ナショナル・トラスト

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ナショナル・トラスト (National Trust) とは、歴史的建築物の保護を目的として英国において設立されたボランティア団体。正式名称は「歴史的名所や自然的景勝地のためのナショナル・トラスト」(National Trust for Places of Historic Interest or Natural Beauty)。一般に略してナショナル・トラストと呼ばれる。

本組織による保護活動が著名となったことから、同様の趣旨を持って活動する運動、あるいは理念そのものを「ナショナル・トラスト」と呼ぶこともある。

イングランドヨークシャーファウンテンズ修道院
1132年から建設されたシトー会の修道院
イングランドケント州チャートウェル
ウィンストン・チャーチルが幼少期を過ごした邸宅

歴史[編集]

  • 目的あるいは発想
    • 自然や街並みや歴史的建造物など、「国民の(あるいは世界の)財産として次世代へ引き継ぎたいが、所有権や法的・経済的な問題により維持が困難なもの」を守り、次世代へ引き継いでいくこと。

著名な施設[編集]

2004年から05年にかけての期間にナショナル・トラスト施設を訪れた人の総数は5000万人を数えた。下のリストはその内で入場料を徴収するものの上位10施設である。

  1. ウェイク・ハースト・レイク・ガーデン: 42万0831人
  2. ストーヘッド: 33万5265人
  3. ファウンテンズ修道院: 29万9728人
  4. ポレスデン・レイシー: 28万7010人
  5. ワデスドン・マナ: 28万6557人
  6. セント・マイケルズ・マウント: 20万6557人
  7. ランハイドロック・ハウス: 20万5867人
  8. チャートウェル :18万4078人
  9. シェフィールド・パーク・ガーデン: 16万9952人
  10. コーフ・カースル: 16万8377人

他にも著名な施設として

等があげられる。

概要[編集]

英国政府の公的機関であるイングリッシュ・ネイチャーや、イングリッシュ・ヘリテッジらと協力して活動をすすめている。

  • 対象
    • 自然遺産
    • 文化遺産
  • 手段
    • 寄付を募り、これを財団NPONGOなど税制上有利となる組織を通じて使う手法によって、対象の維持・保全・未来への引継ぎを図る。
    • 行政組織に働きかけ、経済上・行政上・法制上の手法を工夫することにより、対象の維持・保全・未来への引継ぎを図る。

イギリス以外の団体[編集]

組織の活動の成功によって、英語圏を中心とした世界各国にナショナル・トラストの名称を冠した保護団体が設立された 。以下の団体は互いに協力体制をとっており、ある国における団体の会員は他国のナショナル・トラスト施設への入場料が減額あるいは無料となる。

類似組織としては次のものが挙げられる。

関連[編集]

  • 緑のトラスト
  • 国民環境基金という訳語が公募で決まったが(昭和60年頃)現在のところ定着していない。公募当選者は、当時の宮内庁長官富田朝彦、肩書きなど書かずに応募し、当選してからそうとわかって記事になった。

外部リンク[編集]