鈴木軍
鈴木軍 | |
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左から、ランスアーチャー、タイチ、鈴木みのる、[元]高山義廣、TAKAみちのく、[写真外]スミスJr、エルデスペラード、飯塚高史、ベンジャミン、2015.12.23大田区大会よりノアの杉浦貴が、2016.1.31横浜大会よりフリーの金丸義信が鈴木軍入り。 | |
ステーブル | |
メンバー | 下記参照 |
過去メンバー | 下記参照 |
デビュー | 2011年5月3日レスリングどんたく) | (
団体 |
鈴木軍(すずきぐん)は、新日本プロレス、プロレスリング・ノアにて活動するプロレスのヒールユニットである。鈴木みのるを総大将とする。
前身は小島聡がリーダーを務めた「小島軍(仮)」。なお「小島軍 (仮) 」についてもここで記載する。
略歴
前身ユニット「小島軍(仮)」
概要
元々は2010年の7月に全日本プロレスを退団しフリーとなって新日本プロレスにUターン参戦してきた小島が、同年8月のG1クライマックス優勝と真壁刀義からIWGPヘビー級王座を奪取した後、新日本プロレスのタイチが、「武藤敬司が社長就任後の全日本プロレスに所属していた」という共通項から小島をリーダーに担ぎ上げ、更にKAIENTAI DOJOのTAKAみちのく、東京愚連隊のNOSAWA論外を勧誘し、ユニット「小島軍(仮)」を結成した。
主に対戦相手としてヘビーでは棚橋弘至や真壁など、ジュニアではプリンス・デヴィット、田口隆祐の「Apollo 55」を相手に抗争を展開していく。また、同じヒール軍団の「CHAOS」からもヒールレスラーのお株の取り合いともいえる形で抗争範囲を拡大させた。 また小島以外のメンバーがヒールということもあり、結成後の小島はタイチをセコンドに従え、タイチを場外乱闘時に介入を行わせるようになり、同ユニットではヒールレスラーとしてのファイトスタイルを突き通した。
略歴(小島のG1初優勝 - 小島追放)
- 2010年8月、小島がG1 CLIMAX初優勝。
- 10月12日、小島が真壁からIWGPヘビー級王座を奪取し、直後に中邑真輔を挑戦者として直接指名する。タイチが小島に加担し始めた。
- 10月22日、小島が内藤哲也と対戦し勝利、試合終了直後に小島が指名した中邑、再戦を申し込んできた真壁、新日本プロレスの菅林直樹社長からの指名で挑戦者表明に来た後藤洋央紀、G1のリベンジを申し込んできた棚橋の4名がリングに現れ中邑以外の3人がそれぞれ挑戦者表明するも、小島は中邑を直接指名し続け態度を硬化させる。
- 12月5日、小島が矢野通と対戦し勝利、同日中邑が小島の指名を承諾した(事前に会社が小島の指名を承諾したため)。
- 12月11日、小島が中邑を倒し初防衛に成功、同日行われたIWGPヘビー級次期挑戦者決定戦で後藤に勝利した棚橋が挑戦者表明、小島はこれを承諾した。
- 2011年1月4日、小島が棚橋に敗れ王座から陥落、IWGPジュニアヘビー級王座に挑戦表明したTAKA、NOSAWAを加え、ユニット「小島軍(仮)」の結成を正式に表明。
- 2月20日、小島が棚橋のIWGPヘビー級王座に、TAKAがデヴィットのIWGPジュニア王座に挑戦するが両名共敗退した。その後、元WWEのMVPが合流し、また同日未明にNOSAWAが宮城県仙台市内で不祥事を起こした事で(詳しくはNOSAWA#事件)新日本プロレスから無期限出場停止処分を受け、その後予定していたNOSAWAのプロレスでの活動全ても中止となった。
- 3月、ニュージャパン・カップに小島とMVPが出場するも、両名とも真壁に敗れた。
- 4月19日、小島が真壁と再戦、タイチのアシストが入るも真壁がタイチから椅子を奪い取り小島を殴打、真壁のキングコングニードロップを喰らい敗北した。
- 5月3日、小島が真壁と再び対戦したが[1]、キングコングニードロップで敗れた。試合後、タイチとTAKAが現れ小島を襲撃し小島がこれを迎撃するも突如現れた鈴木みのるの奇襲を受け、小島は同ユニットを追放された。
鈴木軍
概要
前述略歴の通り、2011年5月3日の福岡大会で同ユニットのメンバーであるTAKAと鈴木が事前に密かに結託し、試合終了直後の小島にクーデターを起こす形で小島を追放した。その後、バックステージで同ユニットを「鈴木軍(仮)」と改名、新日本侵略を開始する事を宣言した。
その後、新日本初のアメリカ大会で小島を襲撃した元WWEのランス・アーチャーを加えてメンバーを4人へと増やし、本格的な新日本侵略を開始する。
7月9日に同ユニット名から「(仮)」を取り払い「鈴木軍」に正式改名した[2]。
略歴(小島追放直後 - 現在)
- 5月3日、小島襲撃後のバックステージで鈴木、タイチ、TAKAの3人で「小島軍(仮)」を「鈴木軍(仮)」に改名、新日本プロレス侵略を宣言する。
- 5月13日、新日本初のアメリカツアーでアーチャーが試合を終えた小島を襲撃、その後アーチャーは鈴木軍に加入した。
- 6月10日、タイチとTAKAの2名が2011年度のベスト・オブ・ザ・スーパージュニアに出場するも両者とも予選リーグ敗退となった。
- 6月18日、全日本プロレスのスケジュールの都合上この日ようやく鈴木が合流、アーチャーと組み小島、真壁組と対戦し鈴木がゴッチ式パイルドライバーで小島を沈めた。
- 6月25日、鈴木が自主興行を開催、同ユニット内からはTAKAとタイチも参加した。
- 7月3日、鈴木、タイチ、TAKAのトリオ初の揃い踏み試合で小島、真壁、四代目タイガーマスク組と対戦、タイチが鈴木のゴッチ式パイルドライバーでダウンしたタイガーマスクからフォールを奪い勝利した。
- 7月9日、鈴木、TAKA、タイチで出陣した、小島、本間朋晃、タイガーマスク組との試合後、バックステージに入った直後に鈴木が「鈴木軍(仮)」から(仮)を取り「鈴木軍」にユニット名を改名すると宣言した。
- 7月18日、鈴木軍になって初の鈴木対小島のシングルマッチが組まれ、ゴッチ式パイルドライバーで小島を沈めた。
- 8月、鈴木とアーチャーがG1 CLIMAXに出場。両者とも予選リーグで敗退となった。
- 10月10日、高山善廣が観客席で見届ける中、鈴木と真壁のシングルマッチが行われ、鈴木がゴッチ式パイルドライバーで勝利した。試合後、高山がエベレストジャーマンで真壁を襲撃し、鈴木軍と共闘する。
- 11月、鈴木、アーチャー組でG1 TAG LEAGUEに出場、決勝戦でIWGPタッグ王座のBAD INTENTIONSに勝利し同リーグ優勝。同月12日、IWGPタッグ王座戦に挑みBAD INTENTIONSと対戦するも、アーチャーが新技「ジャイアント・ガンスタン」でフォール負けを喫し、ベルト奪取に失敗。
- 2012年1月4日、鈴木が棚橋のIWGPヘビー級王座に挑戦するも、ベルト奪取に失敗。
- 2月12日、大阪大会で鈴木軍(鈴木、アーチャー、高山、TAKA、タイチ)vs正規軍(真壁、永田裕志、井上亘、タイガーマスク、KUSHIDA)のイリミネーションマッチが行われ、残存選手3人(鈴木・アーチャー・高山)で完勝。
- 3月18日、高山とアーチャーがテンコジ(天山広吉・小島聡組)のIWGPタッグベルトに挑戦するも、奪取に失敗。
- 4月上旬、鈴木とアーチャーがニュージャパン・カップに出場するも、両者共に真壁に敗れトーナメント敗退。
- 8月、前年度に引き続き鈴木とアーチャーがG1 CLIMAXに出場。両者共に予選敗退。
- 7月中のTwitter上でのやり取りが原因でTAKAとタイチの間に確執が発生する。翌8月22日にどちらかが負けたら鈴木軍強制追放というルールでKAIENTAI DOJOのリングにてTAKAとタイチがシングルマッチで対戦したが試合中にリーダーの鈴木が乱入したために無効試合となった。
- 9月7日、ハリー・スミス (プロレスラー)が加入、同大会中に真霜拳號が突如乱入し、試合中の真壁を襲撃し鈴木軍入りを果たす。
- 10月8日両国国技館大会、ランス・アーチャーとデイビーボーイ・スミスJr.のタッグチーム"KES"が天山と小島のテンコジが保持するIWGPタッグ王座に挑戦し奪取に成功する。この結果により、鈴木軍としては初となるIWGPと名の付くタイトル獲得となった。
- 2013年2月10日広島大会、CHAOSとの軍団対抗戦としてシングルマッチが2試合組まれ、真霜が中邑に敗れ、鈴木がオカダ・カズチカに勝利した。
- 4月20日、シェルトン・ベンジャミンがXとして鈴木と組み、シェルトン・X・ベンジャミンに改名し鈴木軍に加入した。
- 2013年11月9日大阪大会、鈴木が勝利した場合は中邑が鈴木軍入りを条件に加え中邑の持つIWGPインターコンチネンタル王座に挑戦したが敗れた。
- 2014年5月25日、BACK TO THE YOKOHAMA ARENAにて飯塚高史・矢野 vs 鈴木・ベンジャミンの試合にて、飯塚がCHAOSを裏切って鈴木軍入りを表明した。
- 7月4日、エル・デスペラードが当時遺恨を作っていたアレックス・シェリーとのシングルマッチで敗れた際、TAKAに迎え入れられる形で鈴木軍入りする。
- 2015年1月4日、WRESTLE KINGDOM 9 in 東京ドームにて矢野のパートナーとして、プロレスリング・ノアの丸藤正道、マイキー・ニコルス、シェイン・ヘイストの3選手が出場し、鈴木軍と対戦して矢野組が勝利する。このことから、ノアと鈴木軍の遺恨が発生。
- 1月10日、プロレスリング・ノア後楽園ホール大会のメインイベント終了後にGHCヘビー級王座を防衛した丸藤に鈴木を始めとする鈴木軍が乱入しノアとの抗争が勃発した。
- 3月15日、ノアの有明コロシアム大会にて全GHCタイトルに鈴木軍が挑戦した(GHCタッグ王座は防衛戦)。鈴木が丸藤からGHCヘビー、タイチが小峠篤司からGHCジュニアヘビー級王座、TAKA&デスペラード組が拳王&大原はじめ組からGHCジュニアタッグ王座を奪取、アーチャー&スミス組がTMDKの挑戦を退けGHCタッグ防衛に成功、鈴木軍がGHC制覇を果たした[3]。
- 3月28日、新日本で鈴木と共闘していた高山がノアで猛威を振るって暴走する鈴木軍に判批し盟友であった鈴木に張り手をかまし決別、ノアとの共闘を宣言した[4]。
- 10月4日、TAKA&デスペラード組が原田大輔&小峠篤司組に敗れGHCジュニアタッグ王座から陥落。
- 12月23日、タイチがGHCジュニアヘビー王座戦で石森太二に、鈴木がGHCヘビー級王座戦で丸藤に敗れて王座から陥落した。GHCヘビー級戦試合終了後のリングでの丸藤のインタビュー中、杉浦貴がリングに上がるや丸藤に裏切りのオリンピック予選スラムを敢行、入場口付近にいた鈴木と握手して鈴木軍入りを果たした。
- 1月31日、鈴木が潮崎豪とのシングルを行っている最中に潮崎のセコンドについた金丸義信が鈴木に加勢し、鈴木軍に加入した。
- 2月24日、金丸が石森のGHC ジュニアヘビーに挑戦し、タイトル獲得に成功。
メンバー
- 鈴木みのる(結成 - ) ※ボス
- TAKAみちのく(結成 - )
- タイチ(結成 - )
- シェルトン・X・ベンジャミン(2013年4月21日 - )
- 飯塚高史 (2014年5月25日 - )
- エル・デスペラード (2014年7月4日 - )
- 杉浦貴(2015年12月23日 - )
- 金丸義信(2016年1月31日 - )
- ランス・アーチャー(2011年6月18日 - )(K.E.S)
- デイビーボーイ・スミスJr.(2012年9月7日 - )(K.E.S)
歴代サポートメンバー
元メンバー
小島軍(仮)時代のメンバー
獲得タイトル
- G1 TAG LEAGUE2011 優勝
- 鈴木みのる&ランス・アーチャー
- IWGPタッグ王座(第61代、第63代)
- ランス・アーチャー&デイビーボーイ・スミスJr.
- NWA世界タッグ王座(第78代)
- ランス・アーチャー&デイビーボーイ・スミスJr.
- IWGPジュニアタッグ王座(第36代)
- TAKAみちのく&タイチ
- GHCタッグ王座(第33代)
- ランス・アーチャー&デイビーボーイ・スミスJr.
- GHCヘビー級王座
- 鈴木みのる(第23代)[7]
- 杉浦貴(第25代)
- GHCジュニアヘビー級王座
- タイチ(第29代)[7]
- 金丸義信(第31代)
- GHCジュニアヘビー級タッグ王座(第24代)[7]
- TAKAみちのく&エル・デスペラード
注釈
- ^ 試合直前に小島がタイチをセコンドから除外、両者の亀裂が浮き彫りになった。
- ^ 改名時の詳細な状況 外部リンク:http://www.nikkansports.com/battle/news/f-bt-tp0-20110709-802067.html
- ^ みのるがGHC王者! 鈴木軍がベルト総獲りでノア制圧 (スポーツナビ) - Yahoo!ニュース 2015年3月16日閲覧
- ^ a b ノアがダブル前哨戦で鈴木軍に大逆転勝利、帝王・高山がみのると決別しノアと合体へ|スポーツナビ
- ^ 小島軍(仮)時代にいた不祥事を起こし無期限出場停止処分を受けてしまって離脱したものの、その後はブラック・タイガーとして鈴木軍入りした。しかし、今度は大麻取締法違反容疑の疑いで逮捕され出場予定だった「ベスト・オブ・スーパージュニア」の欠場を発表、それと同時に正体が世間に知られてしまい、再び離脱した。
- ^ 2011年度のNJC終了後の小島軍(仮)との関わりが自然となくなったためと小島個人に追随していたので、離脱日は暫定的な日時とする。
- ^ a b c index | 格闘技 | 実況 | スポーツナビ 2015年3月16日閲覧