田宮裕涼
北海道日本ハムファイターズ #64 | |
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2023年6月 楽天モバイルパーク宮城 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 千葉県山武市 |
生年月日 | 2000年6月13日(24歳) |
身長 体重 |
175 cm 79 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投左打 |
ポジション | 捕手、外野手 |
プロ入り | 2018年 ドラフト6位 |
初出場 | 2020年9月27日 |
年俸 | 700万円(2024年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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田宮 裕涼(たみや ゆあ、2000年6月13日 - )は、千葉県山武市出身のプロ野球選手(捕手、外野手)。右投左打。北海道日本ハムファイターズ所属。
経歴
[編集]プロ入り前
[編集]小学1年生から山武ブリスキーボーイズで野球を始め、6年生の頃に千葉ロッテマリーンズジュニアに選出[2]。中学時代は佐倉シニアでプレーし、3年春には、日本リトルシニア全国選抜大会で優勝し、自身も捕手としてベストナインに選ばれた[3]。
成田高等学校では1年秋からレギュラーを獲得。2年夏の千葉大会では、打率.316を記録するも、ベスト16に終わった。2年秋からはキャプテンに就任。3年夏の東千葉県大会では、全6試合に「3番・捕手」で先発出場し、好調だったものの決勝で木更津総合高等学校に敗れ、準優勝。
2018年10月25日に行われたドラフト会議では、北海道日本ハムファイターズから6位指名を受け、契約金2000万円、年俸480万円(いずれも推定)で仮契約を結んだ[4]。背番号は64。
日本ハム時代
[編集]2019年は、同期入団の吉田輝星・野村佑希・柿木蓮・万波中正と揃って、春季キャンプを二軍で迎えた[5]。オープン戦期間中の3月3日に1日限定で一軍へ昇格すると、本拠地・札幌ドームでの対横浜DeNAベイスターズ戦に7回の守備から石川亮に代わり途中出場を果たした。レギュラーシーズンでは一軍へ昇格することはなく、イースタン・リーグ73試合に出場し、打率.221、16打点、11盗塁の成績を残した[6]。
2020年も二軍での出場を続け、脳震盪特例措置で出場選手登録を外れたクリスチャン・ビヤヌエバの代替選手として、9月26日に初昇格[7]。翌27日の対オリックス・バファローズ戦で8回の守備からプロ初出場し、金子弌大とバッテリーを組み、その回を0点に抑えた。そして9回に漆原大晟からプロ初打席で初安打を記録した[8]。イースタン・リーグでは41試合に出場し打率.202、11打点、1本塁打という成績だった[9]。
2021年は、一軍への出場は3試合で無安打に終わるが、イースタン・リーグでは61試合に出場し打率.253で14盗塁と俊足ぶりもアピールした[10]。
2022年は、3月2日の東京ヤクルトスワローズとのオープン戦で初めて左翼の守備にも挑戦する[11]。4月17日に怪我で離脱した郡拓也に代わり一軍登録されると[12]、4月20日の東北楽天ゴールデンイーグルスとの試合でシーズン初スタメンを任され7回には同学年で同期入団の吉田輝星とバッテリーを組み無失点に抑えた[13]。最終的に一軍では11試合の出場で打率.111と結果が残せず、イースタン・リーグの試合では49試合に出場し、打率.219、1本塁打、8盗塁という成績だった[9]。
2023年は、主にイースタン・リーグの試合に出場し、91試合で打率.220、1本塁打、22打点という成績を残し[14]、シーズン終盤まで一軍での出場機会を得られなかったが、9月22日に初昇格。24日の対東北楽天ゴールデンイーグルス戦では1試合に3つの盗塁を阻止する強肩ぶりをアピールし、"ゆあビーム"として話題となった[15]。翌日の同カードでは1点ビハインドで迎えた7回に田中将大からプロ初本塁打を放った。一時は二塁打判定となったが、リプレイ検証の末判定が覆った[16]。本拠地最終戦となった28日の対千葉ロッテマリーンズ戦では勝ち越しとなるプロ初適時打を放つ[17]。10月1日の対福岡ソフトバンクホークス戦では石川柊太から逆転の2号3点本塁打を放つなど打撃面でも猛アピール[18]。レギュラーシーズンでは10試合に出場し、打率.258、2本塁打、9打点、2盗塁の成績を残した。オフシーズンには130万円増となる年俸700万円で契約を更改した[19]。
2024年は自身初の開幕スタメンを勝ち取ると[20]、開幕戦でいきなり適時打を含む2安打を記録し、2019年以来5年ぶりとなるチームの開幕戦白星に貢献した[21]。4月5日に行われた埼玉西武ライオンズ戦では、プロ初となる猛打賞を記録した[22]。6月6日の広島東洋カープ戦では、プロ初の4番打者としてスタメン起用された[23]。交流戦後は調子を落としていたが、7月16日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦にて10回裏一死の打席で則本昂大から中越サヨナラ適時二塁打を放ち、これがプロ入り初のサヨナラ打となった[24]。
選手としての特徴・人物
[編集]巧みなバットコントロールで広角に打ち分ける打撃や「ゆあビーム」「ゆあキャノン」と呼ばれる強肩(二塁送球タイム1秒84を記録)[25][26][27][28]、50m6秒0を生かした俊足が武器の捕手[29][30]。
愛称は「ゆあたそ」で[31]、チーム内では「たみちゃん」とも呼ばれる[32]。
甘いマスクの持ち主で、女性ファンの人気を集めている[26]。
詳細情報
[編集]年度別打撃成績
[編集]年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2020 | 日本ハム | 4 | 7 | 7 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | .429 | .429 | .429 | .857 |
2021 | 3 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .000 | .000 | .000 | .000 | |
2022 | 14 | 21 | 18 | 1 | 2 | 1 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 4 | 0 | .111 | .158 | .167 | .325 | |
2023 | 10 | 31 | 31 | 4 | 8 | 1 | 0 | 2 | 15 | 9 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 | 0 | .258 | .258 | .484 | .742 | |
通算:4年 | 31 | 60 | 57 | 6 | 13 | 2 | 0 | 2 | 21 | 9 | 3 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 13 | 0 | .228 | .241 | .368 | .610 |
- 2023年度シーズン終了時
年度別守備成績
[編集]- 捕手守備
年 度 |
球 団 |
捕手 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
捕 逸 |
企 図 数 |
許 盗 塁 |
盗 塁 刺 |
阻 止 率 | ||
2020 | 日本ハム | 4 | 9 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- |
2021 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | |
2022 | 7 | 26 | 5 | 2 | 1 | .939 | 1 | 8 | 7 | 1 | .125 | |
2023 | 6 | 29 | 4 | 1 | 1 | .971 | 0 | 8 | 4 | 4 | .500 | |
通算 | 18 | 64 | 9 | 3 | 2 | .961 | 1 | 16 | 11 | 5 | .313 |
- 外野守備
年 度 |
球 団 |
外野 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2022 | 日本ハム | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1.000 |
2023 | 3 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | |
通算 | 6 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1.000 |
- 2023年度シーズン終了時[注 1]
記録
[編集]- 初記録
- 初出場:2020年9月27日、対オリックス・バファローズ14回戦(京セラドーム大阪)、8回裏に宇佐見真吾に代わり捕手で出場
- 初打席・初安打:同上、9回表に漆原大晟から中前安打
- 初先発出場:2020年11月6日、対オリックス・バファローズ24回戦(京セラドーム大阪)、「8番・捕手」で先発出場
- 初盗塁:同上、6回表に二盗(投手:吉田凌、捕手:頓宮裕真)
- 初本塁打・初打点:2023年9月25日、対東北楽天ゴールデンイーグルス24回戦(エスコンフィールドHOKKAIDO)、6回裏に田中将大から右越ソロ[33]
- その他の記録
背番号
[編集]- 64(2019年 - )
登場曲
[編集]- 「原宿いやほい」きゃりーぱみゅぱみゅ(2021年)
- 「out of the blue」乃木坂46(2022年 - )
- 「キツネ」日向坂46(2022年 ‐ 2023年)
- 「RUN」Sexy Zone(2024年 - )
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 2021年以降の捕手成績における企図数・許盗塁・盗塁刺・阻止率については参考文献参照。
出典
[編集]- ^ 「日本ハム - 契約更改 - プロ野球」『日刊スポーツ』。2023年11月23日閲覧。
- ^ 「【2度目の田宮裕涼】捕手と外野手のはざまで…どうしても後手後手になる5年目の苦悩」『日刊スポーツ・プレミアム』2023年8月12日。2024年7月26日閲覧。
- ^ 「〈球宴出場〉大ブレークの“愛され捕手”日本ハム・田宮裕涼が涙した日「たとえ二塁に届かなくても…」あえて直さなかった「ゆあビーム」の原点」『Number Web』2024年7月23日。2024年7月26日閲覧。
- ^ 根岸敦生「千葉)日ハム指名の成田・田宮捕手、新勝寺で仮契約」『朝日新聞DIGITAL』2018年11月20日。2021年3月28日閲覧。
- ^ 「2019年春季キャンプメンバーのお知らせ」『北海道日本ハムファイターズ』2019年1月17日。2019年2月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月29日閲覧。
- ^ 「2019年度 北海道日本ハムファイターズ 個人打撃成績(イースタン・リーグ)」『NPB.jp 日本野球機構』。2021年3月28日閲覧。
- ^ 「【日本ハム】ビヤヌエバが登録抹消 脳震とう特例措置で 代替選手で田宮裕涼がプロ初昇格」『スポーツ報知』2020年9月26日。2024年7月27日閲覧。
- ^ 「日本ハム田宮が初打席初安打「ゆあスマイル」」『日刊スポーツ』2020年9月27日。2021年3月28日閲覧。
- ^ a b 「田宮裕涼(北海道日本ハムファイターズ)」『週刊ベースボールONLINE』。2024年7月27日閲覧。
- ^ 「次世代スターは誰だ! パリーグの若手有望株野手6人」『ベースボールチャンネル』2024年1月24日。2024年7月26日閲覧。
- ^ 「捕手登録の日本ハム田宮裕涼プロ初の左翼守備で好守「本当にびっくり」場内アナウンスで知る」『日刊スポーツ』2024年3月2日。2024年7月27日閲覧。
- ^ 「日本ハム・郡拓也が右手母指末節骨骨折のため登録抹消 復帰まで約4週間」『サンスポ』2022年4月17日。2024年7月27日閲覧。
- ^ 「【日本ハム】田宮裕涼が初の完封リード「1-0だったんでずっとプレッシャーしかなかったっす」」『日刊スポーツ』2022年4月20日。2024年7月27日閲覧。
- ^ 「田宮裕涼が2軍優秀選手賞 吉田輝星からの〝死球予告〟に「ストレートを狙い打ちする」」『道新スポーツ』2023年11月28日。2024年7月24日閲覧。
- ^ 木下大輔「【日本ハム】田宮裕涼、強肩「ゆあビーム」で1試合3盗塁刺「いい結果」先発加藤貴之好リードも」『日刊スポーツ』2023年9月24日。2024年3月27日閲覧。
- ^ 「日本ハムの5年目、田宮裕涼がうれしいプロ初アーチ リプレー検証で本塁打判定に覆る」『スポニチ Sponichi Annex』2023年9月25日。2024年3月27日閲覧。
- ^ 「【日本ハム】田宮裕涼がプロ初適時打!ロッテ・種市のフォークを中前へ」『スポーツ報知』2023年9月28日。2024年3月27日閲覧。
- ^ 「田宮裕涼が逆転の2号3ラン! 打撃で存在感を示す」『スポーツナビ』2023年10月1日。2024年3月27日閲覧。
- ^ 「【日本ハム】田宮裕涼 来季の目標は正捕手取り…130万円アップで契約更改」『スポーツ報知』2023年11月23日。2024年3月27日閲覧。
- ^ 「日本ハムの開幕スタメン発表 田宮、奈良間が初の開幕スタメン入り」『Sponichi Annex』2024年3月29日。2024年4月7日閲覧。
- ^ 「【日本ハム】初開幕スタメン・田宮裕涼捕手が先制V打&大海好リード「マリンだったのであんまり緊張せずにできた」」『スポーツ報知』2024年3月30日。2024年4月7日閲覧。
- ^ 「【日本ハム】田宮裕涼が首位打者 プロ初猛打賞で打率.529も「守備のことばかり考えてた」」『日刊スポーツ』2024年4月6日。2024年4月7日閲覧。
- ^ 「【日本ハム】プロ初4番で2安打の田宮裕涼「僕のやることは変わらない」 侍・井端監督から激励も」『スポーツ報知』2024年6月6日。2024年6月7日閲覧。
- ^ 「【日本ハム】「ちょっと寝不足気味」だった悩める田宮裕涼がサヨナラ打 ゆあスマイルも復活!」『日刊スポーツ』2024年7月17日。2024年9月28日閲覧。
- ^ 「日本ハム・田宮、剛腕を苦しめる粘り強さでブレイクへ 守備では「ゆあビーム」を発動」『読売新聞オンライン』読売新聞社、2024年4月23日。2024年6月3日閲覧。
- ^ a b 「愛くるしい笑顔がトレードマーク!日本ハム次世代のスター候補生・田宮裕涼への期待 | 野球コラム」『週刊ベースボールONLINE』2020年10月1日。2022年5月21日閲覧。
- ^ 「君は「ユアキャノン」を知っているか? | 野球コラム」『週刊ベースボールONLINE』2019年11月10日。2022年5月21日閲覧。
- ^ 「田宮裕涼 北海道日本ハムファイターズ」『週刊ベースボールONLINE』。2024年4月17日閲覧。
- ^ 「【日本ハム】ドラ6田宮「西川塾」熱望 50メートル6秒の「走れる捕手」へ」『スポーツ報知』2019年1月11日。2024年4月17日閲覧。
- ^ 「【田村藤夫】日本ハム4年目田宮裕涼の魅力は捕手としては意外性のある俊足 - 田村藤夫のファームリポート」『日刊スポーツ』2022年4月12日。2022年5月21日閲覧。
- ^ 「「ゆあたそ」もはや隙なし 日本ハム6年目ブレイク捕手が今季1号 ファン「このまま一気にスター選手まで上り詰めそう」」『西日本スポーツ』2024年5月22日。2024年6月14日閲覧。
- ^ 「64 田宮 裕涼 選手名鑑2024」『北海道日本ハムファイターズ』。2024年4月17日閲覧。
- ^ 「【日本ハム】田宮裕涼、田中将大からプロ1号「エスコンで打ててうれしいです」球場ルールで本塁打に」『日刊スポーツ』2023年9月25日。2023年9月26日閲覧。
参考文献
[編集]- ベースボール・マガジン社 編『ベースボール・レコード・ブック』 2022日本プロ野球記録年鑑、ベースボール・マガジン社、2021年。ISBN 978-4-583-11429-3。 296ページ参照。
- ベースボール・マガジン社 編『ベースボール・レコード・ブック』 2023日本プロ野球記録年鑑、ベースボール・マガジン社、2022年。ISBN 978-4-583-11546-7。 52ページ参照。
- ベースボール・マガジン社 編『2023プロ野球シーズン総決算号』 別冊新春号、ベースボール・マガジン社、2023年、93頁。ASIN B0CPQ6FZRV。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 個人年度別成績 田宮裕涼 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube
- 64 田宮 裕涼 選手名鑑 - 北海道日本ハムファイターズオフィシャルサイト
- 選手情報 - 週刊ベースボールONLINE
- 田宮裕涼 (@yua_tamiya64) - Instagram