まとばゆう

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まとばゆう
まとばゆう(2017年12月)
本名 的場 優(まとば ゆう)
生年月日 (1985-10-18) 1985年10月18日(38歳)
出身地 神奈川県横須賀市
血液型 A型[1]
身長 165cm
言語 日本語
最終学歴 日本大学芸術学部・大学院芸術学研究科
芸風 ピアノ弾き語り歌ネタ、漫談
事務所 太田プロダクション
活動時期 2011年 -(※芸人として)
他の活動 ピアニスト作曲家
公式サイト 公式プロフィール
ピアノ芸人まとばゆう日記
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まとば ゆう1985年6月18日[1] - )は、日本お笑いタレントピアニスト作曲家

本名及び作曲家としての活動名義は的場 優(まとば ゆう)[2]神奈川県横須賀市出身[3]。かつてはアミー・パークに所属していたが、2017年9月からフリー。その後2018年1月1日より、太田プロダクションに所属[4][5]

略歴[編集]

5歳からピアノを始め、音楽の道に入る。7歳から作曲を始め、16歳から音楽大学を目指すために以前からやっていた作曲に合わせて和声の勉強も本格的に始める[6]

神奈川県立横須賀大津高等学校を経て[7]2004年日本大学芸術学部音楽学科入学、作曲コース専攻[6]

2010年日本大学大学院芸術学研究科音楽芸術専攻作曲コース博士前期課程修了。

一般社団法人「日本作曲家協議会会員」[8]

2007年、第2回TIAA作曲家コンクールにて『2声ソプラノとピアノのためのハート型の思い出~寺山修司少女詩集より~』にて入選[9]

2016年、第20回TIAA作曲家コンクールにて『咲き匂うふで〜フルートのための〜』で審査員賞(一位なし)[10]、『Zimmer〜フルート、クラリネット、チェロのための〜』で入選[10]

2017年、東京ピアノコンクールにて審査員特別賞(アマチュア部門[11][12]。ラヴェル:ソナチネ全楽章)

2020年第22回万里の長城杯国際音楽コンクールピアノA部門3位。(135人中)

これまで師事した人物は、ピアノは高橋希代子、永戸恭子海老彰子。作曲は太田彌生綿村松輝湯浅譲二[6]。歌を野戸久嗣、ポップスピアノを石田みどりに師事。

個人事務所『桃木こもも音楽事務所』を設立し、演奏者へ楽曲提供を行う他、映画、舞踊、演劇など音楽を手掛け、演奏者の派遣やコンサート企画・プロデュースなども行っている[1]

音楽に携わる仕事をしたく、大学院卒業間際に100社以上の大手レコード会社、音楽事務所などへデモテープを送り続けるが、音楽関係からはどこからも反応が無く、今度はジャンルを選ばずオーディション雑誌に載っていた事務所に「あ」から順番にデモテープを送ることにし、その中でアミー・パークの目に留まり、同社の社長から「音楽ができるなら、お笑いなんて簡単だから」と言われて背中を押される形で、芸人枠として採用されることになる[3][5][13]2011年、アミー・パークに所属し、お笑い界に進出してピアノ芸人としてデビュー。これと同時に芸名を『まとばゆう』とする[1]

ピアノ演奏曲のレパートリーは1000曲を超える[7]

地元・横須賀出身の芸人たちによる集団『0468スタイル』に参加[3]、0468スタイルとして横須賀で定期的にライブを開催[7]。お笑いライブや定期コンサートの他、ショッパーズプラザ横須賀三井アウトレットパーク 横浜ベイサイド八景島シーパラダイス横浜ランドマークタワーなどのショッピングモール、新宿伊勢丹会館、インターコンチネンタルホテル横浜、横浜マリンタワー、行楽地、各店店頭、老人ホーム慰問などでも演奏会を開催[10]。芸人としての目標は清水ミチコ[7]

2015年歌ネタ王決定戦で準決勝進出[14]2016年R-1ぐらんぷりで準決勝進出[15]。2016年の歌ネタ王決定戦で初の決勝進出を果たす[16]。2017年R-1ぐらんぷり準決勝進出(2年連続)[17]。歌ネタ王決定戦2017準決勝進出。 2017年女芸人no.1決定戦THE W決勝進出。5位。

2017年8月いっぱいで、6年間所属していたアミー・パーク所属を離れ、フリーとなる。芸人活動は続行[18]。フリーの間、相談に乗ったり支えてもらったのは同じ事務所の先輩だったじゅんいちダビッドソンだった[5]。2018年1月1日より太田プロダクションに所属[4][5]

芸能界特技王決定戦 TEPPENフジテレビ)では、『2019冬の陣』(2019年1月11日)、『2019夏の陣』(2019年8月9日)とも、ピアノ部門の3位に入る[注 1]。2020年1月25日放送では、星野源を演奏し準優勝。

芸風[編集]

  • クラシックの名曲に合わせて、自虐的なことや世間への皮肉を交えながら心の叫びを替え歌にして歌う[3]ティアラを頭に着けて出演することも多い。
  • 替え歌ネタでは他に、澤穂希の格好と物真似で『さとうきび畑』のメロディを弾きながら、有名女子アスリートに毒付くというネタを披露している[19]。2016年のR-1ぐらんぷりではこのネタを披露した[20]
  • この他には以下のようなネタがある。
    • 「色々なトルコ行進曲[19]
    • 「手短かにまとめたい」[19]
    • 寺島しのぶの歌」
    • 「絶対鈍感女」
    • 「曲当たり」
    • 「学校では教えてくれないクラシック講座」
    • 「背泳ぎピアノ」
    • 「イントロソング」

受賞歴[編集]

  • 2017年東京ピアノコンクール-審査員特別賞(アマチュア部門[22][12]
  • 2020年第22回万里の長城杯国際音楽コンクールピアノA部門3位。(135人中)

出演[編集]

テレビ[編集]

ラジオ[編集]

DVD[編集]

  • じゅんいちダビッドソンののびしろの向こう側 特典映像『じゅんいちダビッドソンのイタリア紀行クイズ』にU字工事と共にゲスト出演 (2017年3月22日発売)

新聞・雑誌[編集]

  • 横須賀タウンニュース 2018年1月1日
  • 日刊スポーツ 2018年1月9日
  • 音楽之友社ONTOMO 2019年7月8日[28]
  • 朝日新聞withnews クラシック「あるある」ネタじわり人気…ピアノ歴30年、異色の芸人 2023年9月17日
  • 横須賀タウンニュース ピアノ芸人 夢の途中2024年1月5日

作曲作品[編集]

※受賞作品

  • 2007年、第11回TIAA作曲家コンクール

2声ソプラノとピアノのためのハート型の思い出~寺山修司少女詩集より~』で入選。

  • 2016年、第20回TIAA作曲家コンクール
    • 咲き匂うふで〜フルートのための〜
    • Zimmer〜フルート、クラリネット、チェロのための〜

※編成が書いていないものは、ピアノ独奏曲。

  • ピエロ チェロとピアノの為に(2004年)
  • 落下星 フルートとチェロとヴィブラホンの為に (2005年)
  • Zimmer フルートとクラリネットとチェロの為に(2005年)
  • 水妖記 弦楽四重奏(2006年)
  • ハート型の思い出 二声ソプラノとピアノの為に(2006年)
  • 飛び込む男 三人の打楽器奏者の為に(2007年)
  • RIBBON クラリネットとギターとカホンの為に(2007年)
  • NAOMI 弦楽四重奏(2007年)
  • First movement(2008年)
  • 乱・蘭・卵(2008年)
  • ピンクガールズ オーケストラの為に(2008年)
  • 熱狂と歓喜の日々 歌モノ(2008年)
  • 2009年『メガネのあなた』歌モノ(2009年)
  • Yokosuka Heart 歌モノ(2009年)
  • 神戸デザートアイランドの唄 歌モノ(2009年)
  • Navy Burgers Song 歌モノ(2009年)
  • ガラスのポーチ 歌モノ(2009年)
  • Second movement(2009年)
  • 蘭~ぽっかりと浮かんだ~(2009年)
  • D.D.~dummy dreams~オーケストラの為に(2010年)
  • 蝶 二台ピアノの為に(2010年)
  • 私の夢は叶うんです!! マリンバとピアノの為に(2010年)
  • ほんとだよ (2010年)
  • 私が広末涼子ちゃんだったら マリンバとピアノの為に(2010年)
  • Third movement(2011年)
  • Fouth movement(2011年)
  • 終わっちゃった人生(2014年)
  • 夢・メロディ・祭(2015年)
  • 手短にまとめたい 歌ネタ(2016年)
  • 箱の中のワルツ (2016年)
  • 恋人 for clarinet and bass clarinet(2017年2月23日 日本の作曲家2017ニューカマーズで初演)
[10] より。)
  • 大切、春、色、家にあるもの、など(2020年)
  • 毎日即興作曲(2021年11月〜)
  • 色とりどりの花〜バリトンとチューバのために〜 2023年4月19日、低音デュオ第15回演奏会、委嘱初演)

映画音楽[編集]

ライブ・コンサート[編集]

[10] より。)

  • おもしろコンサート (ピアノ演奏、紙芝居、トークからなるコンサート)
  • まとばゆうのゆうゆうマンボ! (東京・下北沢 エッグカートン)
  • YU LOVES XX コンサート (門仲天井ホール → 2013年から両国天井ホール)
    • YU LOVES MOZART!! (2008年11月30日)
    • YU LOVES LISZT!! (2009年11月23日)
    • YU LOVES CHOPIN!! (2010年11月3日)
    • YU LOVES BACH!! (2011年11月3日)
    • YU LOVES BEETHOVEN!! (2012年9月23日)
    • YU LOVES DEBUSSY!! (2013年12月29日)
    • YU LOVES RAVEL!! (2014年7月19日)
    • YU LOVES SHUMANN!! (2015年7月18日)
    • YU LOVES RACHMANINOFF‼︎(2016年7月16日)
    • YU LOVES Rameau、Couperin、Ravel!!(2017年7月15日)
    • YU LOVES BEETHOVEN2!!(2018年7月14日)
    • YU LOVES PROKOFIEF!!(2019年10月19日)
    • YU LOVES ALBENIZ!!(2020年9月20日)
    • YU LOVES NAZARE!!(2021年6月13日)
    • YU LOVES SATIE!!(2022年6月11日)
    • YU LOVES DEBUSSY2!!(2023年6月10日)
    • YU LOVES SCHUBERT!!(2024年6月8日)
  • 的場優ピアノコンサート (横須賀中央・地球堂3階メルシーボーク 毎月最終日曜日。丸8年開催し、2018年2月25日96回で終了。)
  • まとばゆうの売れるためにやるライブ (2017年4月28日 新宿バティオス)MC お見送り芸人しんいちさん
  • かぎしっぽとまとばゆうのミュージカルネタライブ(第1回は2017年11月2日、新宿バッシュにて)
  • タイタンシネマライブ(2018年2月9日)
  • サントリーホールニューイヤーファミリークラシック(ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団)MC担当(2020年1月6日)
  • まとばゆう音楽教室(2020年4月25日四谷三丁目太田プロ稽古場開催予定)
  • タイトプランニングオフィス主催:真夜中の音楽会(2021年5月〜全国文化会館にて上演予定)
  • ネイチャートークライブ(2021年12月10日、2022年7月8日、11月24日) ダチョウ倶楽部・寺門ジモンさん主催

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ QueenのDont stop me now、パイレーツオブカリビアンを演奏。

出典[編集]

  1. ^ a b c d 芸人名鑑「まとばゆう」(2016年3月29日閲覧)
  2. ^ 新サークル「懐メロソング倶楽部」”. NPO法人 さくらの会. 2016年3月29日閲覧。
  3. ^ a b c d 音楽と漫談が融合したピアノ芸でお笑い芸人として活躍する まとば ゆうさん”. タウンニュース横須賀版 (2013年9月13日). 2016年3月29日閲覧。
  4. ^ a b 【ご報告】”. まとばゆうオフィシャルブログ (2018年1月1日). 2018年1月2日閲覧。
  5. ^ a b c d ピアノ芸人まとばゆう、音楽の仕事こだわりお笑いへ”. 日刊スポーツ (2018年1月20日). 2018年1月21日閲覧。
  6. ^ a b c 若手演奏家紹介”. 秋山音楽事務所. 2016年3月29日閲覧。
  7. ^ a b c d 横須賀の芸人集団「0468スタイル」、初笑いライブ-ピアノ漫談「まとば」さん初登場”. 横須賀経済新聞 (2012年1月18日). 2016年3月29日閲覧。
  8. ^ 一般社団法人日本作曲家協議会 名簿 2016(平成28)年7月6日現在(PDF)”. 一般社団法人日本作曲家協議会 (2016年7月6日). 2016年10月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年10月31日閲覧。
  9. ^ TIAA全日本作曲家コンクール ~入賞者一覧~”. 東京国際芸術協会. 2016年3月29日閲覧。
  10. ^ a b c d e f g まとばゆうプロフィール”. まとばゆうのHP. 2016年3月29日閲覧。
  11. ^ 第8回 東京ピアノコンクール入賞者”. 東京ピアノコンクール. 2017年3月29日閲覧。
  12. ^ a b まとばゆうtwitter 2017年1月21日(2017年3月29日閲覧)
  13. ^ ピアノ芸人 夢の途中 まとばゆうさん”. タウンニュース社 (2024年1月5日). 2024年1月7日閲覧。
  14. ^ 準決勝進出者決定!(歌ネタ王決定戦2015)”. 毎日放送. 2016年9月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月29日閲覧。
  15. ^ 2/25(木) ラフォーレミュージアム六本木”. R-1グランプリ(2016)オフィシャルサイト (2016年2月25日). 2016年3月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月29日閲覧。
  16. ^ かまいたち、チョコプラ、ラニーノーズら9組「歌ネタ王」決勝進出”. お笑いナタリー (2016年8月4日). 2016年9月8日閲覧。
  17. ^ 【結果速報】準決勝進出者”. R-1グランプリ(2017)オフィシャルサイト (2017年2月9日). 2017年3月29日閲覧。
  18. ^ ご報告”. まとばゆうHP ブログ (2017年8月30日). 2017年9月10日閲覧。
  19. ^ a b c 吉田照美 飛べ!サルバドール 第780回 3月28日”. 文化放送吉田照美 飛べ!サルバドール』 (2016年3月28日). 2016年3月29日閲覧。
  20. ^ 『R-1ぐらんぷり2016』42人の芸人たちが準決勝で激突”. テレビドガッチ (2016年2月28日). 2016年3月29日閲覧。
  21. ^ TIAA全日本作曲家コンクール ~入賞者一覧~”. 東京国際芸術協会. 2016年3月29日閲覧。
  22. ^ 第8回 東京ピアノコンクール入賞者”. 東京ピアノコンクール. 2017年3月29日閲覧。
  23. ^ 「笑っていいとも!」2012年11月9日(金)放送内容”. カカクコム (2012年11月9日). 2016年3月29日閲覧。
  24. ^ ネクストブレーク芸人40組が生放送で“超ショートネタ祭り”NGT48中井りかが毒舌判定?”. エキサイトニュース (2018年10月25日). 2019年12月20日閲覧。
  25. ^ 芸能界特技王決定戦TEPPEN 2019 冬の陣【ピアノ決戦】 2019年1月11日(金)”. gooテレビ (2019年1月11日). 2019年8月30日閲覧。
  26. ^ 金曜プレミアム 芸能界特技王決定戦TEPPEN2019夏の陣 2019年8月9日(金)”. gooテレビ (2019年8月9日). 2019年8月30日閲覧。
  27. ^ 2018年2月2日の放送”. TBSラジオ Laughter Night. 2018年5月15日閲覧。
  28. ^ ONTOMO 2019年7月8日 まとばゆうインタビュー

外部リンク[編集]