, Tammy Armbrust, Olivia M. Swartley, LaTasha K. CrawfordComments to Author , and Yoshihiro Kawaoka doi:10.3201/eid2702.203884
  164. ^ 「ゴリラがコロナ感染 類人猿で初―米カリフォルニア」時事通信(2021年1月12日配信)2021年1月13日閲覧
  165. ^ 飼い主のみなさまへ 公益社団法人 東京都獣医師会(2021年5月10日閲覧)

参考文献

臨床ガイドライン

関連項目

外部リンク

国際機関・政府機関

各種学会

その他

分類
外部リソース(外部リンクは英語)