マッシュル -MASHLE-

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マッシュル -MASHLE-
ジャンル 少年漫画
ファンタジー漫画
学園漫画
ギャグ漫画
漫画
作者 甲本一
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
発表号 2020年9号 -
巻数 既刊4巻(2021年1月現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

マッシュル -MASHLE-』は、甲本一による日本漫画。『週刊少年ジャンプ』(集英社2020年9号より連載中[1]。甲本の初連載作品。

概要[編集]

甲本一の初連載漫画作品であり、2020年から『週刊少年ジャンプ』で連載。小学生時代に『ボボボーボ・ボーボボ』と『銀魂』にハマり、中高生時はギャグ・コメディ漫画家を目指したというが、挫折し、一度大学を出て社会人となる。その後、2年以内に連載できなかったら諦めると述べて親を説得して再び漫画家を目指し、本作でデビューできたという[2]

ストーリー[編集]

当たり前のように魔法が存在し、誰もが当たり前のように魔法が使える世界「魔法界」。卓越した魔法使いたちが所属する魔法局によって管理される社会では、魔法の能力が高ければ社会の上層になれる一方で、能力が低いと落ちこぼれ扱いを受け、さらに魔法が一切使えない魔法不全者は殺処分される厳しい社会でもあった。

人里離れた深い森の奥にて日々筋トレに励むマッシュ・バーンデッドは魔法が使えない少年であり、養父レグロ・バーンデッドに密かに育てられていた。ある日、マッシュの存在が魔法警察にバレてしまい、警官のブラッド・コールマンに踏み込まれる。しかし、マッシュは長年の鍛錬で培った圧倒的な筋力とパワーで、かつてドラゴンも追い払ったという凄腕の魔法使いであるコールマンを返り討ちにしてしまう。マッシュの力を目の当たりにしたコールマンは、マッシュと養父を見逃す代わりに、マッシュに魔法学校に入学して優秀生徒の称号である「神覚者」を獲得し、それに付属する莫大な助成金や権利を要求する。いずれにしても世界を変えなければ家族との平和な暮らしが得られないマッシュは、コールマンの提案を飲み、魔法界の中枢を担うエリートを輩出してきた由緒ある名門魔法学校イーストン校への入学を決める。

魔法のエリート達が集まる魔法学校を舞台に、魔法が使えないマッシュは、その超人的な肉体のみを武器に「神覚者」を目指す。

登場キャラクター[編集]

マッシュ・バーンデッド
本作の主人公。
マッシュルームカットの無表情でマイペースな少年。魔法がすべてを決める世界において一切の魔法が使えない一方で、長年の筋トレによって培った異常な筋力とパワー、耐久力を備える。家族想い友人想いで素直な性格であり、また、基本的に素直で真面目に見える一方で自分勝手な行動も多く、歯に衣着せぬ物言いや直情的な行動も目立つなど周りを惑わす。特に家族友人に危害を加えたり理不尽な悪意を向けてくる存在に対しては、有無を言わさず容赦ない制裁をお見舞いする。養父レグロと平和に暮らすために、魔法の使えない者でも無事に暮らせる社会を作るべく「神覚者」を目指す。
生まれついてのアザなしで魔法が使えない。赤ん坊の時に捨てられていたところを、育ての父となるレグロに拾われ、以来森の奥深くで過ごしてきた。少しでも自衛のためにとレグロからは筋トレを課された結果、箒を異常な速さで放り投げ、さらにそれに異常な速さで飛び乗るなど、常人離れした身体能力を持つに至り、むしろ魔法よりも魔法的な現象すら生み出せるようになる。
シュークリームが大好物で、自分でも作るほど年中食している。シュークリームが関わると頑固で、レグロの言いつけを無視したり、常人からは予想外の行動を取る。
第1話において限定スペシャルシュークリームを購入すべく街に勝手に出かけ、本来であれば間引きされるアザなしであることが市民にバレてしまう。通報を受けた魔法警察のコールマンに家に踏み込まれるも、逆にその身体能力で圧倒し、逆にコールマンより「神覚者」を目指す取引を持ちかけられる。いずれにしても社会を変える必要があるということで、これを承諾する。魔法は使えないながら筋力で誤魔化しつつ、イーストン魔法学校へと入学し、アドラ寮に所属することとなる。入学に際して、偽のアザを一本左頬に入れられている。
キャラクターの原型は作者の読み切りの2作目の主人公。この時は煩くて下品な性格であったが、担当から人気がでるわけがないと指摘され直した結果、二重にのんびりしたキャラクターになったという[3]

マッシュの学友たち[編集]

レモン・アーヴィン
アドラ寮1年生。編入生。初登場は第2話。
本作のヒロイン。セミロングの金髪に赤いリボンが特徴の可愛らしい少女。右眼の下に半円型のアザが1本ある。 一見すると常に敬語で話す真面目な性格だが、思い込みが激しく、惚れっぽくストーカー気質の重い性格であり、また自覚もある。編入試験においてマッシュに助けられ、以降、彼を好きになり「未来のフィアンセ」とまで勝手に名乗る。下流家庭の出身。
編入試験で登場し、迷路の試験において試験担当官のルッチに唆されてマッシュの妨害を行う。しかし、彼の桁違いの筋力の前にあえなく失敗した上に逆に怪人に襲われピンチに陥ったところを助けられる。さらにそのままでは時間切れで不合格確実のところを、やはりその筋力によって迷路を突破して合格したことから、マッシュに心底惚れてしまう。以降、フィンなど、マッシュの学友らと共に行動することが多い。
ネームを書いている時に、担当からヒロインがいるだろと言われて作ったキャラクター。女の子を描いたことがなく最初は抵抗したが、仕方なく作ったという[3]
フィン・エイムズ
アドラ寮1年生。内部進学生。マッシュのルームメイト。初登場は第4話。
常識的で大人しい少年。黒髪だが左の前髪のみ金髪。右眼の下にまっすぐなアザが1本ある。内部進学生と編入生を同室にするというルールのためマッシュと相部屋となる。当初は感情や行動が読めない彼と距離を置こうとするが、逆にマッシュからはいいヤツと思われ、ロイドの一件を通して友人となる。基本的に作中におけるツッコミ役で、マッシュを始めとして他の奇抜な仲間たちにもツッコミを入れていく一方で、振り回されもする。ホウキによる競争を筋力ひとつで解決したマッシュのやり口を見抜いたり、ランスの面倒見の良さにいち早く気づくなど、観察力が高い。
マッシュのルームメイトとして登場し、上記の通り、最初は彼と距離を置こうとする。マッシュが問題人物であるロイドの不興を買ったことで、ロイドに命じられてマッシュのイジメに加担するが、なおも彼が自分を友人扱いしてくれることに良心の呵責に堪えられず、勇気を出して拒絶する。そのため制裁を受けていたところに現れたマッシュに真実を告白し、怒りを燃やした彼によって救われ、正式に友人関係となる。
作者がツッコミ役として登場させたキャラクターであり、親近感が湧くキャラクターだという[3]
ランス・クラウン
アドラ寮1年生。編入生。初登場は第7話。
クールで水色がかった銀髪のイケメンな少年。右眼の下にまっすぐなアザが2本ある。超名門クラウン家の長男で、重力魔法を得意とし、アザ2本にふさわしく、編入試験1位合格、学業成績トップクラスという優等生。頭の回転が早く、学内の情報にも秀でる。一方、重度のシスコンで妹を溺愛しており、彼女の写真を収めたペンダントを肌身離さず、時に妹のブロマイドを土産にするなどの奇行もある。この妹がやがて魔力を失う不治の病を患い、このままでは処分されてしまうことを防ぐため、神覚者になり、魔法局に入って社会を変えることを目標としている。初登場時はレモンらを人質にとってマッシュに無理やり戦いを挑むなど悪役のように振る舞うが、上記の通り、すべては妹のためであり、本来は不器用ながら優しい性格。同じ寮の仲間たちを劣等生や寮のイメージを下げるなどと言い放つ厳しい態度とは裏腹に、学業を手助けするなど面倒見がいい。
級硬貨を集めるべく、レモン、フィン、ノエルズを人質にしてマッシュに戦いを挑む。しかし、その戦いの中でマッシュに事実上負けた上に悪い奴じゃないと評され、しらけたとして負けを認める。以降はマッシュと友人の間柄となり、ライバルと言いつつ、マッシュを手助けをする。
この作品のイケメンライバルとして創作したと言い、主人公と同じくらいの強さのキャラだと少年漫画っぽいと作者は述べている[4]
ドット・バレット
アドラ寮1年生。編入生[5]。初登場は第10話。
直情的で騒がしい逆立った赤髪のバンダナの少年。左眼下に折れた直線的なアザが1本ある。爆発魔法の使い手。自分のことを「この世の主人公」と呼び、自分を中心に世界は回っていると公言する。決してブサイクな顔ではないが、イケメンを敵視し、度を越えて彼女を欲しがる。基本的に自分が馬鹿正直だと自覚している上で、なお愚直に敵に挑もうとする。見かけに反してハーブティーが好きで淹れるのも上手く[6]、それを手土産とするなど、フィンから実は育ちが良いのではないかと推測されている。
実は感情の高まりが一定ラインを超えると魔力を解放する「自戒人(イーラ・クロイツ)」という戦闘魔族の出身で、発現すると額に十字のアザが生じる。この時は2本アザ相手でも圧倒するほどの魔力量を見せる。
郊外授業の森サソリ狩りで登場し、一方的にマッシュに敵意を抱く。偶然から彼と行動を共にしたところを、シルバに襲われ、上記の性格もあってあえて彼の誘いに乗り重傷を負う。マッシュに助けられた後は、友人となる。また、この際に自分の傷を心配してくれたレモンに惚れてしまう。
原型は一番最初に書いた読み切りの主人公であり、当初はこのキャラクターで連載するつもりだったが、前担当者・現担当者双方から反対されたという[4]

イーストン魔法学校の生徒[編集]

アドラ寮[編集]

ワシのマークで「勇気と信念」を象徴する[7]

レイン・エイムズ
アドラ寮監督生。神覚者。フィンの兄。本格的な登場は第24話(第1話でも1コマ登場)。
髪全体の右型と左側の色が異なる淡々とした青年。両眼の下にそれぞれ1本ずつアザがある。1話時点において新たな「神覚者」に選ばれた実力者であり、無数の剣を放つ魔法の使い手。第四魔牙を軽く撃破し、アベルからはアビスを倒せるのはレインくらいしかいないとまで言わしめる。また、レアン寮に潜り込んだ「無邪気な深淵」の調査を命じられるなど、ウォールバーグからの信頼も厚い。ウォールバーグを通してマッシュが魔法を使えないことも知っている上で、「(神覚者に)死んでもなれ」と発破をかけるなど、現状の魔法界の在り方に疑問を持っていることが示唆される。
トム・ノエルズ
アドラ寮生。2年生。初登場は第7話。
「暑苦しい」を絵に描いたようなスポーツマンの青年。左眼下に折れ曲がったアザが1本。去年MVPに輝いたほどのドゥエロの選手で女生徒からの人気も高いが、何でも竹に例える癖があり、マッシュにすら「僕より話通じない」「薬やってる」と言わしめるレベルで人の話を聞かず、己の信念と情熱をまくし立てる。ホウキの授業で世界新記録を叩き出したマッシュを、ドゥエロのアドラ代表として強引に試合に参加させる。以降も、2年生だが、1年生の中に混じっているなどちょくちょく登場する。

レアン寮[編集]

オオカミのマークで「才能と自尊心」を象徴する[7]。アベル率いる「七魔牙(マギア・ルプス)」を中心に構成される。

アベル
レアン寮監督生。第一魔牙。初登場は第10話。
人形のような無表情の青年。母と呼ぶ顔の左側に縦のヒビが入った人形を常に抱きかかえている。左眼下に2本、顔の左側全体を通る1本の計3本のアザを持つ。無数の人形を操ったり、人を操り人形に変えてしまうなど、学生の域を越えた人形魔法の使い手。今年の神覚者候補の一人され、「七魔牙」を使って貪欲に級硬貨をかき集めている。
アビス・レイザー
レアン寮生。第二魔牙。本格的な登場は第20話。
充血したような真っ赤な左眼を持つ、ポニーテールの美青年。普段は目を隠すため白い仮面を被る。両眼の下に1本ずつ角ばって曲がったアザがある。ベクトル状に力の流れを自在に操る魔法の使い手であり、相手の動きを制限したり、自身が高速移動したりでき、杖を内蔵した剣[8]で攻撃する。また、赤い左眼は相手の魔法を一時的に使えなくする「イヴル・アイ」と呼ばれるもので、これによって相手の魔法を封じる力を持つ。しかし、「イヴル・アイ」は魔法がすべての世界において非常に恐れられるものであり、アザのない子供と同様に親からも殺されかけるなどの迫害を受け、孤独な人生を歩んできた。そうした中でアベルから自分の目的のために必要な人間と評され、初めて他者から必要とされたとして彼に高い忠誠を誓う。他者と接した経験があまりないため、特に女性に免疫がなく、話しかけられるとあたふたしてしまう一面も持つ。
エイムスから級硬貨を奪うなど、作中にしばしば登場した後、アジト戦においてマッシュと戦う。そもそも「イヴル・アイ」の効果が関係ない相手ながらも、魔法の方で翻弄し、太刀傷を浴びせていく。しかし、彼に床を割って移動先を絞られたところを打撃のラッシュを浴び敗北する。その後、マッシュから友達になろうと誘われ、一時はムダなことだと拒もうとするが、マッシュの素直さを認め、受け入れる。
ワース・マドル
レアン寮生。3年生。第三魔牙。本格的な登場は第23話。
サングラス状の丸眼鏡の青年。両眼の下にそれぞれ1本ずつアザがある。泥の魔法の使い手で、単純に球状の泥を飛ばして攻撃する以外にも地面や壁を泥状に液化させて相手を引き込んだり、自分が潜んで移動する、あるいは複数の分身体を造り出す、泥を固めて足止めさせるなどの豊富な戦術を用いる手練れ。両親や兄は魔法局に務めるエリートで、成績は常にトップという努力家でもあり、レアン寮生とみても特に出自や才能に対する自尊心が強い。一方でそれは優秀な兄と比較され、脅迫めいた親の言葉から生じた「価値ある人間になる」という半ば強迫観念でもあった。
アジト戦でランスと戦うことになり、アドラにいる彼を見下しつつも、その出自や才能から「七魔牙」に誘う。重力魔法に対する相性で優勢に戦っているかに見えたが容易く形勢を逆転され、切り札である「魔力の濃縮液」を使って最大魔法で挑むが、これも容易く破られてしまい自分は価値のない人間だと絶望する。しかし、出自こそ似ているランスから「人の価値」について諭され、自分を見つめ直す。
第四魔牙の少年
名前不明。レアン寮生。1年生。第四魔牙。本格的な登場は第23話。
とんがり帽子(エナン)を被り、髑髏の付いた大きな杖を持つ小柄な少年。両眼の下にそれぞれ1本ずつアザがある。1年生ながら、その実力を見込まれて「七魔牙」に入ったという実力者であり、石を操ったり、対象を遠隔的に石化させる魔法が使える。
アジト戦においてラブ戦後に現れ、フィンとバレットを仕留めようとする。だが、そこに現れたレインに妨害された上に圧倒的な力量差で手も足も出ず、瞬く間に敗北する。
ラブ
フルネーム不明。レアン寮生。第五魔牙。本格的な登場は第23話。
ツインテールの小柄な美少女。両眼の下にそれぞれ1本ずつアザがある。小首をかしげながら「私のこと好き?」や「カワイイ?」と聞いてくるあざとい性格で、自分が望まない返答だと殺すと言って攻撃してくる情緒不安定さを持つ。竜巻など螺旋状の風魔法で攻撃する。
アジト戦においてフィンとバレットを受け持ち、バレットと戦うことになる。もともとの力量差の上に、女性に弱く、直接は攻撃したくない彼を一方的に追い詰める展開となる。しかし、「自戒人」の能力を発現した彼に圧倒的な魔力量で逆転され、直接攻撃はされなかったものの負けを認める。このため、七魔牙では唯一無傷であり、この後のアベルとマッシュの戦いも観戦する。
オロル・アンドリュー
レアン寮生。第六魔牙。本格的な登場は第18話。
大柄な体格でスキンヘッド、ギョロ目の男。両眼の下にそれぞれ1本ずつアザがある。地面を液状に変え、自らはサメに変身して相手を襲う魔法を使う。見た目に反して意外と冷静な思考であり、シンリの無意味な発言を「時間のムダ」と咎めるなど、話は通じる。
アンサーと共にマッシュの級硬貨を狙い、フクロウ小屋にてマッシュと戦うこととなる。マッシュを液状化した地面に引き込み、得意戦法に持ち込むが、すぐに場に順応して超高速で泳げるようになった彼に翻弄され、切り札を使おうとしたところを強烈な体当たりを浴びて敗北する。
ファミリーネームは作中には登場せず、第4巻の質問コーナー①で明かされた。
アンサー・シンリ
レアン寮生。第七魔牙。本格的な登場は第18話。
細身で無表情な青年。右眼下に2本のアザがある。自分の背丈の半分以上もある複数の刃が付いた大きな円盤状の投擲武器を用い、具体的な魔法の効果は不明だが、自由にコントロールしたり、複数化したりできる。「時間というのは過ぎ去っていくものだ」など、「当たり前のことをさも真理っぽく言う」癖がある。
オロルと共にマッシュの級硬貨を狙い、フクロウ小屋にてランスと戦うこととなる。自身は無傷のまま、ランスに怪我を負わせるなど圧倒しているかのように見えたが、実際にはランスは妹の言葉を思い出して攻撃時にフクロウを巻き込みたくなかっただけであり、機転を効かせてフクロウが誘導された後は一方的に敗北する。
名前は作中には登場せず、第4巻の質問コーナー①で明かされた。
シュエン・ゲツク
レアン寮生。
イケメンでややキザな青年。左眼下に曲線状のアザが1本ある。大きな茨を操る植物魔法の使い手。アザは1本線だが、2本線のシルバより強いと自称し、「七魔牙」でこそないが、第三魔牙に頼まれたとしてアジトへの侵入者を排除する役目を司っている。
アジトに侵入してきたマッシュらを迎え撃つために現れる。イケメンであるため、対抗意識を持ったバレットに挑まれ直情的な彼を軽んじるが、見た目に反した彼の頭脳プレーで5倍の威力の爆破魔法を8連続で浴び敗北する。
ファミリーネームは作中には登場せず、第4巻の質問コーナー①で明かされた。
シルバ・アイアン
レアン寮の2年生ないし1年生[注釈 1]
非常に好戦的な青年。両眼の下に直角に曲がる1本のアザがそれぞれある。素行の悪さで有名とされ、気に食わない生徒や教師に怪我を負わせるなどしたが、昨年の1年生時に金の級硬貨を2枚集めたなど、その魔法能力の高さから退学は差し止められ留年になったという経緯を持つ。地面などから結晶状の大きな金属を生やす魔法を使い、攻撃にも防御にも用いる。女生徒のキャバスと組んでおり、自分の攻撃に5回耐えられるか?というゲームに仕立てて、相手をいたぶるようなやり口を好む。
郊外授業の森サソリ狩りで登場し、級硬貨を持つマッシュを狙う。成り行きから最初にバレットと戦うこととなり、2人分10回の攻撃を彼に行う。これに激怒したマッシュによって、防御を無視した強力な一撃を受けた後、さらに追撃を受ける。絶望に陥る中で、マッシュから淡々と「10回耐えるんでしょ?(中略)あと8回残ってる」と言われ、さらに目の前で突如現れた巨大な森サソリが彼に一瞬で倒され、戦意を喪失してしまう。
ファミリーネームは作中には登場せず、第2巻の質問コーナー②で明かされた。
ローレン・キャバス
レアン寮生。
口元のほくろが特徴の美人。右眼下にアザが1本ある。魅了魔法の使い手で、一瞬でも自分に魅了された相手を恋に落とすことができる。これによってシルバと手を組み、自身に魅了させて標的の行動を制限した後、シルバが攻撃して級硬貨を奪うということを繰り返していた。
郊外授業の森サソリ狩りで登場し、マッシュとバレットの前に現れる。バレットに魔法をかけ、手はず通りシルバとの戦いに巻き込むが、シルバがマッシュに負けてしまう。その後、泣き真似をして見逃してもらおうとするが、男女平等に扱うというマッシュにジャーマン・スープレックスで脳天から地面に叩きつけられる。
名前は作中には登場せず、第2巻の質問コーナー②で明かされた。

オルカ寮[編集]

シャチのマークで「勤勉と知性」を象徴する[7]

マーガレット・マカロン
オルカ寮監督生。
オカマ口調のスポーツ刈りの大柄な体格の青年。口紅など化粧をしている。顔の左右に音符状のアザが2本。
ローデス・エイムス
オルカ寮生。第20話に登場。
オルカでは珍しい好戦的な青年。オルカで唯一のマグマの魔法使いで金の級硬貨を持つ。しかし、そのためにアビスに挑まれ、何も出来ず敗北し級硬貨を奪われる。

所属不明[編集]

ロイド・キャベル
1年生。内部進学生。
表向きは涼やかな笑顔の好青年。右眼の下に1本のアザがある。親が魔法局の高官というエリートで、クレゴス教頭とも仲が深い。イジメの常習犯であり、自分に逆らえば退学処分にするように手を回すなど、内部進学の学友たちからは傍若無人な性格で恐れられる。
入学直後のマッシュに目をつけ呼び出しを行うが、無視されて激怒する。フィンを脅迫して教科書を破かせるなどマッシュに対するイジメを行うが、やがてそれに耐えられず拒否してきたフィンに暴力を行う。たまたま現場に居合わせたマッシュによって有無を言わさず即座に床に頭を叩きつけられ気絶する。後、魔法局を通してマッシュに対する退学処分を行わせようとしたが、これはウォールバーグによって握りつぶされてしまう。

イーストン魔法学校の教師達[編集]

ウォールバーグ校長
イーストン魔法学校の校長。初登場は第3話。
威厳のある眼鏡を掛けた白髭の老人。元神覚者で、生きるレジェンドと評され、若い頃に「無邪気な深淵」と唯一渡り合ったという。「強き者としての資質(ノブレス・オブリージュ)」を重んじ、それにゆえに魔法の能力の強さ絶対視し、利己的な人間が支配する現在の社会に危機意識を持つ。数年前にイーストン魔法学校に赴任してきたのも教育者としてこれを是正するためだという。編入試験の折に自分を犠牲にしても利他的な行動をとるマッシュを知り、面接を経て編入を認める。以降、彼に目を掛け、ロイドの一件では魔法局の要求を拒絶する。
ファルマン・クレゴス
イーストン魔法学校の教頭。
長いカイゼル髭の中年男性。顔を横断するようなアザが1本。ロイドと通じていた教師で、魔法局高官の息子である彼の悪事を見逃し、後援していた。ロイドがマッシュに殴り倒されると、その場に現れ、マッシュとフィンを処分しようとするが、まったく意に介さないマッシュから顔面に膝蹴りを喰らった上に、床下の土の中に首だけ残して生き埋めにされ、次やったら今度は本当に生き埋めにすると脅迫される。
クロード・ルッチ
イーストン魔法学校の教師。編入試験の担当官。白魔導師[9]
今年度の「次に来る魔法使い」の7位に選ばれたという実力者の青年。左眼の下にアザが1本。若くして様々な高度な魔法を取得したとされ、杖の一振りで試験場や迷路を造り出し、また、それら実力を他者から羨望されたり、称えられることを好む。一方でエリート意識が強いがゆえに内心で下流出身者を落とそうと企む。
自分の魔法に関心しないばかりか、無駄だとケチを付けるマッシュを恨み、迷路の試験にて落とすつもりのレモンに指示して彼の妨害を試みるが失敗し、彼に杖を折られる。最終的にウォールバーグに譴責される。

魔法局[編集]

ブレス・ミニスター
魔法局副局長。初登場は第23話。
禿頭に顎髭の中年男性。アザは両眼の下に曲線状のものが2本。副局長という地位だが、神覚者を様付けで呼ぶなど、格は彼らより低い。アベル戦を経て魔法が使えないことが発覚したマッシュの査問を行う。オーターと同様にこの世界のルールに従い処刑するつもりであったが、査問の場で「無邪気な深淵」の放った寄生生物に襲われ、それをマッシュに助けられたこと、そしてウォールバーグの懇願を受け、経過観察という処置に留める。
ライオ・グランツ
魔法警備隊隊長。光の神杖(ライトケイン)。神覚者。
長髪の美青年。左眼の下にハの時状のアザが2本。自称「魔法界次期No1」の伊達男で、精神性などを含めた「男前」という基準で人を評価したがる。他の神覚者たちがルールに厳格なのに対し、柔軟な素振りも見せる。ミニスターによるマッシュへの査問に勝手に参加し、マッシュの態度を気に入って手を使わずにろうそくに火を点けるよう命じる。これにマッシュが杖と床の摩擦で火を点けて応じたことを男前として気に入り、処刑しようとする強硬派のオーターを牽制する。
オーター・マドル
魔法魔力管理。砂の神杖(デザトケイン)。神覚者。
丸メガネを掛けた知的な青年(容姿はワースに似ている)。両眼に角張ったアザが2本。神覚者の中でも特にルールに厳格であり、マッシュの処刑を強く進言する。「無邪気な深淵」の介入やウォールバーグの登場で、処刑は見送られるも、内心はまったく納得しておらず、旧知のオルカ寮監督生のマカロンにマッシュが神覚者候補の選抜試験に出られないよう依頼する。
レナトス・リボル
魔法墓地管理。不死の神杖(イモータルケイン)。神覚者。
褐色肌に左頬に大きな傷のある青年。右頬に十字状のアザが2本。
ツララ・ヘイルストーン
魔法研究管理。氷の神杖(アイスルケイン)。神覚者。
右目に雪の結晶のマークが入った眼帯をした小柄な人物。左眼下に並行する角張った2本のアザ。
カルド・ゲヘナ
魔法人材管理。炎の神杖(フレイムルケイン)。神覚者。
細目の青年。右眼下にエックス状のアザが2本。
アギト・タイロン
魔法動物管理。竜の神杖(ドラゴンケイン)。神覚者。
背が高く寡黙な四白眼の青年。左眼を通過するような長いアザと左眼したのアザの計2本。
ソフィナ・ブリビア
魔法禁書管理。知の神杖(ノレッジケイン)。神覚者。
ロングヘアの美女。左眼下に知恵の輪のような2本のアザ。
カイセ・ツッコミー
魔法局局員。
ミニスターによるマッシュへの査問の際に、ミニスターが「無邪気な深淵」の放った寄生生物に襲われたシーンで突如登場し、寄生生物について解説する。また、その後のマッシュの対応にツッコミを入れる。

関係者[編集]

レグロ・バーンデッド
マッシュの育ての父。マッシュからは「じいちゃん」と呼ばれる。
禿頭に真っ白な髭を蓄えた老人。左眼下にアザが1本。「シックでエレガントな75歳」を自称し、人里離れた森の中でマッシュと共に暮らす。大概のことにはイライラしないと言いつつ、扉を破壊したり勝手に街へ行くマッシュに対し激しくキレ散らかすなど、感情表現は豊か。息子との年齢相応な熱いやり取りに期待している反面、素直に育ったマッシュに物足りなさを感じてもいる。魔法警察に乗り込まれた際もマッシュを守ることを第一に考え、命も顧みずブラッドに抵抗し続けるなど、血のつながりこそないが、息子への愛情は深い。
魔法使いとしては凡庸で、親からも蔑まれて育ち、不出来なために誰からも罵倒され続ける人生を送る。絶望感を覚えて投身自殺を図ろうとした時に、捨てられた赤子のマッシュに気づき、アザがないというの彼の境遇に自分と同じ「必要とされていない人間」の悲哀を感じ、彼を拾って森の奥で育て上げた。自衛のためにと筋トレを課し続けたが、現在ほどになるとはまったく予想していなかった。
ブラッド・コールマン
魔法警察に所属する警察官。元魔法局直属の警備隊所属。
喫煙者かつオールバックに無精髭の中年男。左眼の目頭から下に伸びた1本のアザを持つ。街の警官ながらドラゴンを追い払った経歴も持つという魔法の手練であり、この世界の人間らしく魔法の不得手な者には容赦がない。アザのない少年=マッシュの存在を知り、出世のチャンスと見て彼を捕まえに現れる。ところが、自慢の攻撃魔法が、その鍛え抜かれた肉体の前に一切効かず、最終的に杖による物理攻撃によって傷を負うという屈辱的な返り討ちに遭い、戦意を喪失する。すると、逆にマッシュに「神覚者」を目指すように促し、「神覚者」が得られる金品や権利を目標に変更する。また、それに必要な援助も申し出て、編入試験ではレグロと共にマッシュを見守る。

用語[編集]

魔法
作中世界において普遍的に存在する能力。神から与えられたとされ、魔法界においては魔法の巧拙によって身分が決まると説明される。魔法が使える=魔力を持つ者は、生まれながらに顔に線状のアザができるのが特徴であり、基本的にこの世界の者たちは1本線のアザがある(一線魔導師)。アザは魔力量を示しており、稀にアザの本数が複数ある者たちがおり、このため、線の本数が簡単な魔法の資質を図るバロメーターになっている。2本線のアザの者(二線魔導師)は10万人に1人割合で存在し、1本線の者より先天的な魔力量に優れているとされ[10]、逆にアザがない者は魔法が使えない者であり、社会から間引かれる(殺処分される)。ただし、2本線だからと言って必ずしも1本線より魔法が巧みに扱えることを意味せず、同じ本数であっても能力の巧拙に差がある。また、戦闘に長けた赤魔導師、学術やサポートに長けた白魔導師という分類もある[11]
神覚者
年に一度、もっとも優秀な生徒に贈られる称号。神覚者となった者は「神に選ばれし者」として崇め奉られ、様々な特権を持つことになる。現時点で判明している主な権利は「貴族階級への昇格」「10億L(ロンド)の助成金」など。国の最高法定機関である魔法局には多くの神覚者たちが入局しており、国を支配している。
イーストン魔法学校
魔法界の中枢を担うべきエリート魔法使いを輩出してきた、名門魔法学校。神覚者となった人材を多数魔法局に送り出しており、実質的に政府職員機関の役割も果たしている。
志願者の多くは政府高官の子息や名門貴族の出自であり、編入試験は超難関を極める。また、学期ごとに一定の成績を修めなければ退学になるなど、生徒に要求されるレベルも非常に高い。
学内生活は全寮制で、内部進学組と編入組が二人一組となって共同生活を送るのがしきたり。寮は「アドラ」「オルカ」「レアン」の3寮が存在し、入学時点で生徒の特性をユニコーンが判定、配属寮が決定される仕組みとなっている。
アドラ
選ばれる特性は「勇気と信念」。寮のシンボルは鷲。良くも悪く我が強い気質があり、マイペースで叛骨心溢れる野心家が集まりやすい。マッシュ、レモン、フィン、ランス、ドットなどが属している
オルカ
選ばれる特性は「知性と勤勉」。寮のシンボルは鯱。基本的には研究に没頭する気質の者が多く級硬貨の争奪戦に積極的に参加する者は少数派。
レアン
選ばれる特性は「才能と自尊心」。寮のシンボルは狼。貴族出身や関係者で構成され純血主義で結束力が強く排他的な気質を持つ。
級硬貨(コイン)
授業の課題や課外活動、行事の成績によって生徒に与えられる硬貨。金・銀・銅の3種類が存在する。
中でも金の級硬貨は神覚者に選ばれるためにもっとも重要であり、3学期終了時点で金の級硬貨を5枚以上所持していれば神覚者候補となる。
銀の級硬貨は5枚集めると金の級硬貨1枚に変化する。この硬貨を巡っての魔法対決は、生徒間でしばしば行われている。
ドゥエロ
魔法界の人気スポーツ。ホウキに乗った選手たちが空中でボールを取り合い、ゴールリングに通すことで得点を競い合う。1ゴールごとに10点加算される。

書誌情報[編集]

  • 甲本一 『マッシュル -MASHLE-』 集英社ジャンプ・コミックス〉、既刊4巻(2021年1月4日現在)
    1. 「マッシュ・バーンデッドと鍛え抜かれた筋肉」2020年6月9日発行(6月4日発売[12])、ISBN 978-4-08-882329-4
    2. 「マッシュ・バーンデッドと鉄の魔法」2020年8月9日発行(8月4日発売[13])、ISBN 978-4-08-882377-5
    3. 「マッシュ・バーンデッドと仮面の魔法使い」2020年10月7日発行(10月2日発売[14])、ISBN 978-4-08-882425-3
    4. 「マッシュ・バーンデットと弱肉強食」2021年1月9日発行(1月4日発売[15])、ISBN 978-4-08-882526-7

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 作中では2年生と紹介される一方で、ランスの説明や第2巻のあとがきなどでは留年したとなっており、1年なのか2年なのか曖昧になっている。

出典[編集]

  1. ^ 魔法がすべての世界で頼りになるのは筋肉?ジャンプのファンタジー新連載”. コミックナタリー. ナターシャ (2020年1月27日). 2020年6月7日閲覧。
  2. ^ 第1巻, WJ連載まで.
  3. ^ a b c 第1巻, 作者によるキャラクター説明.
  4. ^ a b 第2巻, 作者によるキャラクター説明.
  5. ^ 第2巻, 質問コーナー②.
  6. ^ 第3巻, 巻末おまけ.
  7. ^ a b c 第2巻, 第16話.
  8. ^ 第4巻, 質問コーナー①.
  9. ^ 第2巻, 質問コーナー①.
  10. ^ 第2巻, 第9話.
  11. ^ 第2巻, 第14話.
  12. ^ マッシュル -MASHLE-/1|甲本 一|ジャンプコミックス|”. 2020年6月7日閲覧。
  13. ^ マッシュル -MASHLE-/2|甲本 一|ジャンプコミックス|”. 2020年8月5日閲覧。
  14. ^ マッシュル -MASHLE-/3|甲本 一|ジャンプコミックス|”. 2020年10月13日閲覧。
  15. ^ マッシュル -MASHLE-/4|甲本 一|ジャンプコミックス|”. 2021年1月4日閲覧。

外部リンク[編集]