コンテンツにスキップ

福島蓮

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
福島 蓮
北海道日本ハムファイターズ #94
育成選手時代
(2023年4月9日 ファイターズ鎌ケ谷スタジアム
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 青森県八戸市
生年月日 (2003-04-25) 2003年4月25日(21歳)
身長
体重
190 cm
76 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2021年 育成選手ドラフト1位
初出場 2024年4月17日
年俸 1600万円(2025年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

福島 蓮(ふくしま れん、2003年4月25日 - )は、青森県八戸市出身のプロ野球選手投手)。右投右打。北海道日本ハムファイターズ所属。

経歴

[編集]

プロ入り前

[編集]

八戸市立青潮小学校4年時に青潮ファイターズで野球を始め、八戸市立湊中学校では軟式野球部に所属[2][3]

青森県立八戸西高等学校入学時は遊撃手だったが、監督やコーチに才能を見出され[4]投手の練習を本格的に始める[5]。1年春からベンチ入り[2]。外部コーチを務める同校OBの元プロ野球選手である中村渉の指導を受け成長。2年秋からエースとなり、創部以来初出場した東北大会では初戦の福島商戦を7回3失点完投でコールド勝ち[6]。準々決勝で花巻東を相手に敗れはしたものの9回を4安打2失点と善戦し[6]、東北大会ベスト8の原動力となった。チームは第93回選抜高等学校野球大会21世紀枠で初出場。1回戦で同じく21世紀枠で選出された具志川商と対戦し先発したが、5回5失点で降板しチームは敗退した[7]。3年夏の青森県大会は準々決勝で八戸工大一にサヨナラ負けを喫し、春夏連続出場はできなかった[8]

2021年10月11日に行われたドラフト会議にて、北海道日本ハムファイターズから育成1位指名を受けた[9]。担当スカウトは白井康勝[10]。12月4日に本契約を結び[11]、推定年俸は260万円[12]。翌5日には背番号が121となることが発表された[13]

日本ハム時代

[編集]

2022年は1日1キロ以上の白米を毎日食べる“食トレ”を行い、4月10日のイースタン・リーグ公式戦で実戦デビュー。自己最速を4km/h更新し、1奪三振を含む3者凡退に抑えた[14]。シーズン最終登板では公式戦初先発も経験し[15]、ルーキーイヤーは二軍で14試合(1先発)に登板し、1勝0敗・防御率5.06を記録[16]。オフに現状維持となる推定年俸260万円で契約を更改した[17]

2023年ストレートの最速を152km/hまで伸ばし、イースタン・リーグでは17試合(9先発)の登板[18]で4勝2敗・防御率2.79を記録[19]。オフに70万円増となる推定年俸330万円で契約を更改した[20]

2024年はキャンプ期間中の練習試合や春季教育リーグで好投を見せ、3月14日に支配下登録することが発表された[21]。背番号は94に、推定年俸は540万円に変更となる[22]。支配下登録の会見時には監督の新庄剛志からスーツサングラス整髪料がサプライズで贈られた[21][22]。4月17日に出場選手登録され、同日の福岡ソフトバンクホークス戦(エスコンフィールドHOKKAIDO)で先発投手として一軍初登板を果たす。初回から2失点を喫したものの、それ以上は点を与えず、72球、被安打4、奪三振5で5回を投げ抜いた(勝ち負けつかず)[4]。育成ドラフトで入団した選手が一軍の先発投手を務めたのは、球団では福島が初めてだった[10]。5度目の先発となった6月2日の横浜DeNAベイスターズ戦でプロ初勝利を挙げた。日本ハムに於いて育成ドラフトで入団した選手で初の勝利投手となった。[23]

選手としての特徴・人物

[編集]

身長190cmの長身から投げ下ろす[3]、キレと伸びのある最速153km/hの直球フォークを武器とする右腕[22]。日本ハムは将来的には先発投手としての活躍を期待している[24]

日本ハム入団当初は身長190cmに対して体重が65kgと線の細さが際立っていたが[5]、2024年の支配下登録時までの約2年間で体重を10kg以上増加させ、最高球速も144km/hから153km/hまで上昇した[25]

高校時代の指導者は福島の性格について「いい意味で深く考えていない。切り替えが抜群に早い。悪い結果を引きずるようなタイプじゃない」といった点から投手向きの性格と評する[4]

詳細情報

[編集]

記録

[編集]
初記録

背番号

[編集]
  • 121(2022年 - 2024年3月13日)
  • 94(2024年3月14日 - )

脚注

[編集]
  1. ^ 日本ハム - 契約更改 - プロ野球」日刊スポーツ。2024年11月28日閲覧
  2. ^ a b 八戸西・189cm福島蓮 聖地で全国区へ名乗り」日刊スポーツ、2021年3月15日。2021年12月29日閲覧
  3. ^ a b 渡部耕平 横山蔵利「プロ野球ドラフト 青森県内から2人指名」朝日新聞デジタル、2021年10月12日。2021年12月29日閲覧
  4. ^ a b c 堀内啓太「【日本ハム】福島蓮がデビュー戦で5回5K2失点 高校の恩師も驚く「投手向きの性格」とは」『スポーツ報知』2024年4月18日。2024年4月18日閲覧
  5. ^ a b 有言実行で支配下決めた福島蓮 目指すは〝千賀2世〟非エリートが抱く熱い思い」『道新スポーツ』2024年3月15日。2024年3月15日閲覧
  6. ^ a b 【ドラフト】日本ハム育成1位の八戸西・福島蓮「憧れは大谷翔平選手です」」日刊スポーツ、2021年10月11日。2021年12月29日閲覧
  7. ^ 具志川商がセンバツ初勝利 8-3、八戸西との21世紀枠対決を制す」琉球新報、2021年3月22日。2021年12月29日閲覧
  8. ^ センバツ21世紀枠の八戸西サヨナラ負け、福島蓮8失点で力尽きる/青森」日刊スポーツ、2021年7月22日。2021年12月29日閲覧
  9. ^ 1位天理高・達孝太、2位千葉学芸高・有薗ら/日本ハムドラフト指名一覧」『日刊スポーツ』2021年10月11日。2021年12月14日閲覧
  10. ^ a b 【日本ハム】プロ初先発の福島蓮に八戸西高時代の担当・白井康勝スカウトがエール「この先につながれば」」『スポーツ報知』2024年4月18日。2024年4月18日閲覧
  11. ^ 日本ハム1位達「不安は全くなく楽しみしかない」新人選手が本契約無結ぶ」日刊スポーツ、2021年12月4日。2024年3月13日閲覧
  12. ^ 【日本ハム】2022年 年俸一覧」スポーツ報知、2022年2月21日。2024年3月13日閲覧
  13. ^ 日本ハム ドラ1・達は有原ら背負った「16」に決定 新入団選手の背番号発表」スポーツニッポン、2021年12月5日。2021年12月14日閲覧
  14. ^ ドラ1達 自己最速更新の150キロで実戦デビュー「野球人生の通過点」」道新スポーツ、2022年4月10日。2024年3月13日閲覧
  15. ^ 育成1位・福島が2軍で初先発 2回4四球に反省」道新スポーツ、2022年10月1日。2024年3月13日閲覧
  16. ^ 2022年度 北海道日本ハムファイターズ 個人投手成績(イースタン・リーグ)」日本野球機構。2024年3月13日閲覧
  17. ^ 日本ハム 2022年契約更改一覧&新入団選手」スポーツ報知。2024年3月13日閲覧
  18. ^ 日本ハム高卒3年目右腕・福島蓮が支配下登録へ 1メートル90の長身から152キロ直球とフォーク武器」Sponichi Annex、2024年3月13日。2024年3月13日閲覧
  19. ^ 2023年度 北海道日本ハムファイターズ 個人投手成績(イースタン・リーグ)」日本野球機構。2024年3月13日閲覧
  20. ^ 日本ハムの契約更改一覧(12月7日時点)」道新スポーツ、2023年12月7日。2024年3月13日閲覧
  21. ^ a b 【日本ハム】育成3年目の190センチ右腕が支配下登録 新庄監督はサプライズで高級スーツプレゼント」『スポーツ報知』2024年3月14日。2024年3月14日閲覧
  22. ^ a b c 木下大輔「【日本ハム】福島蓮“千賀ロード”で大スターへの道切り開く「ずっと長く活躍できるように」」『日刊スポーツ』2024年3月14日。2024年3月14日閲覧
  23. ^ 日本ハム・福島 ほのぼのヒロイン「今まで育ててくれてありがとう」育成からプロ初勝利 - スポニチ Sponichi Annex 野球”. スポニチ Sponichi Annex. 2024年6月2日閲覧。
  24. ^ 日本ハム高卒3年目右腕・福島蓮が支配下登録へ 1メートル90の長身から152キロ直球とフォーク武器」『Sponichi Annex』2024年3月13日。2024年3月14日閲覧
  25. ^ 堀内啓太「【日本ハム】支配下昇格の福島蓮が “千賀ロード”へ突き進む」『スポーツ報知』2024年3月15日。2024年3月15日閲覧
  26. ^ 日本ハム・福島 ほのぼのヒロイン「今まで育ててくれてありがとう」育成からプロ初勝利”. スポニチアネックス (2024年6月2日). 2024年6月2日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]