マッシュル -MASHLE-

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マッシュル -MASHLE-
ジャンル 少年漫画
ファンタジー漫画
学園漫画
ギャグ漫画
漫画
作者 甲本一
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
発表号 2020年9号 -
巻数 既刊1巻(2020年6月4日現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

マッシュル -MASHLE-』は、甲本一による日本漫画。『週刊少年ジャンプ』(集英社2020年9号より連載中[1]。サブタイトルは「マッシュ・バーンデッドと○○」という形となっている。

ストーリー[編集]

当たり前のように魔法が存在し、誰もが当たり前のように魔法を使う世界、魔法界。そんな世界の人里離れた深い森の奥にて、日々筋トレに励む一人の少年、マッシュ・バーンデッド。 魔法の巧拙がすべてを決めるといっても過言ではない世界において、彼は一切の魔法が使えないという重大な秘密を抱えていた。

ある日、マッシュは街でのトラブルの末に、己の秘密を魔法警察に嗅ぎつけられてしまう。ついには森の家まで押しかけられたものの、長年の鍛錬で培った圧倒的な筋力とパワーで以て、見事返り討ちに!
その常識外れの力を前にした魔法警察のブラッド・コールマンは、取引を持ちかける。秘密を公にしない代わりに、魔法学校に入学して「神覚者」――神に選ばれし者の称号を手に入れろ、と。

家族との平和な暮らしを望むマッシュは、取引を承諾。数多のエリートを魔法界に送り出してきた名門校・イーストン魔法学校に入学する。魔法が使えない代わりに己が筋力で以て「神覚者」を目指す、マッシュの学校生活が始まった。

登場キャラクター[編集]

主要人物[編集]

マッシュ・バーンデッド
身長:171㎝/足のサイズ:26.5㎝
本作の主人公。魔法がすべてを決める世界において、一切の魔法が使えない少年。赤ん坊の時に捨てられていたところを、育ての父となるレグロに拾われ、以来森の奥深くで過ごしてきた。少しでも自衛のためにとレグロからは筋トレを課されており、それを日々こなすうちに、人として規格外レベルの筋力とパワーを備えた少年へと成長する。
ある日、限定スペシャルシュークリームを購入すべく街へ繰り出した折、被っていたフードが取れたことで顔のアザがない=魔法が使えないことが市民にバレてしまう。通報を受けた魔法警察に森の実家まで押しかけられてしまうが、逆に襲ってきたブラッドの魔法を素手で弾き飛ばす、お手玉にする、果ては杖を投げ飛ばすといった物理攻撃で返り討ちに。ブラッドの心を折ることに成功する。
その後ブラッドに「秘密を公にしない代わりに、魔法学校に入学して「神覚者」に選ばれ、それに付随する権益を差し出す」という取引を持ちかけられ、これを承諾。魔法は使えないながら筋力で誤魔化しつつ、イーストン魔法学校アドラ寮へと入学する。編入試験の際、ブラッドによって偽のアザを一本左頬に入れられている。
常にローテンションで、黒髪のマッシュルームカットという外見も相まってか、人からはまず「キノコ頭」と呼ばれたり「ダンゴ虫飼ってそう」など辛辣なイメージ評価を受ける。また、押し戸か引き戸か迷った挙句に扉を破壊する、魔法を使う授業で筋肉に物を言わせて課題を遂行する等、やらかし行為を重ねて周囲を唖然とさせることはもはや日常茶飯事。
基本的には家族想い友人想いで素直な性格だが、そのぶん歯に衣着せぬ物言いや直情的な行動も目立つ。特に、家族友人に危害を加えたり理不尽な悪意を向けてくる存在に対しては、容赦ない制裁をお見舞いする。
シュークリームが好き。「好き」の度合いは常軌を逸しており、どんな状況下でもシュークリームを食べることに対して余念がない。時には自分でも作る。
レモン・アーヴィン
身長:162㎝/体重:イチゴ3個分
本作のヒロイン。セミロングの金髪に赤いリボンが目印。アザは右頬に存在する。
イーストン魔法学校編入試験の際、迷路試験においてマッシュと出会った。試験管のルッチの指図によりマッシュと共に行動することで足止めを画策するが、彼の桁違いの筋力の前にあえなく失敗。逆に怪人に襲われピンチに陥ったところを戻ってきたマッシュに救われ、迷路試験を無事突破する。陥れたにもかかわらず自分を救出してくれたマッシュに心底惚れてしまい、入学以降は(精神的に)重い愛情を以て何かとアタックし続けている。
一見しては常に敬語で話す真面目な少女だが、非常に思い込みが激しく、自覚があるレベルで精神的に重い。
フィン・エイムズ
身長:170㎝/体重:52㎏
中等部からの内部進学生徒で、マッシュと相部屋となった少年。前髪の一部が金髪のメッシュ入りで、鼻のあたりにそばかすがある。アザは右頬に存在する。
作中における常識人兼ツッコミポジション。何かと突飛な行動をしでかすマッシュや周囲に振り回されている。やや小市民的な思考をしがちで押しにも弱く、一度はマッシュに目をつけたキャベルの言いなりとなって嫌がらせ行為を行う。しかし自分を「友達」と言ってくれたマッシュへの良心の呵責に苛まされた末、キャベルに反抗。制裁を加えられていたところに現れたマッシュに真実を告白し、怒りを燃やした彼によって救われた。
ホウキによる競争を筋力ひとつで解決したマッシュのやり口を見抜いたり、ランスの面倒見の良さにいち早く気づくなど、観察力は高い。
ランス・クラウン
身長:178㎝/休日の過ごし方:部屋の掃除
編入試験をトップで通過した生徒。水色がかった銀髪のイケメンで、10万人に1人の割合とされる2本アザを右頬に有する。アドラ寮1年生ながら魔力量・実力ともに相当なもので、中でも重力魔法を得意とする。
マッシュと同じく「神覚者」を目指しており、ドゥエロ勝利の報酬として銀の級硬貨を手にしていたマッシュに対し賭けを申し込んで対決する。
当初は自分の目的よりも他人を優先するマッシュの姿勢を「甘い」と評し、その甘さを突きレモンたちを人質に取った作戦で以て戦いを挑んだ。しかしマッシュの規格外の筋力と瞬発力、合理に関係なく友人のため発揮する行動力に感じ入るところがあり、戦いを取りやめて銀の級硬貨を渡した。以来、マッシュたちを劣等生扱いしつつも手伝ったり何かと気にかけて共に行動するなど、面倒見のよい一面も見せている。
魔力が消える難病を患う妹・アンナがおり、彼女が間引き対象とならないように国の仕組みを変えることを「神覚者」を目指す真の目的としている。妹をこの世で一番尊いものとして深く愛しており、自ら「シスコン」と豪語して憚らない重度のシスコン。
ドット・バレット
好きなタイプ:好きになった人がタイプ
マッシュと同じくアドラ寮の1年生。逆立った赤髪にヘアバンドをしており、左頬にアザが入っている。爆発魔法を得意とする。
課外授業での出会い頭にマッシュにイチャモンをつけた挙句、レモンに気遣われるマッシュに唾をかける、自分がモテないことへの恨み節を爆発させるなど、傍若無人な振る舞いを見せた。女にチヤホヤされる男への嫌悪感は強く「魔法局に入ってイケメンのいない世界を作る」という目標を持つほど。ちなみにモテたことがないので女性への耐性はないに等しく、少しのボディタッチや色仕掛けでのぼせ上がってしまう。
一方で危機に陥っている女性をすぐに助ける、売られた喧嘩に他人を巻き込ませないよう筋を通すなど、男気も持ち合わせる。課外授業においてシルバとローレンに嵌められる形で重傷を負うもマッシュに助けられた際は、ぶっきらぼうながらも感謝の言葉を述べた。

イーストン魔法学校[編集]

レイン・エイムズ
イーストン魔法学校2年生で、今年神覚者に選ばれた生徒として話題になる。
ウォールバーグ校長
イーストン魔法学校の校長。眼鏡をかけ、立派な髭を蓄えた好々爺然とした出で立ち。しかし圧倒的な魔力放出でその場にいる者全員を震え上がらせる、人の魂を移し変える古代魔法を唯一操れるなど、魔法使いとしては超一流の実力。編入試験においては最終面接にて生徒と相対し、資質を見た上で合否の判断を下す。
利己的な人間たちを中心に世の中が回っている現状を憂いており、人の心を慮れるような者をこそ神覚者として送り出したいという信念から、数年前に魔法学校に赴任してきた。
マッシュの秘密は見抜いているが、他人のために後先考えず突き進めるマッシュに「強き者としての資質(ノブレス・オブリージュ)」を感じており、温かく見守っている。
クロード・ルッチ
イーストン魔法学校の編入試験において、試験管を担当した魔法使い。「次に来る魔法使いランキング」今年度7位に入った実力者で、エリートであることへの自尊心が旺盛。
試験前にもかかわらず余裕で筋トレに励み、自らの登場シーンをコケにしたマッシュに対して激しい怒りを燃やす。試験を次々突破してくるマッシュに業を煮やし、実家が貧乏であることに付け込んでレモンを懐柔、迷路試験で足止めをするよう指示をする。しかしそれも失敗し、真実を晒された時はマッシュやレモンに対して差別感情むき出しで罵倒するが、ウォールバーグに叱責された。
ロイド・キャベル
内部進学組の生徒で、魔法局の高官を父に持つ。人前では常に貼り付けたような笑顔を浮かべているが、その本性は我儘で冷酷。家族権力と教頭の太いパイプを盾に、気に入らない人間を次々に退学に追い込んできた。
マッシュに目をつけ、取り巻き連中に揶揄わせたり、フィンに嫌がらせ行為を命じたり、マッシュ本人を下僕のように扱うなどあの手この手で虐め抜く。マッシュへの嫌がらせを断ったフィンにも暴力を加えるが、最終的にはフィンの告白を聞いて怒りを爆発させたマッシュによって、床に頭を叩きつけられるという手痛い制裁を喰らう。
ファルマン・クレゴス
イーストン魔法学校の教頭。典型的な権威主義者。キャベルとマッシュ・フィンのやり取りを見た上で、魔法局高官の息子であるキャベルの方を当然の如く擁護し、暴力事件首謀者としてマッシュ・フィンを学内会議にかけようとした。
しかし「一人やったら二人目も同じ」と即決したマッシュから渾身の膝蹴りを喰らい、次いで廊下にあわや埋められかけるという恐ろしい目に遭う。
トム・ノエルズ
アドラ寮の先輩生徒。「暑苦しい」を絵に描いたようなスポーツマン。マッシュにすら「僕より話通じない」「薬やってる」と言わしめるレベルで人の話を聞かず、己の信念と情熱をまくし立てる。
ドゥエロの年間MVPという輝かしい成績を修めており、女生徒の人気は高い。ホウキの授業で世界新記録を叩き出したマッシュを、ドゥエロのアドラ代表として強引に試合に参加させた。
シルバ・アイアン
ローレン・キャバス

関係者[編集]

レグロ・バーンデッド
マッシュの育ての父。マッシュからは「じいちゃん」と呼ばれている。禿げ上がった頭に真っ白な髭を蓄えた老人で、アザは左頬に存在する。自称「シックでエレガントな75歳」。
大概のことにはイライラしないと言いつつ、扉を破壊したり勝手に街へ行くマッシュに対して激しくキレ散らかすなど、意外と激しやすい。息子との年齢相応な熱いやり取りに期待している節もあり、素直に育ったマッシュに物足りなさを感じてもいる。
魔法使いとしては凡庸で、親からも蔑まれて育ち、不出来なために誰からも罵倒され続ける人生だった。絶望感を覚えて投身自殺を図ろうとした時に、捨てられた赤子のマッシュに気づく。彼がアザなしであるという境遇に自分と同じ「必要とされていない人間」の悲哀を感じ、彼を拾って森の奥で育て上げることに。また、自衛のためにと筋トレを課し続けた。
魔法警察に乗り込まれた際もマッシュを守ることを第一に考え、命も顧みずブラッドに抵抗し続けた。血のつながりこそないが、息子への愛情は深い。
ブラッド・コールマン
魔法警察に所属する警察官。かつて魔法局直属の警備隊に所属していた時期がある。喫煙者かつオールバックに無精髭という、警察とは思えぬアウトローな外見。アザは左目頭から下に伸びている。
アザなし少年がいるという通報を受けた後、街をうろついていたマッシュと対峙。その後、森の奥にある家まで部下を率いて乗り込んできた。
しかしドラゴンを追い払った実績のある魔法を撃つも、マッシュにゴムまりのごとく弾き飛ばされた挙句、杖による物理攻撃によって傷を負うという屈辱的な返り討ちに遭い、戦意を喪失。
その後すぐに思考を変え、マッシュに対し「神覚者」になる取引を持ちかけて魔法学校への入学を促した。目的としては「神覚者」が獲得する金品や権利を狙っての取引であったが、マッシュの頬に精巧な偽のアザを施してやったり、試験に臨むマッシュの様子を見守り心配するなど、若干感情移入している節も見受けられる。

用語[編集]

神覚者
年に一度、もっとも優秀な生徒に贈られる称号。神覚者となった者は「神に選ばれし者」として崇め奉られ、様々な特権を持つことになる。
現時点で判明している主な権利は「貴族階級への昇格」「10億L(ロンド)の助成金」など。国の最高法定機関である魔法局には多くの神覚者たちが入局しており、国を支配している。
イーストン魔法学校
魔法界の中枢を担うべきエリート魔法使いを輩出してきた、名門魔法学校。神覚者となった人材を多数魔法局に送り出しており、実質的に政府職員機関の役割も果たしている。
志願者の多くは政府高官の子息や名門貴族の出自であり、編入試験は超難関を極める。また、学期ごとに一定の成績を修めなければ退学になるなど、生徒に要求されるレベルも非常に高い。
学内生活は全寮制で、内部進学組と編入組が二人一組となって共同生活を送るのがしきたり。寮は「アドラ」「オルカ」「レアン」の3寮が存在し、入学時点で生徒の特性をユニコーンが判定、配属寮が決定される仕組みとなっている。
級硬貨(コイン)
授業の課題や課外活動、行事の成績によって生徒に与えられる硬貨。金・銀・銅の3種類が存在する。
中でも金の級硬貨は神覚者に選ばれるためにもっとも重要であり、3学期終了時点で金の級硬貨を5枚以上所持していれば神覚者候補となる。
銀の級硬貨は5枚集めると金の級硬貨1枚に変化する。この硬貨を巡っての魔法対決は、生徒間でしばしば行われている。
ドゥエロ
魔法界の人気スポーツ。ホウキに乗った選手たちが空中でボールを取り合い、ゴールリングに通すことで得点を競い合う。1ゴールごとに10点加算される。

書誌情報[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

外部リンク[編集]