佐藤弘道
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さとうひろみち 佐藤弘道 | |
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別名義 | ひろみちおにいさん、弘道お兄さん |
生年月日 | 1968年7月14日(55歳) |
出生地 | 東京都新宿区 |
国籍 | 日本 |
血液型 | A型 |
職業 | 体育インストラクター タレント |
ジャンル | おかあさんといっしょ |
活動期間 | 1993年 - |
事務所 | 太田プロダクション |
佐藤 弘道(さとう ひろみち、1968年(昭和43年)7月14日 - )は、日本の体操インストラクター、タレント、博士(医学)。名城大学薬学部特任教授。本名同じ。
NHKの番組『おかあさんといっしょ』の10代目たいそうのおにいさん。東京都新宿区出身。身長は168cm、血液型はA型。愛称は「ひろみちおにいさん」。
日本体育大学荏原高等学校、日本体育大学体育学部卒業、弘前大学大学院医学研究科博士課程修了。
略歴[編集]
おかあさんといっしょ「たいそうのおにいさん」就任前[編集]
東京都新宿区出身。弟がおり、実家は焼き鳥屋を経営している[1](店舗に住んでいるのではなく、自宅は店の近くにある)。 幼稚園の頃は柔道を習っていたが、小学校2年生時に開催されたモントリオール五輪で見た日本の男子体操チームの活躍を見て、スポーツクラブの体操教室に通い始める。 中学時代は進学先に体操部がなかったため、友人に誘われてソフトテニス部に入部し、区の大会で優勝する活躍を見せる。 部活のソフトテニスと並行して、地元の体育館でやっているトランポリンの教室に通い始め、後の進学先である日体大の選手に教わっていた。 高校は日本体育大学荏原高等学校に進学し[1]、器械体操部に入部。在学中、宙返りの練習で頚椎を損傷するアクシデントを起こす[2]。その場に居合わせた他の部の面々に囲まれる中、自らも死を覚悟したという大事故ながら競技に復帰し、最終的には東京都で吊り輪6位に入賞した。(なお、その時点では奇跡的に起き上がり、先輩の自転車に乗せられて近くの病院に向かう、当時に於いても絶対にNGな行動を取っている) 高校卒業後は、「子どものころ見たオリンピックの体操代表選手の出身大学の大半が同大学で、自分も同大学に入ればオリンピックに出られると思ったから」という理由で、子どものころから決めていた日本体育大学体育学部へ進学する[1][3]。競技復帰こそ果たしたが現在もワイヤーで固定されている頸椎の負傷の影響と「もう1度落ちたら死ぬぞ」という医師からドクターストップもあり、大学では部活に入らずバイト生活を送るつもりだったが、人生で初めて送るスポーツのない日々にストレスを感じるようになり、先に部に入っていた同級生の勧めで体操部(徒手体操)に所属する。徒手体操は個人ではなくチームでパフォーマンスを披露する競技であり、柔道、水泳、テニスとこれまで経験した個人種目とは大きく違う、チームワークが必要とされる団体競技への戸惑いや、1年ながら上級生と一緒のチームに入れられる扱いの違いに対する同級生の嫉妬にも悩んだが、それらも込みで「なぜみんなのために頑張るのか」を学んだ事がおかあさんといっしょでも役に立ったと述べている。在学中に教員免許を取得[1]。大学卒業後は体育教師になりたかったが、教員採用試験に失敗したため実家の焼き鳥屋に勤務する[1]。その一方で、世田谷区教育委員会の教育指導員を経てスポーツクラブのインストラクターとしても活躍した。
その後、大学の同級生で後に妻となる久美子に勧められ、NHKの幼児・子ども向け教育長寿番組『おかあさんといっしょ』のオーディションを受け、採用される[1]。
おかあさんといっしょ「たいそうのおにいさん」就任後[編集]
1993年4月5日に10代目たいそうのおにいさんに就任。番組で共演したうたのおにいさんとうたのおねえさんは最初の6年間は第8代目の速水けんたろうと第17代目の茂森あゆみ(いずれも同時に就任)、次の4年間は第9代目の杉田あきひろと第18代目のつのだりょうこ、最後の2年間は第10代目の今井ゆうぞうと第19代目のはいだしょうこ。共演した身体表現のおねえさんは、最初の1年間は馮智英、次の5年間は松野ちか、最後の6年間はタリキヨコ。 他に当時「志ん輔ショー」のコーナーに出演していた落語家の古今亭志ん輔(最初の6年間)。在任中は、1996年3月30日までの3年間は「ぞうさんのあくび」[注釈 1]、同年4月1日から卒業までの9年間は「あ・い・うー」[注釈 2]の体操を担当した。
「たいそうのおにいさん」として活動する傍ら、2002年に有限会社エスアールシーカンパニー[4]を設立。全国で親子や幼児のための体操教室、指導者の育成などで活躍するようになる。また、同年に現役のたいそうのおにいさんとして初の著書『ひろみちお兄さんのもっと、からだで遊ぼうね!』を出版した。
2005年4月1日放送で卒業の挨拶が行われ、後任となる小林よしひさが紹介された[5]。小林は大学の後輩。
2005年4月2日放送の「ファミリーコンサート・千葉」の出演で締めくくり、タリキヨコ(3代目身体表現のおねえさん)と共に同番組を卒業した。在任期間は12年間。
おかあさんといっしょ「たいそうのおにいさん」卒業後[編集]
2005年4月9日より新設された『おかあさんといっしょ』の派生番組『おかあさんといっしょ あそびだいすき!』のメインパーソナリティーとして、きよこ(3代目身体表現のおねえさん、タリキヨコから改名)と共に出演し、アウトドアでも親子で体で遊ぶ楽しさを教えた。
2005年以降は執筆活動や、子ども中心の体操教育に従事する傍ら、タレントとしての民放への出演も多くなる。
2008年3月29日をもって3年間出演した『おかあさんといっしょ あそびだいすき!』が放送終了[6]。
2008年に放映されたアニメ『古代王者 恐竜キング Dキッズ・アドベンチャー 翼竜伝説』の主題歌、『宇宙(そら)の子どもたち』の歌唱を担当。
2009年5月5日、NHK教育テレビ50周年記念特別番組『ETV50 こどもの日スペシャル〜もう一度見たい教育テレビ第2弾〜(生放送)』に「おかあさんといっしょ」10代目たいそうのおにいさんとして出演し、当時担当した体操「あ・い・うー」を約4年振りに披露した。同年10月30日〜11月3日にかけてNHKホールで開催された「おかあさんといっしょ」50周年記念コンサート「星空のメリーゴーラウンド〜50周年記念コンサート〜」にもゲスト出演した。
2015年3月、弘前大学大学院医学研究科博士課程修了。学位は博士(医学)[7]。
2019年4月より、『おかあさんといっしょ』にて毎週土曜日(地方でのファミリーコンサート放映時は休止)に放送される親子体操「あ・そ・ぎゅ~」の監修を担当。「宇宙」、「動物」、「冒険」の3つのパターンの体操をローテーションしながら放送されている。
2019年8月14日に放送された『おかあさんといっしょ 60年スペシャル』では天野勝弘、小林よしひさと共にゲスト出演。
人物・エピソード[編集]
- 小・中学時代は俳優の渡部篤郎、高校時代はプロゴルファーの西川哲と同級生だった。
- 妻の久美子は日本体育大学時代の同級生であり[1]、卒業後はNHKの『テレビ体操』に出演した経歴もある[4]。佐藤が『おかあさんといっしょ』に出演してから2年後に結婚したが、就任中は私生活を一切公表してはならなかった事情から、佐藤は配偶者および子持ちということは番組卒業までの10年間非公表だった[1]。息子が2人おり、彼らも両親と同じく日本体育大学出身(次男は在学中)という。
- 『おかあさんといっしょ』の出演にあたり、恋愛禁止、車の運転禁止、スキー禁止を言い渡されていたが、オーディションを受けたのは現在の妻である彼女の紹介であり、車好きで、スキーも子供の頃からやっていたので、実は一つも守っていなかった。[8]
- 『おかあさんといっしょ』の初収録の日(1993年3月14日)に父親を亡くしている[9]。家族で父親を看取った後、番組の収録が入っていた弘道のみ家族から離れてNHKに向かったが、父の死によるショックや、これからは自分が家族を支えなければならないという不安によって収録中の記憶がほとんどない(本人曰く「3本撮った中で1本目と2本目の記憶が全くない、気付いたら収録が終わってNHKを出ていた」)と語っている[10]。母親も2014年3月に他界しており、父親の命日である3月14日に自身のTwitterで報告している[11]。両親ともに死別しているが、二人の誕生日が近い(父親が2月6日、母親が2月9日)こともあって両親の誕生日になると自身のTwitterで毎年感謝のメッセージを載せている。現在思い出横丁にある焼き鳥屋は、弟が継いで切り盛りしている。
- 『おかあさんといっしょ』及び『- あそびだいすき!』において2003年より、『イチジョウマン』というキャラクターを演じていた。『イチジョウマン』は番組では佐藤と別人扱いであり[注釈 3]、特殊合成により佐藤本人と共演したこともある。また、派生番組『おとうさんといっしょ』では後継コーナーとして『遊び隊士 イチジョウマン』シリーズが放送されており、佐藤がナレーションを担当している。
- 佐藤の後任となった11代目体操のお兄さん小林よしひさは大学の後輩であり[3]、大学時代から互いに面識があった。
- 体操のお兄さんを退任した今でも、当時の名残りで各方面から「弘道おにいさん」と呼ばれている[7]。
- 現在も体操教室や[1]テレビスポーツ教室(NHK教育テレビ)などの番組で指導に当たっている。
出演[編集]
テレビ番組[編集]
- ママさんバレーでつかまえて - 安藤アキラ役
- おかあさんといっしょ (1993年4月5日 - 2005年4月2日) - 10代目たいそうのおにいさん
- 2009年7月21日放送の『50周年特集』と2019年8月14日放送の『60年スペシャル』にゲストとして出演。
- みんなの広場だ!わんパーク - 不定期ゲスト
- おかあさんといっしょ あそびだいすき! (2005年4月9日 - 2008年3月29日) - メインMC
- ETV50こどもの日SP懐かしの人気キャラクターベスト50時代体操のお兄さん集合もう一度見たい教育テレビ (2009年5月5日)
- 課外授業 ようこそ先輩 - 出身の日体荏原高校へ
- テレビスポーツ教室「倒立・組体操」 (2014年5月11日) - 講師
- 生中継 ふるさと一番! (2010年4月 - 2011年3月) - 旅人として、不定期
- おとうさんといっしょ (2013年4月 - ) - 『遊び隊士 イチジョウマン』シリーズ、ナレーション担当
- ワンワンパッコロ!キャラともワールド - 不定期出演
- 午後は○○おもいッきりテレビ - ゲストコメンテーター、不定期
- 探偵学園Q - 主人公・究の担任役(俳優デビュー)
- シャル・ウィ・ダンス?〜オールスター社交ダンス選手権〜 第8シリーズで優勝
- 買物大スキ!女神の市場 (2008年6月 - 2010年3月) - 司会
- 海筋肉王 〜バイキング〜 - 司会
- 西川きよしのご縁です! 「明るい健康」コーナー(東海テレビ)
- ごはんの学校(東海テレビローカル) - レギュラー
- にじいろジーン (関西テレビ)
- ホンマでっか!?TV(2022年3月2日、フジテレビ)
- 古代王者 恐竜キング Dキッズ・アドベンチャー (2007年5月 - 2008年1月、メ〜テレ製作) - エンディング映像に前期は実写、後期はアニメーションで出演
- ぐっと(2016年10月 - ) - MC (司会)
- トミカヒーロー レスキューファイアー (2009年) - 大河直司博士役
- ちちんぷいぷい - 木曜日コメンテーター、隔週
- のびのびシティさいたま市 (2013年4月 - 2015年3月) - 進行
- やまがた発!旅の見聞録 (2015年4月 - 2016年3月) - リポーター
- マッスルチャンネル (2007年4月12日 - 9月13日) - 司会
- 1550ニュースレーダーWith(2021年4月1日 - 、木曜のみ) - 『ひろみちお兄さんといっしょに体操』のコーナーレギュラー
- 究極のヒーローは誰だ!新スポーツエンターテインメント KuroOvi選手権 (2018年2月18日 - 、ファミリー劇場)[12]
- PORTAL-X 〜ドアの向こうの観察記録〜(2024年1月〈予定〉 - )[13]
広告[編集]
- メットライフ生命保険
- アート引越センター
- 花王・メリーズ
- キャドバリージャパン・リカルデントガム
- NTTコミュニケーションズ・OCN
- シオノギ製薬・ポポンS
- ニチモ
- セイバン・ランドセル「天使のはね」
- スズキ「スズキに行きたいそう」キャンペーン
- NEXCO中日本・NEXCO西日本「名神集中工事」「東名阪リフレッシュ工事」(2008年)
おかあさんといっしょ コンサート[編集]
CD[編集]
- NHKおかあさんといっしょ たいそう「あ・い・うー」(ミニアルバム、1996年8月21日発売。指導を担当)
- 恐竜マッスル 古代王者 恐竜キング Dキッズ・アドベンチャーED曲(2007年5月23日発売)
- 恐竜ダダンバ 古代王者恐竜キング 第2ED曲(2007年11月21日発売)
- 宇宙(そら)の子どもたち 古代王者 恐竜キング Dキッズ・アドベンチャー 翼竜伝説OP曲(2008年4月23日発売)
- アニメ毎日かあさん 第1期ED「ただいま」佐藤ひろみち名義 (2009年6月24日発売)
振り付けを担当した体操[編集]
- あ・い・うー (おかあさんといっしょ)
- ちゃんと食べよう体操 (コカ・コーラ「Qoo」)
- レッツ!かみ体操 (リカルデント)
- ぴちょんくん体操 (ダイキン)
- 光体操No.1(ダイイチ) (OCN)
- アグネス体操 (日本テレビ『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』)
- めざまし体操第3 (フジテレビ『めざましテレビ』)
- ご縁です体操 (東海テレビ『西川きよしのご縁です!』)
- 恐竜マッスル(メ〜テレ『古代王者 恐竜キング Dキッズ・アドベンチャー』)
- トスキー体操 (テレビ大分マスコットトスキーのイメージソング)
- こうつうあんぜん げんき!たいそう (JAF・日本自動車連盟)
- 高知やさい体操 (園芸こうち販売促進事業実行委員会)
- レスキュー体操 (テレビ愛知『トミカヒーロー レスキューファイアー』)
- ハッピーアワー体操 (毎日放送『ちちんぷいぷい』)
- ミナモ体操・ミナモダンス(協力) ( 第67回国民体育大会・ぎふ清流国体 )
主な執筆物[編集]
- ひろみちお兄さんのもっと、からだで遊ぼうね!(2002年7月3日、サンマーク出版)ISBN 978-4763194503
- ひろみちお兄さんの気持ちいいカラダつくろ・いつでもどこでも“ながら体操”でダイエット(2004年7月、祥伝社)ISBN 978-4396612221
- 子どもはぜんぜん、悪くない。(2005年4月21日、講談社)ISBN 978-4062129015
- 親子でからだあそび(2017年1月、世界文化社)ISBN 978-4418174027
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ a b c d e f g h i “誰だって波瀾爆笑|2013/02/03(日)放送”. TVでた蔵. ワイヤーアクション. 2015年5月29日閲覧。
- ^ "「17歳 親からの自立宣言」". 課外授業 ようこそ先輩. 18 May 2008. NHK総合テレビ。
- ^ a b “特別対談”. スペシャルインタビュー. 日本体育大学. 2015年5月29日閲覧。
- ^ a b エスアールシーカンパニー
- ^ 「NHK『おかあさんといっしょ』 土曜日は、まだいっしょだよ 体操のおにいさん、ダンスのおねえさん交代 母親からの人気高く “体内年齢18歳”励みに 佐藤弘道 自分が成長でき、幸せ タリキヨコ」中日新聞朝刊、2005年3月2日、15頁。
- ^ 「「うたのお兄さん」 今井→横山 「うたのお姉さん」 はいだ→三谷 「おかあさんと~」 来月31日から交代」中日新聞朝刊、2008年2月9日、14頁。
- ^ a b “五輪銀山本さん、弘道お兄さんも卒業”. 陸奥新報 (陸奥新報社). (2015年3月25日) 2015年3月25日閲覧。
- ^ 「気分はまだ“お兄さん”のまま」佐藤弘道55歳が明かす父の死、恋愛禁止、『おかあさんといっしょ』の舞台裏「もともとはあがり症なんです」2023年8月
- ^ 親父の十七回忌 (Hiromitea time)[リンク切れ]
- ^ 佐藤弘道さん「おかあさんといっしょ」初日に父が亡き人に
- ^ 佐藤弘道のTwitterより
- ^ “究極のヒーローは誰だ!新スポーツエンターテインメントKuroOvi選手権”. ファミリー劇場. 2018年3月4日閲覧。
- ^ “柄本時生×伊藤万理華のモキュメンタリーに彦摩呂、小林幸子、鈴木もぐら、早見沙織ら”. 映画ナタリー. ナターシャ (2023年11月17日). 2023年11月18日閲覧。
外部リンク[編集]
- 太田プロダクション公式プロフィール
- 佐藤弘道公式ブログ「Hiromitea time」 - Ameba Blog
- 佐藤弘道の旅 笑顔に逢いたい!(旅チャンネル)
- 佐藤弘道のようこそ!ドリームバスツアー(旅チャンネル)
- 佐藤弘道 (@sato_hiromichi) - Twitter
- 佐藤弘道 (@satouhiromichi023) - Instagram
- SATO HIROMICHI official web - ウェイバックマシン(2016年4月5日アーカイブ分)
- らくがきっ子体操クラブ - 有限会社エスアールシーカンパニーが運営する体操教室
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