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2024年のオールスターゲームは、2024年7月に開催された日本プロ野球のオールスターゲーム。
2017年から引き続き、マイナビの特別協賛により「マイナビオールスターゲーム2024」として開催される。
今回は前年から実施されているプラスワン投票に加え、ファン投票もNPB公式サイトに加え、スマートニュースでも投票できる。
前年同様2試合の開催。また全試合DH制を採用。第1戦がパ・リーグ主催、第2戦がセ・リーグ主催で開催される[1]。
第1戦では、新庄剛志監督の発案により、日本ハムの選手が歴代ユニフォームを着用して試合に臨んだ[2]。
- 山﨑福也:新庄剛志監督デザインユニフォーム(2023年)
- 河野竜生:日本ハム初代ユニフォーム(1974年前期)
- 田中正義:北海道移転後初代ユニフォーム(2004年 - 2010年)
- 田宮裕涼:現行ユニフォーム(2022年 - 現在)
- アリエル・マルティネス:東京時代中期ユニフォーム(1982年 - 1992年)
- 上川畑大悟:東京時代前期ユニフォーム(1974年後期 - 1981年)
- 郡司裕也:東京時代後期ユニフォーム(1993年 - 2003年)
- 万波中正:エスコンフィールド1周年ユニフォーム
- 水谷瞬:ファイターズ50周年ユニフォーム
- 水野達稀(出場辞退):北海道移転後2代目ユニフォーム(2011年 - 2021年)
本年度は第1戦がオール・パシフィックのホーム扱いで一塁側、第2戦がオール・セントラルのホーム扱いで一塁側(2試合ともビジターは三塁側)。
7月25日が第2戦の雨天予備日として設定されていた。
- 第1戦
- 谷繁元信、黒田博樹、谷村友一(谷村は故人のため遺族が出席)
- アユニ・D(札幌市出身、元BiSHメンバー)
- 山田優七(札幌市出身のバレエダンサー、ユース・アメリカ・グランプリ優勝)
- つば九郎
- 第2戦
- ヤクルトベースボールアカデミー代表1名
- 2戦共通
- 太字はファン投票による出場、※印は選手間投票による出場、☆印はプラスワン投票による出場、▲は出場辞退選手発生による補充選手、他は監督推薦による出場。
- 数字は選抜回数。カッコ内数字は上記回数中故障等のため不出場の回数。
- なお、辞退選手は野球協約86条により球宴終了後の後半戦開始から10試合、選手登録が出来ない。ただし、登録抹消中の選手は抹消期間中の試合数を10試合から差し引かれる。
- ^ 左第6肋骨疲労骨折のため。代わりにオースティンを選出[3]。
- ^ 右足関節外側靱帯損傷のため。代わりにマチャドを選出[3]。
- ^ 右足関節痛のため。代わりに鈴木を選出[4]。
- ^ 右半腱様筋腱損傷のため。代わりに周東を選出[5]。
- ^ 右手関節炎のため。代わりに太田を選出[3]。
試合 |
日付 |
ビジター球団(先攻) |
スコア |
ホーム球団(後攻) |
MVP |
開催球場
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第1戦 |
7月23日 |
セ・リーグ |
11 - 6 |
パ・リーグ |
牧秀悟 |
エスコンフィールドHOKKAIDO
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第2戦 |
7月24日 |
パ・リーグ |
16 -10 |
セ・リーグ |
佐藤都志也 |
明治神宮野球場
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セントラル |
打順 | 守備 | 選手
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1 | [中] | 近本光司 |
2 | [右] | 丸佳浩 |
3 | [二] | 牧秀悟 |
4 | [一] | 岡本和真 |
5 | [三] | 村上宗隆 |
6 | [指] | オースティン |
7 | [左] | 細川成也 |
8 | [遊] | 小園海斗 |
9 | [捕] | 山本祐大 |
| [投] | 才木浩人 |
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パシフィック |
打順 | 守備 | 選手
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1 | [右] | 水谷瞬 |
2 | [投指] | 山崎福也 |
3 | [左] | 近藤健介 |
4 | [中] | 万波中正 |
5 | [二] | 田宮裕涼 |
6 | [三] | 郡司裕也 |
7 | [捕] | マルティネス |
8 | [遊] | 上川畑大悟 |
9 | [一] | 岡大海 |
| [投] | 山崎福也 |
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- MVP
- 牧秀悟(DeNA)
- 2回に山崎福也からソロ、4回にエスピノーザから2ランを放ち、2本塁打3打点の活躍。DeNAの野手のMVP受賞は2016年第1戦の筒香嘉智以来、8年ぶり。
- 敢闘選手賞
- 丸佳浩(巨人)
- 2回に山崎福也から2ランを放ち、広島時代の2016年第2戦以来となる本塁打を記録(巨人移籍後では初)。巨人の選手のオールスターでの本塁打は2017年第2戦の小林誠司以来で、巨人の選手の敢闘賞受賞は前年第2戦の岡本和真以来。
- 村上宗隆(ヤクルト)
- 2回に山崎福也から2ランを放ち、オールスター初本塁打を記録。
- 山川穂高(ソフトバンク)
- 8回に栗林から3ランを放ち、全パの意地を見せた。敢闘賞受賞は西武時代の2022年第1戦以来で、ソフトバンク移籍後では初受賞。
- マイナビドリーム賞
- 村上宗隆(ヤクルト)
パシフィック |
打順 | 守備 | 選手
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1 | [左] | 周東佑京 |
2 | [右] | 万波中正 |
3 | [指] | 近藤健介 |
4 | [一] | 山川穂高 |
5 | [三] | 栗原陵矢 |
6 | [中] | 辰己涼介 |
7 | [捕] | 佐藤都志也 |
8 | [二] | 外崎修汰 |
9 | [遊] | 源田壮亮 |
| [投] | 有原航平 |
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セントラル |
打順 | 守備 | 選手
|
---|
1 | [中] | 秋山翔吾 |
2 | [二] | 中野拓夢 |
3 | [一] | 岡本和真 |
4 | [三] | 村上宗隆 |
5 | [指] | サンタナ |
6 | [左] | 丸佳浩 |
7 | [遊] | 長岡秀樹 |
8 | [右] | 度会隆輝 |
9 | [捕] | 坂倉将吾 |
| [投] | 吉村貢司郎 |
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- MVP
- 佐藤都志也(ロッテ)
- 6打数5安打(うち二塁打3本)2打点の活躍で2019年第2戦での近本光司以来の1試合5安打を記録[注 2]。第1打席で単打、第3打席で三塁打を記録していたが、本塁打が出なかったためオールスター史上3人目のサイクル安打こそならなかったが[注 3]、初出場ながらその実力を存分に発揮した。ロッテの野手のMVP受賞は1987年第1戦の高沢秀昭以来37年ぶり。
- 敢闘選手賞
- 近藤健介(ソフトバンク)
- 6打数5安打(うち二塁打2本)2打点の活躍で1試合5安打を記録[注 4]を記録。
- 辰己涼介(楽天)
- 2回に吉村から先制ソロ、同点に追いつかれた6回に高橋宏斗から勝ち越し適時打を含む4打数3安打2打点3得点の活躍[注 5]。
- 坂倉将吾(広島)
- 2回に藤井から一時逆転となる満塁本塁打を放つ。オールスターでの満塁本塁打は1963年第2戦の榎本喜八(当時大毎)、1967年第3戦の大杉勝男(当時東映)以来57年ぶり3人目でセ・リーグの選手では初。
- マイナビドリーム賞
- 坂倉将吾(広島)
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1回戦
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準決勝
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決勝
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第1試合(7月23日)
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岡本和真
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5
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第3試合(7月23日)
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万波中正
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3
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岡本和真
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6 (4)
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第2試合(7月23日)
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近藤健介
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6 (5)
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牧秀悟
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3
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第7試合(7月24日)
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近藤健介
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4
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近藤健介
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8 (5)
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第4試合(7月24日)
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山川穂高
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8 (4)
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村上宗隆
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6
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第6試合(7月24日)
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A.マルティネス[注 6]
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7
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A.マルティネス
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4
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第5試合(7月24日)
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山川穂高
|
5
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細川成也
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4
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山川穂高[注 7]
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5
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- 優勝
- 近藤健介(ソフトバンク)[注 8]
- 1投手による最多失点・最多自責点:山﨑福也、9 ※2011年第1戦で武田勝が記録して以来のタイ記録
- 1投手による1イニング最多失点・最多自責点:同上、9(※新記録)
- 先発投手が指名打者で出場:同上
- 投手の代打:床田寛樹(史上10人目、13度目)
- 1イニング最多得点:2回表(セ・リーグ、9得点)
- 1試合最多得点:パ・リーグ、16得点
- 1試合最多安打:パ・リーグ、28安打
- 両チーム合計最多得点:26(オールスター史上唯一両チームが2桁得点を達成)
- 両チーム合計最多安打:44
- 投手の代走:栗林良吏(史上7人目、8度目)
- 満塁本塁打:坂倉将吾(史上3人目、セ・リーグの選手としては初)
- 試合時間:3時間26分(9イニングで終了した試合としてはオールスター史上最長)
- 2試合合計最多得点:パ・リーグ、22
- 2試合合計最多安打:パ・リーグ、44
- 第1戦
- 第2戦
- テレビ朝日(EX)≪テレビ朝日系列≫[13]
- 放送時間:18:30-20:54(延長オプションなし)
- 解説:古田敦也、松坂大輔
- 実況:大西洋平(テレビ朝日アナウンサー)
- インタビュー:草薙和輝、柳下圭佑(共にテレビ朝日アナウンサー)
- BS朝日(ホームランダービー、延長中継)
- 第1戦
- 第2戦
- ニッポン放送(LF)≪NRN…水曜ナイターネット局≫
- 文化放送(QR)≪非NRN扱い…HBC・CBC・ABC・RKB≫
- ^ セ・リーグ主催では16回目(初開催となった1963年第3戦はパ・リーグ主催(この時の主管球団は東映フライヤーズ〈現:北海道日本ハムファイターズ〉)。
- ^ 近本はその試合でサイクル安打を達成している。これまでは近本の他にロベルト・ペタジーニ(2001年第2戦、当時ヤクルト)が記録していた。
- ^ オールスターでのサイクル安打は、近本の他に古田敦也(1992年第2戦、当時ヤクルト)が記録している。
- ^ パ・リーグの選手としては初。後に佐藤も記録したため、ペタジーニ、近本に次いで3人目(佐藤は4人目)。また複数人による1試合5安打はオールスター史上初。
- ^ 6打席中5度出塁(内訳は3安打2四球。この試合での出塁率は.833)。
- ^ 当初はポランコが出場予定だったが、左ハムストリングの張りのため辞退し(試合には出場)[8]、代わりにファン投票で次々点のマルティネスが選出された[9]。
- ^ 当初は中村剛也が出場予定だったが、右手関節炎のため欠場し、代わりにファン投票で次点の山川が選出された[9]。
- ^ 決勝まで残った近藤と山川はともに打撃投手にチームメイトの栗原陵矢を指名しており、栗原は全8戦と延長戦を投げた。特に決勝では、近藤と山川に2分ずつと、更に延長戦の1分ずつの計6分間を投げ続けた[10]。優勝した近藤は栗原をねぎらい、賞金の半額を栗原に渡したという[11]。
- ^ 18:30から3分間『私の幸福時間』(日本生命提供)を放送。
- ^ 例年なら清水俊輔が実況を担当するが、ジャパンコンソーシアムの一員としてパリオリンピックの中継に参加しているため(三上大樹も同様)。
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1950年代 | |
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1960年代 | |
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1970年代 | |
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1980年代 | |
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1990年代 | |
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2000年代 | |
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2010年代 | |
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2020年代 | |
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