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「'''ボーイズ'''」 ("Boys")は[[シュレルズ]]の楽曲である。
「'''ボーイズ'''」 ("Boys")は、{{仮リンク|ルーサー・ディクソン|en|Luther Dixon}}と{{仮リンク|ウェズ・ファレル|en|Wes Farrell}}によって書かれた[[シュレルズ]]の楽曲である。


[[1960年]][[11月]]にシングル「[[ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロー]]」のB面曲として発売した。
== 解説 ==
「ボーイズ」は、{{仮リンク|ルーサー・ディクソン|en|Luther Dixon}}、{{仮リンク|ウェズ・ファレル|en|Wes Farrell}}が作った楽曲である。1960年11月にシュレルズの「ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロー」のB面として発売した。


== ビートルズカヴァー ==
== ビートルズによるカヴァー ==
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| Name = ボーイズ
| Name = ボーイズ

2019年9月24日 (火) 04:24時点における版

ボーイズ」 ("Boys")は、ルーサー・ディクソン英語版ウェズ・ファレル英語版によって書かれたシュレルズの楽曲である。

1960年11月にシングル「ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロー」のB面曲として発売した。

ビートルズによるカヴァー

ボーイズ
ビートルズ楽曲
収録アルバムプリーズ・プリーズ・ミー
リリース1963年3月22日 (monaural version)
1963年4月26日 (stereo version)
録音1963年2月11日
アビー・ロード・スタジオ
ジャンルロックンロール
時間2分29秒 (monaural version)
2分26秒 (stereo version)
2分28秒 (maxi single "Baby It's You" version)
レーベルパーロフォン
作詞者ルーサー・ディクスン、ウェズ・ファレル
プロデュースジョージ・マーティン
プリーズ・プリーズ・ミー 収録曲
A面
  1. アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア
  2. ミズリー
  3. アンナ
  4. チェインズ
  5. ボーイズ
  6. アスク・ミー・ホワイ
  7. プリーズ・プリーズ・ミー
B面
  1. ラヴ・ミー・ドゥ
  2. P.S.アイ・ラヴ・ユー
  3. ベイビー・イッツ・ユー
  4. ドゥ・ユー・ウォント・トゥ・ノウ・ア・シークレット
  5. 蜜の味
  6. ゼアズ・ア・プレイス
  7. ツイスト・アンド・シャウト
ミュージックビデオ
「Boys (Live / From "Eight Days A Week - The Touring Years")」 - YouTube

ビートルズは「ボーイズ」を初めて発売したイギリス盤公式オリジナル・アルバムプリーズ・プリーズ・ミー』の収録曲としてカヴァーしている。1963年2月11日、アビー・ロード・スタジオで1テイクで録音している。このカヴァー曲はリンゴ・スターがビートルズに加入してから初めてリード・ヴォーカルを担当した曲である[1]。2月11日はアルバムに必要な14曲中10曲を1日で録音する日であった[2] 。ビートルズはファーストアルバムの中でシュレルズの曲を2曲カヴァーしている。「ボーイズ」と「ベイビー・イッツ・ユー」である[3][4]

「ボーイズ」はビートルズがキャヴァーン・クラブで演奏していたころからドラマーの曲であった。そのころのドラマーはピート・ベストだった[5]。偶然にもリンゴはロリー・ストーム&ザ・ハリケーンズでもこの曲をソロで歌っていた。時にはシラ・ブラックがステージに参加して同じマイクで歌ったという[6]

日本語の歌謡曲では異性の立場に立った楽曲を歌うことは珍しくないが、英語圏では性別を違えて歌うことはほとんどない。その代わり歌詞や楽曲のタイトルを性別に合うように変更することが通常である。ビートルズで例にとると、「デヴィル・イン・ハー・ハート」(オリジナル楽曲名は"Devil In His Heart")や「会ったとたんに一目惚れ("To Know Her Is To Love Her")」[注 1](オリジナル楽曲名は"To Know Him Is To Love Him")、「プリーズ・ミスター・ポストマン」(タイトルはそのままであるが歌詞は変更されている)などがこれにあたる。本作でビートルズは女性グループであるシュレルズ版の歌詞“Mama says「ママが言ったの」”を“My girl says「俺の彼女が言ったんだ」”に“kiss my lips「私の唇にキスをすると」”を“kiss her lips「彼女の唇にキスをすると」”に “I'll get「私は〜」”を“She gets「彼女は〜」”など、男目線に変更しているものの、タイトル及び歌詞中の"Boys"を"Girls"に変えていないので、本来「女性が”男の子はこんな気持ちになるらしいわよ”」という内容の唄が「男が”男はこんな気分になるらしいぜ”」と男が男の噂話をしているという歌になっている。

演奏

クレジットはイアン・マクドナルドによる。[7]

脚注

注釈

  1. ^ ライヴ・アルバム『ザ・ビートルズ・ライヴ!! アット・ザ・BBC』収録。

出典

  1. ^ Lewisohn, Mark (1988). The Beatles Recording Sessions. New York: Harmony Books. p. 26. ISBN 0-517-57066-1 
  2. ^ Lewisohn, Mark (1988). The Beatles Recording Sessions. pp. 25–26 
  3. ^ Harry, Bill (2000). The Beatles Encyclopedia: Revised and Updated. London: Virgin Publishing. p. 999. ISBN 0-7535-0481-2 
  4. ^ Lewisohn, Mark (1988). The Beatles Recording Sessions. p. 200 
  5. ^ Harry, Bill. The Ultimate Beatles Encyclopedia. p. 118 
  6. ^ Harry, Bill (2000). The Beatles Encyclopedia: Revised and Updated. p. 202 
  7. ^ MacDonald, Ian (2005). Revolution in the Head: The Beatles' Records and the Sixties (Second Revised Edition ed.). London: Pimlico (Rand). pp. 73-74. ISBN 1-844-13828-3