イメージエポック

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株式会社イメージエポック
IMAGEEPOCH INC.
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
112-0012
東京都文京区大塚5-7-12
NKビル新大塚3階
設立 2005年6月9日
業種 情報・通信業
法人番号 1010401072990
事業内容 コンピューターゲームソフトウェアの企画・開発・販売及びこれらの受託
代表者 破産管財人 中野剛[1]
資本金 1億421万円[1]
決算期 9月30日
関係する人物 御影良衛(前代表取締役社長)
外部リンク http://imageepoch.co.jp/ (消滅)
特記事項:2015年5月7日破産手続開始決定。2016年3月14日に法人格消滅。
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株式会社イメージエポック: IMAGEEPOCH INC.)は、かつて存在した日本の企業である。コンピューターゲームソフトウェアの企画・開発・販売及びこれらの受託を主な事業内容としていた。

概要[編集]

2004年8月に合資会社として設立。グラフィックデザインを受注しつつ、2005年6月には株式会社化。

2006年にゲーム開発事業に移行し、ニンテンドーDS用ソフト『ルミナスアーク』を開発、2007年2月マーベラスインタラクティブよりリリース。

2007年11月、事業拡大のために社屋を移転。以降2009年6月に発売したWii用ソフト『アークライズファンタジア』までは全て任天堂プラットフォームでの開発を主流としてきたが、同年9月に発表されたPSP用ソフト『ラストランカー』よりSCEプラットフォームの開発に参入。2010年にはパブリッシャー化およびHDゲーム機(PS3、Xbox 360)への参入を表明、2011年4月28日発売のPSP用ソフト『最後の約束の物語』をパブリッシャー第1弾タイトルとしてリリースした。

また、2009年度より『Master of Epic』の追加アップデートである新Age「Ancient Age」の企画・デザインに参加、2011年にはニコニコアプリの『ぷちっと★ロックシューター』『シュヴァリエサーガタクティクス』を開発するなど、オンラインゲーム開発にも参入していた。

代表を務める御影良衛を含め開発陣には若年層が多かった。開発タイトルはRPGが多く、同ジャンルに拘りを見せるものの、特定の方向には囚われずに事業を進めていく計画だとしていた。御影はCEDEC 2009のゲームデザイン部門での講演にて、上場準備を始めていると語った[2]。その一方で、スマートフォン向けのアプリの開発にも挑戦したが、開発方法の違いから挫折した[3]

破産[編集]

2010年3月期にソフト開発の失敗などで、4億5197万円の最終赤字となり、同時に債務超過へ転落[1]。御影が最初に破産の予兆を感じたのは2012年、経営に携わっていた者から人員削減や会社のあり方について提言された際で、「10人乗っている船から7人落とさなければ、みんな死ぬような状況」だったため、提言を突っぱねてしまった[3]。御影は2018年の4Gamer.netでのインタビューの中で、「沈没することを選んでしまったことに対しては、ものすごく反省している」と述べており、この頃から破産までの間は精神的に追い詰められていたことも明らかにした[3]

2013年の秋頃にははっきりと無理を感じ、スマホゲームへの移行を模索したものの、コンシューマゲームとの開発の仕方や文化の違いに挫折し、以降は会社を縮小させながら出来ることの模索を始めた[3]。同時期には既に、下請け企業に対する一部未払いが発覚してトラブルになっている[4]

2014年10月に創業10周年記念作品と銘打ってパブリッシングタイトル『STELLA GLOW』を発表した一方、2014年の後期の決算で大型プロジェクトの開発中止を特別損失として計上し、これが破産の直接の要因となった[3]。また、それとは別のタイトルも開発中止になり、評判が悪くなかった発売済みタイトルからも開発費を回収するだけの収益を上げることが出来なかったことなどが追い打ちをかけ、御影は2015年の春での破産を覚悟した[3]

2015年1月には、「会社が清算準備に入っている」「御影が夜逃げした」などの噂が業界内を駆け巡り、2月には本社オフィスのフロアに「入居者募集」の看板が掲げられて本社が閉鎖状態になった[5]。2015年4月1日、同社の公式サイトへアクセスできない状態に陥る[4]。同年4月3日には、アイディアファクトリー代表の佐藤嘉晃が「御影社長と連絡が取れなくなったので、連絡可能な方は連絡をほしがっている旨を伝えて欲しい」とTwitter上で異例の呼びかけを行った[6]。同年5月7日には、関連会社の株式会社スマイルオンラインゲームとともに東京地方裁判所より破産手続き開始決定を受けた。総負債額は2社合わせて11億300万円[1][7][8]

セブンスドラゴン』シリーズと、前述の記念タイトルから事実上の遺作となってしまった『STELLA GLOW』は、セガグループ(IPはセガホールディングスが保有、開発と発売はセガゲームスが担当)によって引き継がれる形となる。 また、取引会社の協力もあり、社員の給料は確保できたものの、フリーランスのスタッフや開発以外の業務にあたっていた外注会社への給料の未払いが生じた[3]。破産手続開始後における御影自身の消息は不明となり、真偽不明の噂や、死亡説まで流れたという[5]

スマイルオンラインゲームは2016年3月11日に、イメージエポックは同年3月14日にそれぞれ法人格が消滅した[9][10]

経営破綻時点での開発ソフト[編集]

※自社リリース作品は太字で示す。

ニンテンドーDS
ニンテンドー3DS
PlayStation Portable
Wii
PlayStation 3
ブラウザゲーム・オンラインゲーム

脚注[編集]

  1. ^ a b c d TSR速報 (株)イメージエポックほか”. 東京商工リサーチ (2015年5月13日). 2018年7月4日閲覧。
  2. ^ TAITAI (2009年9月4日). “[CEDEC 2009]デベロッパがパブリッシャを“使う”時代? イメージエポックの御影良衛氏が語る「提案型ゲーム開発」とは?”. 4Gamer.net. Aetas. 2018年6月24日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g 御影良衛氏はいかにしてどん底から立ち直り,再起するに至ったか。「クラン戦記」開発者インタビュー”. 4Gamer.net. Aetas (2018年5月29日). 2018年6月24日閲覧。
  4. ^ a b イメージエポック公式サイトが表示されない事態に”. おたくま経済新聞. シー・エス・ティー・エンターテインメント (2015年4月1日). 2018年6月24日閲覧。
  5. ^ a b あのイメージエポック破産から3年……御影良衛氏が新作を携えて、不死鳥のように復活”. 日刊サイゾー (2018年6月3日). 2018年7月4日閲覧。
  6. ^ イメージエポック御影社長と連絡が取れない アイディアファクトリーが公式で異例の呼びかけ”. ねとらぼ. ITメディア. 2015年4月12日閲覧。
  7. ^ ゲーム開発 株式会社イメージエポックなど2社 破産手続き開始決定受ける”. 2017年7月16日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2018年3月11日閲覧。
  8. ^ 中村聖司 (2015年5月13日). “ゲーム開発会社のイメージエポックが破産”. Game Watch. インプレス. 2018年3月11日閲覧。
  9. ^ 株式会社イメージエポック国税庁法人番号公表サイト
  10. ^ 株式会社スマイルオンラインゲーム国税庁法人番号公表サイト
  11. ^ ソニプロ公式サイト”. 2014年4月9日閲覧。
  12. ^ JRPG”. 2014年4月9日閲覧。

外部リンク[編集]

  • イメージエポック - 公式サイト(Internet Archiveによる2015年3月28日分キャッシュ)
  • JRPG.jp - イメージエポックとしての発売作品紹介サイト(archive.todayによる2013年5月1日分キャッシュ)