トルコ行進曲

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トルコ行進曲(トルコこうしんきょく、英語:Turkish March)は、西欧作曲家が、西欧人がトルコと呼んだオスマン帝国軍楽隊の音楽(メフテル、またはトルコ音楽を参照のこと)に刺激を受けて作曲した行進曲である。以下の2曲が有名。

  1. ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトピアノソナタ第11番第3楽章(イタリア語Rondò alla turca
  2. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの劇付随音楽アテネの廃墟』の行進曲(イタリア語:Marcia alla turca

特徴[ソースを編集]

トルコ行進曲の特徴として、打楽器ラッパの多用が挙げられる。大太鼓トライアングルシンバルなどの打楽器や、トランペットなどが多く使用され、現代のマーチングバンドにも多大なる影響を残している。また、一部のピアノにも似たような音響効果を狙ったペダル(ヤニチャーレンペダル)が備え付けられた。

「ズンチャ、ズンチャ、ズンズンズンチャ」というリズムに特徴がある。

歴史[ソースを編集]

オスマン帝国による2度のウィーン包囲(特に1683年第二次ウィーン包囲)に随行した軍楽隊メフテルによる影響で、18世紀頃西欧にはトルコ趣味が流行していた。

モーツァルトの『ピアノソナタ第11番』は18世紀後半に作られたが、具体的な年代は不詳である。

フランツ・ヨーゼフ・ハイドン交響曲第100番『軍隊』は、1793年から1794年にかけて作曲された。

ベートーヴェンの「トルコ行進曲」はアウグスト・フォン・コツェブーの戯曲『アテネの廃墟』の付随音楽として、1811年秋から1812年にかけて作曲された。

代表曲[ソースを編集]

ハイドン[ソースを編集]

モーツァルト[ソースを編集]

モーツァルトのトルコ行進曲

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ベートーヴェン[ソースを編集]

歌謡曲[ソースを編集]

  • 土耳古行進曲(トルコ行進曲)(作詞・作曲:加藤登紀子、歌:小沢昭一、コーラス:西六郷少年少女合唱団、編曲:佐々永治。『小沢昭一全集〜唸る、語る、歌う、小沢昭一的こころ』『唄う老謡? へッへのへ 小沢だァ(小沢昭一的こころBOX)』『小沢昭一的こころの歌(オリジナル編)』 - いずれもコロムビアミュージックエンタテインメント - に収録)
  • KDD(現KDDI)CM曲(1985年) - 斎藤晴彦がモーツァルトの「トルコ行進曲」に乗せて替え歌を歌った[1]。またこのCMに先立ってTV番組『今夜は最高!』(1985年2月9日放送回)に斎藤がゲスト出演した「オペラ昭和任侠伝」においてもモーツァルトの「トルコ行進曲」に乗せた替え歌を歌っている[2]。「トルコ風呂」を「ソープランド」と改称する騒動を揶揄した歌詞による風刺等が評価され、番組は昭和60年度民間放送連盟賞、テレビ娯楽番組部門最優秀賞を受賞している。
  • 修学旅行行進曲(作詞:嘉門達夫、参覲交代/作曲:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト/編曲:工藤隆/歌:嘉門達夫)シングル『ネコニャンニャンニャン』(1994年)、アルバム『劇的な日常』(2001年。1994年版とは別テイク)に収録。モーツァルトのトルコ行進曲のメロディに乗せて、京都奈良への修学旅行でよくあるできごとを嘉門達夫ならではのコミカルな歌詞で歌っている。
  • 係長5時を過ぎれば - 作詞:大谷キヨコ、 補作詞:さいとう大三、編曲:前田俊明、歌唱:殿さまキングス。モーツァルトの「トルコ行進曲」に歌詞を付けたコミカルソング。
  • トルコ行進曲 - 作詞不詳。歌唱:由紀さおり & 安田祥子。モーツァルトの「トルコ行進曲」をスキャットで歌ったもので、歌詞に意味はない。『安田シスターズ 童謡ベスト〜DOYO MEETS THE WORLD YASUDA SISTERS〜』(2002年)所収。
  • 鹿児島パラダイス - 作詞:下地亜記子、作曲:東天晴、歌唱:水森かおり鹿児島県ご当地ソングであるが、旋律はモーツァルトの「トルコ行進曲」と、「鹿児島おはら節」を合体させている。

脚注[ソースを編集]

  1. ^ “斎藤晴彦さん急死 前日まで稽古”. 日刊スポーツ. (2014年6月29日). https://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20140629-1325673.html 2017年6月14日閲覧。 
  2. ^ 【あくまで人名事典】サティからクルト・ワイルにエノケンも 斎藤晴彦” (2011年4月13日). 2017年6月14日閲覧。