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家族計画

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家族計画(かぞくけいかく)は、家庭毎の、いつ・どれだけ子供を持つかという計画をいう。

概要

夫婦が子供をもつに当たっては、本人らや他の家族の都合がある。医学的に見ると母親の年齢が低すぎるあるいは高すぎる出産は好ましくなく、父親の年齢、経済力の広さ、家族の協力などの育児環境も適当でなければならない。両親のライフサイクルも問題になる。望む子供の数や年齢差についても家庭によりけりである。これらを勘案して、適当な時期に適当な数の子供をもとうという計画を家族計画という。主に避妊により行われる。

厚生省

1958年度の『厚生白書』では家族計画は単なる子減らしではなく、

われわれが健康にして文化的な生活を営むためには、自らの手で家族設計すなわち適当な家族構成を考えて行くことが必要となるが、家族計画とは、このような自主的計画的な家族設計のことをいうのである。

としている[1]。即ち産児制限の中で、各家庭が自主的、計画的に行う側面を強調している。「子供ができる」ことから「子供をつくる」ことへの変化である。

厚生省は家族計画の重要性を国民に知らせるべく努力した。その結果現在の日本では家族計画のための避妊は極常識的に行われるようになり、逆に少子化が問題になる程になった。

方法

必要以上に子供を作らないのが骨子となる。そのためには避妊人工妊娠中絶があるが、後者には倫理的なあるいは母体保護上の問題が多い。日本では厚生省を初めとした各機関が避妊法を国民の間に広めた。

できちゃった結婚

できちゃった結婚は結婚以前のレベルで家族計画が破綻した例である。もとより結婚する予定であったカップルで、最後の一押しとしてのできちゃった結婚(あるいは既成事実婚)となった場合は特に問題がないが、本人らの経済力がないため結婚に踏み切れなかったカップルの場合はいきなり厳しい家計に直面することとなる(山田昌弘三浦展)。

明るい家族計画

「家族計画」は「避妊法」の隠語としても用いられた。岡本理研ゴムコンドームに「明るい家族計画」とキャッチコピーをつけ、自動販売機で販売したものである。月経周期から危険日、安全日を計算する同名のフリーソフトウェアもある。

脚注

  1. ^ 厚生白書(昭和33年度版)”. 厚生労働省. 2012年3月7日閲覧。

関連項目

外部リンク