Fate/strange Fake

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Fate/stay night > Fate/strange Fake
Fate/strange Fake
ジャンル 伝奇小説
小説
著者 成田良悟
イラスト 森井しづき
出版社 KADOKAWA
レーベル 電撃文庫
刊行期間 2015年1月10日 -
巻数 既刊4巻
漫画
原作・原案など 成田良悟
作画 森井しづき
出版社 ノーツ(TYPE-MOON
レーベル TYPE-MOON BOOKS
発表期間 2015年1月10日 -
巻数 既刊3巻
テンプレート - ノート
プロジェクト ライトノベル漫画
ポータル 文学漫画

Fate/strange Fake』(フェイト/ストレンジフェイク)は、成田良悟による『Fate/stay night』(Fateシリーズ)を題材としたスピンオフ小説作品(ライトノベル)。および森井しづきによる同作のコミカライズ作品。原作小説は電撃文庫から、漫画版はTYPE-MOON BOOKSから発刊。

概要[編集]

本作は、ゲームブランド「TYPE-MOON」の主幹コンテンツ「Fateシリーズ」のスピンアウト作品である。原作は2004年にアダルトゲームとして出発した『Fate/stay night』であり、それ以降も継続的に関連作品がゲーム・小説・漫画などの媒体から発表されてきた。本作もその流れの一環で制作されたものであるといえる。本作の刊行は2015年からのものだが、その原型の公開は2008年にまで遡る。本記事では特に指摘の無い場合は、刊行以前の発表作を便宜上「プロト版」とする。

当初は著者である成田良悟の個人ホームページ「RESISTANCE黒子SHOW」に、エイプリルフール企画として2008年4月1日に限定掲載されていた『Fake/states night』(以下、プロト版)というFateシリーズの二次創作小説[注 1]だった。その際は『架空ゲームメーカー「悪悟屋」による商品紹介サイトであり、本日プロローグにあたる小説を公開した』という嘘の企画であった。

2009年2月21日発刊の『コンプティーク』増刊号のTYPE-MOON専門特集雑誌「TYPE-MOONエース」Vol.2に、別冊付録としてプロト版に加筆修正された冊子(以下、TMエース版)が収録され、Fateシリーズの正式な外伝作品『Fate/strange fake[注 2]となった。なお、その際の装丁はTYPE-MOON公式レーベル「TYPE-MOON BOOKS」のパロディとなっており、レーベル名も「TYPE-MOON ACE BOOK」とされていた。また、このタイミングで初めて森井しづきによる挿絵と本作オリジナルキャラクターのデザインが公開された。

以降は、稀にTYPE-MOON総合企画の中で本作のキャラクターが登場した[注 3]ほかは、表立った展開はほぼ皆無に等しかったが、2014年7月27日品川インターシティホールで開催された「Fate Project 最新情報発表会」にて、改めて本作が電撃文庫から小説シリーズとして発刊されると同時に、森井による漫画版もTYPE-MOON BOOKSから同時進行されることが発表された[1]


小説版・漫画版共に第1巻は2015年1月10日に発売。なお、漫画版はこれまで一般書店に流通の無かったTYPE-MOON BOOKSからの発売[注 4]ではあるが、本作はメディアパル[2]を通す流通による一般書籍店での販売も行っている。

小説版は奈須きのこによる監修の下連載されている[3][注 5]

ストーリー[編集]

日本の冬木市における第五次聖杯戦争から数年後、アメリカ西部に位置する地・スノーフィールドにて聖杯発現の予兆が見られた。魔術協会の調査の結果、これは何者かがオリジナルの聖杯戦争の技術を模倣したものである事が判明。不完全な模倣ゆえにシステムには欠陥が存在し、在るはずのクラスが欠け、選ばれるはずのないサーヴァントが呼び出される。そしてアメリカのとある国家機関の思惑により、都市の外からも多くの魔術師達が流れ込み、「偽りの聖杯戦争」が開幕する。

登場人物[編集]

本作では一部のサーヴァントは真名で語られるが、本項では便宜上クラス名で記述する。担当声優は、『Fate/Grand Order』、『Fate/Apocrypha』、『Fate/Prototype』、『空の境界』でのキャスト。

セイバー陣営[編集]

アヤカ・サジョウ
日本からスノーフィールド市へやってきた旅行者。年齢は10代後半ほどで、髪を金色に染めた眼鏡をかけた女性。右手・右肩・背中・左肩・左手に令呪を持つ魔術師。日本の冬木市出身で、国内であることから逃亡を続けていたが、故郷でフィリアから5つの令呪と呪いを押し付けられたことをきっかけに渡米する。スノーフィールドに入ってすぐカーシュラによって拘束されてしまうが、その状況のまま聖杯戦争1日目にセイバーのサーヴァントと邂逅してしまう。エレベーターに乗ることを極度に恐れており、またそれに付随する「赤ずきんをかぶった少女」の幻影に苦しんでいる。
沙条綾香に名前・容姿共に酷似しているが別人であり、正体や綾香との関連は不明。
プロト版では、本ゲームの主人公「プレイヤー」と設定されていた。年齢性別とも特定されておらず、魔術師ですらない。召喚するサーヴァントもセイバーではなく、令呪の数に応じるようにペルセウスヒュドラなど十数種類の中から5体を選択でき、その令呪を消費することで一時的に英霊を呼び出すことができるとされている。またその令呪は「ラスベガスにて白い髪と白い肌の美女から押し付けられたもの」とされている。
セイバー
偽りの聖杯戦争の最後のサーヴァントとして召喚された剣士のサーヴァント。古い西洋の王侯を思わせる騎士風の男。偽りの聖杯戦争には本来セイバーのクラスは存在しないが、「偽りの聖杯戦争を生贄にして本物の聖杯戦争を呼び起こす」という目的のために、ファルデウスらの勢力の策謀の一環として召喚された。本来はアーサー王を確実に呼べる触媒によってその召喚を目的とされていたが、なぜかアーサー王ではない彼が召喚されている。召喚をしたのはカーシュラだったが、彼が殺害されたこととアヤカの5つの令呪の作用のためにパスはアヤカと接続されているものの、アヤカが聖杯戦争への参加を拒否しているため、正式な契約関係とはなっていない。
真名はアーサー王の熱烈的な信仰者であったイングランドの王リチャード。宝具は装飾剣であれ、木の枝であれ持つものなんでもかんでもエクスカリバーとなる「永久に遠き勝利の剣(エクスカリバー)」。また、自身と縁のある英霊の同意を得て、その者の魂を転写し座から同行させる名称不明の宝具を持つ。ランサーの見立てでは7人の魂が従属しており、各所でセイバーを補助している。
生前の十字軍遠征においては当時の好敵手と戦を交わしていた時に乱入してきた死徒を好敵手と当時のハサン・サッバーハの三人がかりで討伐している。
ロクスレイ
セイバーに従属する7つの魂の一人。毒矢を武器にする。セイバー曰く、アサシンに迫る俊敏性の持ち主。
ピエール・バジル
セイバーに従属する7つの魂の一人。史実において、家族の敵討ちのためにリチャードを狙撃し、死のきっかけとなる傷を負わせたとされる弓兵。
過去の因縁を気にしていないセイバーとは対照的に、協力には応じたものの気まずそうにしている。
ウィリアム
セイバーに従属する7つの魂の一人。魔力を消費することで馬を召喚できる。
カーシュラ
アメリカ政府側に依頼され、セイバーを召喚した魔術師。令呪らしきタトゥーが入ったアヤカを捕まえ、セイバーの召喚直後に殺害しようとしたが召喚直後に襲撃してきたアサシンによって逆に殺害された。

アーチャー陣営[編集]

ティーネ・チェルクTine Chelc
アーチャーのマスター。褐色肌に艶やかな黒髪、白いドレスを纏う10代前半の少女。父の跡を継いで、スノーフィールドの魔術都市化によって生活圏を脅かされている原住民たちの総代を務めており、侵略者である行政とそれと結託する魔術師を排除するために聖杯戦争に参加する。アーチャーを召喚した魔術師の工房に侵入し、その令呪とマスター権を奪ってアーチャーと契約した。可憐な見た目とは裏腹に、組織の総代として子供らしい感情などは捨て去っている。
魔術師としてはスノーフィールドの霊脈を利用した魔術を使用する。彼女の扱う魔術は強力であり、その詠唱は無音にして一瞬。ただしスノーフィールドの地限定のものであり、スノーフィールドの外に出れば一般人同様、全く魔術を使うことはできない。
アーチャー
声 - 関智一
  • 身長:182cm / 体重:63kg / 属性:混沌・善
  • パラメータ: 筋力:B / 耐久:B / 敏捷:B / 魔力:A / 幸運:A / 宝具:EX
  • スキル: 対魔力:C / 単独行動:A / 黄金律:A / 神性:B(A+)
偽りの聖杯戦争における弓兵のサーヴァント。真名は古代ウルクに君臨した史上最古の英雄王・ギルガメッシュ。「黄金郷の『蔵』の鍵」を触媒に、ある魔術師によって召喚されたが、間もなくマスター権はティーネに移り、自身もそれを承諾した。圧倒的な実力と威厳の持ち主で、当初は偽りの聖杯戦争への興味も薄かったが、旧友・エルキドゥが召喚された事を察してからは有り余る戦意を滾らせている。
宝具は、彼が収集した数多の宝具の原典を貯蔵する庫「王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)」。そして乖離剣・エアによる強力無比な対界宝具「天地乖離す開闢の星エヌマ・エリシュ)」。
Fate/stay night』を始めとする多くのFateシリーズに登場しているキャラクター。実際に作中で、過去に冬木の聖杯戦争で召喚されて勝ち残った英霊として名前が挙げられている。
アーチャーの召喚者
アーチャーの元マスター。それなりに名が通りながらも家運の傾きつつある魔術師の家系に生まれ、その劣勢を取り戻すために偽りの聖杯戦争に参加する。その際、将来性の無い嫡子と出陣に反対する妻を殺害している。家宝である「黄金郷の宝物庫の鍵」を触媒に、洞窟内の工房で目論み通りギルガメッシュを召喚することに成功するが、その直後にティーネに令呪を奪われ、彼女の放つ業火によって殺害された。性格は自信家にして傲慢であり、アーチャーの不興を買った上、死後は自らの行いのために子孫すら残らないという結末となった。

ランサー陣営[編集]

銀狼の合成獣(キメラ)
ランサーのマスター。ある魔術師によって「エジプトにて『神』となった者達」を召喚するための触媒として造られた、銀狼の合成獣(キメラ)。しかし令呪を宿してしまったがために創造主に命を狙われ、傷を負った際の「生きる」という本能的な思いと咆哮によってランサーを召喚する。創造主によって並の魔術師を遥かに超える魔術回路を組み込まれているが、その代償として肉体の寿命が生物として極端に短い。
ランサー
声 - 小林ゆう
  • 身長:可変 / 体重:可変 / 属性:中立・中庸
  • パラメータ: 筋力:- / 耐久:- / 敏捷:- / 魔力:- / 幸運:- / 宝具:A++[注 6]
  • スキル: 対魔力:- / 変容:A / 気配感知:A+
偽りの聖杯戦争における槍兵のサーヴァント。簡素な服装に男とも女とも取れる柔和な風貌で、その精緻さは人間というより人形に近い。温和な性格でマスターや自然を大切に想っているが、マスターを虐待した魔術師を一睨みで追い払う威厳も伺える。「獣の言葉」を理解できるため、自らのマスターと意思疎通ができる。また最高クラスの「気配感知」スキルを持ち、サーヴァントはおろか遠く離れた場所の水源の気配すらをも感知できる。なおバーサーカーとして召喚されていた場合、神に匹敵する実力を行使したと言われる。
真名はエルキドゥ。かつてギルガメッシュの離反に危機感を覚えた神々によって造られた神造兵器。古代ウルクの街の広場での決闘の果てに、黄金の王ギルガメッシュと認め合あった唯一無二の友であり、自らもギルガメッシュに勝るとも劣らない強大な力を持つ。当初は泥人形の風貌だったが、地上での聖娼・シャムハトとの邂逅により、多くの力と引き換えに知性と人の形を得た。宝具は自らを神造兵器へと変え、「抑止力」の力を自らへ流し込んで放つ一撃「人よ、神を繋ぎ止めようエヌマ・エリシュ)」。アーチャーのものと同名にして、同威力を誇る一撃である。もうひとつの宝具として、地面から槍や鎖を創造する「民の叡智(エイジ・オブ・バビロン)」を持つ。
Fate/Zero』『Fate/EXTRA CCC』でのギルガメッシュの回想シーンで触れられており、本作でビジュアルと設定が詳しく判明した。
合成獣の創造主
スノーフィールドに工房を持つ魔術師。自らが製造した銀狼の合成獣を触媒に、「エジプトにて『神』となった者達」を召喚しようとする。しかし令呪が合成獣の方に発現したため狼狽し、合成獣を処分して令呪を回収しようとするが、召喚されたランサーによって制されて逃走。体勢を立て直そうとするも、イレギュラーの存在を忌んだファルデウスによって殺害されてしまった。

バーサーカー陣営[編集]

フラット・エスカルドスFlat Escardos
声 - 松岡禎丞(Fate/Apocrypha)
バーサーカーのマスター。時計塔に所属する魔術師の若者で、ロード・エルメロイII世の最古参にあたる弟子。地中海に基盤を持つ魔術師の家の長男であり、過去に類を見ない魔術回路とそれを制御する才能を持ちあわせる。しかし神秘の秘匿をはじめとする魔術師としての合理性等が著しく欠けているため多くの教授から見放され、エルメロイII世の元に落ち着いている。以来、時計塔の学生でもトップクラスの成績を得たが、その実力を上回るほど性格面に問題があるために卒業は見送られている。時計塔の極秘会議を興味本位で盗聴し、好奇心から聖杯戦争への参加を決める。エルメロイII世が譲った懸賞品を自分に授けてくれた英霊召喚の触媒と勘違いして渡米し、バーサーカーを召喚する。性格は壊滅的に魔術師に向いていないが、その才能と技能は極めて優秀。
バーサーカー
  • 身長:変身対象によって変動 / 体重: 変身対象によって変動 / 属性:中立・悪
  • パラメータ: 筋力:- / 耐久:- / 敏捷:- / 魔力:- / 幸運:- / 宝具:B[注 7]
  • スキル: 狂化:- / 千貌:A / 霧夜の散歩者:B
偽りの聖杯戦争における狂戦士のサーヴァント。フラットがロード・エルメロイII世から貰った、あるゲーム会社の懸賞品「『ジャック・ザ・リッパーの銘入りナイフ』のレプリカ」によって召喚された。バーサーカーではあるものの理性を維持しており、紳士的な口調でマスターにも従順な態度を取る。これは彼が元より狂気を象徴とするために波長が合ったためで、仮にバーサーカー以外のクラスで顕現した場合、マスターの身体を乗っ取り狂気のままに周囲の人間を殺戮すると言われている。
真名は不明。ただし一般的に切り裂きジャック(ジャック・ザ・リッパー)と呼ばれているものである。正体不明である切り裂きジャックの伝説から狂気という記号の象徴として生み出された存在で、厳密な意味での切り裂きジャック本人ではない。本人も切り裂きジャックの正体を知らず、聖杯にはそれを知ることを願いとしている。「誰でもない」が故に普段は実体を持たず、あらゆるものに変身して実体化することが可能。人物だけでなく、動物や無機物に至るまで変身が可能であり、性能も変身したものに近づく。普段はフラットの意向で、彼の腕時計に変身している。宝具はその姿を幻想種としての悪魔の姿に変じさせる「悪霧は倫敦の暁と共に滅び逝きて(フロム・ヘル)」と多数の分身を造ることができる「其は惨劇の終焉に値せず(ナチュラルボーンキラーズ)」。
彼をアサシンで召喚するか、少女の姿に変身しようとすると必ず『Fate/Apocrypha』で登場した黒のアサシンの姿となる[4]

アサシン陣営[編集]

ジェスター・カルトゥーレJester Karture
アサシンの召喚者。弟子たちを率いて聖杯戦争に参加しようとしていた魔術師。召喚直後にアサシンに離反されるが、その純粋すぎる信念に異常なまでの感動を覚え、以後はそれを肉体的・精神的に陥落させることに執着する。アサシンとは正規の契約を果たしていないが、魔力のパスは接続されている。ライダーの存在には気づいている。
体内に6つの概念核(魂)を備えており、それを入れ替えることによって体を変換して使い分ける能力を持っている。魔術師としての概念核はアサシンによって破壊されており、以後は死徒として行動する。死徒としては、人間を吸収する赤い影を操る能力を持つ。また10歳ほどの少年の姿にも変身している。
プロト版の設定では「六連男装」の異名を持つ女性とされ、全ての概念核を使い切ると本来の姿に戻る。聖杯戦争参加の理由は、退屈凌ぎに世界を滅ぼすためであった。
アサシン
  • 身長:163cm / 体重:53kg / 属性:秩序・善
  • パラメータ: 筋力:C / 耐久:B / 敏捷:A / 魔力:C / 幸運:D / 宝具:B+
  • スキル: 気配遮断:A- / 狂信:A
偽りの聖杯戦争における暗殺者のサーヴァント。黒いローブを纏った「美しき暗殺者」の女性。ジェスターによって召喚されたが、即座に離反してジェスターの弟子たちを殺害して出奔し、単独行動をとる。
その生きた時代は19代目の山の翁「百の貌」のハサン・サッバーハ[注 8]の時代と重なる。女性ながらその熱烈な信仰心によって教団の長である「山の翁」を目指し、過去の「山の翁」が究めた18の奇跡を全て会得した狂信者。類稀な才覚であったがオリジナルの奇跡を生み出すことができず、なによりその異常な執心と才覚を恐れられたことから19代目の「山の翁」となる事はできなかった。信仰に対しては謙虚であり、「山の翁」になれなかったことも「己の信仰の未熟」としか捉えていない。一方で異端には厳しく、異教徒の信仰対象である聖杯も認めていない。そのため過去の聖杯戦争で「山の翁」たちが聖杯を求めたという事実を悲しみ、「山の翁」たちを狂わせた聖杯戦争と魔術師たちを殲滅する事を目的としている。異端には厳しいものの、同じ神を崇める者を巻き込む、それでない者も改宗の芽があるかもしれないとの理由から見境のない殺戮は肯定しておらず、またそのあまりに一途な信仰心から伏して機会を伺うことができないという暗殺者としては致命的な欠点がある[注 9]
宝具は前述の18の御業の具現化である「幻想血統ザバーニーヤ)」。ただし歴代の翁の奇跡とは多少の差異があり、性能もオリジナルに劣るもの・優るものが存在する。

キャスター陣営[編集]

オーランド・リーヴOrlando Reeve
キャスターのマスター。スノーフィールドの警察署長を務める魔術師の男性。ファルデウスに与しているいわば聖杯戦争の主催側の人間であり、偽りの聖杯戦争を正義と断じている。その職権を駆使してスノーフィールド市内に監視の目を張っている。キャスターによって製造された宝具を選抜された部下たち「二十八人の怪物(クラン・カラティン)」に持たせ、「人間による英霊の打倒」という作戦を立案している。
警察署全体を自身の工房へと変化させており、特殊な銃弾によって悪霊や魔獣の召喚といった様々な術式を起動させられる。また、キャスターが製作した宝具の日本刀も使用する。
キャスター
偽りの聖杯戦争における魔術師のサーヴァント。気さくな性格で食事や女性など豪遊を好み、マスターであるオーランドを兄弟と呼ぶ男性。現代に良く溶け込んでおり、与えられた作業の傍らインターネットで情報の収集を行っている。聖杯にかける願いは特に持っておらず、聖杯戦争の過程と結末におけるドラマを求めている。
真名は19世紀のフランスの小説家アレクサンドル・デュマ。生前に剽窃騒動で「本物よりも俺のほうがおもしれぇだろ?」と言った故事から「本物を越える贋物を作成する」という能力を持ち、オーランドからは専ら「二十八人の怪物」の武器となる宝具の昇華に没頭するように命じられている。自身は脚本の修正が得意と主張しており、またオーランドも知らない宝具があると述懐している。事実、彼の扱うパソコンには普通であれば手に入れることができない聖杯戦争に関わる情報が浮かび上がっている。
ジョン・ウィンガード
二十八人の怪物の一人である警官。28歳。ジェスターに襲撃された時に右手を奪われてしまう。それでも警官としてジェスターのような人物には負けるわけにはいかないと戦意を表明し、義手を求める。キャスターは彼のためにヒュドラの毒短剣を下地にした贋作宝具を『改稿』している。
キャスターによれば、魔術師の家系の次男で幼少期に母を亡くした経験をきっかけに警官を志したとされるが、ジョン本人はただの「復讐」と自虐している。
ヴェラ・レヴィット
二十八人の怪物の一人。オーランドの秘書官的な女性警官。

ライダー陣営[編集]

繰丘 椿(くるおか つばき)
ライダーのマスター。スノーフィールド中央病院に入院している10歳の少女。入院当初より意識はなく、1年あまり昏睡状態を続けている。原因は脳に巣食う細菌であり、これは両親がマキリ[注 10]の魔術「蟲使い」を応用して魔術回路の増大を図った事による副作用である。その施術は苦痛を伴うが、痛がる事で両親の愛情を失う事を恐れていた。実際に両親の愛情を受けてはいたが、その愛情は椿自身ではなく椿の魔術師としての将来に向けられたものであった。
昏睡状態の中、「現実の光景を夢の中に投影する」という魔術を開花させている。この夢は街の隅々にいたるまで精密に再現しているが、無機物のみで生物は存在しない上、現実に干渉する能力は持たない。その夢の中で召喚されたライダーと契約を果たしたが、彼女自身に聖杯戦争に関する知識はない。なおライダーの力によって、ライダーの影響下の人間の意識を実体として呼び寄せることができるようになっている。ライダーの分身と衝突した使い魔が病に感染したことで夢に引き込まれ、そこから椿が動物を望んだことでスノーフィールド市内の動物達へと感染がさらに拡大し始める。さらには椿の何気ない言葉を聞き入れたライダーが感染範囲を人間にまで広げたことで、スノーフィールドを脱出不能の牢獄へと変えることになった。
ライダー
偽りの聖杯戦争における騎乗兵のサーヴァント。椿が投影している夢の中で召喚される。実体らしき実体は持たず、椿から見ても「暗がり」に過ぎない。生物ですらないため知性などは存在せず、自らの能力の範囲内で、椿の願望を実行するだけの存在となっている。実体がないため複数に分裂することもでき、また現実世界にも干渉することが可能である。
その正体は「病」という災厄そのもの。風や水、動物などに乗って多くの感染症を引き起こし、またヨハネの黙示録において「ペイルライダー」という二つ名で擬似的な人格を与えられたことに由来する。エルキドゥの見立てでは「この世全ての悪」の『泥』と融合して、聖杯を汚染すれば星が滅亡しかねない事態になると危惧されている。
繰丘夫妻
繰丘椿の両親。年齢は共に30代ほど。オーランドらと共闘を約定していた、偽りの聖杯戦争の主催者側の魔術師。以前より冬木の聖杯戦争を研究しており、その経過でマキリの魔術を椿に流用させている。椿に対しては魔術師の娘としての愛情は与えているものの一般的な娘としての愛情は感じておらず、椿が昏倒した現在はただ彼女の持つ優秀な魔術回路と血筋を絶やさないための生殖機能の無事のみを考えている。始皇帝を召喚して聖杯戦争参加を図っていたが、その前に「両親に会いたい」という椿の願いを実行したライダーの病に感染して昏倒。元々の意識を失い、夢の中で椿の望む光景を実現するための操り人形となっている。

真アサシン陣営[編集]

ファルデウス・ディオランド
偽りの聖杯戦争を設定した人物の一人で、真アサシンのマスター。アメリカ合衆国のとある組織に属している若い魔術師。偽りの聖杯戦争開幕以前は魔術協会に潜入し、ランガルの弟子として活動していた。ランガルがスノーフィールドの現地調査を始めると正体を現して離反し、「宣戦布告」兼「聖杯戦争の宣伝」を行った。
彼の家系は人形を使う魔術師の家系で、先祖は第三次聖杯戦争に小人の姿をしたハサンを召喚して参戦していた。当時の出来事は人形を介して一族に広く伝えられており、祖父の代から合衆国に取り入る形で偽りの聖杯戦争の準備を進めてきた。
魔術師ではあるが魔術による実力行使に拘らず、卓越した狙撃技術を持つ近代兵装部隊を率いる。また同盟者であるオーランド以上の監視網をスノーフィールド内に巡らしており、聖杯戦争の全貌の把握に努めている。
セイバーの召喚を確認した後、真アサシンを召喚し自らも真なる聖杯戦争に参戦する。
真アサシン
  • スキル: 気配遮断:EX / 影灯籠:A
ファルデウスに召喚された暗殺者のサーヴァント。2人目のアサシン。性別は男性。闇の中に完全に紛れていて、ファルデウスが視認できたのは歪に歪んだ髑髏面だけでそれ以外は確認不能。ファルデウスに人殺しをしてでも自らの信念を貫く覚悟はあるかと問いかける。
真名はハサン・サッバーハ。能力値の総合値こそは他のハサンと比べると低いが、EXランクの気配遮断と影に同化するスキルを持つ文字通り闇に溶け込む暗殺者。
アルドラ
ファルデウスの部下の女性。コールズマン特殊矯正センターの地下にあるオフィスで、他の同僚たちとともにスノーフィールドの監視を行っている。

真アーチャー陣営[編集]

バズディロット・コーデリオン
本物の聖杯戦争のマスターとしてスクラディオ・ファミリーから派遣された魔術師である真アーチャーのマスター。魔術師を擁するマフィア、スクラディオ・ファミリーの中でも随一の戦闘マシーンじみた危険人物。冬木の大聖杯から採取した『泥』に触れていても一切変化することがなく、自分の魔術にも平然と利用する。
アヴェンジャー / 真アーチャー
  • 身長:203cm / 体重:141kg / 属性:混沌・悪
  • パラメータ: 筋力:A / 耐久:B / 敏捷:A / 魔力:A / 幸運:B / 宝具:A++
  • スキル: 復讐者:A / 対魔力:A / 単独行動:C / 歪曲:A / 心眼(真):B / 勇猛:E / 戦闘続行:A+
2人目の弓兵のサーヴァント。全身を赤黒い染料で染め、さらに白い紋様を描いた2mを超える痩身の体に頭頂部から前後を布で隠している男。レーザーの如き矢を放つ卓越した狙撃能力を持つ。手段は不明だがギルガメッシュの「王の財宝」の数千発同時斉射にさらされても無傷でいたり、能力値の総合値においてはギルガメッシュを上回っているなど強力なサーヴァント。
元々の召喚ではアーチャークラスとして召喚されていたが、三画の令呪と冬木の聖杯の『泥』、そしてバズディロットの支配魔術の併用によってアヴェンジャーとしての性質を付与された。その結果、神々への復讐が聖杯に賭ける望みとして変質した。変質した後に名乗る真名は彼が召喚された時でのギリシャの大英雄として知られる名ではなく、人としての幼名であるアルケイデスと名乗る。宝具は生前の試練をねじ伏せた証の数々を具現化させる「十二の栄光(キングス・オーダー)」、流派:射殺す百頭と言うべき技術「射殺す百頭(ナインライブス)」、他人の切り札を奪取の「天つ風の簒奪者(リインカーネーション・パンドーラ )」。
ガルヴァロッソ・スクラディオ
魔術師を擁するマフィア、スクラディオ・ファミリーのボス。魔術師達に研究成果の移譲などの報酬を要求しないで魔術師を擁し、拡大を続けた結果、合衆国政府にも伝手を出せるほどの権力を持っている。

真ライダー陣営[編集]

ドリス・ルセンドラ
真ライダーのマスター。強化魔術の極北であるルセンドラ家の末娘。アメリカ政府側に雇われた魔術師で、真ライダーの召喚後はファルデウスに非協力的で連絡を絶っている。
真ライダー
  • 身長:159cm / 体重:50kg / 属性:秩序・善
  • パラメータ: 筋力:B / 耐久:B / 敏捷:A / 魔力:C / 幸運:D / 宝具:A
  • スキル: 対魔力:C / 騎乗:A / カリスマ:B / 神性:B
2人目の騎乗兵のサーヴァント。馬に騎乗した健康な色の肌をし後頭部に結い上げた髪を持ち、柔らかい布と革が合わさった衣装に包んだ十代後半の外見をした少女。2人目のアーチャーを外道と呼び自分の獲物とみなしている。ギルガメッシュの「王の財宝」ですら傷つかなかった真アーチャーを容易に殴り飛ばした。
真名はヒッポリュテ。かつてヘラクレスに殺されたアマゾネスの女王。宝具は自らの能力の向上を行う帯「戦神の軍帯(ゴッデス・オブ・ウォー)」と詳細不明のものが一つ。

ウォッチャー陣営[編集]

シグマ
コールズマン特殊矯正センターの独房にいる者たちの一人である若き傭兵の青年。幼い頃に引き離された母親は冬木の第四次聖杯戦争で衛宮切嗣の助手として従事して既に死亡している。真なる聖杯戦争への参加という依頼を元に解放された後は触媒がない召喚を行うが、エクストラクラスであるウォッチャーを召喚し、その影法師達からは「ランサーになる」と言われる。何もない人生を送ってきた彼だが、自分が確認できている欲求として「痛いのは嫌、死にたくない」というもの。
プロト版の『プレイヤー』の要素を持った第二の人物。
ウォッチャー
シグマが召喚したエクストラクラス『番人(ウォッチャー)』のクラスであるサーヴァント。英雄や神魔という部類ではなく現象と呼ぶべき存在。シグマに見えた存在として蝋の翼を背負う少年蛇が巻き付いた杖を持つ少年、サーヴァントとして召喚されればライダーかアヴェンジャーとして召喚されると口にする自らを船長と称する義足の初老の男達だが、彼らは共通して何かの無念や憎しみを語り、物理的な干渉は一切できず、本来のサーヴァントではないために宝具すら持たず、一様にウォッチャーの影法師だと称する。影法師達によるとウォッチャーは、シグマが生きながらランサーになるための障壁にして見張り番として苦難を与える存在だという。ウォッチャー自身の能力は召喚されてからの事象を客観的に観測するもの。情報収集という観点ではこの聖杯戦争の中では最大のもので、この能力を知られたら確実に他の参加者から狙われるという。

真バーサーカー陣営[編集]

ハルリ・ボルザーク
本物の聖杯戦争のマスターとして政府に雇われた魔術師の女性。黒魔術を扱うが、主に自分自身の血液を媒介として扱う。魔術社会への復讐を目的として参戦し真バーサーカーを召喚するも、フィリアの介入を受け彼女と行動を共にすることになる。
真バーサーカー
2人目の狂戦士のサーヴァント。獅子の頭をした機械人形という英霊とは言い難い姿をしている。彼の召喚の触媒にマズダなるものが使われたことによってフィリアの肉体を乗っ取る英霊以上の力を持つ『何か』も同時に召喚されてしまう事態となった。
フィリア
スノーフィールドに現れた、赤眼白髪に白い肌の美しい女性。年齢は二十歳前後。その特徴から、アインツベルン[注 11]謹製のホムンクルスと魔術師たちから噂されている。アインツベルンとは何らかの理由で決別し、アヤカをスノーフィールドに差し向け、自らもスノーフィールドに乗り込むも、真バーサーカーの召喚の場に居合わせたことで、触媒の影響で引き寄せられた「英霊よりも強い権能を持つ何か」の器となってしまう。

真キャスター陣営[編集]

フランチェスカ・プレラーティ
ゴシックロリータ風の衣装に身を包む、10代半ばほどの少女。偽りの聖杯戦争の主催者側に身を置いており、オーランドと面識を持っているが、彼に対しては「若造」と呼び、彼からも「老害」と疎まれている。冬木の聖杯戦争についての知識も持ち合わせている発言をしており、アーサー王を「アルトちゃん」呼ばわりし、調停者(ルーラー)のクラス[注 12]で召喚されるかもしれないジャンヌ・ダルクに執着を見せるなど女性の英霊に並々ならぬ拘りを持つ。肉体を定時的に取り替えているらしく、現在の肉体は3年前から使用している。服の下の肌には人間の歯のような物でできたファスナーがある。魔術の世界における重鎮たちに幾度も肉体を破壊されてきているが、それでも平然と生き延びている。自らも真なる聖杯戦争の参加者として英霊としての自分自身である真キャスターを召喚する。かつてはフランソワ・プレラーティの名前を持っていたが、今は少女の肉体であるために女性名のフランチェスカと名乗っている。
「Fate Project 最新情報発表会」で公開されたPVでは、彼女のみキャストによるボイスがつけられている。
真キャスター
  • 身長:152cm / 体重:38kg / 属性:混沌・悪
  • パラメータ: 筋力:E / 耐久:D / 敏捷:C / 魔力:A / 幸運:B / 宝具:A
  • スキル: 陣地作成:B / 道具作成:B / 幻術:A / 精霊の弟子:B / 神性:E-
フランチェスカが自らの存在を触媒として召喚した2人目の魔術師のサーヴァント。白髪の少年の魔術師。
真名はフランソワ・プレラーティ。彼自身の生前の記憶は最初の処刑をされた時点が最後となっている。生きている自分自身であるフランチェスカと英霊としてのフランソワらの同一人物が同時に存在する事態となっている。土地をも騙すほどの幻術を扱う。自らが語ることによると「愚行」と「狂気」が起源。宝具は「螺湮城は存在せず、故に世の狂気に果ては無し(グランド・イリュージョン)」。また、キャスターのジル・ド・レェが使用する宝具「螺湮城教本(プレラーティーズ・スペルブック)」の本来の持ち主である。

魔術協会[編集]

ロード・エルメロイII世
声 - 浪川大輔
ロンドンの魔術協会・時計塔の現代魔術学科学部長。フラット・エスカルドスの師匠で、30代くらいの男性。時計塔の支配階層であるロードの一人だが、魔術師としての実力より指導者としての実力を高く買われている。「プロフェッサー・カリスマ」「マスター・V」「グレートビッグベン☆ロンドンスター」「マギカ・ディスクロージャー」といった異名を学生によってつけられている。口が悪いが面倒見がいいためフラットからは懐かれているが、本人は至って手を焼いている。趣味は日本のコンピューターゲーム。冬木で行われた第四次聖杯戦争の参加者にして生還者であり、偽りの聖杯戦争の対応についても一役を買っている。またその際に英霊を召喚した時の触媒は、今でも大切に保管している。
Fate/Zero』に登場した魔術師ウェイバー・ベルベットの後身。ロード・エルメロイII世としても、『ロード・エルメロイII世の事件簿』をはじめ複数の作品に登場している。
ランガル
魔術協会の老魔術師。時計塔降霊科の学部長代理。人形師として知られ、協会の諜報として活動している。自身は工房から一歩も出ず、主に年老いた男性の外見をした人形を操る。なお人形が老人を模しているのは、人形の動作の不自然さを誤魔化すためである。
偽りの聖杯戦争について調査するため、人形を弟子のファルデウスとともにアメリカのスノーフィールドに送り込むが、ファルデウスの部隊によって破壊され、ファルデウスの「宣伝」を協会に伝えることとなった。その後は既にある人形にファルデウスの影響がある可能性が拭えぬため、やっつけで作成した不出来な人形を代替品として利用している。新興国であるアメリカに魔術師の悲願たる聖杯が降霊しようとしている事を好ましく思っていない。
グレイ
エルメロイII世の弟子。時計塔に所属する、年齢20歳ほどの魔術師の女性。兄弟弟子となるフラットとも面識はある。
『ロード・エルメロイII世の事件簿』の登場人物。詳細は当該記事を参照。
ロッコ・ベルフェバン
声 - 麻生智久(Fate/Apocrypha)
時計塔に存在するロードの一人だが、時計塔を空けているユリフィス学部長の代理に過ぎないため、ロードたちの中では肩身の狭い思いをしている。そういった境遇が似ていることもあり、エルメロイII世とは親交がある。いわゆる保守派の魔術師であり、現代文明についての知識はほとんど持たない。
沙条 綾香(さじょう あやか)
声 - 花澤香菜
エルメロイ教室の生徒。聖杯戦争開始以前からルーマニアに滞在しており、本人は未登場。
Fate/Prototype』の主人公であり、『氷室の天地 Fate/school life』にもサブキャラクターとして登場する。

聖堂教会[編集]

ハンザ・セルバンテス
聖堂教会・第八秘蹟会[注 13]に所属する、30代半ばほどのスパニッシュ系男性。右目には派手な設えの眼帯をつけている。ラスベガスにある教会に所属しており、カジノへ入り浸るなど普段の素行はあまりよくない。「代行者」と呼ばれる荒事に特化した聖職者であり、「カルテット」と呼ばれる4人の若い修道女を引き連れている。デルミオ・セルバンテスの指示で、偽りの聖杯戦争への介入のためスノーフィールドへ赴く。
スペインの山岳地帯の小さな部落の出身だが、死徒によって壊滅させられて孤児になっていたという過去を持つ。20年前にディーロ神父に保護され、後にデルミオの養子となった。その後は任務中の負傷により身体の7割を聖別済みのカラクリ仕掛けへと改造しており、腕を伸ばしたり、腕の中に榴弾砲を仕込んだりなど人間業でない挙動すらとることができる。
デルミオ・セルバンテス
ハンザ・セルバンテスの養父。ディーロの紹介で孤児だったハンザを引き取り、自身の武術をハンザに伝えた。頼りなさげな風貌で、人と会話する時に目を合わせようとしない癖がある。
ディーロ
20年前に孤児であったハンザを引き取った老神父。心優しい穏やかな人物で、出自から迫害されがちだったハンザに親身に接した。
原作シリーズでは言峰綺礼の後任として仮赴任した神父の名前が「ディーロ」となっているが、関連性は語られていない。

その他の人物[編集]

キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ
第二魔法「並行世界の運営」を司る魔法使いの一人。通称・魔導元帥。謎の空間内で一人、数々の並行世界を俯瞰して偽りの聖杯戦争を観測し、何らかの介入を思案している。
Fateシリーズと設定を共通する『月姫』シリーズ初出のキャラクター。吸血鬼の枢軸・死徒二十七祖の一人にして、世界に五人しかいないという魔法使いの一角とされている。
コーバック・アルカトラス
死徒二十七祖の一人にして高名な魔術師。古めいたダイヤル式電話機の姿で登場する。偽りの聖杯戦争に少なからぬ関わりを持っているためゼルレッチへ接触し、アヤカ・サジョウの存在を示す。
ゼルレッチと同じく『月姫』シリーズ初出のキャラクター。『まほうつかいの箱』で本格的に登場を果たしている。
藤村 大河(ふじむら たいが)
声 - 伊藤美紀
冬木市の穂群原学園の教師。怪談話が苦手で弓道部で『蝉菜マンションの赤ずきん』の怪談をしていた部員を叱りつける。
Fate/stay night』に登場した教師。
シャルル
デュマ(キャスター)が生前に知り合ったフランスの小説家。死徒の目撃体験を持っており、吸血鬼というものに並々ならぬ拘りを持っていた。
獅子劫 界離(ししごう かいり)
声 - 乃村健次
凄腕のフリーランスの魔術師。キャスターが依頼していたヒュドラの毒短剣を作成し、それを届ける。
Fate/Apocrypha』に登場した魔術師。
言峰 綺礼(ことみね きれい)
声 - 中田譲治
冬木市の教会の神父。現在は故人。アヤカは逃亡生活の中で出会ってるが、その時の出来事を思い出せないよう暗示をかけられている。
Fate/stay night』に登場した神父。
蒼崎 橙子
声 - 本田貴子
時計塔に所属する魔術師の最高位である『冠位』に到達した女性。
自分を「傷赤」と呼ぶフランチェスカを忌み嫌っており、互いに殺しあっている。
巌窟王 エドモン・ダンテス
声 - 島崎信長
デュマ(キャスター)が執筆した小説『モンテ・クリスト伯』の登場人物。『Fate/Grand Order』にてアヴェンジャーとして登場している。
アヴェンジャーのクラスに類する怨讐や妄執の力に疑念を抱くオーランドを嘲笑するデュマの会話で、引き合いに出されている。
この際、デュマは「他人の復讐を本にして一儲けする」と、巌窟王が実在したかのような言い回しをしている。
サンジェルマン
フランチェスカを過去にギャフンと言わせたことがある人物達の一人。享楽主義者と評される。
リチャードの過去に当時の時代ではあり得ない自動車に乗って、彼の前に現れ、夢を通してその過去を見ているアヤカに語り掛けたりと尋常でない域にある詐欺師。
イアソン
ギリシャ神話におけるアルゴー船を率いた英雄で、真アーチャーの生前の友人。
叔父に不当に王座を奪われた経験から歪な性格をしていたが、真アーチャーは周囲の英雄ですら化物と呼び恐れられていた自分に気兼ねなく接してくるイアソンに友人として好感を抱いており、イアソンを侮辱したバズディロットに殺気立ちながら警告を発している。
『Fate/Grand Order』に登場したキャラクター。
スヴィン・グラシュエート
エルメロイ教室のOG。フラットの回想に登場。
フラットがエルメロイ教室に所属した頃からの知り合い。初対面時はフラットに敵意をむき出しにしていた。
『ロード・エルメロイII世の事件簿』に登場したキャラクター。

書誌情報[編集]

原作小説
電撃文庫KADOKAWA/アスキー・メディアワークス)より刊行。
  1. 2015年1月10日発売[5]ISBN 978-4-04-869168-0
  2. 2015年5月9日発売[6]ISBN 978-4-04-865129-5
  3. 2016年5月10日発売[7]ISBN 978-4-04-865763-1
  4. 2017年4月8日発売[8]ISBN 978-4-04-892756-7
コミックス版
TYPE-MOON BOOKSより刊行。販売はメディアパル
  1. 2015年1月10日発売[注 14]ISBN 978-4-8961-0930-6
  2. 2016年1月14日発売、ISBN 978-4047309890
  3. 2017年8月23日発売、ISBN 978-4047309906

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ TYPE-MOON公式サイトよりリンクが張られ、準公認企画としての発表だった。
  2. ^ 「fake」の「f」が小文字表記である。
  3. ^ 例えば2009年のエイプリルフール企画「戦車男」では、本作で初めてデザインされたキャラクター「エルキドゥ」が登場しており、後に『TYPE‐MOON 10th Anniversary Phantasm』において、春野友矢によってコミカライズ化されている。
  4. ^ ISBNコードなどの登録が存在せず、コミックマーケットや一部アニメ専門店等でのみの販売だった。
  5. ^ 小説版「Fate/strange fake」全巻奈須きのこx成田良悟によるあとがきあり
  6. ^ 能力値の総合値はオールA弱
  7. ^ 宝具以外の変身対象に調律さわる
  8. ^ 冬木における第四次聖杯戦争でアサシンとして召喚されたハサン。詳細は『Fate/Zero』を参照。
  9. ^ 彼女の暗殺者というより戦士に近い真っ直ぐな気質がハサンの名を継ぐことができなかった理由の一つ。
  10. ^ 冬木の聖杯戦争を主催した御三家と呼ばれる魔術師の家系の一つ。『Fate/stay night』などでは間桐家として登場する。
  11. ^ 冬木における聖杯戦争を主導した魔術師の家系。最も長い期間を聖杯成就に費やしたとされている。
  12. ^ 冬木の聖杯戦争において、聖杯戦争のシステムそのものへの害意を観測した際に特別に召喚され、聖杯戦争の調停を司る8人目のサーヴァント。『Fate/Apocrypha』にて大々的に描かれた。
  13. ^ 聖遺物の収集を任務とする、教会の実働部隊。その任務上戦場に身を置くことも多いため、戦闘に特化した人物が多く所属している。
  14. ^ 2014年12月開催のコミックマーケット87のTYPE-MOONブースにて先行販売。

出典[編集]

  1. ^ 『Fate/strange Fake(フェイト/ストレンジ フェイク)』が小説(電撃文庫)&コミックス(TYPE-MOON BOOKS)で今冬始動”. 電撃オンライン. 2016年5月22日閲覧。
  2. ^ 株式会社メディアパル|MEDIA PAL
  3. ^ 奈須きのこ ホームページ|竹箒日記
  4. ^ TYPE-MOONエース9
  5. ^ Fate/strange Fake(1)”. 電撃文庫公式サイト. KADOKAWA. 2016年5月11日閲覧。
  6. ^ Fate/strange Fake(2)”. 電撃文庫公式サイト. KADOKAWA. 2016年5月11日閲覧。
  7. ^ Fate/strange Fake(3)”. 電撃文庫公式サイト. KADOKAWA. 2016年5月11日閲覧。
  8. ^ Fate/strange Fake(4)”. 電撃文庫公式サイト. KADOKAWA. 2017年5月7日閲覧。

外部リンク[編集]